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概説 グルントヴィ:近代デンマークの礎を築いた「国父」、その思想と生涯
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2133-3 C0037 発行:2024年9月10日 A5判並製 248頁 ●内容紹介● 今あらためて脚光を浴びる北欧の教育思想家、N. F. S. グルントヴィ 19世紀、対独戦での敗北によりデンマークは独立国家としての危機を迎えていた。グルントヴィは国民の大多数を占める農民を、「デンマーク人」としての意識や政治参加する市民として覚醒させるための民衆教育を構想する──母語の獲得、神話や歴史の学習、詩や歌といった民衆文化の尊重、立場を越えた対話、政治的主体化の教育などを通じて現代まで続く豊かな民主主義の土壌を作り上げたグルントヴィの足跡と、その現代的意味を概説。 参加型・対話型民主主義が深く根差すデンマーク その精神的支柱、グルントヴィとは何者か? ●目次● 序 グルントヴィの生涯 第1章 ロマン主義者 第2章 神話論者 第3章 牧師 第4章 歴史家 第5章 教育者 第6章 讃美歌作家 第7章 政治家 第8章 デンマーク人 第9章 デンマークにおけるグルントヴィの遺産 第10章 世界のなかのグルントヴィ ●著者紹介● アナス・ホルム(Anders Holm) 1973年生まれ。コペンハーゲン大学神学部准教授。2007年にN. F. S. グルントヴィとS.キルケゴールに関する論考でオーフス大学より博士学位を取得。2011年より学術誌『グルントヴィ研究』の編集委員を務める。2016年にはアメリカのアラバマ州バーミンガムにあるサムフォード大学客員教授。教育や講演、作家活動を通じて、デンマーク国内外でグルントヴィの著作や遺産の研究と普及に貢献している。主著に、『歴史と反響――N. F. S. グルントヴィの「デーンの防塁」誌研究』(Historie og Efterklang, En Studie i N. F. S. Grundtvigs Tidskrift Dannne-Virke, Odense Universtetsforlag, 2001)、『キルケゴールとグルントヴィ――同時代思想家の相互批判』(To Samtidige: Kierkegaards og Grundtvigs Kritik af hinanden, Copenhagen, Anis, 2009)、『グルントヴィ案内とテクスト』(Grundtvig, En Introduktion og tekster, Systime, 2012)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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検証・100部隊:関東軍軍馬防疫廠の細菌戦研究
¥3,850
ISBN 978-4-7634-2131-9 C3021 発行:2024年9月5日 A5判上製 274頁 ●内容紹介● 731部隊の裏に隠された 謎多き「100部隊」、その実像に迫る! 100部隊の存在を跡付けた『731部隊と100部隊』(花伝社)の刊行からほどなく、出版社宛てに突如届いた「元100部隊隊員から遺言を受けた」人物からの匿名資料提供。新たに出てきたこの「秘密資料」に加え、さまざまな史資料を組み合わせ浮かび上がる100部隊の、その驚愕の実態とは── ●目次● はしがき 第一章 陸軍獣医部と関東軍軍馬防疫廠 第二章 関東軍軍馬防疫廠一〇〇部隊の虚像と実像 第三章 情報戦としての細菌戦 あとがき ●著者紹介● 小河 孝 (おがわ・たかし) 元日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科教授。1943年東京都八王子市生まれ。北海道大学獣医学部獣医学科卒業。博士(獣医学)。農林水産省家畜衛生試験場などで研究職として35年間勤務(疫学研究室長、九州支場長)。ほかJICAベトナム国立獣医学研究所プロジェクト・チーフアドバイザーなどを歴任。専門分野は獣医疫学。 著書に『満州における軍馬の鼻疽と関東軍』(文理閣)。 加藤哲郎(かとう・てつろう) 一橋大学名誉教授。1947年岩手県盛岡市生まれ。東京大学法学部卒業。博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、などを歴任。専門は政治学・現代史。インターネット上で「ネチズン・カレッジ」主宰。 著書に『20世紀を超えて』『情報戦の時代』『情報戦と現代史』『「飽食した悪魔」の戦後』『731部隊と戦後日本』『パンデミックの政治学』(花伝社)、『ワイマール期ベルリンの日本人』『日本の社会主義』(岩波書店)、『象徴天皇制の起源』『ゾルゲ事件』(平凡社)、など多数。 松野誠也(まつの・せいや) 黒龍江外国語学院特任教授、明治学院大学国際平和研究所研究員。1974年埼玉県上尾市生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(史学)。専門は日本近現代史。 編著に、『毒ガス戦関係資料Ⅱ』(共編、不二出版、1997年)、『十五年戦争期 軍紀・風紀関係資料』(共編、現代史料出版、2001年)、『日本軍 思想・検閲関係資料』(現代史料出版、2003年)、『満州国軍ノ現況』(不二出版、2003年)、『大本営陸軍部 上奏関係資料』(共編、現代史料出版、2005年)、『日本軍の毒ガス兵器』(凱風社、2005年)、『関東軍化学部・毒ガス戦教育演習関係資料』(共編、不二出版、2006年)、『陸軍省「調査彙報」』全5冊(不二出版、2007年~2008年)、『迫撃第五大隊毒ガス戦関係資料』(不二出版、2019年)、『陸軍登戸研究所関係資料』(不二出版、2024年)がある。ほか、学術論文多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「時代」を切り拓いた女性たち:国境を越えた14人の闘い
¥1,980
