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母を亡くした女性たち:「マザレス女性」は何を思い、どう生きたか
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2134-0 C0036 発行:2024年9月10日 四六判並製 168頁 ●内容紹介● この悲しみはいつか、私を支える強さになる── 主に10代・20代で母親を亡くしたマザレス(mother less)女性たちは、人生のロールモデルであり最も身近な理解者の不在をどう受け止め、どのような「母のいない人生」を歩んできたのか? 当事者みずからが、誰にも語れなかった当事者たちの声を丹念に拾い集めた、それぞれの喪失と恢復のストーリー。 早すぎる母親の死と向き合った、彼女たちの生き方から見えてくるものとは ●目次● 第1章 母親を亡くした女性たち 第2章 海外における先行研究 第3章 母を亡くした女性たちのライフストーリー 第4章 女性たちの気持ちの変化とライフステージ 第5章 親戚との関係 第6章 意地悪な他人、親切な他人 第7章 もがき苦しんだ先につかんだもの ●著者紹介● 臼田明子(うすだ・あきこ) 旧姓筒井。1963年東京生まれ、神奈川育ち。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員(2013年~現在)。任意団体「マザレスお嬢」(母親と早期死別した女性の会)主宰(2018年~現在)。 雙葉高校、慶應義塾大学文学部(英米文学)卒業後、NECに8年半勤務。その間に29歳で結婚、30歳で第一子出産。育児休職中に夫がオーストラリアのシドニーに転勤となり、帯同するため退職。シドニー大学大学院修士課程ジェンダー・スタディーズ専攻入学。在学中に第二子出産。修士号(Master of Letters)取得。ニュー・サウス・ウェールズ大学大学院で女性学(Women’s Studies)専攻にて博士号(PhD)取得。2024年初孫誕生。 単著に、『女性進出の影で:オーストラリアのジェンダー事情』(新風舎、2003年)、“Husbands’ Inconsistencies and Resistance: Japanese Husbands’ Views on Employment of Married Women”(博士論文)(LAP Lambert Academic Publishing、ドイツ、2010年)、『オーストラリアの学校外保育と親のケア』(豪日交流基金・オーストラリア大使館出版賞受賞・旧サー・ニール・カリー賞、明石書店、2016年)。共著に、池本美香(編著)『子どもの放課後を考える──諸外国との比較で見る学童保育問題』(「第7章オーストラリア」を担当執筆。勁草書房、2009年)、松村祥子・野中賢治(編著)『学童保育指導員の国際比較』(「オーストラリア」の章を担当執筆。中央法規出版、2014年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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感情のアーカイヴ:トラウマ、セクシュアリティ、レズビアンの公的文化
¥4,400
ISBN 978-4-7634-2114-2 C0036 発行:2024年6月30日 四六判上製 504頁 ●内容紹介● レズビアンによる「彼女たちの歴史(ハーストーリー)」から、 トラウマ理論を組み立て直す 精神医療や、奴隷制・ホロコーストなどの公的惨事の歴史において、私的とされ、あるいは過度に病理化され不可視化されてきた、日常のなかのネガティヴな感情や性的トラウマ。ブッチ/フェム、ディアスポラ、エイズ・アクティヴィズムや癒しをめぐるレズビアン文化の多様で固有なテクスト・実践から、語られえないトラウマ、断片的ではかない記憶や感覚を拾い集め、トラウマ概念の再定義、そして未来のための新たな対抗的公共圏の創造を探求する。 小説、詩、エッセイ、回想録(メモワール)、ヴィデオ、映画、写真、パフォーマンス、インタビュー……さまざまな文化的テクストをもとにトラウマへの非臨床的アプローチの可能性を描いた2000年代初期クィア文化研究の意欲作。 ●目次● 日本語版への序文 謝辞 序章 トラウマのアーカイヴズ 第一章 クィア・トラウマの日常生活 第二章 トラウマと触覚──ブッチ/フェムのセクシュアリティ 第三章 性的トラウマ/クィアな記憶──インセスト、レズビアニズム、癒しの文化 第四章 トランスナショナルなトラウマとクィア・ディアスポラの公共性 第五章 エイズ・アクティヴィズムと公的感情: ACT UPのレズビアンたちの記録 第六章 トラウマの遺産、アクティヴィズムの遺産──喪と闘争性再訪 第七章 レズビアンの感情のアーカイヴにて エピローグ 付記──インタビューについて フィルモグラフィー 注 ●著者紹介● アン・ツヴェッコヴィッチ(Ann Cvetkovich) カールトン大学社会変革フェミニスト研究所教授。2024年よりテキサス大学オースティン校女性・ジェンダー・セクシュアリティ研究学部教授。 著書に、Mixed Feelings: Feminism, Mass Culture, and Victorian Sensationalism(Rutgers, 1992)、Depression: A Public Feeling(Duke University Press, 2012)など。GLQ: A Journal of Lesbian and Gay Studiesの元共同編集者。 菅野優香(かんの・ゆうか) カリフォルニア大学アーヴァイン校博士課程(視覚研究)修了。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は映画・視覚文化研究、クィア・スタディーズ。 単著に『クィア・シネマ』(フィルムアート社、2023年)、編著に『クィア・シネマ・スタディーズ』(晃洋書房、2021年)、共著に『日活ロマンポルノ性の美学と政治学』(水声社、2023年)、The Japanese Cinema Book (BFI/Bloomsbury, 2020)、『クィア・スタディーズをひらく』(晃洋書房、2020年)など。 長島佐恵子(ながしま・さえこ) 東京大学大学院・ヨーク大学大学院修士(英文学)修了。中央大学法学部教授。専門は20世紀英国小説、クィア批評。 共著に『クィア・シネマ・スタディーズ』(晃洋書房、2021年)、『二〇世紀「英国」小説の展開』(松柏社、2020年)『読むことのクィアー続 愛の技法』(中央大学人文科学研究所、2019年)、『LGBTをめぐる法と社会』(日本加除出版、2019年)など。 佐喜真 彩(さきま・あや) 一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。立教大学非常勤講師。専門はポストコロニアル研究・沖縄文学・フェミニズム研究。 論文に「憑依される身体から感染する身体へ:目取真俊「群蝶の木」にみる戦後世代の戦争トラウマ」『女性・戦争・人権』(21号、2022年)、“Voices of Despair: Encounter Between a Sex Worker and a Soldier in Post War Okinawa in Sueko Yoshida’s Love Suicide at Kamaara” Correspondence, (3: 2018)など。 佐々木裕子(ささき・ゆうこ) 東京大学大学院博士課程単位取得退学。大学非常勤講師(杏林大学ほか)。専門はフェミニズム研究、クィア研究、レズビアン研究。 論文に「 「ピンクの肉が覗いている」──「茅ケ崎へ、茅ケ崎へ」におけるらいてうと紅吉の身体的な感応について」『女性学』(28巻、2021年)、「 「レズビアンとか何かとは違って」──石井桃子『幻の朱い実』における女どうしの非性的で身体的な関係性について」『JunCture』(13号、2022年)。共著に『統べるもの/叛くもの──統治とキリスト教の異同をめぐって』(新教出版社、2019年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「時代」を切り拓いた女性たち:国境を越えた14人の闘い
