-
[全訳]念処経:ブッダの瞑想法
¥1,650
予約商品
ISBN978-4-7634-2016-9 C0015 発行:2022年7月10日 四六判上製 104頁 ●内容紹介● 現実をありのままに見つめ、受け入れる── マインドフルネス瞑想法の原型となった ブッダの瞑想法を、現代語訳で読む! 仏教の開祖、ゴータマ・ブッダが編み出した、「今ここにいる自分を大切に見つめる」ための瞑想の技法。現代に生きる紀元前の仏典を、今あらためて深く知る。 インド哲学の第一人者による、パーリ語からの全訳・解説付き ●目次● はじめに 『念処経』全訳 〔付録──参考文献部分訳・訓読〕 一 道元禅師『普勧坐禅儀』 二 道元禅師『弁道話』 三 蛍山禅師『坐禅用心記』 四 パタンジャリ『ヨーガ・スートラ』中「八支ヨーガ」 五 関連する禅語 「日日是好日」 「平常心是道」 「独坐大雄峰」 解説──ゴータマ・ブッダの瞑想法と、心理療法としてのマインドフルネス瞑想法 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』(花伝社)、『インド哲学教室① インドの死生哲学』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
欲望の鏡:つくられた「魅力」と「理想」
¥1,980
ISBN978-4-7634-2012-1 C0098 発行:2022年6月20日 A5判変形並製 178頁 ●内容紹介● 「なりたい自分」を求めてSNSを彷徨う現代人を描く! “多様”な人生が当たり前に映し出されるネット時代、 「美しさ」「魅力」「欲望」はどこからきて、これからどこへ向かうのか? スウェーデン発のグラフィックノベル 世界で最も読まれている作家の、「美しさ」をめぐる哲学的コミック! ●目次● 鏡の前の女の子 レアのブサイクな目 亡霊のような痕跡 白雪姫の母 暴君のような絵 参考文献 作者・訳者略歴 訳者解説 ●著者紹介● [作]リーヴ・ストロームクヴィスト Liv Strömquist 1978年生まれ。スウェーデンを代表する漫画家、文化人。ほかの著作に『禁断の果実──女性の身体と性のタブー』(相川千尋訳、花伝社、2018年)、『21世紀の恋愛──いちばん赤い薔薇が咲く』(よこのなな訳、花伝社、2021年)など。多くの作品が舞台化されている。 [訳]よこのなな Nana Yokono 1977年生まれ。90年代半ばと2000年代初めにスウェーデンの地方都市でスウェーデン語や社会科学を学ぶ。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
吉野源三郎の生涯:平和の意志 編集の力
¥2,200
ISBN978-4-7634-2009-1 C3023 発行:2022年5月25日 四六判上製 316頁 ●内容紹介● 同時代をつかみ、時代を超えてメッセージを伝え続ける吉野の精神とその源泉 不朽の名作『君たちはどう生きるか』、雑誌『世界』を生み出した希代の名編集者、吉野源三郎。キリスト教との出会い、帝大での哲学徒時代、そして岩波書店編集長と顧問時代。「一以貫之」の精神でそれぞれの時代の不正義に抗して平和を希求し続けた「24時間ジャーナリスト」の生涯を追う。 吉野源三郎はどう生きたか ●目次● まえがき 〈戦前編〉 戦争に抗して 〈戦後編〉 平和求めて あとがき [資料]吉野文献一覧 関連年表 人名索引 ●著者紹介● 岩倉 博(いわくら・ひろし) 1947年、宮城県角田市生まれ。1970年、福島大学経済学部卒業。鉄鋼業、印刷業の事業所に勤務し、労働組合の活動に従事。1995年、東京地方労働組合総連合(東京労連)事務局に入局。2003年まで事務局長。08年まで東京地方労働組合評議会(東京地評)書記。1988年から私家版冊子『でくのぺん』を執筆・刊行。山梨県北杜市在住。 著書 『異評 司馬遼太郎』草の根出版会、2006年 『ある哲学者の軌跡――古在由重と仲間たち』花伝社、2012年 『ある戦時下の抵抗――哲学者・戸坂潤と「唯研」の仲間たち』花伝社、2015年 編著 『陽光きらめいて――民主経営労組40年のあゆみ』光陽出版社、1992年 『国際労働基準で日本を変える――ILO活用ガイドブック』大月書店、1998年 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