ISBN 978-4-7634- 2121-0 C0036 発行:2024年6月10日 四六判並製 304頁 ●内容紹介● 「女性の時代」の本質に迫り、壁を打ち破る 津田梅子、大山捨松、川上貞奴、三浦環、クーデンホーフ光子、相馬黒光、平塚らいてう、市川房枝、山田わか、李香蘭、李方子、加藤シヅエ、沢田美喜、緒方貞子…… グローバルな視座から日本を変えた彼女たちに、今こそ学ぶ―― ●目次● 第1章 女子米国留学生たちが築いた道 第2章 世界へ飛翔した女優とプリマドンナ 第3章 孤高の国際結婚、反骨の亡命者庇護 第4章 女権解放を駆動させた3人の女 第5章 激動の昭和 流転したふたりの「李」 第6章 戦後民主化への歩み ●著者紹介● 原野城治(はらの・じょうじ) 1948年広島県生まれ。1972年上智大学文学部英文科卒。同年、時事通信社入社、政治部記者。首相官邸、自民党、外務、防衛各省担当、パリ特派員、編集委員、解説委員、秘書部長、編集局次長を経て、2003年株式会社ジャパンエコー社代表取締役、2011年一般財団法人ニッポンドットコム理事長、16年以降株式会社ジャパンエコー社代表取締役(再任)。公益財団法人日本国際問題研究所評議員、公益財団法人統計情報研究開発センター評議員、日本記者クラブ会員。2008年日伊文化協力でイタリア連帯の星勲章「カヴァリエーレ章」受章。2009年TBS番組コメンテーター。著書に『日本の発言力と対外発信 「静かなる有事」を超えて』(ホルス出版、2018年)、『国境なき時代を生きる——忘じがたき記憶の物語』(花伝社、2021年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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明治維新という時代:不羈独立の精神はどこへ消えたのか
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2118-0 C0021 発行:2024年5月25日 四六判並製 336頁 ●内容紹介● 近代国家成立の源流に学ぶ 独立した精神で時代を切り拓いた「明治維新」、その輝きと衰退を西郷隆盛論から草創期帝国軍隊史、憲政史等から眺望。「日本という国」を奮い起こした「不羈独立の精神」は、なぜ帝国主義・植民地主義・絶対的天皇国家へと凋落していったのか。混迷する近代日本のその起源を辿る。 過去との対話から未来を思考する批判的歴史評論集 ●目次● はじめに 第1章 西郷隆盛は永続革命をめざしたのだろうか 第2章 外国軍隊の撤退を求めた明治維新政府 第3章 ニワトリからアヒルの帝国軍隊 第4章 明治憲法制定史序説 あとがき ●著者紹介● 深草 徹(ふかくさ とおる) 1946年6月28日生。1965年愛知県立旭丘高等学校、1969年東京大学法学部各卒業。鉄鋼会社勤務を経て1977年弁護士登録(兵庫県弁護士会)。国道43号線道路裁判、尼崎公害裁判、三菱重工職業性難聴集団裁判、市立尼崎高校障害者入学拒否裁判など多くの事件を担当。2018年弁護士リタイア。 深草憲法問題研究室。「九条の会.ひがしなだ」共同代表世話人 著書 『学術会議問題 科学を政治に従わせてはならない』(あけび書房)、『9条とウクライナ問題 試練に立つ護憲派の混迷を乗り超えて』(あけび書房)、「慰安婦」問題の解決 戦後補償への法的視座から』(花伝社)、『戦後最悪の日韓関係 その責任は安倍政権にある』(かもがわ出版) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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海賊たちの黄金時代:死の王の旗の下に
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2113-5 C0098 発行:2024年4月20日 A5判並製 144頁 ●内容紹介● 彼らはなぜ、「海賊」となったのか? 舞台は18世紀初頭、植民地支配と海上交易の全盛期。掠奪を繰り返し、死の王の旗(ジョリー・ロジャー)のシンボルで恐れられた海賊の多くは、最下層の労働者として酷使されることからの逃走を試みた、船乗りたちだった。権力者に抵抗すべく海賊となった彼らは、船上に自分たちのユートピアを創り上げていく。 歴史研究を元に「悪役たち」の新たな一面に迫る、渾身のグラフィックノベル。 ●著者紹介● [作/絵] デイヴィッド・レスター(David Lester) カナダのグラフィックデザイナー、イラストレーター。ロックユニットMecca Normalのギタリストとして、ミュージシャンの顔ももつ。 グラフィックノベル作家として、作画を担当した1919: A Graphic History of the Winnipeg General Strike (Toronto: Between the Lines Books, 2019)ではカナダ労働研究学会の図書賞を受賞。マーカス・レディカーとポール・ビュールとは、本書に先立ってProphet against Slavery: Benjamin Lay, a Graphic Novel (Boston: Beacon Press, 2021) を刊行。 [作] マーカス・レディカー(Marcus Rediker) ピッツバーグ大学歴史学科 大西洋史卓越教授。 近世大西洋世界の船乗りや海賊、奴隷の研究で知られる。虐げられた労働者の闘争に価値を見出す歴史研究を実践するとともに、市民運動家として現代の社会正義のための活動にも積極的。 著作は数多くの言語へと翻訳され、日本では、本書の原作である『海賊たちの黄金時代――アトランティック・ヒストリーの世界』(ミネルヴァ書房、2014年)のほか、『奴隷船の歴史』(みすず書房、2016年)も刊行されている。 [訳] 笠井俊和(かさい・としかず) 群馬県立女子大学文学部 准教授。 著書に、『船乗りがつなぐ大西洋世界――英領植民地ボストンの船員と貿易の社会史』(単著、晃洋書房、2017年)、『海のグローバル・サーキュレーション――海民がつなぐ近代世界』(共著、関西学院大学出版会、2023年)、『改革が作ったアメリカ――初期アメリカ研究の展開』(共著、小鳥遊書房、2023年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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南京大虐殺から雲南戦へ:日本の中国侵略から敗戦に至る足跡を巡る