¥1,980
ISBN 978-4-7634- 2121-0 C0036 発行:2024年6月10日 四六判並製 304頁 ●内容紹介● 「女性の時代」の本質に迫り、壁を打ち破る 津田梅子、大山捨松、川上貞奴、三浦環、クーデンホーフ光子、相馬黒光、平塚らいてう、市川房枝、山田わか、李香蘭、李方子、加藤シヅエ、沢田美喜、緒方貞子…… グローバルな視座から日本を変えた彼女たちに、今こそ学ぶ―― ●目次● 第1章 女子米国留学生たちが築いた道 第2章 世界へ飛翔した女優とプリマドンナ 第3章 孤高の国際結婚、反骨の亡命者庇護 第4章 女権解放を駆動させた3人の女 第5章 激動の昭和 流転したふたりの「李」 第6章 戦後民主化への歩み ●著者紹介● 原野城治(はらの・じょうじ) 1948年広島県生まれ。1972年上智大学文学部英文科卒。同年、時事通信社入社、政治部記者。首相官邸、自民党、外務、防衛各省担当、パリ特派員、編集委員、解説委員、秘書部長、編集局次長を経て、2003年株式会社ジャパンエコー社代表取締役、2011年一般財団法人ニッポンドットコム理事長、16年以降株式会社ジャパンエコー社代表取締役(再任)。公益財団法人日本国際問題研究所評議員、公益財団法人統計情報研究開発センター評議員、日本記者クラブ会員。2008年日伊文化協力でイタリア連帯の星勲章「カヴァリエーレ章」受章。2009年TBS番組コメンテーター。著書に『日本の発言力と対外発信 「静かなる有事」を超えて』(ホルス出版、2018年)、『国境なき時代を生きる——忘じがたき記憶の物語』(花伝社、2021年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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『週刊文春』vs統一教会の30年:未曽有のカルト教団が残した傷跡
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2119-7 C0036 発行:2024年5月30日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 統一教会とは、いったい何だったのか? 推薦:有田芳生 32年前の合同結婚式をスクープした記者が「空白の30年」を埋めた全軌跡。 カルトから家族を守る処方箋は必読だ。 合同結婚式で日本社会の話題をさらい、霊感商法で甚大な被害をもたらし、安倍元首相銃撃事件のきっかけともなった統一教会。 世間の耳目を集めた時もそうでない時も、『週刊文春』を主戦場に常に彼らを追い続けた執念の記録、そのアーカイブから見えてくるものとは—— 統一教会から“不倶戴天の敵”とされたフリーライター、30年の結晶 ●目次● 第1章 霊感商法と献金強要の実態 第2章 社会に深く根差した統一教会 第3章 統一教会が翻弄した人生 第4章 文鮮明一家「理想家庭」の真実 第5章 カルトと現代社会 ●著者紹介● 石井謙一郎(いしい・けんいちろう) 1961年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。出版社勤務を経て、1992年から2011年まで『週刊文春』特派記者。統一教会のほか、オウム真理教、摂理、幸福の科学、千乃正法(パナウェーブ研究所)、愛の家族などの新宗教やカルト取材に携わる。2013年から2020年まで「文藝春秋」契約記者を務めた後、フリーライター。共著に『統一教会 何が問題なのか』(文春新書)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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同性婚のこれから:「婚姻の自由・平等」のために法と政治ができること
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2105-0 C0036 発行:2024年3月15日 四六判並製 160頁 ●内容紹介● 同性婚の「現在地」、そして「その先」を展望する いまだ法律で認められていない同性婚。そもそもなぜ日本では「異性婚」しかできないのか? 憲法・民法・国際人権法の視点から「法の論理」を、そして独・仏・台湾事情から同性婚法整備の過程とその後の経過を学び、日本における婚姻の自由と平等を考える。 ●目次● はしがき 第1部 日本における婚姻の自由・平等 1. 婚姻の自由・平等をめぐる憲法論――同性婚について:田代亜紀 〈コメント〉:西山千絵 2.核⼼部にさしかかる「結婚の⾃由をすべての⼈に」訴訟:中川重徳 3.実務上の課題と具体的な提案:二宮周平 第2部 婚姻の自由・平等の法理――国際比較から 1.国際人権法と婚姻の自由・平等――性別制限の撤廃は国際人権法上の義務か:谷口洋幸 2.仏同性婚の10年と見えてきた課題:齊藤笑美子 3.ドイツでの同性婚まで二五年? 一六年? 四日?:渡邉泰彦 4.「ジェンダー平等」と性的マイノリティの権利――台湾における婚姻平等を中心的事例として:福永玄弥 おわりに あとがき ●著者紹介● ジェンダー法政策研究所編 執筆者 辻村みよ子(東北大学名誉教授) 三成美保(追手門学院大学法学部教授・奈良女子大学名誉教授) 田代亜紀(専修大学法科大学院教授) 西山千絵(琉球大学法科大学院教授) 中川重徳(弁護士) 二宮周平(立命館大学名誉教授) 谷口洋幸(青山学院大学法学部教授) 齊藤笑美子(GELEPOCフランス支部長) 渡邉泰彦(京都産業大学法学部教授) 福永玄弥(東京大学教養学部准教授) 糠塚康江(東北大学名誉教授) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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DVとアフターケア:暴力・虐待からの生活再建と支援制度
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2104-3 C 0036 発行:2024年2月25日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● DVのその後を生き延び、再び生活を取り戻すために DV(配偶者・パートナー・親子間の暴力)被害からの「回復」「自立」とはどのようなものなのか── 生活再建のプロセスとニーズ、「アフターケア」の実際と課題、被害から立ち直る/被害に寄り添う方法・制度……支援施設に勤務しつつ研究者としてもDV問題に取り組む著者が、被害当事者の人生を丁寧に追跡し、「支援-被支援」のあるべき姿を探る。 ●目次● 序章 問題の背景と研究目的――DV被害者の自立支援の必要性 第1章 DV被害者支援の現状 第2章 研究の方法 第3章 A氏のケース:「この家族の仲が良かったらいい」 第4章 B氏のケース:「一歩を踏み出そう」 第5章 本書のまとめ 終章 ●著者紹介● 林 久美子(はやし・くみこ) 武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科臨床教育学専攻博士後期課程修了、博士(臨床教育学)。臨床心理士・公認心理師。大学院修士課程(臨床心理学)在学中に民間シェルターでボランティアを経験した後、婦人保護施設に勤務。婦人保護施設勤務9年目から臨床教育学を学び、現在も同施設でDV被害者支援に携わる。 「第10章 臨床心理士による」高畠克子編『新・MINERVA福祉ライブラリー⑮ DVはいま―協働による個人と環境への支援―』(ミネルヴァ書房、2013年)ほか。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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台湾ホモナショナリズム:「誇らしい」同性婚と「よいクィア」をめぐる22人の語り
