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和魂漢才:朝河史学から描く内外整合の日本像
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2175-3 C0021 発行:2025年5月25日 四六判上製 244頁 ●内容紹介● 「アジア蔑視」の起源を絶ち、ほんらいの「大和魂」に立ち返る 紫式部が初めて明記した「漢才を縦横無尽に換骨奪胎して血肉化すること」としての「ヤマトダマシイ」は、近世に至り、排外ナショナリズムの象徴に書き換えられてしまった―― 日本では無視された類い稀な歴史家・朝河貫一の歴史学をもとに、権力構造の推移と封建制の成立過程を再検証。日本の歴史観を誤導した津田左右吉らと対比しつつ、国際共生時代のこの国のあり方を提起する。 『魏志倭人伝』を中国語で読むことから立ち上がる、この国の真の姿 ●目次● 第一部 神話から古代史へ 第1章 中国語で書かれた『魏志倭人伝』を中国語で読む 第2章 排外ナショナリズムの風潮に抗した笠井新也の『日本書紀』解読 第3章 朝河貫一は大化改新をどのように分析したか 第二部 封建制の遺産と近代日本 第4章 朝河貫一は明治維新をどのように把握したか 第5章 帝国憲法における受動的主権(passive sovereignty) 第6章 封建社会の成立のナゾを職shikiと封土fiefから解く 第6章補論 日本における封土の起源(The Origin of the Feudal Land Tenure in Japan) 第7章 網野善彦の「荘園公領制」の到達点とその限界 第三部 アジアとの共生のために内外整合の日本像を描く 第8章 石橋湛山の小日本主義から学ぶアジア外交 第9章 小路田泰直の新著『日本通史』が面白い 終 章 和魂漢才で日本像を描く ●著者紹介● 矢吹 晋(やぶき・すすむ) 1938年福島県郡山市生まれ。1962年東京大学経済学部卒。東洋経済新報社記者、アジア経済研究所研究員、横浜市立大学教授を経て、同大名誉教授。21世紀中国総研ディレクター、朝河貫一顕彰協会代表理事・会長等を歴任。著書に『チャイナウオッチ 矢吹晋著作選集』全5巻+別巻「朝河貫一顕彰」(未知谷)、『天皇制と日本史』(集広舎)、『邪馬台国は大和、卑弥呼は百襲姫』(未知谷)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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進藤榮一著作集《地殻変動する世界》第8巻 現代アメリカ外交序説:ウッドロー・ウイルソンと世界秩序
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2164-7 C3336 発行:2025年3月20日 A5判上製 274頁 ●内容紹介● アメリカはどこから来て、どこへ行くのか ウッドロウ・ウイルソン元米大統領の背後に潜む「リアリスト」の実像を闡明し、「パクス・アメリカーナ」と国際連盟構想の原型を解明。マハン、レーニン、ホブソンの思想と比較・検証し、大米帝国の黎明期と変貌を示唆する。著者畢生の大作にしてアメリカ外交研究の真骨頂、吉田茂賞受賞作を収録。 解説: 松田武(大阪大学) 三牧聖子(同志社大学) ●目次● 識者解説 著者改題 Ⅰ 現代アメリカ外交序説 Ⅱ 関連諸論文 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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未来のアラブ人1巻〜4巻まとめ買いセット
¥9,020
●内容紹介● シリア人の大学教員の父、フランス人の母のあいだに生まれた作家の自伝的コミック 「未来のアラブ人」シリーズ。 子どもの目線から見えてくる、欧米と中東の文化の違い。そして現代につながる混乱の根源とは──。 2019年より翻訳刊行を重ね、現在4巻。 この度、4巻まとめ買いセットをご用意いたしました。 ※各巻については以下 「未来のアラブ人──中東の子ども時代(1978─1984)」 https://kadensha.thebase.in/items/29410864 「未来のアラブ人2──中東の子ども時代(1984─1985)」 https://kadensha.thebase.in/items/29369258 「未来のアラブ人3──中東の子ども時代(1985─1987)」 https://kadensha.thebase.in/items/35116542 「未来のアラブ人4──中東の子ども時代(1987─1992)」 https://kadensha.thebase.in/items/89396928 ●目次● はしがき 第一章 陸軍獣医部と関東軍軍馬防疫廠 第二章 関東軍軍馬防疫廠一〇〇部隊の虚像と実像 第三章 情報戦としての細菌戦 あとがき ●著者紹介● 作:リアド・サトゥフ(Riad Sattouf) コミック作家、映画監督。 1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。主な作品に『Les Pauvres Aventures de Jérémie(ジェレミーの情けない冒険/未邦訳)』、『La Vie secrète des jeunes(若者たちの密かな生活/未邦訳)』、『Pascal Brutal(パスカル・ブリュタル/未邦訳)』など。 2010年『Pascal Brutal』でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも『未来のアラブ人』で2度目の受賞を果たす。 『未来のアラブ人』邦訳版は、2020年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。 週刊誌で連載した『Les Cahiers d’Esther(エステルの日記/未邦訳)』はテレビアニメ化。2023年アングレーム国際漫画祭で全業績を対象とするグランプリを受賞、欧州コミック界最高の栄誉を得た。 自ら監督・脚本を担当した映画に『Les Beaux Gosses(いかしたガキども)』(2010年セザール賞・初監督作品賞)、『Jacky au royaume des filles(ジャッキーと女たちの王国)』。 『未来のアラブ人』シリーズは作者初めての自伝的作品で、23ヶ国語に翻訳され300万部を超える世界的ベストセラー。2022年11月に第6巻が刊行され完結した。 訳:鵜野孝紀(うの・たかのり) 1967年東京生まれ。 1995年から2013年までパリのマンガ書店・出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。 また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる。 主な訳書に『未来のアラブ人』シリーズ(花伝社)、ミロ・マナラ『ガリバリアーナ』(パイ・インターナショナル)、ユング『はちみつ色のユン』(DU BOOKS)など。 エルザ・ブランツ『フランス人の私が日本のアニメで育ったらこうなった。』(DU BOOKS)ではコラム&解説を担当。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アジア経済から考える高成長・中成長・低成長:中国、韓国、インドに見る経済成長モデル分析