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2102-9 C0036 発行:2024年2月5日 A5判並製 264頁 ●内容紹介● 惨劇の舞台で見た、侵略に対する中国の人びとの想いは? 日本による対中国全面侵略の初期に大虐殺が引き起こされた南京と、日本の敗戦を決定づけた雲南戦の舞台、拉孟・騰越……。 日中双方に忘れえぬ記憶を刻んだ二つの地を巡り、日本人の歴史認識と戦争責任を考える。 ●目次● 第一部 南京 第一章 二〇一四年の南京 南京大虐殺犠牲者に対する初めての国家追悼式(国家公祭) 第二章 二〇一五年の南京 第一三次真宗大谷派南京平和法要友好訪中団 第三章 二〇一六年の南京 第一四次真宗大谷派南京平和法要友好訪中団 第二部 雲南 第四章 雲南戦=滇西抗戦 中国・雲南省西部におけるビルマ援蒋ルートをめぐる戦い 第五章 中国の視点で見る滇西抗戦 第六章 滇西抗戦の激戦地は今どうなっているのか ●著者紹介● 青木 茂(あおき しげる) 平和を考え行動する会・会員 撫順の奇蹟を受け継ぐ会・会員 日本中国友好協会・会員 長良川河口堰建設に反対する会・会員 アイヌとシサムのウコチャランケを実現させる会・会員 NPO法人ナショナルトラスト=チコロナイ・会員 著書 『日本軍兵士・近藤一 ──忘れえぬ戦争を生きる』風媒社、2006年 『二一世紀の中国の旅──偽満州国に日本侵略の跡を訪ねる』日本僑報社、2007年 『万人坑を訪ねる──満州国の万人坑と中国人強制連行』緑風出版、2013年 『日本の中国侵略の現場を歩く──撫順・南京・ソ満国境の旅』花伝社、2015年 『華北の万人坑と中国人強制連行──日本の侵略加害の現場を訪ねる』花伝社、2017年 『華南と華中の万人坑──中国人強制連行・強制労働を知る旅』花伝社、2019年 『万人坑に向き合う日本人──中国本土における強制連行・強制労働と万人坑』花伝社、2020年 『中国に現存する万人坑と強制労働の現場──ガイドブック・初めて知る万人坑』花伝社、2022年 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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北一輝がゆく:国家改造法案と二・二六事件
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2100-5 C0093 発行:2024年1月25日 四六判並製 248頁 ●内容紹介● 日本思想史上で今も異彩を放つ革新右翼のカリスマ、北一輝。 彼は何を目指し、何に破れたのか? 『国体論及び純正社会主義』で明治期政治体制の構造的欠陥を撃ち、続く『国家改造案原理大綱』で青年将校たちの思想的バックボーンとなった北一輝。 二・二六事件で破滅を迎えるまでの、北一輝の政治理論と歴史との相克、彼に心酔する革新右翼活動家らとのパセティックな日々を描き、彼らの「夢」と「錯誤」に迫る―― その生涯のクライマックスから終焉を活写した、迫真のノンフィクション小説 ●目次● 一 改造の目標 二 現れた盟友 三 革命資金の調達 四 流産した十月決起 五 暗殺未遂事件 六 隠し部屋の告白 七 宮城占拠交渉 八 正義軍が往く 九 暗黒裁判 ●著者紹介● 中川芳郎(なかがわ・よしろう) 1942 年佐渡島に生まれる。1966 年東京大学仏文科卒業、医学書院入社。 1970 年群像新人文学賞準賞(作品『埋葬』)。1970 年『埋葬』(講談社)刊行。1972 年『群像』四月号に『島の光』掲載、前期芥川賞候補となる。自費出版で、1987 年『蜜月旅行』(『島の光』所収、沖積舎)、1991 年『BMW で行こう』(沖積舎)刊行。1995 年医学書籍編集部長から辞書編集室長となる。2003 年『医学大辞典』刊行、医学書院を60 歳定年退職。 2011 年首都圏佐渡連合会主催、表参道新潟館ネスパスで講演「新しい北一輝像──国賊ではなかった」。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「核なき世界」を願って:消えゆく被曝者の祈り
¥1,650
ISBN 978-4-7634-2098-5 C0036 発行:2024年1月15日 四六判並製 162頁 ●内容紹介● 被爆者として核兵器の惨禍を語り継ぎ、 その思いを次世代につなぐために── 原爆の悲劇を、被害者団体の先頭に立ち世界に発信し続けてきた著者が語る、戦争の実相。広島での被爆と戦後を生き抜いた実体験をもとに、戦争のリアリティが風化しつつある現代日本の課題、そして平和への道を提言する。 序文・猪飼隆明(大阪大学名誉教授) ●目次● まえがき 一 原子爆弾の開発 二 原子爆弾投下 三 原爆被害秘匿の影響 四 被爆者補償の実状 五 世界の核意識の変化 六 ウクライナショックとは 七 核兵器使用は防げるか 八 日本の役割と責任 九 地域共同防衛体制の推進 十 核兵器禁止条約の推進 十一 平和学習のあり方 十二 学生と先生からの感想文 十三 終わりに あとがき 友人・知人からの感想文 ●著者紹介● 長曽我部 久(ちょうそかべ・ひさし) 1936年 朝鮮京城府生れ(現ソウル) 87歳 一歳で平壌(現ピョンヤン) 五歳で広島移住 1945年8月6日 広島原爆で父を失う。入市被爆 1955年 大阪府立高津高等学校卒業 1959年 関西学院大学経済学部卒業(国際経済学専攻、) 1959年 産業機械・建設機械製造販売会社に入社 取締役営業本部長 国内販売会社3社社長 システムエンジニアリング会社社長を歴任 2010年 熊本市原爆被害者の会会長 2014年 熊本県原爆被害者団体協議会会長 2016年 日本原水爆被害者団体協議会九州ブロック代表理事 2019年 〃 6月監査役就任 後退任 2024年現在 毎年学生の「平和学習」講師を継続 著作 2009年 評論「荒廃への警鐘」熊本県民文芸賞評論・ノンフィクションの部一席受賞 2014年 著書出版『世界的視点での「脱原発論」日本のとるべき道』(トライ出版) オックスフォード大学ボドリアン図書館、ケンブリッジ大学図書館、東大駒場、東北大図書館などに収蔵 2016年 DVD「これは雲ではない」「This is Not a Cloud」を発刊 世界に発信 2019年 英文「原爆投下の真実」発刊 「The Reality Accompanying the Atom Bombings」 2020年 著書出版「核兵器・宇宙戦争 岐路に立つ日本」(トライ出版) オックスフォード大学ボドリアン図書館に収蔵 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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枯葉剤の傷跡をみつめて:ある映像作家の「失われた時」への歩み