インド哲学教室① インドの死生哲学:「死」とはなにか
¥2,200
ISBN978-4-7634-2007-7 C0015 発行:2022年5月20日 四六判上製 204頁 ●内容紹介● インドの死生観と輪廻の思想 「生きること、死ぬこと」とは、いったいなにか? 「死後の世界」はあるのか? 「生まれ変わる」とはどういうことか? インド哲学者との対話を通じて、身の回りの話題から、いつの間にか議論は死生論の本質へ 行く先の見えにくい時代に、インド哲学から学ぶ ●目次● はじめに Ⅰ アーリヤ人のもともとの死生論 1 死者の国、すなわち楽園 2 祖霊崇拝 Ⅱ 輪廻説 1 甦り、再生の思想 2 輪廻説が見られる最古の文献 3 輪廻のイメージとその原動力 4 輪廻するものは何か? Ⅲ 生まれ変わり方 1 生き物の四分類(四生)と殺生問題 2 生まれ変わり先 Ⅳ 解脱後の状態を巡って 1 輪廻転生が止んだ状態とは? 2 日本で死者を「仏」と呼ぶ訳 ●著者紹介● 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
クィア・アクティビズム:はじめて学ぶ〈クィア・スタディーズ〉のために
¥1,980
ISBN978-4-7634-2002-2 C0036 発行:2022年3月25日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● 「LGBT」「多様性」理解のその先へ── これからの時代のジェンダー/セクシュアリティを 考えるための新教養、超入門編 女性や性的マイノリティは歴史の中でいかに闘い、どのような困難に直面したのか。想定されていなかった様々な“差異”に出会った時、そこに新たな連帯の可能性の領野が広がる── あらゆる境界線を疑い、多様な性/生の在り方を問い直す ●目次● 第1章 アメリカ独立宣言とリベラル・フェミニズム 第2章 1960 年代のアメリカと性革命 第3章 ラディカル・フェミニズムとレズビアン・フェミニズムの勃興 第4章 病気としての同性愛から抵抗へ 第5章 アイデンティティとプライド 第6章 エイズの流行 第7章 エイズ・アクティビズム 第8章 クィア・スタディーズの理論とその背景 第9章 同性婚と軍隊 第10章 性別を越境する ●著者紹介● 新ヶ江章友(しんがえ・あきとも) 1975年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了、博士(学術)。 カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学男女共同参画推進センター特任助教を経て、現在、大阪市立大学大学院都市経営研究科/人権問題研究センター教授。 著書として、『日本の「ゲイ」とエイズ-コミュニティ・国家・アイデンティティ』(青弓社、2013年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
「小さな歴史」と「大きな歴史」のはざまで:歴史についての断章
¥1,650
ISBN978-4-7634-2000-8 C0020 発行:2022年3月5日 四六判並製 188頁 ●内容紹介● 歴史はなぜ存在しているのか── 「私にとっての歴史」と「私たちにとっての歴史」を考える 私たちの身の回りのいたる所にある「歴史」。 では「歴史」はなぜ、どのように作り出されているのだろうか── 歴史の構築性、歴史認識にかかわる諸問題を、歴史学から哲学、社会問題や映画、漫画など多様なテーマを手がかりに読み解く。 個人、家族、国家、地球、宇宙…それぞれの歴史がある ●目次● 主な目次 プロローグ 第一章 歴史の構築 第二章 理論的な問題 第三章 歴史のあり方 第四章 メディアと歴史 エピローグ あとがき ●著者紹介● 岡本充弘(おかもと・みちひろ) 1945年栃木県生まれ、東京大学人文科学系大学院博士課程西洋史学専攻単位取得退学、東洋大学名誉教授、東洋大学人間科学総合研究所所長(2004年~2008年)。 専攻はイギリス近代史(チャーティスト運動)、歴史理論。 