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幻像のアオサギが飛ぶよ:日本人・西欧人と鷺
¥1,650
ISBN978-4-7634-0767-2 C3045 発行:2026年2月25日 四六判並製 196頁 ●内容紹介● なぜアオサギは不気味になったのか? 「孤独、孤高、精悍なアオサギ」のヨーロッパ。 「火を吐く妖怪、不気味で憂鬱なアオサギ」の日本。 なぜアオサギのイメージは日本と西欧で全く異なるのか? サギの生態に魅せられたサギ博士が、古今東西の文学を渉猟して、サギ像分裂の背景を探り、人間と動物の関わりに思いを馳せる。 ●目次● 第Ⅰ部 分裂するアオサギ像 ──日本と西欧── 第Ⅱ部 妖怪アオサギ ──日本人にとってのサギ── 第Ⅲ部 羽根飾り問題とサギたち ●著者紹介● 佐原雄二(さわら・ゆうじ) 1949年兵庫県生まれ。1971年東京大学理学部生物学科動物学課程卒業。1978年東京大学大学院理学系研究科修了(理学博士)。弘前大学教養部、同農学生命科学部を経て2014年退職。現在、弘前大学名誉教授。専門は動物生態学。主な研究テーマは魚類と魚食性鳥類との種間関係。 主な著書『さかなの食事』岩波書店、1979年(毎日出版文化賞受賞)。『魚の採餌行動』東京大学出版会、1987年。『現代日本生物誌10 メダカとヨシ』(共著)岩波書店、2003年。 『フィールドワークは楽しい』(共著)岩波書店、2004年。『青森県のフィールドから——野外動物生態学への招待』(編著)弘前大学出版会、2007年。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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社会問題に挑んだ人々
¥2,200
発行:2021年4月5日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 一人の踏み出した小さな一歩は、やがて世界を変えた── 感染症、地球温暖化、公害、核兵器、難民、人種差別、政治的分断…… 人類を脅かす危機に立ち向かった“偉人”たちは、高い志をもって、その困難な道をいかに切り拓いたか。 様々な時代と場所に生きた18人の軌跡を辿る。 その「声」が人々の心に響き、現実を動かした 李文亮 北里柴三郎 ナイチンゲール 中村哲 ワンガリ・マータイ グレタ・トゥーンベリ レイチェル・カーソン 石牟礼道子 細井一 永井隆 湯川秀樹 杉原千畝 緒方貞子 マーティン・ルーサー・キング クリスチャン・フューラー ベートーヴェン 賀川豊彦 宮沢賢治 ●目次● 1章 感染症・医療 1.感染性を指摘し処罰された武漢の李文亮医師 2.ペストの猛威と闘った北里柴三郎 3.医療看護を改革したナイチンゲール 2章 地球温暖化・植樹運動 1.砂漠に水を引き、飢餓を防いだ中村哲医師 2.グリーンベルト運動に尽力したワーガリ・マータイ 3.十六歳少女グレタの類い稀な温暖化防止キャンペーン 【コラム】人類の未来を閉ざしかねない地球温暖化 3章 環境汚染・公害 1.環境汚染と闘った先駆者レイチェル・カーソン 【コラム】『沈黙の春』を読んで環境政治家になったアル・ゴア 2.水俣病と闘い、文学と両立させた石牟礼道子 3.水俣病の原因究明に職を賭した細川一医師 4章 核兵器 1.被曝した放射線医師永井隆の献身的医療 2.核開反対発運動一筋に生きた湯川秀樹 5章 難民・人種差別・分断 1.ユダヤ人六千人をビザで救った杉原千畝 2.難民救済策を改革した緒方貞子国連弁務官 3.黒人差別を撤廃させたキング牧師 4.ベルリンの壁崩壊の陰にフューラー牧師 5.ベートーヴェン不朽の名作「第九・合唱」の誕生 終章 より住みよい社会を創るために 多くの社会事業を手掛けた賀川豊彦 みんなの幸せを終生、追い求めた宮沢賢治 より住みよい地球社会の建設を目指そう ●著者紹介● 川名英之(かわな・ひでゆき) 環境ジャーナリスト。1935年、千葉県生まれ。東京外国語大学ドイツ語科卒、毎日新聞社に入社。1963~1964年、ウイーン大学へ文部省交換留学、社会部に所属し、主に環境庁・環境問題を担当、1985年に編集委員、89年に立教大学法学部非常勤講師。90年、毎日新聞社を定年退職し、環境問題の著述に従事。この間、津田塾大学国際学科などの非常勤講師。 