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2097-8 C0036 発行:2024年1月15日 四六判並製 232頁 ●内容紹介● ベトナム戦争に従軍した夫の突然の死が、 私を「癒えない戦争の傷跡」に向かわせた── 夫の死をきっかけに、ベトナム戦争で使用された枯葉剤被害の実態を克明に映画化してきた坂田雅子。 映像作家としての20年の歩みの中で集めた枯葉剤をめぐる当事者たちの証言と、彼女の作品に共鳴する多方面のトップランナーたちとの対談から、戦争が終わって50年後の今も続く枯葉剤被害を考える。 ●目次● Ⅰ 部 枯葉剤をめぐる証言 第1章 グレッグの戦争と死 第2章 ベトナムの旅 第3章 敵味方を問わず降り注いだ枯葉剤 Ⅱ 部 対談:映画「失われた時の中で」を観て 1 枯葉剤被害を追って半世紀 中村梧郎 2 ゴリラの視点から見た戦争と平和 山極寿一 3 音楽を通して社会と繋がる 小室等 4 わたしの心のレンズ 現場の記憶をつむぐ 大石芳野 5 ベトナムとの出会いから考える 桂良太郎 6 「ナパーム弾の少女」を追って 藤えりか 7 オレンジ村の建設に向けて 鈴木元 8 絶望を希望に変えて 加藤登紀子 ●著者紹介● 坂田雅子(さかた・まさこ) ドキュメンタリー映画監督。1948年、長野県生まれ。AFS交換留学生として米国メイン州の高校に学ぶ。帰国後、京都大学文学部哲学科で社会学を専攻。京都に滞在していたグレッグ・デイビスと出会う。1976年から2008年まで写真通信社に勤務および経営。2003年、グレッグの死をきっかけに、枯葉剤についての映画製作を決意。2007年、「花はどこへいった」完成。2011年、NHKのETV特集「枯葉剤の傷痕を見つめて~アメリカ・ベトナム 次世代からの問いかけ」を制作、ギャラクシー賞ほか受賞。2011年3月に起こった福島第一原発の事故後から、核や原子力についての取材を始め、2014年、「わたしの、終わらない旅」、2018年、「モルゲン、明日」を発表。2022年、再び枯葉剤をテーマに「失われた時の中で」を発表している。 また、自ら提唱者となり、枯葉剤被害者の⼦どもやきょうだいを対象とした奨学金基金「希望の種」をハノイの VAVA とともに設⽴。2010 年から約 10 年にわたる活動の中で、これまでに 1000 万円以上の寄付が集まり、100 ⼈以上の⼦どもたちの教育を⽀援している。 著書に『花はどこへいった』(2008、トランスビュー)。 作品リスト 「花はどこへいった」(2007)毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、パリ国際環境映画祭特別賞、アースビジョン審査員賞受賞 「沈黙の春を生きて」(2011)仏・ヴァレンシエンヌ映画祭批評家賞・観客賞受賞、文化庁映画賞・文化記録映画部門優秀賞選出 「わたしの、終わらない旅」(2014) 「モルゲン、明日」(2018) 「失われた時の中で」(2022) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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国民とは誰のことか:ドイツ近現代における国籍法の形成と展開
¥4,180
ISBN 978-4-7634-2089-3 C3036 発行:2023年11月25日 四六判上製 492頁 ●内容紹介● 「ドイツ人」はいかにつくられたのか 国家成員が法制化され始めたナポレオン支配時代から、「民族的同質化」を極めたナチ時代、そして移民・難民の「統合」で紛糾する現代。常に「誰を国民とするか」で揺れ動いてきたドイツにおける国籍法の変遷を通史的、歴史社会学的に分析し、グローバル化の時代に国籍を問う意義を彫り起こす。 包摂と排除を隔てる「国籍」の歴史-社会-政治的展開を緻密に紐解く圧巻のモノグラフィー ●目次● はじめに ドイツの国籍──社会学の観点からその歴史を問う 第1章 国籍とは何か 第2章 ドイツにおける国籍制度の始まり──諸邦における国籍の制定 第3章 ドイツの統一と国籍法──ドイツ最初のドイツの国籍法に向けて 第4章 ドイツ帝国と国籍法──「ドイツ国民」の国籍法へ 第5章 ヴァイマル期のドイツ国籍──国籍の「エスニック化」とその限界 第6章 ナチ体制下の国籍政策──国籍政策のエスノ人種的な転換 第7章 連邦共和国の成立と国籍法──「血統共同体」としてのドイツ国民 第8章 一九九九年の国籍法改定に向けて──ドイツ国籍の「脱エスニック化」 第9章 「移民国」ドイツの国籍政策──ドイツ国民の新たな「ネーション・ビルディング」 終章 あとがき ●著者紹介● 佐藤成基(さとう・しげき) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)。法政大学社会学部教授。専門は国家とナショナリズムの比較研究、歴史社会学、社会学理論。 著書に『ナショナル・アイデンティティと領土──戦後ドイツの東方国境をめぐる論争』(新曜社)、『国家の 社会学』(青弓社)、編著書に『国際社会学』(共編、有斐閣)、『包摂・共生の政治か、排除の政治か──移民・難民と向き合うヨーロッパ』(共編、明石書店)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ザボンよ、たわわに実れ:民主医療に尽くした金高満すゑの半生
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2091-6 C0023 発行:2023年11月20日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 貧しい人々に、医療を! 民医連(全日本民主医療機関連合会)の礎となった、若き「女医」の闘い 「病人はいないか、子どもは元気か」 1930年代、戦中の貧困と保険制度の不足のなか広く人々に医療を提供し、日本の医療制度の改善を求めた無産者診療所。東京女子医専卒業後、農民運動に疲弊した新潟の診療所に飛び込んだ満すゑは、勤務先の診療所で検挙される――。両親との死別、三度の投獄を経て、満すゑが見たものとは。 治安維持法の時代に、誰もが医療を受けられる社会を求めて── ●目次● 序章 去来する思い 第一章 ふるさと 第二章 医学への道 第三章 無産者診療所 第四章 獄につながれて 第五章 再起を願って 第六章 最後の砦 終章 破局と新生 ●著者紹介● 力武晴紀(りきたけ・はるき) 1951年、長崎県に生まれる。京都・大阪・長崎で教職に就く。その後、かつての「思想犯」の名誉回復運動に携わる。著作に、『炎は消えない――長崎県の治安維持法犠牲者』。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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記者狙撃:ベトナム戦争とウクライナ