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2145-6 C3033 発行:2024年11月25日 A5判並製 224頁 ●内容紹介● アジア経済の低成長化は、「資本主義の破綻」か、 それとも「ポスト資本主義」への前進か 2000年代以降、世界経済を牽引してきたアジア諸国の経済成長は、中国経済の減速に象徴されるように曲がり角を迎えている。 この低成長化を自然法則としてとらえ、マルクス派最適成長モデルでの分析を通じて最適な成長パスをモデル化。アジア各国の直面する課題を抽出し、成長期とは質的に異なる新たな社会のあり方を模索する。 中国出身、気鋭の経済学者が鮮やかに示す新たな経済成長のとらえ方 ●目次● 第1部 経済成長理論分野におけるマルクス派最適成長モデルの位置付け 第1章 経済成長理論分野における再生産表式論の位置付け 第2章 中国におけるマルクス経済学の展開──再生産表式論の展開を中心に── 第3章 再生産表式論と新古典派最適成長理論とを統合としたマルクス的最適成長モデル──マルクス派最適成長モデル── 第2部 理論編:マルクス派最適成長論の実証モデルとしての諸改良 第4章 労働成長率・技術進歩率を考慮したマルクス派最適成長モデルの基本モデルの改良及びMathematica による数値解法の提案 第5章 資本財部門における資本投入を考慮したマルクス派最適成長モデル実証モデルの構築及び方法の提示 第6章 マルクス派最適成長モデル実証のための2部門データ構築──中国2000年代の過剰投資をめぐって 第3部 実証編:アジアにおける成長段階のバリエーション──低成長、中成長、そして高成長── 第7章 韓国経済──停滞の処方箋 第8章 中国経済──崩壊論にあらがって 第9章 インド──蛙飛び型成長の代償 ●著者紹介● 李晨(り・しん) 桃山学院大学経済学部准教授。1990年、福建省生まれ。2014年に華僑大学(中国)を卒業し、同年10月に日本へ留学。2019年9月に慶應義塾大学経済学研究科後期博士課程を修了。博士号(経済学)。2020年4月、桃山学院大学経済学部専任講師に着任。2022年より准教授。これまでに、慶應義塾大学経済学研究科の特別研究員、桜美林大学および京都大学の非常勤講師を歴任。主な研究分野は、数理マルクス経済学、経済成長理論、中国経済など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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多文化化するデンマークの社会統合:生涯学習が果たす役割とその可能性
¥3,520
ISBN 978-4-7634-2141-8 C3036 発行:2024年11月10日 A5判並製 320頁 ●内容紹介● 移民・難民は、いかにして福祉国家に包摂されうるのか? 人種的に同質性が高く、移民や難民の受け入れに消極的と言われるデンマーク。しかし近年ではヨーロッパ統合とグローバル化の影響で多文化化が進み、福祉国家としての再編が迫られている。市民社会と協働するデンマーク流の生涯学習政策は、国境を越えて移動する人びとの「入口」を準備できるのか。「社会統合」をめぐる政治思想を再検討し、生涯学習の現代的意義と課題を明らかにする。 「新しいデンマーク人」のための多様な教育実践に迫る―― ●目次● 第一部 多文化化する社会におけるコミュニタリアニズム思想の応用可能性 第1章 コミュニタリアニズムとは何か 第2章 学習の「個人化」 第3章 社会統合の規範理論 第二部 欧州連合とデンマークにおける生涯学習政策の実際 第4章 欧州連合の生涯学習政策──雇用力とアクティブ・シティズンシップの両立 第5章 現代デンマークの生涯学習政策 第6章 スキルとモラルの二重性──教育のヨーロッパ化は何をもたらすのか 補章 現代デンマークの社会統合政策 第三部 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能 第7章 デンマーク・ボランタリーセクターの現在──「共同責任」と「生活の質」 第8章 デンマーク・ボランタリーセクターの個人──フレデリクスベア市におけるボランティア活動の実際 第9章 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能と役割 189 第四部 現代デンマーク社会におけるノンフォーマル教育機関の役割 第10章 デンマークのノンフォーマル教育機関──ダウホイスコーレの事例 第11章 デンマークのNGOによる難民に対する成人学習の支援──トランポリンハウスの事例 第12章 社会統合における主流化アプローチ ●著者紹介● 坂口緑(さかぐち・みどり) 明治学院大学社会学部教授。専門は、生涯学習論、市民社会論。2000年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得満期退学、2023年日本女子大学大学院人間社会研究科教育学専攻博士課程後期修了。博士(教育学)。著書に『生涯学習と地域づくりのハーモニー』(共著、学文社、2023)、『デンマーク式生涯学習社会のしくみ』(共著、ミツイパブリッシング、2022)、『フォルケホイスコーレのすすめ』(共著、花伝社、2022)、訳書にA.R.ホックシールド『タイムバインド』(共訳、ちくま学芸文庫、2022)、M.サンデル『民主政の不満』(共訳、勁草書房、2011)、A.ホルム『概説 グルントヴィ』(共訳、花伝社、2024)がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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コッソンイ:朝鮮学校児童・生徒たちの詩と作文集
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2140-1 C0036 発行:2024年10月25日 四六判並製 240頁 ●内容紹介● わたしたちは、こうして「今」を生きている 日本の地で民族教育を行う朝鮮学校、そこに通う子どもたちが自分たちの日常語=朝鮮語で書いた詩と作文のコンクール、「コッソンイ」。 歴代の入選作から厳選した50編から浮かび上がる、子どもたちの真の姿とは。 時代ごとに吹き荒れた逆風の中、朝鮮学校の児童・生徒たちは何を感じてきたのか? ●目次● 1 現実を生きる 2 私たちの学校 3 民族の誇りを胸に 4 祖国統一という悲願 5 未来に向かって ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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概説 グルントヴィ:近代デンマークの礎を築いた「国父」、その思想と生涯