主要著作 (単著) 『国境のない時代の歴史』(近代文芸社、1993年)、『開かれた歴史へ──脱構築のかなたにあるもの』(御茶の水書房、2013年)、『過去と歴史──「国家」と「近代」を遠く離れて』(御茶の水書房、2018年) (共編著)『歴史として、記憶として──『社会運動史』1970~1985年』(御茶の水書房、2013年)、『歴史を射つ──言語論的転回・文化史・パブリックヒストリー・ナショナルヒストリー』(御茶の水書房、2015年)、Western Historiography in Asia: Circulation, Critique and Comparison (DeGruyter, 2022年) (翻訳)キース・ジェンキンズ著『歴史を考えなおす』(法政大学出版会、2005年)、「ヘイドン・ホワイトに聞く:聞き手=エヴァ・ドマンスカ」(『思想』2010年8月号)、ピーター・バーク「文化史の強みと弱み」(『思想』2012年10月号)など ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
新訳 ミリンダ王の問い:ギリシア人国王とインド人仏教僧との対論
¥3,520
ISBN978-4-7634-0998-0 C0015 発行:2022年2月20日 A5判並製 416頁 ●内容紹介● いまなおその輝きを失うことのない 仏教とインド哲学の重要古典 紀元前の仏教・インド哲学の古典的名著『ミリンダ王の問い』をさらにわかりやすくし、一冊にまとめた新訳決定版 パーリ語原典からの全訳 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授、公益財団法人中村元東方研究所が運営する東方学院の講師。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)など。
-
いのちの種:武藤富美短歌集
¥1,870
ISBN978-4-7634-0991-1 C0092 発行:2021年12月20日 四六判並製 237頁 ●内容紹介● 日々の暮らしの発見や季節が移ろう喜び、家族やふるさと、山形・酒田への思いを歌に詠みあげた。 同じ言葉を織り込んだ短歌を八首並べた「八首詠」の手法で紡ぐ。生きる喜びと感動がこころに残る短歌集。 子どものころの戦争体験を綴った「こどもの戦争体験記」つき。「あけび」短歌会同人。 ●目次● 序 小笠原嗣朗 第Ⅰ部 武藤富美短歌『あけび』誌より 第Ⅱ部 こどもの戦争体験記 あとがき 武藤富美(旧姓 石黒)年譜 ●著者紹介● 武藤富美(むとう・ふみ) 昭和10年 山形県酒田市生まれ 昭和32年 東北女子短大生活科卒業 昭和32年 青森明の星学園(中学、高校、短大)に奉職 昭和34年 日本女子大通信学部食物科に編入 平成11年 九州大学大学院修士課程入学、平成13年修士課程(教育学)修了 平成15年 福岡女子短大保育学科特任教授 平成16年 筑紫女学園短大幼児教育学科(非常勤) 平成18年 「あけび歌会」入会 記録誌 『子と共に育つ──親子映画八年の歩み』 、詩集『いろり囲んで──我母となりても母を偲びて』 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
だれも知らないイスラエル:「究極の移民国家」を生きる
¥2,200
ISBN978-4-7634-0989-8 C0036 発行:2021年12月20日 A5判並製 240頁 ●内容紹介● イスラエル国内の分断・偏見・差別、 移民2世・3世が問われるアイデンティティ── 「ユダヤ人約束の地」が内側に抱えるジレンマと、温かく熾烈な日常 建国から73年。パレスチナとの確執を抱えながら、多くの移民・難民の移住先となってきたイスラエル。一枚岩に見える国内には、超正統派や宗教シオニストといった宗教者と、宗教とは距離をとる4割の世俗派、出身地域や移民時期、エスニシティなどによる複雑な分断が生まれている。伝統と多様性の交差点に暮らす、一人ひとりの物語。 「イスラエルを心から“祖国”だと思える日がくるのだろうか」 エッセイとグラフィックノベルで綴る、知られざるイスラエル ●目次● はじめに グラフィックノベルで架橋する社会 中東に飛び込む 戸澤典子 from バヴア 「二重の移民」を生きる 井川・アティアス・翔 from バヴア イスラエルってどんな国? エルサレム・ビーン ただいま 声たちが見える アーク イスラエルの日常を描く(イスラエル人アーティストへのインタビュー) ルトゥ・モダン アサフ・ハヌカ ギラッド・セリクター ヤルデン・ヴァッサ おわりに ●著者紹介● バヴア(Bavuah) 井川・アティアス・翔と戸澤典子が2017年にイスラエルで設立したグラフィックノベル制作ユニット。井川はイースタン・メノナイト大学で紛争解決の修士課程修了、戸澤は東京大学大学院総合文化研究科博士課程後期に在籍。それぞれ社会学の知識を生かしながら、イスラエル・パレスチナの様々な人びとのストーリーに耳を傾け、マンガ作りに励む。今後は活動の場を日本へ広げ、日本の人々の多様性を描いていきたい。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