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2085-5 C0036 発行:2023年10月25日 四六判並製 280頁 ●内容紹介● かつて、ベトナムの戦場で殺された日本人特派員がいた…… 盟友の死から戦場フォトグラファーが見つめ続けた、「侵略の構図」 1979年、戦後の疲弊したベトナムに中国が侵略した「中越戦争」。この戦争を糾弾し続けた「赤旗」特派員・高野功は、35歳で銃弾に散った。 現場に居た日本人報道写真家が向き合い続けた、侵略戦争の本質とは? ベトナム戦争とウクライナ侵攻に共通する「帝国主義的侵略」に、現場の視点から迫る ●目次● 第1章 中越戦争 第2章 ベトナム侵略戦争 第3章 枯葉剤 第4章 大国の侵略とその手口 第5章 戦争とジャーナリスト 第6章 カンボジアに行く ●著者紹介● 中村梧郎(なかむら・ごろう) フォトジャーナリスト。1940 年生まれ。1970 年以降ベトナム戦争を取材。戦後は枯葉剤問題も追及。1999 ~ 2004 年岐阜大学地域科学部教授(ジャーナリズム論、環境文化論)。1983 年ニコン第8回伊奈信男賞。1995 年日本ジャーナリスト会議JCJ 特別賞、2005 年第1回日本科学ジャーナリスト賞。2007 年ニューヨークでマグナム創立60 周年記念招待作家として枯葉剤写真展、全米巡回。現在、JCJ 代表委員、日本写真家協会会友。現代写真研究所副所長。著書に『母は枯葉剤を浴びた』(新潮社、新版・岩波現代文庫)、『戦場の枯葉剤』(写真集、岩波書店)、『メソポタミアの朝』(JPS)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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日本の風刺詩 川柳
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2082-4 C0092 発行:2023年9月25日 四六判上製 248頁 ●内容紹介● 稀代の日本文化研究者R. H.ブライスによる伝説的名著、74年の時を超えてついに邦訳! 禅と俳句に魅せられ来日し、戦中は敵性外国人として収容されながらも、戦後は昭和天皇の「人間宣言」起草に関わり、皇太子(現上皇)の英語教師も務めたR. H.ブライス。 生涯を日本文化研究に捧げた彼が、川柳の類例なき魅力を言語化し世界に問うた意欲作、邦訳として待望の復活。 ●目次● まえがき Ⅰ 序論 川柳と俳句 川柳の起源と技法 Ⅱ 川柳名句選 女/子/母/父/女房/亭主/姑/そのほかの間柄/職業 /動物 /事物 /歴史/心理/生活 訳者あとがき ●著者紹介● [著者略歴] R. H.ブライス(Reginald Horace Blyth) 1898年、イギリス、エセックス州レイトン生まれ、1964年、脳腫瘍で東京にて逝去。享年65。第一次世界大戦の良心的兵役拒否のため、ロンドンの監獄に18歳から21歳の約3年間収監。太平洋戦争中は日本で交戦国民間人抑留所に約3年半収容される。そうした逆境の中から、日本文学と文化の禅・俳句・川柳という平和のシンボルを英語圏に発信し続け、なかでもアメリカにおける禅と俳句ブームの火付け役を果たした。第二次大戦後は学習院大学外国人教師として勤務し、昭和天皇の「人間宣言」の英文草稿を作成し、皇太子(現上皇陛下)殿下の英語の個人教授を亡くなるまで十数年務めた。1954年、『禅と英文学』(1942)と『俳句』四部作(1949-52)によって、東京大学より文学博士号授与。1959年、勲四等瑞宝章受章。 [訳者略歴] 西原克政(にしはら・かつまさ) 1954年、岡山県に生まれる。翻訳家。訳書にThe Singing Heart(山本健吉編『こころのうた』の英訳、Katydid Books)、『定本 岩魚』(童話屋)、『えいご・のはらうた』(童話屋)、『谷川俊太郎の詩を味わう』(ナナロク社)、『自選 谷川俊太郎詩集』(電子書籍、岩波書店)。これまで谷川俊太郎の8冊の詩集の英訳を共訳者のウィリアム・I・エリオットと電子書籍で刊行している。近刊に『対訳 厄除け詩集』(田畑書店)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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暗闇の後で:豪州ラブデー収容所の日本人医師
¥2,750
ISBN978-4-7634-2076-3 C0097 発行:2023年8月10日 四六判並製 336頁 ●内容紹介● 誰にも話せない「暗闇」が、私の運命を翻弄した 731部隊と繋がる防疫研究室で石井四郎の部下として働いた医師、茨木智和。 最高機密の下で目の当たりにした数々の事実により、彼は愛する人を失い、人生は流転を始める。 たどり着いた地・オーストラリアで開戦を境に“敵”となった彼は、強制収容所での日々を通じ、どう「暗闇」と向き合ったのか―― 日豪にルーツを持つ作家が描く、戦時下のエリート医師の苦悩と決意 ●目次● 第一章 南豪州――一九四二年 ラブデー収容所 第二章 東京――一九三四年 医学への道 第三章 ラブデー収容所――一九四二年 松風 第四章 ブルーム――一九三八年 日本人病院 第五章 東京――一九三四年 防疫研究室 第六章 ラブデー収容所――一九四二年 活動写真 第七章 ブルーム――一九三八年 灯籠流し 第八章 ラブデー収容所――一九四二年 ジョニーの頼み事 第九章 東京――一九三五年 節分 第十章 ブルーム―—一九三九年 天長節 第十一章 ラブデー収容所――一九四二年 万華鏡 第十二章 ブルーム――一九四〇年 木の栞 第十三章 ラブデー収容所――一九四二年 スタンの手紙 第十四章 東京――一九三六年 神楽坂 第十五章 ブルーム――一九四一年 小さな光の真珠 第十六章 ラブデー収容所――一九四二年 デイビス二等兵 第十七章 シティ・オブ・カンタベリー号と鎌倉丸――一九四二年 遺灰の返還 第十八章 東京――一九四二年 空襲 第十九章 東京――一九八九年 ベルニス修道女の手紙 ●著者紹介● クリスティン・パイパー(Christine Piper) 日豪ミックスレイスの作家、ジャーナリスト。デビュー小説『After Darkness』(Allen & Unwin 2014)では、第二次世界大戦中に敵性外国人としてオーストラリアで強制収容された日本人医師を描いた。この作品はヴォーゲル文学賞を受賞、マイルズ・フランクリン賞の最終選考に残り、現在ビクトリア州の高校生の英語教材として使われている。日本の市民活動家と国における矛盾する戦中の記憶についてのノンフィクション・エッセイ『Unearthing the Past』は、2014年のガイ・モリソン賞のリテラリー・ジャーナリズム部門とキャリバーエッセイ賞を受賞。 北條正司(ほうじょう・まさし) 高知大学名誉教授。理学博士。1952年愛媛県生まれ。1974年神戸大学理学部卒。