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2133-3 C0037 発行:2024年9月10日 A5判並製 248頁 ●内容紹介● 今あらためて脚光を浴びる北欧の教育思想家、N. F. S. グルントヴィ 19世紀、対独戦での敗北によりデンマークは独立国家としての危機を迎えていた。グルントヴィは国民の大多数を占める農民を、「デンマーク人」としての意識や政治参加する市民として覚醒させるための民衆教育を構想する──母語の獲得、神話や歴史の学習、詩や歌といった民衆文化の尊重、立場を越えた対話、政治的主体化の教育などを通じて現代まで続く豊かな民主主義の土壌を作り上げたグルントヴィの足跡と、その現代的意味を概説。 参加型・対話型民主主義が深く根差すデンマーク その精神的支柱、グルントヴィとは何者か? ●目次● 序 グルントヴィの生涯 第1章 ロマン主義者 第2章 神話論者 第3章 牧師 第4章 歴史家 第5章 教育者 第6章 讃美歌作家 第7章 政治家 第8章 デンマーク人 第9章 デンマークにおけるグルントヴィの遺産 第10章 世界のなかのグルントヴィ ●著者紹介● アナス・ホルム(Anders Holm) 1973年生まれ。コペンハーゲン大学神学部准教授。2007年にN. F. S. グルントヴィとS.キルケゴールに関する論考でオーフス大学より博士学位を取得。2011年より学術誌『グルントヴィ研究』の編集委員を務める。2016年にはアメリカのアラバマ州バーミンガムにあるサムフォード大学客員教授。教育や講演、作家活動を通じて、デンマーク国内外でグルントヴィの著作や遺産の研究と普及に貢献している。主著に、『歴史と反響――N. F. S. グルントヴィの「デーンの防塁」誌研究』(Historie og Efterklang, En Studie i N. F. S. Grundtvigs Tidskrift Dannne-Virke, Odense Universtetsforlag, 2001)、『キルケゴールとグルントヴィ――同時代思想家の相互批判』(To Samtidige: Kierkegaards og Grundtvigs Kritik af hinanden, Copenhagen, Anis, 2009)、『グルントヴィ案内とテクスト』(Grundtvig, En Introduktion og tekster, Systime, 2012)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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未来のアラブ人4:中東の子ども時代(1987―1992)
¥3,080
未来のアラブ人4:中東の子ども時代(1987―1992) ISBN 978-4-7634-2132-6 C0098 発行:2024年9月10日 A5判並製 288頁 ●内容紹介● シリアの小学校でいじめに耐え、今度はフランスの中学校に通うことになった少年は、またしてもいじめの標的となり…… 「僕はこれから何人として生きていけばいいのだろうか?」 シリーズ累計売上300万部突破! 23ヶ国語で刊行された世界的ベストセラー 急展開!! 圧巻の第4巻 シリア人の父とフランス人の母、その間に生まれた3人の子供。 一家はシリアで暮らしていたが、父を残しフランスへ帰国する。 長男・リアドはフランスで中学校に入学するが、そこでもシリア同様いじめが待ち受けていた。 そんな中、両親の言い争いは増え、関係は冷え切ってゆく。 シリアでの生活を望んだ父は、ついにとんでもない行動に出る。 ──シリアとフランスで2つの文化を学び、自らのアイデンティティに悩む少年の記録。 ●著者紹介● リアド・サトゥフ(Riad Sattouf) コミック作家、映画監督。 1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。主な作品に『Les Pauvres Aventures de Jérémie(ジェレミーの情けない冒険/未邦訳)』、『La Vie secrète des jeunes(若者たちの密かな生活/未邦訳)』、『Pascal Brutal(パスカル・ブリュタル/未邦訳)』など。 2010年『Pascal Brutal』でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも『未来のアラブ人』で2度目の受賞を果たす。 『未来のアラブ人』邦訳版は、2020年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。 週刊誌で連載した『Les Cahiers d’Esther(エステルの日記/未邦訳)』はテレビアニメ化。2023年アングレーム国際漫画祭で全業績を対象とするグランプリを受賞、欧州コミック界最高の栄誉を得た。 自ら監督・脚本を担当した映画に『Les Beaux Gosses(いかしたガキども)』(2010年セザール賞・初監督作品賞)、『Jacky au royaume des filles(ジャッキーと女たちの王国)』。 『未来のアラブ人』シリーズは作者初めての自伝的作品で、23ヶ国語に翻訳され300万部を超える世界的ベストセラー。2022年11月に第6巻が刊行され完結した。 鵜野孝紀(うの・たかのり) 1967年東京生まれ。 1995年から2013年までパリのマンガ書店・出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。 また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる。 主な訳書に『未来のアラブ人』シリーズ(花伝社)、ミロ・マナラ『ガリバリアーナ』(パイ・インターナショナル)、ユング『はちみつ色のユン』(DU BOOKS)など。 エルザ・ブランツ『フランス人の私が日本のアニメで育ったらこうなった。』(DU BOOKS)ではコラム&解説を担当。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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進藤榮一著作集〈地殻変動する世界〉第4巻 アジア力の世紀:光は東方から
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2124-1 C3336 発行:2024年7月25日 A5判上製 448頁 ●内容紹介● 「パクス・アメリカーナ」から「パクス・アシアーナ」へ 勃興するアジアの経済社会動向を、韓国、中国、インドネシアからアセアン各国、ネパール、インドに至る現地調査を基に発展の未来を予測。アジア主義の過去と欧州統合の未来を見据え、アジア地域統合の近未来と「一帯一路」ユーラシア戦略の展望――「パクス・アシアーナへの道」を描く。 「行動する国際政治学者」の半世紀にわたるアジア論、その軌跡 解説 平川均(名古屋大学) 大西宏(京都大学・慶應義塾大学) ●目次● 識者解説 著者解題 Ⅰ 「岡倉天心と東アジア共同体」 Ⅱ 東アジア共同体をどうつくるか Ⅲ アジア力の世紀 Ⅳ 動き始めた朝鮮半島から一対一路構想へ ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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進藤榮一著作集〈地殻変動する世界〉第3巻 アメリカ・黄昏の帝国:帝国の光芒