Voyager:虐待サバイバー、救済の物語
¥1,870
ISBN978-4-7634-0987-4 C0036 発行:2021年12月10日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 人は、消えない心の傷を抱えたまま、この現実を生き抜くことができるのか? 「こちら〈現実〉、応答せよ〈物語〉」──変えようのない過去を救うべく、虐待サバイバーと動物学者が交わした、魂の物語(ナラティブ・セラピー)。 「覚えておきなさい、私を惨めと呼んでいいのは私だけ」 ●目次● 第1章 この絵を君に 第2章 ふたりの小瓶 第3章 美容師ローラン・ベルディ 第4章 先生、あのね 第5章 0の街に行けば 第6章 ケモノノプライド 第7章 周波数の森 第8章 秘密基地へようこそ ●著者紹介● 吉野かぁこ(よしの・かぁこ) 1980年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。現在はフリーライターとして、地方創生や移住、狩猟、カルチャー関係、児童虐待などのテーマで取材を重ねる。虐待サバイバー。 マツバラ・ハジメ 1969年生まれ。京都大学理学部卒業。同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。動物学専攻。現在、博物館勤務。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
カントと自己実現:人間讃歌とそのゆくえ
¥3,520
ISBN978-4-7634-0984-3 C3010 発行:2021年10月25日 A5判上製 400頁 ●内容紹介● 認識・実践の両面からの〈自己実現〉論、そして〈価値ニヒリズム〉へ── カントの人間観から、現代の危機を乗り越える「思考態度」を蘇生する 人間存在に「讃嘆と畏敬」の念を抱き、地上における〈最高善〉の実現を目指したヒューマニズムの哲学者、カント。 価値の全面崩壊=〈価値ニヒリズム〉に面して徹底的に考え抜いた不屈の思索を解き明かし、危機に直面する現代人のための新たな「人間讃歌」を展望する。 〈人間学〉の視座から問う、50年にわたるカント研究の集大成 ●目次● 第Ⅰ部 認識存在論 第Ⅱ部 実践価値論 第Ⅲ章 カントの真意を読む ●著者紹介● 渋谷治美(しぶや・はるよし) 1948年静岡県に生まれる。1972年東京大学文学部倫理学科卒業。1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1979年東京大学文学部助手。1982年埼玉大学教育学部講師、その後助教授、教授。2014年埼玉大学定年退職。2015年放送大学特任教授。2019年放送大学定年退職。現在、埼玉大学名誉教授。この間、1996年冬学期ウィーン大学哲学科客員教授。2004~2008年埼玉大学教育学部長。2008~2011年埼玉大学副学長。2015~2019年放送大学埼玉学習センター所長。 専攻はカント思想、総合人間学。 主な著書に『新版 逆説のニヒリズム』(花伝社2007)、『リア王と疎外──シェイクスピアの人間哲学』(花伝社2009)。主な訳書にカント『実用的見地における人間学』(『カント全集15 人間学』(岩波書店2003所収)、G.ペルトナー『哲学としての美学 〈美しい〉とはどういうことか』(監訳、晃洋書房2017)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
疲労社会
¥1,980