1981年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。1979年高知大学理学部着任、2001年教授、2017年より名誉教授。カナダCalgary大学および米国Texas A&M大学博士研究員。オーストラリアMonash大学客員研究員。 著書に『酒と熟成の化学』(光琳、2009、共著)、『化学と空想のはざまで』(創風社出版、2016)、『アルコール熟成入門』(日本食糧新聞社、2017、共著)、『基本分析化学』(三共出版、2020、共著)。訳書に『第二の故郷 豪州に渡った日本人先駆者たちの物語』(創風社出版、2003、共訳)、『北上して松前へ エゾ地に上陸した豪州捕鯨船』(創風社出版、2012、共訳)、『クジラとアメリカ アメリカ捕鯨全史』(原書房、2014、共訳)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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八路軍とともに:満州に残留した日本人の物語
¥1,650
ISBN978-4-7634-2073-2 C0095 発行:2023年7月25日 四六判並製 272頁 ●内容紹介● 戦争末期の召集、婚礼翌朝の出征。 厳冬の満州での山中陣地構築、やがて迎えた敗戦。 大陸に取り残された関東軍兵士・久は、 生き残るために八路軍への参加を決めた。 国共内戦の中、満州各地を転々とする久が見たものは──。 実在の兵士の手記をもとに描かれた 国策に翻弄される人々の真実の物語 ●目次● 三又の久おじさん Ⅰ 関東軍の兵士 Ⅱ 八路軍とともに Ⅲ 紡績工場の日本人技師 ●著者紹介● 永尾 広久(ながお・ひろひさ) 1948年 福岡県大牟田市に生まれる 1967年 福岡県立三池高校卒業 1972年 東京大学法学部卒業 1974年 弁護士登録(横浜弁護士会) 2001年 福岡県弁護士会会長 2002年 日本弁護士連合会副会長 現在 不知火合同法律事務所(大牟田市) 著書 『税務署なんか怖くない』(花伝社) 『カード破産から立ち直る法』(花伝社) 『がんばれ弁護士会』(花伝社) 『モノカキ日弁連副会長の日刊メルマガ』(花伝社) 『星よ、おまえは知っているね』(花伝社) 福岡県弁護士会のホームページの「弁護士会の読書」コーナーに毎日1冊の書評をアップしている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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勤皇の志士たちの虚像と幕臣たちの実像:遥かなる日本の真実 幕末編
¥1,980
ISBN978-4-7634-2060-2 C0021 発行:2023年4月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 無学で外交・国政経験のない勤皇の志士たちが、なぜ開明的な幕府を倒すことができたのか? 近年研究の進む“薩長史観”の再検証について、歴史書を根拠に史実のみを連ねて幕末史観を更新。そこから見えてきたのは、未熟で性急なテロリストたちと進取の気概に満ちたエリートたちの、「権威」をめぐる壮絶な駆け引きだった── 多事争論の幕末史に、新たな一石を投じる意欲作! ●目次● 第一章 和親条約と安政の改革 第二章 安政五ヶ国条約とその影響 第三章 開国政策と尊皇攘夷運動の過激化 第四章 尊皇攘夷派の敗北 第五章 尊攘過激派征討と将軍徳川慶喜政権 第六章 討幕同盟から江戸城無血開城まで ●著者紹介● 木葉久寿雄(このは・くすお) 一級建築士、一級建築施工管理技士。都内の設計事務所に勤務していた。若い頃より休日には歴史書を読むのが趣味で、読み重ねていくうちに歴史の矛盾を感じていった。退職後は歴史の矛盾をひも解くための歴史研究を行っている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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異形の良寛:渇きと訪れ
¥1,870
ISBN978-4-7634-2053-4 C0095 発行:2023年3月5日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 「手毬良寛」の裡に潜む、知られざる人間良寛の貌 良寛の遺した和歌、漢詩、俳諧、書簡、遺墨等を手掛かりに、徹底したテクスト・リーディングを通じて浮かび上がる、生涯を覆いつくした「渇き」と、彼を突き動かした「訪れ」。 純粋無垢と簡素清貧の象徴──既成の良寛像の先にある、近世と近代を架橋する新たな良寛の実像とは。 ●目次● 1 「異人」の貌 2 児童との遭遇 3 遁走譚 4 「家出」考 5 杖と望郷 6 路傍の眼窩 7 不安と自由 8 「世の中」としての草庵 9 「乞食」考 10 歩けば、良寛 11 「災難に逢時節」という思想 12 「無力」の抒情 13 贈与と挽歌 14 「命をきる斧」をめぐって 15 良寛螢 16 脱皮と諧謔 ●著者紹介● 武藤雅治(むとう・まさはる) 1951年、神奈川県平塚市に生まれる。元定時制高校教員。有機無農薬栽培農家。学生時代に岸上大作、吉野秀雄の歌集に感銘を受け、短歌を作り始める。『閃』『開放区』『弾』等の同人誌に参加。現在は、福島泰樹主宰「月光の会」、長澤ちづ主宰「ぷりずむ短歌会」に所属。また、坂井信夫らとともに「現代詩歌・湘の会」を運営する。著作として、歌集に『指したるゆびは撃つために』(1978年、閃の会)、『泥の日』(1991年、ながらみ書房)、『鶫』(2014年、六花書林)など。評論集に『抒情の水位』(2000年、ながらみ書房)、その他句集や共著がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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女奴隷たちの反乱:知られざる抵抗の物語
¥1,980