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2096-1 C3036 発行:2023年12月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 台湾は本当に「LGBTユートピア」なのか? 22人のマイノリティの語りに向き合い読み解かれる、 揺れ動く台湾の実相と、いくつもの〈性/生〉の「現在地」 「台湾のホモナショナリズムとは、共同体としての異性愛規範は維持しつつ、台湾をアジアにおいて例外的に「同性愛に寛容」な場とし、(…)国家・文化的な優位性を特徴付ける形で、同性愛者を国家に内包する言説」であると同時に「「台湾という存在自体」を維持することに寄与している」――(本書「おわりに」より) ●目次● 序章 「台湾=LGBTユートピア」像の広がり 第1章 ホモナショナリズムはどのように語られてきたか 第2章 反婚視座をめぐるアンビバレンス 第3章 ナショナルプライドをめぐるアンビバレンス 第4章 「われわれ台湾」vs「かれら中国」で見えなくなること 第5章 国際同性婚における「一國四制」と理想的移民像 終章 名もなき運動や声と共に あとがき ●著者紹介● 松田英亮(まつだ・えいすけ) 1996年香港生まれ。日・米・台で育つ。中文名:胡英亮。国際基督教大学卒業後、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。カリフォルニア大学アーバイン校、國立台灣大学院留学。専攻はジェンダー・セクシュアリティ、クィア、社会学、人種・エスニシティ論など。『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた: あなたがあなたらしくいられるための29問』(明石書店)出版に携わる。現在、独立行政法人国際交流基金に勤務。劇団バナナ劇団員。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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人新世の環境社会学:「複製技術の時代」から「生成技術の時代」へ
¥3,080
ISBN 978-4-7634-2093-0 C3036 発行:2023年12月25日 四六判並製 384頁 ●内容紹介● 「自然」と「人工」を分け隔てるものは何か? 人類が引き起こした環境変化により、自然独自のシステムが変容してきたとされる時代=「人新世」において、そもそも何が「自然」で、何が「技術」だったのか。 アクターネットワーク理論をはじめ、地球環境をめぐる諸理論を越境的に拡張しつつ、「人間」と「人間ではないもの」の境界、そして曖昧化する人と自然の関係性をつかみ直す。 ドメスティケーションからパンデミックまで── ●目次● 序章 自然と技術の関係論──自然と技術はどう混交してきたか 第1章 複製技術時代の自然──オリジナルとコピーの後に 第2章 〈均質化〉と〈差異化〉──遺伝資源は誰のものか 第3章 〈氾濫〉する自然と技術──ただで収奪できる自然が資本主義を支えてきたのか 第4章 曖昧なドメスティケーション──在来であるとはどういうことか 第5章 多種と人間のニッチ構築──高病原性鳥インフルエンザは養鶏場の産物なのか 第6章 生成技術時代の〈自然〉──あるいは生成自然時代の〈技術〉 あとがき ●著者紹介● 大塚善樹(おおつか・よしき) 1960年生まれ。東京大学農学部農芸化学科卒業、化学メーカー勤務を経て、筑波大学大学院博士課程修了。東京都市大学名誉教授。専攻分野は環境社会学、科学技術社会学。 著書に『なぜ遺伝子組換え作物は開発されたか: バイオテクノロジーの社会学』(明石書店 1999)、「ハイブリッドの社会学」上野直樹・土橋臣吾編『科学技術実践のフィールドワーク: ハイブリッドのデザイン』(せりか書房 2006)、「近代科学技術」桝潟俊子・谷口吉光・立川雅司編『食と農の社会学: 生命と地域の視点から』(ミネルヴァ書房 2014)等。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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国民とは誰のことか:ドイツ近現代における国籍法の形成と展開
¥4,180
ISBN 978-4-7634-2089-3 C3036 発行:2023年11月25日 四六判上製 492頁 ●内容紹介● 「ドイツ人」はいかにつくられたのか 国家成員が法制化され始めたナポレオン支配時代から、「民族的同質化」を極めたナチ時代、そして移民・難民の「統合」で紛糾する現代。常に「誰を国民とするか」で揺れ動いてきたドイツにおける国籍法の変遷を通史的、歴史社会学的に分析し、グローバル化の時代に国籍を問う意義を彫り起こす。 包摂と排除を隔てる「国籍」の歴史-社会-政治的展開を緻密に紐解く圧巻のモノグラフィー ●目次● はじめに ドイツの国籍──社会学の観点からその歴史を問う 第1章 国籍とは何か 第2章 ドイツにおける国籍制度の始まり──諸邦における国籍の制定 第3章 ドイツの統一と国籍法──ドイツ最初のドイツの国籍法に向けて 第4章 ドイツ帝国と国籍法──「ドイツ国民」の国籍法へ 第5章 ヴァイマル期のドイツ国籍──国籍の「エスニック化」とその限界 第6章 ナチ体制下の国籍政策──国籍政策のエスノ人種的な転換 第7章 連邦共和国の成立と国籍法──「血統共同体」としてのドイツ国民 第8章 一九九九年の国籍法改定に向けて──ドイツ国籍の「脱エスニック化」 第9章 「移民国」ドイツの国籍政策──ドイツ国民の新たな「ネーション・ビルディング」 終章 あとがき ●著者紹介● 佐藤成基(さとう・しげき) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)。法政大学社会学部教授。専門は国家とナショナリズムの比較研究、歴史社会学、社会学理論。 著書に『ナショナル・アイデンティティと領土──戦後ドイツの東方国境をめぐる論争』(新曜社)、『国家の 社会学』(青弓社)、編著書に『国際社会学』(共編、有斐閣)、『包摂・共生の政治か、排除の政治か──移民・難民と向き合うヨーロッパ』(共編、明石書店)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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川は私たちの中に:先住民モホークの環境汚染との闘い
¥4,400
ISBN 978-4-7634-2086-2 C3036 発行:2023年10月25日 A5判上製 448頁 ●内容紹介● 汚染された〈土地〉をどう生き抜き、 どのように未来をきりひらくか 北米先住民コミュニティ、アクウェザスネで生じた環境汚染。「食」と「健康」をめぐる先住民の闘いは、科学者たちとの協働と学びを通して展開し、独自の草の根活動を生みだしていく。土地や川との分かちがたいつながりを育んできた人びとの生存のありようから、これまでの、そしてこれからの「環境正義」を厚く描きだす、待望の民族誌。 ジュリアン・スチュワード賞 (アメリカ人類学会人類学・環境部会)受賞作品 ●目次● まえがき 文化の試金石 序 章 環境正義、ポリティカル・エコロジー、モホーク・コミュニティの三つの身体 第1章 アクウェザスネの政治史と環境史をめぐるドライブツアー 第2章 環境汚染、健康調査、代償措置の政治 第3章 「私たちはモルモットになるつもりはない」――コミュニティベースの参加型研究からの教訓 第4章 汚染、利便性、変わりゆく食文化 第5章 PCBと倹約遺伝子――病いをめぐる説明の拡張に向けて 終 章 レジリエンスに光を当てる――個人・社会・政治の再起とサヴァイヴァンス 訳者あとがき ●著者紹介● エリザベス・フーバー(Elizabeth Hoover) カリフォルニア大学バークレー校環境科学政策経営学部(Department of Environmental Science, Policy, and Management)准教授。