〔主な著書〕『ドキュメント 日本の公害』全13巻(1987~96年)、『ドキュメント クロム公害事件』(1983年)、『検証・ダイオキシン汚染』(1998年)、『どう創る循環型社会』(1999年)、『検証・ディーゼル車公害』(2001年)、『杉並病公害』(2002年)、『検証・カネミ油症事件』(2005年)。『世界の環境問題』全11巻(2006~2015年)、『核の時代70年』(2015年)以上緑風出版、『「地球環境」破局』(1996年)紀伊国屋書店、『こうして…森と緑は守られた 自然保護と環境の国ドイツ』(1999年)三修社、『資料「環境問題」地球環境編』(2000年)日本専門図書出版、『なぜドイツは脱原発を選んだのか 巨大事故・市民運動・国家』(2013年)合同出版 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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多発する人造地震:人間が引き起こす地震
¥1,650
発行:2019年5月21日 四六判 174ページ 並製 ●内容紹介● 「地震兵器」「HAARP」は地震学的にあり得ない。しかし…… 世界中で起きている人造地震に地球物理学者が警鐘を鳴らす! シェールオイル・シェールガスの採掘、ダム建設、地下核実験、地熱利用……。 エネルギー問題“期待の星”の現場で次々と起こる謎の地震。 CCS(二酸化炭素の回収貯蔵実験)は本当に地震発生と無関係なのか? 北朝鮮地下核実験によって、白頭山の地震・噴火を誘発する恐れはないのか? ●書評・紹介記事情報● 「北海道新聞」(2019年7月3日) ●著者紹介● 島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年東京生。東大理学部卒。東大大学院終了。理学博士。東大助手、北海道大学教授、北海道大学地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長などを歴任。専門は地球物理学(地震学)。『完全解説 日本の火山噴火』、『火山入門――日本誕生から破局噴火まで』、『直下型地震-----どう備えるか』『地震と火山の基礎知識―生死を分ける60話』『日本人が知りたい巨大地震の疑問50』『新・地震をさぐる』など著書多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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人生を豊かにするスマホとの付き合い方:シニアのための、いちばんやさしいスマホの本
¥1,320
SOLD OUT
発行:2018年7月18日 四六判並製190頁 ●内容紹介● 誰にも聞けなかった、本当に知りたかったスマホの基本が、これ一冊でわかる! 「スマホを買おうか迷っているんだけど……」 「操作がむずかしくてうまく使えない……」 「SNSって何? どうやって始めるの?」 「安心してスマホを使うための注意点とは?」 「……そもそもスマホって何?」 シニア世代ならではのスマホ活用法、教えます スマホ関連用語集つき ●内容紹介● 第1章 買う前に知っておきたいスマホの基礎知識 第2章 スマホを買うときの注意点 第3章 スマホを使うための基礎知識 第4章 高齢期を楽しくするスマホの使い方 第5章 SNSについて知る、SNSを使ってみる 第6章 「お金」と「信用」を失わないために 第7章 「もしも」に備えて安全に使う ●著者紹介● 石川結貴(いしかわ・ゆうき) ジャーナリスト。家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに、多数の話題作を発表。出版のみならず新聞連載、テレビ出演、講演会など幅広く活動する。 主な著書に『スマホ廃人』(文藝春秋社)、『ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち』(筑摩書房)、『ルポ 子どもの無縁社会』(中央公論新社)、『子どもとスマホ~おとなの知らない子どもの現実』(花伝社)など。日本文藝家協会会員。 公式ホームページ https://ishikawa-yuki.com/ ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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富士山大爆発のすべて:いつ噴火してもおかしくない