ISBN978-4-7634-0983-6 C0036 発行:2021年10月15日 四六判並製 160頁 ●内容紹介● 私たちはいつまで「できること」を証明し続けなければならないのか? 絶え間ない能力の発揮と成果を求められる現代社会。 「主体性」を祭り上げ、人々が互いにせめぎ合い、自己さえ搾取せざるを得ない社会構造。この現代の病理を特異な感性から解き明かし、「創造性」「和解」をもたらす新たな「疲労」のかたち──「なにもしない」ことの可能性を探る。 倦み疲れ、燃え尽きる現代社会への哲学的治療の試み ドイツ観念論から出発し、現代思想界の先端を走るビョンチョル・ハン、その代表作にしてヨーロッパ20カ国以上で刊行されたベストセラー、待望の邦訳 ●目次● ■ 疲れたプロメテウス ■ 精神的暴力 ■ 規律(ディシプリン)社会の彼岸 ■ 深い退屈 ■ 活動的な生 ■ 見ることの教育学 ■ バートルビーの場合 ■ 疲労社会 ■ 燃え尽き症(バーンアウト)社会 ■ 訳者あとがきに代えて ●著者紹介● 原著者略歴 ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han) 1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授。 著書にTopologie der Gewalt(Matthes & Seitz, 2011)、Transparenzgesellschaft(Matthes & Seitz, 2012)、Psychopolitik: Neoliberalismus und die neuen Machttechniken(S. Fischer Verlag, 2014)、Palliativgesellschaft. Schmerz heute(Matthes & Seitz, 2020)、Undinge. Umbrüche der Lebenswelt(Ullstein, 2021)ほか。 訳者略歴 横山 陸(よこやま りく) 1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、中央大学総合政策学部准教授。 主な著作・翻訳に「マックス・シェーラーにおける「感情の哲学」」(『現象学年報』第33号、2017年)、Selbstgebung und Selbstgegebenheit(共著、Karl Alber、2018年)、ディーター・ビルンバッハー『生命倫理学』(共訳、法政大学出版局、2018年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
透明社会
¥1,980
ISBN978-4-7634-0973-7 C0036 発行:2021年10月15日 四六判並製 192頁 ●内容紹介● 「透明社会」は「管理社会」に転化する── 「透明性」というイデオロギーの哲学的解剖 哲学・現代思想・メディア論を行き来する俯瞰的視点と、現代社会における「病理」の巧みな観想的「時代診察」で、ドイツ現代思想界を牽引するビョンチョル・ハン、恰好の入門書。ハンの著作リスト含む訳者解説収録。 ベンヤミン、ボードリヤール、ロラン・バルト、アガンベンらの思想を拡張し、高度情報化社会における新たな「暴力の形態」を探る現代管理社会論 ●目次● ■ 肯定社会 ■ 展示社会 ■ エビデンス社会 ■ ポルノ社会 ■ 加速社会 ■ 親密社会 ■ 情報社会 ■ 暴露社会 ■ 管理社会 訳者解説 ●著者紹介● 原著者略歴 ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han) 1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授。 著書にMüdigkeitsgesellschaft(Matthes & Seitz, 2010)、Topologie der Gewalt(Matthes & Seitz, 2011)、Psychopolitik: Neoliberalismus und die neuen Machttechniken(S. Fischer Verlag, 2014)、Palliativgesellschaft. Schmerz heute(Matthes & Seitz, 2020)、Undinge. Umbrüche der Lebenswelt(Ullstein, 2021)ほか。 訳者略歴 守 博紀(もり ひろのり) 2019年、一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。高崎経済大学非常勤講師。 共著に『アドルノ美学解読──崇高概念から現代音楽・アートまで』(藤野寛・西村誠編、花伝社、2019年、第四章担当)、単著に『その場に居合わせる思考──言語と道徳をめぐるアドルノ』(法政大学出版局、2020年)。訳書にマーヤ・ゲーペル『希望の未来への招待状――持続可能で公正な経済へ』(大月書店、2021年、共訳:三崎和志・大倉茂・府川純一郎)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