著書に、The River is In Us: Fighting Toxics in a Mohawk Community(University of Minnesota Press, 2017)、Indigenous Food Sovereignty in the United States: Restoring Cultural Knowledge, Protecting Environments, and Regaining Health(D. Mihesuahとの共編, University of Oklahoma Press, 2019)など。 訳者略歴 下田健太郎(しもだ・けんたろう) 熊本大学大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター准教授。著書に『水俣の記憶を紡ぐ——響き合うモノと語りの歴史人類学』(慶應義塾大学出版会, 2017)など。 飯島 力(いいじま・ちから) 熊本大学大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター特任助教。論文に「水銀に汚染された魚と生きる——奇病時代における御所浦島民の「生の複雑さ」に関する一考察」(『次世代人文社会研究』第19号, 2023)など。 香室結美(かむろ・ゆみ) 熊本大学文書館特任助教。著書に『ふるまいの創造——ナミビア・ヘレロ人における植民地経験と美の諸相』(九州大学出版会, 2019)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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インド哲学教室③ インドの存在論・認識論・因果論哲学:「私」、そして「世界」とは何か
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2083-1 C0015 発行:2023年9月25日 四六判上製 208頁 ●内容紹介● 私」を「私」たらしめるものとは何か? この世界を、私たちはどのように認識しているのか? 西洋哲学との対比を交えつつ、古代から連綿と続くインド哲学の営みを丁寧に順序だてながら解説。「神秘思想」とはかけ離れた「世界一論理的なインド思想」の実像を、印哲研究の大家がいま立ち上がらせる。 いよいよインド思想史の中核に迫るインド哲学教室、シリーズ最終巻 ●目次● はじめに I 存在論と認識論 Ⅱ 認識論 A ヤージュニャヴァルキヤの認識論 B ゴータマ・ブッダの認識論 Ⅲ 因果論 Ⅳ 流出論的存在論哲学 A ウッダーラカ・アールニの「有の哲学」 B サーンキヤ学派の二元論哲学 C 世親の唯識説──流出論的循環論 D 『バガヴァッドギーター』の汎神論 V 新造論の存在論哲学 A 因果関係検証法と無 B 数二の発生 C 量の発生の根拠 D 熱によって生ずる性質の発生 E 運動の継続過程 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)『新訳 ミリンダ王の問い』『[全訳]念処経』『インド哲学教室① インドの死生哲学』『インド哲学教室② インドの唯名論・実在論哲学』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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避妊男子
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2080-0 C0098 発行:2023年9月10日 A5判並製 オールカラー 176頁 ●内容紹介● ぼくたちの「避妊負担」、実践編。 男性主体の避妊方法を探し求めて取材の旅に出た、2人の男性ジャーナリスト・ギヨームとステファン。そこで出会ったのは、40年以上変わらない前時代的な避妊法、「手作り」で避妊を実践する“活動家”など、想像の斜め上をいく(⁉)避妊男子たちの挑戦だった―― パイプカット、男性用ピル、ヒートパンツ、ホルモン注射、避妊リング…男の「避妊負担」に最善の方法とは? 「家父長制とかの話になると、ものすごく思想的になるだろ。でもこれはもっと具体的」 ●著者紹介● ギヨーム・ドーダン(Guillaume Daudin) 34歳。AFP通信の法務部門。 #MeTooと近年の新たなフェミニズムに感化され、男女の格差がいまだに広がる社会における男性としての自身の立場を問い続ける。本書が初のバンド・デシネ出版である。 ステファン・ジョルダン(Stéphane Jourdain) 43歳。フランス・インター(France Inter)の電子部門編集長。社会変動を20年間追い続ける。本著以外にもジャック・シラク(Génération Chirac, génération volée, Denoël, 2002)やダフト・パンクについての著書(French Touch, une épopée électro, Le Castor Astral, 2015)がある。好きなものはイタロ・ディスコ、アレシンスキーとピニョ・ノワール。 [絵] キャロライン・リー(李・文婷)(Caroline Lee) 52歳。台湾にルーツを持つアメリカ人。元はアディダスやコンバースなど有名ブランドのシューズデザイナーであったが、2014年に転職、イラストレーションとバンド・デシネの道に入る。学位を取得した後に本書を出版、2022年4月には、グラフィックノベルIrvington(Ca et là)を出版。夫と2人の子どもとモンマルトルに住んでいる。 [訳] 中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 1985年生まれ。専門はポピュラー音楽、ジェンダー論。フランス・リヨン第三大学准教授。共著として『ガールズ・メディア・スタディーズ』(北樹出版、2021)など。訳書として『女性ジャズミュージシャンの社会学』(青土社、2023年)、『クリエイティブであれ』(共訳、2023年)、『私は男が大嫌い』(2023年)、『女奴隷たちの反乱』(2022年)、『博論日記』(2020年、すべて花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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科学は無謬か:「コトバをもつヒト」をめぐる根源的な問い
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2078-7 C0010 発行:2023年8月25日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● エゴイズムという本性を免れない人間は、科学・技術といかに対峙すべきか 「ホモ・ロクエンス=コトバをもつヒト」としての人間は、科学というコトバを駆使し、神に成り代わるようにして自然を我がものとしてきた。しかし、そうした科学主義が生み出したのは核兵器と地球温暖化という取り返しのつかない矛盾の数々であった―― DNAの暴力的な支配に抗する〈利他〉の精神は、人類にとって一縷の希望となりえるか? コトバと科学をめぐる壮大な哲学探究の旅 ●目次● はじめに 世界と人間にまつわる、5つの根源的な真実 1 人間は、老化すれば乗り捨てられる利己的遺伝子の乗り物である 2 自然は、神のはからいと人間の科学とで二重に創造されている 3 コトバが事物を存在させる、コトバがなければ世界は存在しない 4 科学=数理的思考法には、原理的な欠陥がある 5 地球外生命が到来しないのは、高度文明は滅亡するから エピローグ 科学は無謬か。そして、利他主義について ●著者紹介● 宇田川眞人(うだがわ・まさと) 1944年東京生まれ。早大政経卒。1969年講談社に入社、学術書・全集・辞典の編集に従事。退職後、編集者・文筆業。著書に『日本に碩学がいたころ――丈高く柄の大きな学問のために』(三恵社)、『風と雲のことば辞典』(共編著)、『花のことば辞典』(以上2冊は講談社学術文庫)、『雪月花のことば辞典』(編著 角川ソフィア文庫)。編集書に『雨のことば辞典』(講談社学術文庫)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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政治って、面白い!:女性政治家24人が語る仕事のリアル