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2110-4 C3336 発行:2024年4月25日 A5判上製 600頁 ●内容紹介● 「アメリカという帝国」の源流と軌跡を掴む ベトナム戦争後のアメリカの光芒、9・11後の大米帝国の変貌、米西戦争以来の米国流「戦争」戦略、日米戦争の開戦と敗戦。 帝国の光と影を明らかにし、「歴史の終焉」を論じながら、ポストアメリカの世界を展望する。 およそ半世紀にわたるアメリカ政治の緻密かつ膨大な調査・研究を収録した著作集第三巻 解説 古矢 旬(北海道大学・東京大学) 渡邊啓貴(東京外国語大学) ●目次● 識者解説 著者解題 Ⅰ アメリカ 黄昏の帝国 Ⅱ 脱グローバリズムの世界像 Ⅲ アメリカ帝国の終焉 Ⅳ 本多勝一との対談/白井聡『永続敗戦論』解説 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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世界覇権と日本の現実:日本の“宗主国”アメリカを操る秘密結社、イルミナティの筋書き
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2109-8 C0036 発行:2024年3月25日 四六判並製 328頁 ●内容紹介● 金融、安全保障、そしてパンデミック…… 日本が直面する悲しい現実の数々を、「陰謀論」で片づけてしまっていいのか? 長年の取材と研究から導かれた「金融支配のモデル国家」として造られた日本――世界を動かす国際金融資本家の目論見を暴く! 「政治家をはじめ、オピニオンリーダーの必読の書」推薦:亀井久興(元衆議院議員) ●目次● 第1章 それはプラザ合意からはじまった 第2章 ユダヤの歴史 第3章 金融支配のモデル国家、日本 第4章 自衛隊はグローバル政府のための米軍補完勢力 第5章 世界最終戦争の勝者 ●著者紹介● 中村 明(なかむら・あきら) 1945年9月生まれ。東京都立小山台高校、一橋大学社会学部卒業。1970年4月、共同通信社に入り、政治部で首相官邸、労働、外務など各省、自民、社会、共産など各党を取材、1992年政治部次長兼編集委員。「官僚と政治」「権力のブラックホール」「支配知の崩壊と再編」「個別的自衛権固めた歴史」など企画記事を執筆。中央経済社の「旬刊経理情報」に政治コラム「永田町通信」を連載。宇都宮支局長を経て、編集委員兼論説委員。2002年9月退職。2000年4月から5年間、東海大学文学部心理・社会学科講師。著書に『戦後政治にゆれた憲法9条――内閣法制局の自信と強さ』第三版増補改訂(西海出版社、第1版と第2版は中央経済社)、『象徴天皇制は誰がつくったか』(中央経済社)、『技癢の民――日本人のアイデンティティー』(西海出版社)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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エチオピアの季節:チャイナフリカ、マキアート、内戦前夜の3年間
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2108-1 C0098 発行:2023年3月25日 A5判変型並製 208頁 ●内容紹介● 奇跡の経済発展を遂げたエチオピア、その光と影―― “地球最後のフロンティア”アフリカ。その模範的成長モデルと呼ばれたエチオピアで、何が起きていたのか? 「この国はすごいスピードで変わってる」「パパは、エチオピアがまた戦争になると思う?」 「彼らは、外国人はみな中国から来たと思ってるんだ」 「選挙なんて何の役にも立ちゃしません」 「それでも、この国は素晴らしい」 現地取材から見えてきた「アフリカの星」のリアルに迫る、ルポルタージュ・バンドデシネ。 ●著者紹介● [作者] ヴァンサン・ドゥフェ(Vincent Defait) 2011年から2016年まで「アフリカの角」で特派員をしていた。ジュネーブとコートジボワールに続いてのエチオピア滞在。著書に、Kazenchis se tait le dimenche (Cambourkis 2019)。現在ウガンダの国連支部で働いている。 カリム・ルブール(Karim Lebhour) フランス通信社の仕事で3年間エチオピアに滞在。著書のUne saison a l’ONU(Steinkis 2019)は、国連の特派員としてニューヨークで仕事をした経験譚。今はワシントンで暮らしている。 [絵] レオ・トリニダード(Léo Trinidad) コスタリカのアニメーター、イラストレーター。2018年、フランス・中米アライアンスが主催する若手マンガ家コンクールで優勝。著書(共著)に、Les fleurs de la guérilla(2022 Les Arenes)。 [訳] 石村恵子(いしむら・けいこ) 青山学院大学文学部卒。大学図書館勤務のかたわら、アテネフランセでフランス語を学ぶ。退職後、アフリカのフランス語絵本やマンガ本を翻訳し、日本のメディアに紹介している。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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国民とは誰のことか:ドイツ近現代における国籍法の形成と展開
¥4,180
ISBN 978-4-7634-2089-3 C3036 発行:2023年11月25日 四六判上製 492頁 ●内容紹介● 「ドイツ人」はいかにつくられたのか 国家成員が法制化され始めたナポレオン支配時代から、「民族的同質化」を極めたナチ時代、そして移民・難民の「統合」で紛糾する現代。常に「誰を国民とするか」で揺れ動いてきたドイツにおける国籍法の変遷を通史的、歴史社会学的に分析し、グローバル化の時代に国籍を問う意義を彫り起こす。 包摂と排除を隔てる「国籍」の歴史-社会-政治的展開を緻密に紐解く圧巻のモノグラフィー ●目次● はじめに ドイツの国籍──社会学の観点からその歴史を問う 第1章 国籍とは何か 第2章 ドイツにおける国籍制度の始まり──諸邦における国籍の制定 第3章 ドイツの統一と国籍法──ドイツ最初のドイツの国籍法に向けて 第4章 ドイツ帝国と国籍法──「ドイツ国民」の国籍法へ 第5章 ヴァイマル期のドイツ国籍──国籍の「エスニック化」とその限界 第6章 ナチ体制下の国籍政策──国籍政策のエスノ人種的な転換 第7章 連邦共和国の成立と国籍法──「血統共同体」としてのドイツ国民 第8章 一九九九年の国籍法改定に向けて──ドイツ国籍の「脱エスニック化」 第9章 「移民国」ドイツの国籍政策──ドイツ国民の新たな「ネーション・ビルディング」 終章 あとがき ●著者紹介● 佐藤成基(さとう・しげき) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)。法政大学社会学部教授。専門は国家とナショナリズムの比較研究、歴史社会学、社会学理論。 著書に『ナショナル・アイデンティティと領土──戦後ドイツの東方国境をめぐる論争』(新曜社)、『国家の 社会学』(青弓社)、編著書に『国際社会学』(共編、有斐閣)、『包摂・共生の政治か、排除の政治か──移民・難民と向き合うヨーロッパ』(共編、明石書店)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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記者狙撃:ベトナム戦争とウクライナ