ISBN978-4-7634-2038-1 C0098 発行:2022年11月25日 A5判変形並製 216頁 ●内容紹介● 歴史から抹消された、黒人女性たちの闘いがあった。 数々の記録が残る、黒人奴隷による反乱。その首謀者は、本当にすべて男性だったのか? 植民地時代のニューヨークや奴隷船を舞台に、女戦士たちの連帯の軌跡を辿る──BLM運動の時代に脚光を浴びる、隠されたシスターフッドの物語。 黒人歴史学者が“史実”に挑む、異例のグラフィックノベル! ●著者紹介● [作]レベッカ・ホール(Rebecca Hall) 学者、活動家、教育者。父方の祖父母は奴隷として生まれた。人種、ジェンダー、法、抵抗の歴史について執筆/出版するかたわら、公平な温暖化対策やインターセクショナル・フェミニズムの理論に関する論文も発表。 本書(原題『WAKE: The Hidden History of Women-Led Slave Revolts』)は数々の賞を受賞。全米国人地位向上協会(N.A.A.C.P)イメージ賞およびPen Americaオープンブック賞の最終候補に選出されたほか、NPR、ワシントンポスト、フォーブス、Ms.マガジンの2021年のベストブックに選出。2022-23年度ラドクリフ研究所特別研究員。 [絵]ヒューゴ・マルティネス(Hugo Martínez) ニューオリンズを拠点に活動。闘争、アイデンティティ、回復力に焦点をあてた作品を描く。 [訳]中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 博士号。フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)特任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動。翻訳に『博論日記』(2020 年、花伝社)。代表的論文に「ジェンダーの視点からポピュラー音楽を読み解く」(2021年、北樹出版『ガールズ・メディア・スタディーズ』)、「二一世紀のラブソング―現代日本のポップソングについての一考察―」(2021年、青土社『現代思想』2021年9月号)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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インドネシア独立への悲願:アミナ・M・ウスマン108歳の証言
¥2,200
ISBN978-4-7634-2031-2 C0023 発行:2022年10月25日 四六判上製 320頁(口絵8+本文312) ●内容紹介● インドネシア独立の志士マジッド・ウスマンを妻として支えた日本女性が語る、日本軍スマトラ占領計画秘史 スカルノとの捕虜交換、「義勇軍」誕生の真相、そして東条英機の仕組んだウスマン一家の日本幽閉……世紀を越えた沈黙を破り当事者が明かす、驚愕の歴史事実 ここに歴史を書き換える、数々の証言。 日本軍スマトラ侵略の「本当の狙い」とは? ●目次● Ⅰ部 日本での出会い 第1章 両親と私 第2章 独立国家への思い Ⅱ部 蘭領東インドへ 第3章 結婚 第4章 民衆のカリスマ 第5章 オランダの捕虜になる 第6章 「融和」と「独立支援」と「捕虜交換」 第7章 パダンへの帰還 第8章 日本軍との軋轢 Ⅲ部 再び日本へ 第9章 日本軍のスマトラ島植民地化計画 第10章 インドネシア共和国の誕生 第11章 新時代の幕開け ●著者紹介● アミナ・マジッド・ウスマン長田周子(Aminah Madjid Usmanおさだひろこ) 1914年山梨県中巨摩郡二川村(現甲府市)生まれ。1935年日本女子大学社会事業科卒業。ソーシャルワーカーとして活動する中でインドネシア独立運動家のマジッド・ウスマンに出会い、祖国独立への思いに共感、同志として1936年蘭領東インドに渡る。同年結婚。以降、マジッド・ウスマンの活動を支え、二人三脚でインドネシア独立運動に従事する。1943年時の日本国東條内閣に招請され2か月間の予定で来日。その後、「反日」として一家はインドネシアへの帰国が許されず日本に留め置かれ、日本敗戦後の連合軍統治下にあっても同様の事態が続く。1950年インドネシア共和国樹立後に帰国許可が出され、同国に帰国。1955年夫の急逝により日本に戻り、以後、日本とインドネシアの両国を拠点としている。在日インドネシア婦人会会長等を歴任、日イ両国の友好親善に尽くす。現在は東京都内在住。 サルミヤ・マジッド・ウスマン(Salmyah Madjid Usman) 1939年蘭領東インドパダン市生まれ。1943年両親と共に来日。山梨大学教育学部付属小学校入学以来一貫して日本で教育を受ける。1964年日本国医師免許取得。1969年東京大学大学院医学系研究科第四臨床医学専攻博士課程単位修得。1970~79年米、英、インドネシアで産婦人科診療に従事。1979~2017年日本とインドネシア両国で産婦人科診療に従事。2017年母の『アミナ・マジッド・ウスマン回想録』を編集、ジャカルタ市OBOR社から出版。2018年母の介護のために日本に移住、今日に至る。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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安藤昌益再発見:現代によみがえる「いのちの思想家」
¥2,750
ISBN978-4-7634-2030-5 C0010 発行:2022年10月10日 四六判上製 288頁 ●内容紹介● 多様性とエコロジーの時代を先取りした江戸期の巨人、その思想のエッセンス 伝統的・土着的でありながら、時空を越えたスケールと普遍性を持ち、21世紀においても時代の先行者たりうる思想家、安藤昌益。 深まる昌益研究の最新動向を踏まえ、自然哲学、平等論、歴史観、平和思想など多彩な切り口から昌益思想の核心に迫る。 戦争と災害の時代を乗り越える叡智がここにある── ●目次● はじめに 安藤昌益の魔力 第1章 甦る安藤昌益 第2章 安藤昌益の自然哲学 第3章 安藤昌益の平等論 第4章 安藤昌益の平和思想 第5章 安藤昌益の歴史観 ●著者紹介● 石渡博明(いしわた・ひろあき) 1947(昭和22)年、横須賀市生まれ。東京教育大学中退。経済協力団体勤務のかたわら安藤昌益研究に携わる。「安藤昌益の会」事務局長として会報『直耕』や『安藤昌益切り抜き帳』を不定期ながら発行。主な著書に『安藤昌益の世界』(草思社)、『昌益研究かけある記』(社会評論社)、『いのちの思想家 安藤昌益』(自然食通信社)などがあり、共編著に『安藤昌益全集』(農文協)がある。現在、発展途上国からの視覚障害留学生を支援する団体役員。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アイヌ語で考える縄文地名
¥2,200