¥1,870
ISBN978-4-7634-2065-7 C0031 発行:2023年5月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● なんで政治家になろうと思ったの? やりがいは? どんな人が向いてる? 落選したらどうするの? 何から始める? 政治家ってキャリアになる? 地方議員から国会議員まで、超党派の女性政治家24人が語り尽くす“仕事の魅力” ●目次● 第1章 選挙って楽しい⁉ 座談会 議員へのファースト・ステップ【うすい愛子×山田裕子×よだかれん】 インタビュー 民主主義への責任を果たす【打越さく良】 第2章 女性政治家が山を動かす 対談 ガチンコと超党派のダイナミズム【辻元清美×野田聖子】 対談 女性首長が起こす新しい風【岸本聡子×三浦まり】 インタビュー 先人からのバトンを受け取る【福島みずほ】 第3章 政治の現場を変えていく 座談会 女性議員生み出す政策【尾辻かな子×木村やよい×佐々木さやか×矢田わか子】 座談会 相談の現場から/地方議員の醍醐味【池田幸代×いのまた由美×本田まきこ】 第4章 障壁を乗り越える 座談会 女性政治家とワークライフバランス【伊藤たかえ×吉良よし子×高木かおり×永野ひろ子×森まさこ】 座談会 ハラスメント被害を考える【佐藤あつこ×高橋まきこ×東友美】 インタビュー 落選を乗り越える【吉田はるみ】 終章 日本の女性政治家を育てる 対談 パリテ・アカデミーが開拓するトレーニング ●著者紹介● 三浦まり(みうら・まり) 1967年生まれ。上智大学法学部教授。パリテ・アカデミー共同代表。専攻は政治学、現代日本政治論、ジェンダーと政治。慶應義塾大学大学院法学研究科およびカリフォルニア大学バークレー校大学院修了。同大学でPh.D.取得。東京大学社会科学研究所研究機関研究員等を経て、現職。2021年、フランス政府より国家功労勲章シュバリエ受章。 著書に、『さらば、男性政治』、『 私たちの声を議会へ──代表制民主主義の再生』、編著として『社会への投資―──〈個人〉を支える〈つながり〉を築く』(以上岩波書店)、『日本の女性議員──どうすれば増えるのか』(朝日新聞出版)、共著として『女性の参画が政治を変える──候補者均等法の活かし方』(信山社)、『日本政治の第一歩』(有斐閣)、『ジェンダー・クオータ──世界の女性議員はなぜ増えたのか』(明石書店)など。 ※「辻元清美」さん「尾辻かな子」さんの「辻」の字は点一つが正式でございます。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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インド哲学教室2 インドの唯名論・実在論哲学:大乗仏教の起源とことば
¥2,200
ISBN978-4-7634-2063-3 C0015 発行:2023年5月25日 四六判上製 192頁 ●内容紹介● ことばとは何か 「世界はことばより成る」とする唯名論、そして「ことばよりも世界が先にある」とする実在論。西洋哲学において長い伝統をもつこの互いに相いれない哲学思潮は、はるか昔、紀元前からインドで議論されていた── インド哲学を丁寧に解きほぐし、仏教と「ことば」の関係に迫る ●目次● はじめに I 序──西洋哲学史上の唯名論・実在論 1 聖書の唯名論 2 アリストテレスの実在論 3 西洋中世の熾烈な普遍論争 Ⅱ インドにおける唯名論の展開 1 違うことのない真実語としてのブラフマン、マントラ、サッティヤ 2 ウッダーラカ・アールニの「有の哲学」 Ⅲ インドにおける実在論の展開 1 ヴァイシェーシカ哲学の徹底的な実在論 2 説一切有部の実在論 Ⅳ 仏教に忍び込んだ唯名論 1 違うことのない真実のことば(サッティヤ)の驚異的な実現力 2 大乗仏教の菩薩の行の核心 A 『大無量寿経』 B 『般若波羅蜜心経』(大本) 3 地蔵、虚空蔵、如来蔵、仏性 A シャンカラ、ラーマーヌジャ B 過去仏、未来仏、現在仏、久遠実成の本仏 C 地蔵、虚空蔵、如来蔵、仏性 D 本覚論 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』『インド哲学教室1 インドの死生哲学』『[全訳]念処経』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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親鸞、漱石、そして釈尊:未解明思想を解析する〈思想学〉の開拓
¥1,980
ISBN978-4-7634-2059-6 C0010 発行:2023年4月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 親鸞「自然法爾」「悪人正機」、漱石と「老荘思想」の関係、釈尊「天上天下唯我独尊」── 通説化されてきた論の誤りを実証的に解き明かす 人口に膾炙し、歪曲された思想の核心を、客観的資料から探る新たな試み──〈思想学〉へのいざない ●目次● 第一部 神話としての「自然法爾」と「悪人正機」──親鸞をめぐる通説について 第一章 第一章 親鸞の「廻向」解釈の極度の独自性 第二章 「自然法爾」の神話性 第三章 「悪人正機」の神話性 第二部 夏目漱石の未解明な思想──「老荘思想」との関係で 第一章 漱石の論文「老子の哲学」 第二章 「老子の哲学」以後 第三章 「自己本位」と老荘思想 第四章 「自己本位」と則天去私 第五章 「文芸の哲学的基礎」と老荘思想 第三部 釈尊思想と「天上天下唯我独尊」 第一章 釈尊は「天上天下唯我独尊」と獅子吼したのか 第二章 『ミリンダ王の問い』と「無師独悟」 第三章 釈尊思想に根拠があるのは「天上天下唯我独悟」 ●著者紹介● 大小路 悠行(おおこうじ・ゆうこう) 専門:思想学、宗教学、中国学 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ジェンダー平等を実現する法と政治:フランスのパリテ法から学ぶ日本の課題
¥1,870
ISBN978-4-7634-2058-9 C0036 発行:2023年4月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● なぜこれほどまでに日本のジェンダー平等は進まないのか? 公正な社会への道筋を、平等の国フランスの歴史に遡り考える! 政治・経済分野の「パリテ」を達成し、さらに同性婚や生殖補助医療、氏の選択にまで法制度を広げた国、フランス。フランス人権宣言と憲法の歴史的展開、そして今に至るまでのフランス政策動向を丁寧に追いつつ、日仏の比較法的検討を通じて、日本のジェンダー平等実現に向けた法・政治分野の課題を提示する。 ●目次● 第一章 フランス人権宣言の成立と現代的人権の展開──人権の歴史、日本への影響 第二章 女性の権利宣言からパリテまで──ジェンダー論の系譜 パリテ通信 第1~3回 第三章 フランスの家族論と社会の変容 パリテ通信 第4回 第四章 日本の家族法をめぐる問題 パリテ通信 第5回 第五章 日仏の比較からみた日本の課題 パリテ通信 第6回 ●著者紹介● 辻村みよ子(つじむら・みよこ) 東北大学名誉教授・弁護士(東京弁護士会)。法学博士(一橋大学)。ジェンダー法政策研究所共同代表。一橋大学助手・成城大学助教授・教授、東北大学教授(1999-2013)・同大学ディスティングイッシュト・プロフェッサー、明治大学法科大学院教授(2013-2020)を経て、現職。パリ第2 大学比較法研究所招聘教授、日本学術会議会員、国際憲法学会理事、同日本支部副代表、日本公法学会理事、全国憲法研究会代表、ジェンダー法学会理事長、日仏会館評議員、内閣府男女共同参画会議員などを歴任。近著に、『辻村みよ子著作集(第6巻)比較憲法の課題』、『辻村みよ子著作集(第5巻)家族と憲法』、『辻村みよ子著作集(第4巻)憲法とジェンダー法学』(信山社、2022-23 年)、『憲法(第7版)』(日本評論社、2021 年)など。 齊藤笑美子(さいとう・えみこ) パリ第10大学DEAおよび一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。一橋大学大学院法学研究科特任講師、茨城大学人文学部准教授を経て、2013年からフランス移住。現在、ジェンダー法政策研究所(GELEPOC)フランス支部長。主著に、「性刑法と憲法──2016年買売春廃止法からの性的自由再考」(『日仏法学』(31)、2021)、「婚姻・家族とフランス憲法」『社会変動と人権の現代的保障』(信山社、2017)、編著に『性的マイノリティ判例解説』(信山社、2011)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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私は男が大嫌い