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2085-5 C0036 発行:2023年10月25日 四六判並製 280頁 ●内容紹介● かつて、ベトナムの戦場で殺された日本人特派員がいた…… 盟友の死から戦場フォトグラファーが見つめ続けた、「侵略の構図」 1979年、戦後の疲弊したベトナムに中国が侵略した「中越戦争」。この戦争を糾弾し続けた「赤旗」特派員・高野功は、35歳で銃弾に散った。 現場に居た日本人報道写真家が向き合い続けた、侵略戦争の本質とは? ベトナム戦争とウクライナ侵攻に共通する「帝国主義的侵略」に、現場の視点から迫る ●目次● 第1章 中越戦争 第2章 ベトナム侵略戦争 第3章 枯葉剤 第4章 大国の侵略とその手口 第5章 戦争とジャーナリスト 第6章 カンボジアに行く ●著者紹介● 中村梧郎(なかむら・ごろう) フォトジャーナリスト。1940 年生まれ。1970 年以降ベトナム戦争を取材。戦後は枯葉剤問題も追及。1999 ~ 2004 年岐阜大学地域科学部教授(ジャーナリズム論、環境文化論)。1983 年ニコン第8回伊奈信男賞。1995 年日本ジャーナリスト会議JCJ 特別賞、2005 年第1回日本科学ジャーナリスト賞。2007 年ニューヨークでマグナム創立60 周年記念招待作家として枯葉剤写真展、全米巡回。現在、JCJ 代表委員、日本写真家協会会友。現代写真研究所副所長。著書に『母は枯葉剤を浴びた』(新潮社、新版・岩波現代文庫)、『戦場の枯葉剤』(写真集、岩波書店)、『メソポタミアの朝』(JPS)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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エルサルバドル内戦を生きて:愛と内乱、そして逃避行
¥1,980
ISBN978-4-7634-2071-8 C0022 発行:2023年7月10日 四六判並製 320頁 ●内容紹介● 日本が浮かれていた時代、私はひとり、愛だけを頼りに、銃弾の雨が降る国に飛び込んだ 生きづらさと共にあった祖国での日々を捨て、愛する男の国にやってきた元高校教師の日本人女性。 街中に死体が転がり、次々と知り合いが消えていく地球の裏側で彼女が見たのは、「非日常という日常」だった―― 戦火の中で授かった一人娘を抱え、世界をさまよった一家が行きついた先とは? 船瀬俊介氏、激賞! 「人類の歴史に、記憶に、残すべき一冊」 ●目次● 第1章 エルサルバドルへ 第2章 2つの文化のはざまで 第3章 内戦下の日常 第4章 激動の中での出産 第5章 内戦と疑似平和 第6章 エルサルバドル再び 第7章 純粋無垢のひと 第8章 エルサルバドル最後の日々 第9章 逃避行の果ての国 ●著者紹介● エスコバル瑠璃子(えすこばる・るりこ) 1941年東京都生まれ。1964年聖心女子大学外国語外国文学科卒業、1966年同大学院修了(国文学専攻)。文学修士。聖ヨゼフ学園高等学校、聖心女子学院(白金)高校国語教諭、啓明学園高等学校国語科教諭等を務めたのち、1976年にエルサルバドルに渡る。日本人補習校勤務等を経て、1984年帰国。帰国後は幼稚園英語講師、自宅にて英語サークル経営等に従事。油絵では二科会千葉支部同人、二科展本展入選3回、二科展千葉支部展賞4回、千葉支部展同人となる(現在退会無所属)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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年間4万人を銃で殺す国、アメリカ:終わらない「銃社会」の深層
¥1,650
ISBN978-4-7634-2069-5 C0036 発行:2023年6月30日 四六判並製 176頁 ●内容紹介● 相次ぐ乱射事件にも、なぜアメリカは銃を手放せないのか? 人口を超える数の銃が出回り、毎日100人以上が銃で命を落とす世界に類を見ない銃大国で、いつまでも銃規制が進まない背景には何があるのか? 分断が進む社会で深刻化する銃問題と、それを通じて見えてくるアメリカの本質とは── 日本の「パートナー」の宿痾、その深すぎる闇に迫る! ●目次● 序 章 銃暴力の蔓延というアメリカの病 第1章 自国民を殺し続けるアメリカ銃社会 第2章 なぜ常識的な銃規制を実施できないのか 第3章 銃と白人至上主義とトランプ前大統領 第4章 銃問題を通して見えてくる米国の本質 終 章 銃問題の解決に向けた新たな可能性 ●著者紹介● 矢部 武(やべ・たけし) 1954年、埼玉県生まれ。国際ジャーナリスト。70年代半ばに渡米し、アームストロング大学で修士号を取得。帰国後、米紙ロサンゼルスタイムス東京支局記者等を経てフリーに。銃社会、人種差別、麻薬など米国深部に潜むテーマを抉り出す一方で、高齢化や社会問題などを比較文化的に分析し解決策をさぐる。 著書に『世界大麻経済戦争』(集英社新書)、『大統領を裁く国アメリカ』(同)、『アメリカ白人が少数派になる日~「2045年問題」と新たな人種戦争』(かもがわ出版)、『日本より幸せなアメリカの下流老人』(朝日新書)、『大麻解禁の真実』(宝島社)、『60歳からの生き方再設計』(新潮新書)、『アメリカ病』(同)、『アメリカよ、銃を捨てられるか』(廣済堂出版)、『もし銃を突きつけられたら~銃社会アメリカの安全な歩き方』(ダイヤモンド社)、『人種差別の帝国』(光文社)、『危険な隣人アメリカ』(講談社)、『少年犯罪と闘うアメリカ』(共同通信社)など多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ロシア・ノート:アンナ・ポリトコフスカヤを追って
¥2,200
ISBN978-4-7634-2067-1 C0022 発行:2023年6月10日 A5判並製 オールカラー 186頁 ●内容紹介● 殺された記者が告発し続けた、 ジャーナリズムが崩壊しゆくロシアの現実。 ウクライナ侵攻の原型である、チェチェン紛争の 想像を絶する非人道的な暴力を描いたグラフィック・ノベル。 「ここでは、人の命には2コペイカの価値もない。」 2006年、モスクワの自宅アパートで殺害されたアンナ・ポリトコフスカヤ。彼女はロシア独立系新聞『ノーヴァヤ・ガゼータ』をリードするジャーナリストだった。 ロシア連邦軍と独立派武装勢力、そして現地に暮らす多くの市民たち──ポリトコフスカヤの生前の取材と、友人への聞き取り調査をもとに、「掃討作戦」という名の民間人虐殺、不正にまみれたロシア軍の実態など、無法地帯と化したチェチェンを描く。 ●著者紹介● [作]イゴルト(Igort) 1958年、イタリア・サルデーニャ生まれ。イタリアを代表する漫画家のひとり。日本での活動歴もあり、90年代には雑誌「モーニング」で連載を持っていた(単行本『Yuri』やまねみどり訳、講談社、1996年)。2015年、東京のイタリア文化会館にて、谷口ジローとの二人展「歩くひとたち」を開催。代表作『5は完璧な数字(Cinque è il numero perfetto)』の執筆に取り組んでいた90年代には東京に暮らしていた。2015年に第1巻が刊行された『日本ノート(Quaderni giapponesi)』という作品でも、複数の漫画賞を受賞している。2010-11年、ウクライナ、ロシアに2年間滞在した経験をもとに、『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』を刊行。2022年10月、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、『ウクライナ・ノート2──侵略の日誌』を発表。 [訳]栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にイゴルト『ウクライナ・ノート』、ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ウクライナ戦争をどうみるか:「情報リテラシー」の視点から読み解くロシア・ウクライナの実態