ISBN978-4-7634-2024-4 C0021 発行:2022年9月10日 四六判並製 192頁 ●内容紹介● 「縄文」の息づく日本の地名 内/別/幌/神/平/軽/倉/赤など、地名に込められた「意味」が記憶する、この国の原風景── 縄文の遺伝子を継承するアイヌ語を手掛かりに、 日本の地名・文化に隠された「縄文の足跡」を辿る ●目次● 第1章 人類学的に考察した日本人のまとめ 第2章 日本語、アイヌ語、琉球語 第3章 縄文語の抽出 第4章 日本民謡、琉球民謡、アイヌ民謡 ●著者紹介● 網野皓之(あみの・ひろゆき) 1947年、北海道美唄市生まれ。1972年、札幌医科大学卒業、約50年東京都と長野県で医業に従事。2022年、廃業。著書に『みんな、家で死にたいんだに』(日本評論社、1996年)、『やっぱり、家で死にたいんだ』(日本評論社、2008年)、『在宅死のすすめ』(幻冬舎ルネッサンス新書、2010年)ほか。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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火を噴く山が憶えていること
¥1,980
ISBN978-4-7634-2023-7 C0093 発行:2022年9月10日 四六判上製 228頁 ●内容紹介● 「わたしの心の代わりにマグマが空を赤く焼き、海が咆哮してくれた……」 島に生きる運命と覚悟をしなやかに受け入れた、ひとりの女性の人生。 彼女の「本当の母」を求めて、義理の娘は旅立った── 伊豆大島の火の山と青い海は、わたしを靭[つよ]くした。 ●著者紹介● 殿谷 みな子(とのがい・みなこ) 1951年、徳島県生まれ。武蔵大卒。 大学在学中に書いた小説が、檀一雄、林富士馬らの同人誌『ポリタイア』に掲載され、1977年に最初の小説集『求婚者の夜』をれんが書房新社より上梓。1979年、同書が早川書房で文庫化されたのを機に『SFマガジン』を舞台に多くの短編を発表。 著書 『求婚者の夜』(1977、れんが書房新社。1979、早川書房)、『新お伽噺』(1982、早川書房)、『春はタイムマシンに乗って』(1986、早川書房)、『アローン・トゥギャザー』(1989、集英社文庫)、『飯喰わぬ女』(1990、れんが書房新社)、『鬼の腕』(1999、れんが書房新社)、『着地点』(2003、れんが書房新社)、『私の祖父の息子』(2009、れんが書房新社)ほか。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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731部隊と100部隊:知られざる人獣共通感染症研究部隊
¥2,750
ISBN978-4-7634-2018-3 C3021 発行:2022年8月10日 四六判上製 284頁 ●内容紹介● 日本軍の細菌戦・生体実験は731部隊だけではなかった── 日本軍の貴重な戦争資源であった「生きた兵器」としての「馬」。 軍馬の戦争動員、人と馬の共通感染症研究の史料を紐解く先に、歴史の影に深く隠れた細菌戦研究・生体実験実行部隊=「関東軍軍馬防疫廠100部隊」の姿が、いま克明に浮かび上がる。 「留守名簿」「日本生物武器作戦調査資料」をはじめとする国内外公文書の新資料、戦争被害国・中国による最新の調査をもとにした政治学者と獣医学者の共同研究。「戦争」と「馬」をめぐる考察から浮かび上がる、日本軍による科学者の戦争動員は、昨今のワクチン開発・製造と密接にかかわる現代医療体制にまでつながっていた── 「生物戦の愚かな第一歩は日本の731部隊、そして100部隊から始まった」 ●目次● はじめに──明らかにされる日本の細菌戦・人体実験 第一章 日本のコロナ対応にみる七三一部隊・一〇〇部隊の影 第二章 近代日本の戦争と軍馬、獣医学導入の歴史 第三章 軍馬、鼻疽と防疫──一〇〇部隊ができるまで 第四章 一〇〇部隊の実態 第五章 一〇〇部隊の戦争責任を問う──「留守名簿」とGHQ・LSの調査から 第六章 元岩手大学学長・加藤久弥の一〇〇部隊体験 おわりに──七三一部隊と一〇〇部隊の「負の遺産」は未だ終わらない 参考文献 人名索引 ●著者紹介● 加藤 哲郎(かとう・てつろう) 一橋大学名誉教授。1947年岩手県盛岡市生まれ。東京大学法学部卒業。博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、などを歴任。専門は政治学・現代史。インターネット上で「ネチズン・カレッジ」主宰。 著書に『20世紀を超えて』『情報戦の時代』『情報戦と現代史』『「飽食した悪魔」の戦後』『731部隊と戦後日本』『パンデミックの政治学』(花伝社)、『ワイマール期ベルリンの日本人』『日本の社会主義』(岩波書店)、『象徴天皇制の起源』『ゾルゲ事件』(平凡社)、など多数。 小河 孝 (おがわ・たかし) 元日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科教授。1943年東京都八王子市生まれ。北海道大学獣医学部獣医学科卒業。博士(獣医学)。農林水産省家畜衛生試験場などで研究職として35年間勤務(疫学研究室長、九州支場長)。ほかJICAベトナム国立獣医学研究所プロジェクト・チーフアドバイザーなどを歴任。専門分野は獣医疫学。著書に『満州における軍馬の鼻疽と関東軍』(文理閣)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「スマトラ新聞」を探して:「幻の新聞」とアジア・太平洋戦争
¥1,980
ISBN978-4-7634-2013-8 C0036 発行:2022年6月20日 四六判並製 264頁 ●内容紹介● 東南アジアで日本は何をしたのか── 歴史に埋もれた幻の邦字新聞、その「再発見」が明らかにする戦争の実相 アジア・太平洋戦争中の日本軍政下、現インドネシアのスマトラ島・パダンで発行されていた日刊邦字紙「スマトラ新聞」。執念の復刻を経て見えてきた、占領政策の実際と戦時ジャーナリズムの実態とは。 あらゆる角度の考察から、立体的に“あの戦争”を読み解く ●目次● 第一部 「スマトラ新聞」復刻版 解題 第二部 アジア・太平洋戦争論考(1) 第三部 アジア・太平洋戦争論考(2) ●著者紹介● 江澤 誠(えざわ・まこと) 作家 評論家。1949年千葉県生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業、横浜国立大学環境情報学府大学院博士課程修了・博士(環境学)。 主著『「大東亜共栄圏」と幻のスマトラ鉄道──玉音放送の日に完成した第二の泰緬鉄道』(彩流社、2018)、監修・解題『スマトラ新聞(復刻版)』(ゆまに書房、2017)、『脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」──いのちのための思考へ』(新評論、2012)、『地球温暖化問題原論──ネオリベラリズムと専門家集団の誤謬』(新評論、2011)他多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net