¥1,650
ISBN978-4-7634-2055-8 C0036 発行:2023年3月20日 四六判並製 112頁 ●内容紹介● 男嫌い(ミサンドリー)で、何が悪いの? 怒りたい私たちのための、禁断の書。 「もう、優しくて感じのいいフリをして時間とエネルギーを無駄にするのは嫌だ」 政府の「警告」を受けたことで話題騒然、異例の大ヒット。 世界中の“男嫌い”たちが愛読する、フランス発のフェミニズムエッセイ。 ●目次● ミサンドリーは女性的な言葉である 男と一緒にいること ヒステリックで欲求不満のミサンドリーたち 女が嫌いな男たち 女たちよ、怒りを轟かせよ 男みたいに凡庸に 異性愛の罠 シスター(フッド) ああ素晴らしきお料理会、パジャマパーティー、そして女子会 訳者解説[中條千晴] ●著者紹介● ポーリーヌ・アルマンジュ(Pauline HARMANGE) 作家、フェミニスト、活動家。ブログ「Un invincible été」(不屈の夏)を運営している。 作家としてデビュー作となるエッセイ『Moi les hommes, je les déteste』(原題)は、当時の女男平等担当大臣より検閲の警告を受けた。 [訳]中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)言語専任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動。 翻訳に『博論日記』(2020 年)、『女奴隷たちの反乱』(2022年)。共訳に『クリエイティブであれ』(2023年)いずれも花伝社。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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異形の良寛:渇きと訪れ
¥1,870
ISBN978-4-7634-2053-4 C0095 発行:2023年3月5日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 「手毬良寛」の裡に潜む、知られざる人間良寛の貌 良寛の遺した和歌、漢詩、俳諧、書簡、遺墨等を手掛かりに、徹底したテクスト・リーディングを通じて浮かび上がる、生涯を覆いつくした「渇き」と、彼を突き動かした「訪れ」。 純粋無垢と簡素清貧の象徴──既成の良寛像の先にある、近世と近代を架橋する新たな良寛の実像とは。 ●目次● 1 「異人」の貌 2 児童との遭遇 3 遁走譚 4 「家出」考 5 杖と望郷 6 路傍の眼窩 7 不安と自由 8 「世の中」としての草庵 9 「乞食」考 10 歩けば、良寛 11 「災難に逢時節」という思想 12 「無力」の抒情 13 贈与と挽歌 14 「命をきる斧」をめぐって 15 良寛螢 16 脱皮と諧謔 ●著者紹介● 武藤雅治(むとう・まさはる) 1951年、神奈川県平塚市に生まれる。元定時制高校教員。有機無農薬栽培農家。学生時代に岸上大作、吉野秀雄の歌集に感銘を受け、短歌を作り始める。『閃』『開放区』『弾』等の同人誌に参加。現在は、福島泰樹主宰「月光の会」、長澤ちづ主宰「ぷりずむ短歌会」に所属。また、坂井信夫らとともに「現代詩歌・湘の会」を運営する。著作として、歌集に『指したるゆびは撃つために』(1978年、閃の会)、『泥の日』(1991年、ながらみ書房)、『鶫』(2014年、六花書林)など。評論集に『抒情の水位』(2000年、ながらみ書房)、その他句集や共著がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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障害者と健常者の関係形成の社会学:障害をめぐる教育、福祉、地域社会の再編成と障害のポリティクス
¥3,300
ISBN978-4-7634-2049-7 C3036 発行:2023年2月25日 四六判上製 304頁 ●内容紹介● 誰が、どのように、「障害」と決めるのか? 障害を障害者本人の「心身」の状態や生活環境である「社会」の問題としてのみ規定せず、社会政策と社会運動のせめぎあいとそのダイナミズムにおいて捉え、「関係性」のなかで障害をつかむ新たな視座=「障害のポリティクス」の構築を実証的に図る、批判的障害学の最前線。 詳細なフィールドワークと資料をもとに、支援の現場から、「障害」と私たちとの折り合い方を探る ●目次● 序章 現代における障害をめぐる教育、福祉、地域社会の再編成 第1章 障害者と健常者の関係形成をめぐる理論的視座 第2章 東京都多摩地域における学校週五日制の導入と地域活動の展開 ──1990年代における東京都立立川養護学校の実践 第3章 市民活動の形成と福祉事業化の社会的過程 ──地域社会への定着と制度化のジレンマ 第4章 障害者の地域活動をめぐる共同性の創発的基盤の形成 ──多様な参加者による意味づけのゆるやかな結びつき 第5章 障害者の音楽活動における参加者の即興的相互作用 ──できる/できないをめぐる非対称性を流動化する音楽実践のしくみ 終章 障害をめぐるせめぎあいの帰結 ●著者紹介● 加藤 旭人(かとう・あきひと) 1991年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科特任講師(ジュニアフェロー)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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クリエイティブであれ:新しい文化産業とジェンダー
¥2,420
ISBN978-4-7634-2027-5 C0036 発行:2023年2月25日 四六判並製 344頁 ●内容紹介● 「クリエイティブであれ(ビー・クリエイティブ)」という呪縛が生み出す、 現代の“終わりなき労働”とその構造── 「自由」や「自己実現」と巧みに結びついて若者を魅了するクリエイティブな世界。劣悪な労働環境を甘受し、マルチタスク化に対応する「新しいミドルクラスの女性」は、いかにして作り出されるのか? クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。 ●目次● 序章 教育を通じた出会いとクリエイティブな経済 第1章 「クラブ」から「企業」へ 第2章 クリエイティブ労働のポリティクスを紐解く 第3章 人的資本としての芸術家 第4章 ポストフォーディズムのジェンダー 第5章 ファッション・マターズ・ベルリン 第6章 やりたい仕事を成功させる? 結論 ヨーロッパの展望 ●著者紹介● アンジェラ・マクロビー(Angela McRobbie) ロンドン大学ゴールドスミス校名誉教授。ブリティッシュ・カルチュラル・スタディーズを代表する研究者の一人であり、ポピュラー文化とフェミニズム理論、メディアとコミュニケーションに関する研究を専門とする。著書多数。邦訳書として、『フェミニズムとレジリエンスの政治――ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』青土社、2022年(原題:Feminism and the Politics of Resilience: Essays on Gender, Media and the End of Welfare)。 