ガイドブック菊池恵楓園
¥880
発行:2009年9月26日 A5判ブックレット 80頁 ●目次● 第I部 ハンセン病療養所 菊池恵楓園 第II部 菊池恵楓園が経験した事件 ●著者紹介● 菊池恵楓園の将来を考える会 (きくちけいふうえんのしょうらいをかんがえるかい) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
人間回復:ハンセン病を生きる
¥1,980
発行:2021年8月25日 四六判上製 248頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「佐賀新聞」(2021年12月4日) 「週刊読書人」(2021年10月22日 第3412号) 「熊本日日新聞」(2021年9月22日、8月26日) 「西日本新聞」(2021年9月7日) ●内容紹介● ハンセン病差別との闘い。 それは、今は亡き同胞たちの「弔い合戦」だった── 多くの思いを背負い、常に「死」と隣り合わせにいながら病と差別を戦い抜いてきたハンセン病国賠訴訟原告・志村康。 療養所と社会という高い壁で隔てられた二つの世界を行き交い、自由と尊厳のために抵抗し続けてきた、その記憶と証言の声を聴く。 ●目次● 第一章 私の弔い合戦 第二章 殯邑(もがりむら) 第三章 人生後半の鋒鋩 補章 ・病床日記 ・第十八回検証会議──陳述書 ・父のこと 終わりに 解説──北岡秀郎 ●著者紹介● 志村 康(しむら・やすし 園名) 1933年 佐賀県生まれ(父親は国鉄職員) 1948年 旧制中学生で発病・菊池恵楓園に入所 1965年 軽快退所、養鶏業を営む 1983年 後遺症悪化のため再入所 1998年 らい予防法違憲国賠訴訟提訴 2014年 入所者自治会会長 現職:菊池恵楓園入所者自治会会長、全国原告団協議会会長 北岡秀郎(きたおか・ひでお) 1943年 熊本市生まれ 1970年 広島大学卒業後、私立高校教諭、水俣病弁護団事務局員 1998年 ハンセン病国賠訴訟を支援する会・熊本事務局長 現職:ハンセン病国賠訴訟を支援する会・熊本顧問、月刊ミナマタ編集長、一般社団法人いのちのライツ・ハンセン病差別をなくす会ふくおか理事、編集・著述業 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
デジタル馬鹿
¥2,200
発行:2021年6月20日 A5判並製 308頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「図書新聞」(2021年12月4日 第3522号) 「週刊読書人」(2021年10月15日 第3411号) ●内容紹介● フランスでベストセラーとなった問題作 2019年度フェミナ賞受賞 膨大な研究データから導きだされる、現代人の危機 大量の「画面」が生んだデジタルネイティブは、“新人類”か“馬鹿”か リモート授業、1人1台のコンピュータ、デジタル教科書…… 教育のデジタル化=「GIGAスクール構想」は何をもたらすのか 加速するDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進の時代に問う、警告の書! 認識神経科学の専門家である著者・ミシェル・デミュルジェが、世界中の1800点余りの文献を元に、科学的に実証されたデジタルの悪影響の数々を明確に提示する。 ・スマホ画面が見えるだけで、人の集中力は6分以下しか持たない ・教育ビデオは無意味、講義に関するものも悪影響 ・1時間のスマホで8人に成績順位を抜かれる ・デジタル教育の効果があるのは上位5%だけ ……など、デジタル推進派には驚きの研究結果が並ぶ。 新型コロナ感染拡大による前倒しも検討されている日本の「GIGAスクール構想」を考える上でも必読。 