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1964年ブラジル・クーデタと民主体制の崩壊:冷戦期ラテンアメリカにおける軍政の誕生

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ISBN 978-4-7634-2182-1
C3022
発行:2025年7月25日
四六判並製  272頁


●内容紹介●
アメリカの〈反共政策〉を背景に、阻まれた民衆の政治参加とその余波

1964年のブラジルで、〈偽装された〉左派の脅威に対して「64クーデタ」が勃発。
暴力革命の予兆がなかったブラジルで、なぜ軍はクーデタを決行し、21年もの軍政を敷いたのか?
〈共産主義ゲリラ〉として不当に弾圧された組織「イレブン」に焦点を当て、
ブラジル政治史に通底する民主主義の動揺を読み解く。

民主主義の危機が叫ばれる今、改めてブラジル1964年軍事クーデタを問う力作
【推薦 鈴木茂 (東京外国語大学名誉教授)】


●目次●
序章 ブラジル政治史における64クーデタ

第一章 先行研究の批判的検討と本研究の課題
 第一節 64クーデタ勃発と軍政の問題
 第二節 先行研究の批判的検討
 第三節 主な資料と分析方法

第二章 「基盤改革」の政策的意義
 第一節 64 クーデタ以前の開発と政治
 第二節 政策としての農地改革と反発
 第三節 「選択肢」としての農地改革

第三章 O Panfleto に見る「イレブン」招集の意図
 第一節 「イレブン」招集の背景要因
 第二節 1965年大統領選挙に向けて
 第三節 参加を巡るコンフリクト

第四章 軍部が抱いた脅威と「革命」の代償
 第一節 1961年のクーデタ未遂
 第二節 軍内部の反「共産主義」
 第三節 「内敵」の設定と軍の動揺

第五章 州農地改革と「イレブン」の結成
 第一節 土地を巡る運動の勃興
 第二節 ブリゾーラ知事による農地改革
 第三節 メネゲッチ知事による政策転換

第六章 米国人外交官が見た農民弾圧
 第一節 「イレブン」への弾圧
 第二節 地主らの武装反乱
 第三節 州軍警察の対応

第七章 「連続」爆弾事件の発生と「未然防止」の希求
 第一節 「連続」爆弾事件と「テロ」の疑い
 第二節 爆弾事件に関する米国人外交官の見解
 第三節 「内敵」への恐怖と「未然防止」の希求

終章 本書の結論と学術的貢献


●著者紹介●
橘生子(たちばな・いくこ)
津田塾大学大学院国際関係学研究科国際関係論専攻後期博士課程を単位取得後退学。2025年2月に博士号(国際関係学)取得。津田塾大学国際関係研究所特任研究員や立教大学ラテンアメリカ研究所研究員などを経て、現職は津田塾大学学芸学部国際関係学科助教、埼玉工業大学非常勤講師、神田外語大学非常勤講師、駒澤大学非常勤講師。専門は国際関係学、ブラジル政治史。


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