田中東子(たなか・とうこ) 1972 年神奈川県生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門はメディア文化論、フェミニズム、カルチュラルスタディーズ。 著書に『メディア文化とジェンダーの政治学──第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012 年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共編著、ナカニシヤ出版、2017 年)、『私たちの「戦う姫、働く少女」』(共著、堀之内出版、2019 年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(編著、北樹出版、2021 年)。翻訳に『ユニオンジャックに黒はない──人種と国民をめぐる文化政治』(ポール・ギルロイ著、共訳、月曜社、2017 年)、『フェミニズムとレジリエンスの政治──ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』(アンジェラ・マクロビー著、共訳、青土社、2022 年)など。 中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 1985 年大阪府生まれ。フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)言語専任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動。 著書に『Mémoire sonore du Japon, le disque, la musique et la langue』( 共著、Presse del‘Université d’Orléans、2021 年)、『Engendering Transnational Transgressions: From the Intimate to the Global』(共著、Routledge、2020 年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(共著、北樹出版、2021 年)。翻訳に『博論日記』(花伝社、2020 年)。 竹﨑一真(たけざき・かずま) 1989 年兵庫県生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部特任講師。専門はスポーツ社会学、身体とジェンダーのカルチュラルスタディーズ。 著書に『ボディ・スタディーズ──性、人種、階級、エイジング、健康/ 病の身体学への招待』(共著、晃洋書房、2017 年)、『日本代表論──スポーツのグローバル化とナショナルな身体』(共著、せりか書房、2020 年)、『ポストヒューマン・スタディーズへの招待』(共著、堀之内出版、2022 年)。 中村香住(なかむら・かすみ) 1991 年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部・慶應義塾大学大学院社会学研究科非常勤講師。専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学。 著書に『私たちの「働く姫、戦う少女」』(共著、堀之内出版、2019 年)、『ふれる社会学』(共著、北樹出版、2019 年)、『「百合映画」完全ガイド』(共著、星海社、2020 年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(共著、北樹出版、2021 年)、『アイドルについて葛藤しながら考えてみた──ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』(共編著、青弓社、2022 年)など ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか?:日本のジェンダー平等と政治
¥1,870
ISBN978-4-7634-2042-8 C0036 発行:2022年12月20日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 選択的夫婦別姓を阻むものは何か この国のジェンダー平等は、なぜ進まないのか 世論調査ですでに国民の過半数が賛成している「選択的夫婦別姓制度」。生き方の選択肢を増やすこの制度の実現は、一体何に阻まれているのか── 現在の法制度の問題点をはじめ、各政党の最新動向、統一教会問題であらわとなりつつある自民党政権の「価値観」まで、ジェンダーの視点でいまの日本政治を総合的に検証。 日々の生活から政治のことまで、「選択的夫婦別姓制度」を横断的に考える ●目次● 第一部 選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか 「企画趣旨」……糠塚康江 「当事者からの問題提起 ジェンダー平等を阻むバックラッシュ」……井田奈穂 「夫婦同姓強制と闘うために 理論編 個人の尊重と夫婦同等の権利」……二宮周平 夫婦同姓強制と闘うために 裁判外闘争 落選運動『ヤシノミ作戦』……青野慶久 第二部 参議院議員選挙結果から展望する日本政治の課題 「企画趣旨 二〇二二年参議院議員通常選挙公約・結果についてのまとめ」……糠塚康江 「参院選からみる日本政治とジェンダー平等政策の現状」……中北浩爾 「対談 中北浩爾 × 大山礼子」 第三部 地方議会の声を国会に届けよう 「女性差別撤廃条約実現アクションがめざしているもの」……浅倉むつ子 「地方議会の声を国会に──大阪府内全議会で意見書採択」……石田絹子・西村かつみ 補論 「仙台弁護士会講演会 二〇二二年一一月二六日 変わりゆく家族像──憲法学の視点から、選択的夫婦別姓と同性婚の実現をめざして」……辻村みよ子 付録 「家族の法制に関する世論調査」令和三年版の質問内容変更に関する野田・男女共同参画担当大臣答弁 ●著者紹介● 【編者】 ジェンダー法政策研究所(GELEPOC) ウェブサイト https://www.gelepoc.org/ 《ジェンダー法政策研究所共同代表》 辻村みよ子(つじむら・みよこ) 東北大学名誉教授・弁護士(東京弁護士会)。法学博士(一橋大学)。一橋大学助手・成城大学助教授・教授、東北大学教授(1999-2013)・同大学ディスティングイッシュト・プロフェッサー、21世紀COE/グローバルCOE拠点リーダー、明治大学法科大学院教授(2013-2020)を経て、現職。パリ第二大学比較法研究所招聘教授、日本学術会議会員・連携会員、国際憲法学会理事、同日本支部副代表、全国憲法研究会代表、ジェンダー法学会理事・理事長、日仏会館評議員、内閣府男女共同参画会議員などを歴任。近著に、辻村みよ子著作集『憲法とジェンダー法学』(第4差)、『家族と憲法』(第5巻)(信山社、2022年)、『憲法(第7版)』(日本評論社、2021年)など。 糠塚康江(ぬかつか・やすえ) 東北大学名誉教授。法学博士(一橋大学)。一橋大学法学部助手、関東学院大学法学部専任講師、助教授、教授、東北大学大学院法学研究科教授を経て、2020年4月より同名誉教授。日本学術会議会員・連携会員、憲法理論研究会運営委員長、日本公法学会理事などを歴任。近著に、『議会制民主主義の活かし方──未来を選ぶために』(岩波書店、2020年)、共編著『女性の参画が政治を変える──候補者均等法の活かし方』(信山社、2020年)など。 大山礼子(おおやま・れいこ) 駒澤大学法学部教授・図書館長。博士(法学)(一橋大学)。国立国会図書館勤務、聖学院大学助教授、同教授を経て、2003年より駒澤大学法学部教授。衆議院選挙区確定審議会委員、地方制度調査会副会長などを務める。近著に、『政治を再建する、いくつかの方法──政治制度から考える』(日本経済新聞出版社、2018年)、共著『議会審議の国際比較──【議会と時間】の諸相』(北海道大学出版会、2020年)など。 【執筆者】 青野慶久(あおの・よしひさ) サイボウズ株式会社代表取締役社長。