¥1,870
ISBN978-4-7634-2057-2 C0036 発行:2023年4月5日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● ほんとうにロシアだけが悪なのか? ウクライナ戦争がはじまった理由、そして「なぜいまだに停戦することができないのか」を、西側諸国の視点から距離を置きつつ多角的・総合的に解説。フェイクニュースのはびこる「情報戦」としてのウクライナ戦争に光を当て、「情報リテラシー」の視点からこの戦争の真相=「米・NATO代理戦争」の姿、そして「第三次世界大戦」の可能性を占う。 意図的な誤報=「ディスインフォメーション」に騙されないために ●目次● 第1章 情報リテラシーをめぐる基本構造 第2章 二〇一四年春にはじまった? ウクライナ戦争 第3章 ウクライナ側の情報に頼りすぎるな 第4章 なぜ停戦できないのか 第5章 だまされないための対策 ●著者紹介● 塩原俊彦(しおばら・としひこ) 1956年生まれ。評論家。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。学術博士。朝日新聞モスクワ特派員、高知大学准教授を経て今に至る。著書に、『ロシアの軍需産業』『「軍事大国」ロシアの虚実』(岩波書店)、『パイプラインの政治経済学』(法政大学出版局)、『ウクライナ・ゲート』『プーチン3.0』『ウクライナ3.0』『復讐としてのウクライナ戦争』(社会評論社)など多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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現代フィリピンの地殻変動:新自由主義の深化・政治制度の近代化・親密性の歪み
¥2,200
ISBN978-4-7634-2054-1 C3036 発行:2023年3月20日 A5判並製 288頁 ●内容紹介● かつての「つながりで貧困を生き抜く社会」は、いかに変容したのか── グローバルなサービス産業への特化による著しい経済成長と社会福祉の充実。 急激な社会変化のなかで、ドゥテルテによる強権政治はなぜ熱狂的支持を得たのか? 新自由主義に呑み込まれる現代フィリピンを、緻密なフィールド調査から多面的に描き出す。 ●目次● 〈問題の所在〉 序論 新時代のフィリピン人──なぜ「規律」を求めるのか 批判的序論 2010年代のフィリピン政治をどう理解するか──社会民主主義への転換 〈第1部 フォーマリティへの欲望〉 第1章 揺らぐ寡頭制──ディナガット州における革新政治の展開 第2章 包摂的成長と再定住の政治── 2010年代におけるマニラの空間再編 第3章 「レッドテープ」からの脱却──法制度と執行体制の整備による非属人的制度の模索 第4章 発展する胴元国家、生き残る違法賭博──ドゥテルテ時代の賭博政策をめぐる人々と政治 第5章 スペクタクル化する「マンゴーの島」──ギマラス島における産地再編の光と影 〈第2部 ままならないインティマシー〉 第6章 再編される親密性──生政治と死政治に引き裂かれる人々 第7章 「親しみやすさ」の複数性──コールセンターとKTV の労働世界 第8章 OFW の身体に対する「遅い暴力」──農村男性の出稼ぎ先における痛みをめぐって 第9章 他者への応答としての「リホック」 ──元OFW 女性の日常から見る現代フィリピンの共生と分断 第10 章 消費される未来、沈殿する過去──妊娠期における喪失経験と女性たちの応答 〈結論にかえて〉 現代フィリピンにおける時間/テンポの加速と揺らぎ──継ぎはぎされる変化への希求 ●著者紹介● 原民樹(はら・たみき) 早稲田大学アジア太平洋研究センター助教。1985年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は政治学・フィリピン地域研究。論文に「アキノの改革政治と競争法──包括的競争法成立にみる『包摂的成長』のビジョン」(『アジア研究』第67巻2号、2021年)、“Defeating a Political Dynasty: Local Progressive Politics through People Power Volunteers for Reform and Bottom-up Budgeting Projects in Siquijor, Philippines,” Southeast Asian Studies, 8(3), 2019 年など。 西尾善太(にしお・ぜんた) 立命館大学大学院先端総合学術研究科特別研究員(PD)。1989年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。専門は都市人類学。著書に『ジープニーに描かれる生』(風響社、2022年)、『分断都市マニラにおける「公共性」の地層』(京都大学、博士論文、2021年)など。 白石奈津子(しらいし・なつこ) 大阪大学大学院人文学研究科講師。1988年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程単位取得退学。博士(地域研究)。専門は文化人類学・農村社会学。著書に『出稼ぎ国家フィリピンと残された家族──不在がもたらす民族の共在』(風響社、2018年)、“Reverse of Good Practice in Forest Preservation: Household Economy of Alangan-Mangyan and Community-Based Forest Management Program in the Philippines,” Geographical review of Japan series B, 2014年など。 日下渉(くさか・わたる) 東京外国語大学総合国際学研究院教授。1977年生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程単位取得退学、京都大学人文科学研究所助教、名古屋大学大学院国際開発研究科准教授を経て現職。博士(比較社会文化)。専門はフィリピン地域研究。著書に『反市民の政治学──フィリピンの民主主義と道徳』(法政大学出版局、2013年)、編著に『東南アジアと「LGBT」の政治──性的少数者をめぐって何が争われているのか』(明石書店、2021年)など。 【著者】 飯田悠哉(いいだ・ゆうや) 愛媛大学農学部食料生産経営学コース研究員。1986年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程指導認定退学。専門は農業・食料社会学。