最終章ではデジタルとの付き合い方、子どものいる家庭で取り組めることを「七つのルール」にまとめて提示。教育関係者からデジタルに囲まれて暮らす現代人、子育て中の方まで。 フランスで8万5000部売れたベストセラー(フェミナ賞特別賞受賞)。 ●目次● プロローグ 「デジタル革命」はチャンスか 第一部 デジタルネイティブ神話 第二部 使用法 第三部 影響力──デジタルに育てられた若者たち 教育──「画面」は成績を上げるか 発達──人間関係、言語、集中力 健康──もろい器械としての脳 エピローグ 基本的な七つのルール ●著者紹介● ミシェル・デミュルジェ 1965年生まれ。専門は認識神経科学。フランス国立学術センター研究員、同国立衛生医学研究所所長を歴任。米国に約8年間滞在、マサチューセッツ工科大学やカリフォルニア大学など多くの大学で研究。 著書に『テレビ・ロボトミー──テレビの影響に関する科学的な真実』(2012年)、『アンチ食事療法、健康的に痩せる』(2015年)があり、いずれもベストセラーに。 [訳]鳥取絹子(とっとり・きぬこ) 1947年、富山県生まれ。フランス語翻訳家、ジャーナリスト。お茶の水女子大卒。出版社勤務の後、1972~74年パリ滞在。帰国後フリーライターとして、おもに女性雑誌などで人物取材・ルポ記事を書くほか、シャンソンの対訳や翻訳をする。近年はフランス語の書籍の翻訳に主力をおき、企画提案からたずさわる。 著書に、『星の王子さま──隠された物語』(2014年、KKベストセラーズ)など多数。訳書に、『資本主義って悪者なの?』(2019年、CCCメディアハウス)、『理不尽な国 ニッポン』(2020年、河出書房新社)など多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
ノスタルジー:我が家にいるとはどういうことか? オデュッセウス、アエネアス、アーレント
¥1,980
発行:2020年12月25日 四六判並製 200頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「週刊読書人」(2021年3月12日号) 「読売新聞」(2021年2月21日) ●内容紹介● 推薦:鵜飼哲(フランス文学・思想) 移民・難民・避難民、コロナ禍による世界喪失の世紀に、 古代と20世紀の経験から光を当てる 「ノスタルジー」と「故郷」の哲学 帰郷の後すぐ再び旅に出たギリシアの英雄オデュッセウス、ギリシア語を捨ててラテン語を話しローマの元になる都市を建立したアエネアス、 アメリカ亡命後も母語ドイツ語に拘り続けたユダヤ人哲学者アーレント。 自分の故郷を離れ、自分の言葉を忘れざるを得なかった人々の抱く「ノスタルジー」とは。 人はいつ、「我が家」にいると感じるのか? アカデミー・フランセーズ新会員、現代フランスを代表する女性哲学者の傑作、待望の日本語訳! ●目次● コルシカ的歓待について オデュッセウスと帰郷の日 アエネアス──ノスタルジーから落ち延びへ アーレント 祖国としての言語 訳者解説 バルバラ・カッサン 著作リスト 訳者あとがき ●著者紹介● 著者 バルバラ・カッサン(Barbara Cassin) 1947年パリ生まれ。哲学者、文献学者。フランス国立科学研究センター研究員を経て現在同センター名誉ディレクター。2019年よりアカデミー・フランセーズ会員。2017年より非営利団体「知恵の館 翻訳」を運営し、翻訳に関わる多様な活動を展開している。また、デリダらが創設した国際哲学コレージュ議長や、ソルボンヌ大のレオン・ロバン古代哲学研究所所長も務め、フランス国内外の複数の高等教育機関で教鞭を取った。フランスにおけるソフィスト研究の記念碑的著作 『ソフィスト的効果』(1995年)を始めとして著書多数。 訳者 馬場智一(ばばともかず) 1977年長野県生まれ。哲学、倫理学、思想史、哲学プラクティス。博士(学術、一橋大学)、博士(哲学、ソルボンヌ・パリ第四大学)。長野県立大学グローバルマネジメント学部准教授。権堂哲学カフェ共同主宰。著書に『倫理の他者――レヴィナスにおける異教概念』(勁草書房)ほか。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
この国の「公共」はどこへゆく
¥1,870