¥1,650
発行 2016年9月25日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 富士山はどんな火山なのか? 未曽有の危機に備える時間はあるか 火山灰が1ミリ積もるだけで、交通網はすべてマヒ、 失明、呼吸困難、コンピュータのショート…… いつどこで起きるか、現在の科学力ではわからない 第一線で活躍し続けてきた地球物理学者が警鐘を鳴らす! 箱根噴火は破局噴火の前兆なのか? ●目次● 第1章 不十分な富士山の監視 第2章 もし富士山が噴火したら 第3章 火山の成り立ち 第4章 日本人が見なかった富士山の過去 第5章 日本人が見た富士山の過去 第6章 富士山最後の大噴火は三〇〇年前の宝永噴火 第7章 噴火予知は難しい 第8章 破局噴火・そして原子力発電所を持つ「無謀」 ●著者紹介● 島村英紀(しまむら・ひでき) 1941 年東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院修了。理学博士。東大助手、北大教授、CCSS(人工地震の国際学会)会長、北大海底地震観測施設長、北大浦河地震観測所長、北大えりも地殻変動観測所長、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長を経て、武蔵野学院大学特任教授。ポーランド科学アカデミー外国人会員(終身)。
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気候の暴走:地球温暖化が招く過酷な未来
¥1,650
発行 2016年8月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● もう本当に後がない 「あと一押し」で地球環境は崩壊する! 膨大な温暖化難民と、食糧危機、都市水没だけではない、未曽有の事態… ●このまま温暖化が高じるとどんな未来になるのか? ●過去にはどんな気候変動があったのか? ●現在、どんな状態に置かれ、どうしたら危機を脱出できるのか? 温暖化懐疑論をしりぞける事実──パリ協定は人類の希望となるか!? 東京大学がスーパーコンピュータで導き出した、 温暖化とCO2の決定的な因果関係 ●目次● 第一章 気候が暴走する未来の社会 第二章 何が暴走の背景にあるのか 第三章 人類を何度も襲った急激な気候変動 第四章 温暖化で恐竜が栄え、全球凍結もあった 第五章 気候変動の主役たち 第六章 立ちはだかるさまざまな壁 第七章 やっとここまで、パリ協定 第八章 わずかな可能性を求めて ●著者紹介● 横山裕道(よこやま・ひろみち) 淑徳大学客員教授。1944年仙台市生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科修士課程修了。1969年毎日新聞社入社。科学環境部長兼論説委員などを歴任し、2003年淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。2011年から現職。 現在、環境省「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」検討員。 著書に『いま地球に何が起こっているか――21世紀の地球・環境学』(ぴいぷる社)、『地球温暖化と気候変動』(七つ森書館)、『3・11学 地震と原発そして温暖化』(古今書院)、『いま地震予知を問う 迫る南海トラフ巨大地震』(化学同人)、『徹底検証!福島原発事故 何が問題だったのか』(化学同人、共著)などがある。地球・環境論専攻。
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幻像のアオサギが飛ぶよ:日本人・西欧人と鷺
¥1,650