論文に「かれらの前に誰がいたのか──園芸産地の季節労働市場と国内労働者」(崔博憲・伊藤泰郎編『日本で働く──外国人労働者の視点から』松籟社、2021年)など。 久保裕子(くぼ・ゆうこ) 東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍。専門は文化人類学、医療人類学。著書に『フィリピン女性たちの流産と中絶──貧困・贖罪・ポリティクス』(風響社、2021年)、論文に「医療人類学においてヘルスコミュニケーションをどう論じるか──フィリピン・メトロマニラの多言語状況における“Abortion”の「誤用」と齟齬の考察を手掛かりに」(『ことばと社会』第22巻、三元社、2020年)など。 田川夢乃(たがわ・ゆめの) 京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員。1991年生まれ。広島大学大学院国際協力研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は文化人類学、ジェンダー・セクシュアリティ研究。論文に「仕事・恋愛・暴力が交錯する場」(田中雅一・嶺崎寛子編『ジェンダー暴力の文化人類学』昭和堂、2021年)など。 中窪啓介(なかくぼ・けいすけ) 東京農業大学国際食料情報学部食料環境経済学科助教。1983年生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。博士(地理学)。専門は人文地理学・農業地理学。共著に『図説 京阪神の地理──地図から学ぶ』(ミネルヴァ書房、2019年)、論文に「フィリピン・パンガシナン州におけるマンゴーの請負生産にもとづく供給態勢」(『農村研究』第132 巻、2021年)など。 藤原尚樹(ふじわら・なおき) 神戸大学大学院国際協力研究科研究員。1988年生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。専門は開発政治学、都市研究。論文に「グローバル・サウスにおける「スラム」の包摂的排除をめぐって」(『国際協力論集』第27巻第2号、2020年)、“Gentrification and Segregation in the Process of Neoliberal Urbanization of Metro Manila,” Kasarinlan: Philippine Journal of Third World Studies, 35, Forthcoming など。 宮川慎司(みやがわ・しんじ) 上智大学日本学術振興会特別研究員(PD)。1990年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は政治経済学、フィリピン地域研究。論文に「強まる反インフォーマリティの規範」(『アジア経済』第61巻3号、2020年)、「黙認されないインフォーマリティ」(『アジア研究』第68巻2号、2022年)など。 師田史子(もろた・ふみこ) 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教。1992年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。専門は文化人類学・フィリピン地域研究。論文に「偶然性に没頭し賭けることの有意味性──フィリピンにおける数字くじの事例から」(『文化人類学』第86巻3号、2021年)、「フィリピンにおける賭博の規制・管理の過去と現在─違法数字くじをめぐる政策の変遷─」(『アジア・アフリカ地域研究』第20巻1号、2020年)など。 吉澤あすな(よしざわ・あすな) 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程。1987年生まれ。専門はフィリピン地域研究・文化人類学。著書に、『消えない差異と生きる──南部フィリピンのイスラームとキリスト教』(風響社、2017)、“Making the Island a“Fortress”: Government’s Measures and People’s Mentality against COVID-19 in Bohol,” Social Ethics Society Journal of Applied Philosophy, Special Issue, 2020年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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高校無償化問題が問いかけるもの:朝鮮学校物語2
¥1,320
ISBN978-4-7634-2050-3 C0036 発行:2023年3月4日 A5判ブックレット 192頁 ●内容紹介● この国には、朝鮮学校がある。 不当に「高校無償化」から除外された朝鮮学校。 たたかいを通じて見えてきた、政治と教育の関係、日本社会の差別構造といった課題、そして地域での連帯という可能性。 歴史と文化に裏付けられ、地域の多様性を支える「もうひとつの学校」のために、私たちは何ができるのか? すべての子どもたちの「学ぶ権利」が守られる日まで── ●目次● 第1章 高校無償化から排除された朝鮮学校 第2章 審判を受けるべき者は誰か──東京訴訟が問うたもの 第3章 新たな線引きに抗して 第4章 それぞれの朝鮮学校物語 第5章 朝鮮学校問題の現在地 ●著者紹介● 朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会記録編集委員会 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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多文化都市ニューヨークを生きる
¥1,870
ISBN978-4-7634-2046-6 C0036 発行:2023年1月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● ぼくは日本人、ときどきプエルトリカンで…… NY・ラテンアメリカコミュニティで過ごした50年 いまや白人が半数以下となり、ヒスパニック・ラテン系、アフリカ系黒人からアジア人まで多様な人種でかたちづくられた多文化都市、ニューヨーク。プエルトリコ人と恋に落ちた一人の日本人青年は、気がつけばニューヨーク・ラテンアメリカコミュニティの住人に。 波乱万丈の結婚生活と子育て、そして”愉快な異邦の隣人”たちとの日々と、その裏側にある麻薬・銃・テロ・人種差別のアメリカ社会を描く。 異色のNY生活記! ●目次● プロローグ 第一章 プエルトリコの空はいつも青い 第二章 貧困と麻薬 第三章 ジャクソンハイツの長屋 第四章 異文化の中で奮闘する 第五章 二〇二〇年 三月 ●著者紹介● リョウ和田(りょう・わだ) NY在住・テキスタイル・デザイナー。1945年生まれ。日吉岡高等学校美術工芸科卒業。1772年にニューヨークに移住し、以降2008年までテキスタイル会社に勤務。 神舘美会子(みたち・みえこ) NY在住・アーティスト。1968年武蔵野美術大学卒業。1971年渡米後、コンセプチュアル・アートを中心に活躍。 ユーゴスラビア国際版画ビエンナーレ展をはじめ、数々のグループ展・常設展で作品を展示し、今に至る。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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女奴隷たちの反乱:知られざる抵抗の物語