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。総務省等における働き方変革プロジェクト外部アドバイザー、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会副会長を歴任。選択的夫婦別姓の実現を目指して、2018年1月、国を提訴(ニュー夫婦別姓訴訟・原告)。著書に、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社、2015年)、『「選択的」夫婦別姓──IT経営者が裁判を起こし、考えたこと』(ポプラ社、2021年)など。 浅倉むつ子(あさくら・むつこ) 早稲田大学名誉教授、ジェンダー法政策研究所理事。法学博士(早稲田大学)。専門は労働法。東京都立大学法学部教授、早稲田大学法務研究科教授、日本学術会議会員、日本労働法学会代表理事、ジェンダー法学会理事長などを歴任。現在、女性差別撤廃条約実現アクション共同代表、国際女性の地位協会共同代表。著書に、『労働法とジェンダー』(勁草書房、2004年)、『雇用差別禁止法制の展望』(有斐閣、2016年)、『新しい労働世界とジェンダー平等』(かもがわ出版、2022年)など。 石田絹子(いしだ・きぬこ)/西村かつみ(にしむら・かつみ) ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク(WWN)共同代表。1995年住友男女賃金差別裁原告。裁判が勝利和解した後も働く女性の地位向上を求め、NGOの活動を続ける。働く女性の実態を国連やILOに訴え、国との省庁交渉などで法律の改正にも取り組んでいる。住友メーカー裁判は、宮地光子監修 ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク編『男女賃金差別裁判「公序良俗」に負けなかった女たち』(明石書店、2005年)に詳しい。 井田奈穂(いだ・なほ) 選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局長。早稲田大学卒業後、記者、ライターとして活動。現在、都内のIT企業勤務。2児の母。人生で2度の改姓を経験し、夫婦が同じ名字を名乗ることを強制する民法は男女平等ではなく、女性蔑視の概念を助長する制度だとして、2018年に「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」を発起。 中北浩爾(なかきた・こうじ) 一橋大学大学院社会学研究科教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中途退学。博士(法学)(東京大学)。大阪市立大学法学部助教授、立教大学法学部教授などを経て、2011年より現職。専門は日本政治外交史、現代日本政治論。著書に、『現代日本の政党デモクラシー』(岩波新書、2012年)、『自民党政治の変容』(NHKブックス、2014年)、『自民党──「一強」の実像』(中公新書、2017年)、『自公政権とは何か』(ちくま新書、2019年)、『日本共産党』(中公新書、2022年)など。 二宮周平(にのみや・しゅうへい) 立命館大学名誉教授、ジェンダー法政策研究所理事。大阪大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士(大阪大学)。専門は家族法。立命館大学助教授、教授を経て2017年より同大学名誉教授。日本学術会議連携会員。ジェンダー法学会理事長、立命館大学法学部長、図書館長などを歴任。著書に、『家族と法──個人化と多様化の中で』(岩波書店、2007年)、『家族法(第5版)』(新世社、2019年)、共著『家族の変容と法制度の再構築──ジェンダー/セクシュアリティ/子どもの視点から』(法律文化社、2022年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「人間革命」の黄昏:創価学会に踊った男の人生
¥1,870
ISBN978-4-7634-2040-4 C0036 発行:2022年12月5日 四六判並製 232頁 ●内容紹介● 巨大宗教組織、創価学会を描いた超リアル小説 創立90年を迎えた、創価学会。「折伏大行進」、逃れられない「献金システム」、政権与党公明党への選挙活動、二世三世問題……その実態を内部から描く。 集団就職で東京に出てきた若者が、創価学会と出会って入信。活動にのめり込み、やがて燃え尽き、創価学会から離れるに至った人生とは何だったのか──。 「洗脳」は人間をいかに変えるのか? ●著者紹介● 段 勲(だん・いさお) 1947年生まれ。フリージャーナリスト。 著書に『創価学会インタナショナルの実像』(リム出版新社)、『未解決凶悪事件ファイル』(小学館)、『定ときみ江──差別の病を生きる』(九天社)など多数。 日本ペンクラブ会員。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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情報支配社会:デジタル化の罠と民主主義の危機
¥1,980
ISBN978-4-7634-2037-4 C0036 発行:2022年11月20日 四六判並製 152頁 ●内容紹介● デジタル化は本当に私たちを幸福にするのか? AIとアルゴリズムが消費から投票まで干渉し、あらゆる「無駄(コスト)の削減」を図る現代「デジタル」社会。しかしなぜ、「最適化」された空間でフェイクニュース・陰謀論が跋扈し、和解なき議論が延々と続いているのか? ますます「対話」が困難になり、人々が分断されていく「他者性の喪失」の原因を、デジタル化による「権力支配構造」に見出し、その民主主義への影響を特異な感性で分析する。 『疲労社会』『透明社会』など全世界でベストセラーを出し続けるドイツ在住哲学者ビョンチョル・ハンによる、コロナ以後最新の「時代診察」! 他者の声を聴くこと=「政治」の再建のための哲学的介入 ●目次● 情報体制 情報支配制 コミュニケーション行為の終焉 デジタル合理性 真理の危機 訳者解説 ●著者紹介● 著者略歴 ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han) 1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授。著書にMüdigkeitsgesellschaft(Matthes & Seitz, 2010)、Topologie der Gewalt(Matthes & Seitz, 2011)、Transparenzgesellschaft(Matthes & Seitz, 2012)、Psychopolitik: Neoliberalismus und die neuen Machttechniken(S. Fischer Verlag, 2014)、Palliativgesellschaft. Schmerz heute(Matthes & Seitz, 2020)、Undinge. Umbrüche der Lebenswelt(Ullstein, 2021)ほか。日本語訳があるものに、『疲労社会』(横山 陸訳、花伝社、2021年)、『透明社会』(守 博紀訳、花伝社、2021年)。 訳者略歴 守 博紀(もり・ひろのり) 2019 年、一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。高崎経済大学・一橋大学・東邦大学非常勤講師。共著に『アドルノ美学解読――崇高概念から現代音楽・アートまで』(藤野寛・西村誠編、花伝社、2019 年、第四章担当)、単著に『その場に居合わせる思考――言語と道徳をめぐるアドルノ』(法政大学出版局、2020 年)。訳書にマーヤ・ゲーペル『希望の未来への招待状――持続可能で公正な経済へ』(大月書店、2021 年、共訳: 三崎和志・大倉茂・府川純一郎)、『透明社会』(花伝社、2021 年、単訳)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net