発行 2016年2月25日 四六判並製 196頁(カラー口絵4頁) ●内容紹介● なぜアオサギは不気味になったのか? 「孤独、孤高、精悍なアオサギ」のヨーロッパ。 「火を吐く妖怪、不気味で憂鬱なアオサギ」の日本。 なぜアオサギのイメージは日本と西欧で全く異なるのか? サギの生態に魅せられたサギ博士が、古今東西の文学を渉猟して、サギ像分裂の背景を探り、人間と動物の関わりに思いを馳せる。 ●目次● 第Ⅰ部 分裂するアオサギ像 ──日本と西欧── 第Ⅱ部 妖怪アオサギ ──日本人にとってのサギ── 第Ⅲ部 羽根飾り問題とサギたち ●著者紹介● 佐原雄二(さわら・ゆうじ) 1949年兵庫県生まれ。1971年東京大学理学部生物学科動物学課程卒業。1978年東京大学大学院理学系研究科修了(理学博士)。弘前大学教養部、同農学生命科学部を経て2014年退職。現在、弘前大学名誉教授。専門は動物生態学。主な研究テーマは魚類と魚食性鳥類との種間関係。 主な著書『さかなの食事』岩波書店、1979年(毎日出版文化賞受賞)。『魚の採餌行動』東京大学出版会、1987年。『現代日本生物誌10 メダカとヨシ』(共著)岩波書店、2003年。 『フィールドワークは楽しい』(共著)岩波書店、2004年。『青森県のフィールドから——野外動物生態学への招待』(編著)弘前大学出版会、2007年。
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地震と火山の基礎知識:生死を分ける60話
¥1,650
発行 2015年11月25日 四六判並製 208頁 ●内容● 巨大地震の後は、「巨大噴火」だ!! カルデラ噴火で人類絶滅……! 3・11以降、ひずみがたまり続けている日本列島の地殻 迫りくる大噴火への予兆、露呈する科学の限界…… 人類は生き残ることができるのか!? 第一線で活躍し続けてきた地球物理学者が、 地震と火山の地下事情を縦横無尽に切る! ●目次● 第1部 地震と火山 ・未来エネルギーが引き起こす「人為的地震」 ・日本海溝に迫る大地震予備軍「海山」 ・御嶽山の噴火予知が失敗したワケ ・ 「噴火の前兆」空振りのナゾ など 第2部 これだけは知っておこう地震・火山の恐怖 ・都会襲う「火災旋風」の恐怖 ・日本人全滅の可能性ある「カルデラ噴火」 ・地滑り地形だらけの日本列島 ・最前線の研究者も大地震の前には無力だった など 第3部 暮らしと震災 ・ 「地震の名前」めぐる政治的駆け引き ・世界の気候にも影響を及ぼす火山灰 など 第4部 地球物理学の豆知識 ・死亡事故多数、最も危険な火山学者 ・ジャンボ機のエンジン停止させる噴煙 ・ 現代社会を混乱させる磁気嵐 ・北海道でもオーロラ!! 大騒ぎ ・地球と酷似する金星にも火山活動 など ●著者紹介● 島村英紀(シマムラ ヒデキ) 1941 年東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院修了。理学博士。東大助手、北大教授、CCSS(人工地震の国際学会)会長、北大海底地震観測施設長、北大浦河地震観測所長、北大えりも地殻変動観測所長、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長を経て、武蔵野学院大学特任教授。ポーランド科学アカデミー外国人会員(終身)。
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言語vs認知の脳内抗争史:西洋脳と東洋脳をめぐる新たな知の冒険
¥2,750
発行 2015年9月15日 A5判並製 292頁 ●内容紹介● 世界の認知論を一変させる ズームイン型(東洋脳)とズームアウト型(西洋脳)仮説の提唱! 欧米文化崇拝の迷信を打破し、忘れられた日本人研究者たちの独創的かつ画期的な研究成果を基盤にすえて、新たな「世界歴史言語学(比較歴史認知言語学)」を提唱。 東洋脳という深層構造と、西洋脳という表層構造との、近代日本人の脳内抗争史。 ●目次● 第1章 世界歴史言語学は「物証」によって世界史像を根底から覆す 第2章 ズーム型認知と統語語順の相互作用仮説を補強するさまざまな文献を読み味わう 第3章 ズーム型認知と統語語順の仮説から見た人類の言語の起源 ――歴史言語学抜きの「言語の起源」国際論争、会議は踊る 第4章 ズーム型認知仮説の視点から大正デモクラシーと昭和ファシズムを捉え直す 付録・引用文献 柴田勝征氏を偲ぶ ●著者紹介● 柴田勝征(しばた・かつゆき) 1943年、太平洋戦争末期の東京に産まれる。1968年、東京大学大学院理学研究科数学専攻修士課程を修了し、大阪大学に就職。後に埼玉大学に転勤。この間、代数的位相幾何学の研究に従事し、日本数学会、アメリカ数学会、フランス数学会などの学術雑誌に研究論文を発表。フランス、スイス、ポーランドなどで総計約8年間の在外研究。 著書に『算数教育と世界歴史言語学』、『フィンランド教育の批判的検討』(花伝社)。NPO法人「言語研究アソシエーション」理事、福岡大学理学部名誉教授、埼玉大学名誉教授。2014年急逝。