¥1,980
ISBN978-4-7634-2038-1 C0098 発行:2022年11月25日 A5判変形並製 216頁 ●内容紹介● 歴史から抹消された、黒人女性たちの闘いがあった。 数々の記録が残る、黒人奴隷による反乱。その首謀者は、本当にすべて男性だったのか? 植民地時代のニューヨークや奴隷船を舞台に、女戦士たちの連帯の軌跡を辿る──BLM運動の時代に脚光を浴びる、隠されたシスターフッドの物語。 黒人歴史学者が“史実”に挑む、異例のグラフィックノベル! ●著者紹介● [作]レベッカ・ホール(Rebecca Hall) 学者、活動家、教育者。父方の祖父母は奴隷として生まれた。人種、ジェンダー、法、抵抗の歴史について執筆/出版するかたわら、公平な温暖化対策やインターセクショナル・フェミニズムの理論に関する論文も発表。 本書(原題『WAKE: The Hidden History of Women-Led Slave Revolts』)は数々の賞を受賞。全米国人地位向上協会(N.A.A.C.P)イメージ賞およびPen Americaオープンブック賞の最終候補に選出されたほか、NPR、ワシントンポスト、フォーブス、Ms.マガジンの2021年のベストブックに選出。2022-23年度ラドクリフ研究所特別研究員。 [絵]ヒューゴ・マルティネス(Hugo Martínez) ニューオリンズを拠点に活動。闘争、アイデンティティ、回復力に焦点をあてた作品を描く。 [訳]中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 博士号。フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)特任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動。翻訳に『博論日記』(2020 年、花伝社)。代表的論文に「ジェンダーの視点からポピュラー音楽を読み解く」(2021年、北樹出版『ガールズ・メディア・スタディーズ』)、「二一世紀のラブソング―現代日本のポップソングについての一考察―」(2021年、青土社『現代思想』2021年9月号)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ウクライナ・ノート:対立の起源
¥2,200
ISBN978-4-7634-2029-9 C0022 発行:2022年10月30日 A5判並製 オールカラー 176頁 ●内容紹介● ウクライナとロシアの対立の原点は? 大飢饉「ホロドモール」を生き抜いた人々の証言 グラフィック・ノベルで描くウクライナ近現代史 イタリアを代表する漫画家が、現地での聞き取りをもとに、 ウクライナの苛烈な歴史を背負う人びとの生き様を描く。 私はウクライナ人の物語に耳を傾け、本に描くことに決めた。 それはたんに、私にとっても、胸にしまっておくことが難しかったからだ。 ここに描かれているのは、道ばたで偶然に知り合った人びとの物語。 鉄のカーテンにきつく抱かれた状態で生まれ、生きる運命にあった 人びとの身に起きた現実の物語だ。(本文より) ●著者紹介● [作]イゴルト(Igort) 1958年、イタリア・サルデーニャ生まれ。イタリアを代表する漫画家のひとり。日本での活動歴もあり、90年代には雑誌「モーニング」で連載を持っていた(単行本『Yuri』やまねみどり訳、講談社、1996年)。2015年、東京のイタリア文化会館にて、谷口ジローとの二人展「歩くひとたち」を開催。代表作『5は完璧な数字(Cinque è il numero perfetto)』の執筆に取り組んでいた90年代には東京に暮らしていた。2015年に第1巻が刊行された『日本ノート(Quaderni giapponesi)』という作品でも、複数の漫画賞を受賞している。2010-11年、ウクライナ、ロシアに2年間滞在した経験をもとに、『ウクライナノート』、『ロシアノート』を刊行。現在、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、『ウクライナノート2──侵略の日誌』を制作中。 [訳]栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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インドネシア独立への悲願:アミナ・M・ウスマン108歳の証言
¥2,200
ISBN978-4-7634-2031-2 C0023 発行:2022年10月25日 四六判上製 320頁(口絵8+本文312) ●内容紹介● インドネシア独立の志士マジッド・ウスマンを妻として支えた日本女性が語る、日本軍スマトラ占領計画秘史 スカルノとの捕虜交換、「義勇軍」誕生の真相、そして東条英機の仕組んだウスマン一家の日本幽閉……世紀を越えた沈黙を破り当事者が明かす、驚愕の歴史事実 ここに歴史を書き換える、数々の証言。 日本軍スマトラ侵略の「本当の狙い」とは? ●目次● Ⅰ部 日本での出会い 第1章 両親と私 第2章 独立国家への思い Ⅱ部 蘭領東インドへ 第3章 結婚 第4章 民衆のカリスマ 第5章 オランダの捕虜になる 第6章 「融和」と「独立支援」と「捕虜交換」 第7章 パダンへの帰還 第8章 日本軍との軋轢 Ⅲ部 再び日本へ 第9章 日本軍のスマトラ島植民地化計画 第10章 インドネシア共和国の誕生 第11章 新時代の幕開け ●著者紹介● アミナ・マジッド・ウスマン長田周子(Aminah Madjid Usmanおさだひろこ) 1914年山梨県中巨摩郡二川村(現甲府市)生まれ。1935年日本女子大学社会事業科卒業。ソーシャルワーカーとして活動する中でインドネシア独立運動家のマジッド・ウスマンに出会い、祖国独立への思いに共感、同志として1936年蘭領東インドに渡る。同年結婚。以降、マジッド・ウスマンの活動を支え、二人三脚でインドネシア独立運動に従事する。1943年時の日本国東條内閣に招請され2か月間の予定で来日。その後、「反日」として一家はインドネシアへの帰国が許されず日本に留め置かれ、日本敗戦後の連合軍統治下にあっても同様の事態が続く。1950年インドネシア共和国樹立後に帰国許可が出され、同国に帰国。1955年夫の急逝により日本に戻り、以後、日本とインドネシアの両国を拠点としている。在日インドネシア婦人会会長等を歴任、日イ両国の友好親善に尽くす。現在は東京都内在住。 サルミヤ・マジッド・ウスマン(Salmyah Madjid Usman) 1939年蘭領東インドパダン市生まれ。1943年両親と共に来日。山梨大学教育学部付属小学校入学以来一貫して日本で教育を受ける。1964年日本国医師免許取得。1969年東京大学大学院医学系研究科第四臨床医学専攻博士課程単位修得。1970~79年米、英、インドネシアで産婦人科診療に従事。1979~2017年日本とインドネシア両国で産婦人科診療に従事。2017年母の『アミナ・マジッド・ウスマン回想録』を編集、ジャカルタ市OBOR社から出版。2018年母の介護のために日本に移住、今日に至る。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net