発行:2020年12月10日 四六判並製 274頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「北海道新聞」(2021年4月11日) 「中日新聞」(2021年3月28日) 「東京新聞」(2021年3月27日) 「時局」(2020年3月号 第54巻第3号) 「弁護士会の読書」(2020年12月22日) ●内容紹介● 個の分断がますます煽られる21世紀、消えゆく「みんなの場所」を編み直すためのヒントを探る──。 ミスター文部省として「ゆとり教育」を推進した寺脇研、「面従腹背」で国民に尽くした前川喜平、3.11後「原発ゼロ」を企業として真っ先に掲げた吉原毅の3人による、超・自由鼎談! ●目次● 一日目 それぞれはとくに、立派な人間というわけではない 二日目 「この」経済社会が唯一の解だろうか? 三日目 社会が変われば教育も変わる。その逆ではない 四日目・五日目 危機に向かう世界と「公共」 ●著者紹介● 寺脇 研(てらわき・けん) 1952年福岡市生まれ。東京大学法学部卒業後、文部省に入省。初等中等教育局職業教育課長、広島県教育委員会教育長、高等教育局医学教育課長、生涯学習局生涯学習振興課長、大臣官房審議官などを経て、2002年より文化庁文化部長、2006年退官。現在、映画プロデューサー、映画評論家、落語評論家、京都造形芸術大学客員教授。 著書に『昭和アイドル映画の時代』(光文社知恵の森文庫)、『危ない「道徳教科書」』(宝島社)など。 前川喜平(まえかわ・きへい) 1955年奈良県生まれ。79年東京大学法学部卒、文部省(当時)入省。文部科学省大臣官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを歴任。2016年6月から17年1月まで文部科学事務次官。2018年から日本大学文理学部非常勤講師。 著書に『官僚の本分』(かもがわ出版)、『面従腹背』(毎日新聞出版)など。 吉原 毅(よしわら・つよし) 1955年東京生まれ。77年慶応大学経済学部卒業後、城南信用金庫に入職。2010年11月理事長就任。15年6月に退任、相談役に。17年6月から顧問。東日本大震災以降、被災地支援を精力的に行うと同時に原発に頼らない安心できる社会を目指して「脱原発」を宣言。17年4月に全国組織「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」を創設、会長に就任。 著書に『原発ゼロで日本経済は再生する』(角川oneテーマ21)、『幸せになる金融』(神奈川新聞社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
アドルノ美学解読:崇高概念から現代音楽・アートまで
¥3,300
発行:2019年12月20日 A5判並製 252頁 ●内容紹介● 没後50年、多角的な読解を通して析出するアドルノ美学の全体像 〈崇高〉〈自然美〉〈神学・形而上学〉〈倫理・感性学〉 〈表現と構成〉〈モンタージュ〉〈ソーシャリー・エンゲイジド・アート〉 〈不定形音楽〉〈トータル・セリエリズム以降の音楽〉 ●目次● 第1章 アドルノにおけるÄsthetik/Ethik 藤野 寛 第2章 〈我ガ望ミ空シカラマジ〉(ノーン・コーンフンダル)──アドルノの美学における消失点としての形而上学 杉内有介 第3章 表現から構成への移行──一九五八/五九年「美学講義」に見るモデルネ芸術のアポリア 伊藤雅俊 第4章 自由のイメージとしての不定形音楽 守 博紀 第5章 アドルノの音楽的経験と前衛音楽の音楽思考について──「部分全体」概念を手がかりに 西村紗知 第6章 〈モンタージュ〉論から見るアドルノ美学──モデルネ芸術と死の原理 鈴木賢子 第7章 アドルノの美学とソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)の接続可能性 長 チノリ 第8章 二重化する「風景」とその行方──ヨアヒム・リッターとの比較を通じて 府川純一郎 第9章 アドルノと崇高──カントと対照しつつ 西村 誠 ●著者紹介● 藤野 寛(ふじの・ひろし) 國學院大学文学部教員。哲学(倫理学)、ドイツ現代思想研究。フランクフルト大学哲学博士。キェルケゴール協会、日本島嶼学会会員。鶴見俊輔、ナータン・ビルンバウム、トーマス・ネーゲルとじっくり取り組みたいと念じながら、果たせずにいる。既発表論文に、「「言葉の力」をめぐる考察――第二次世界大戦直後の言語表現/言語批判」(『思想』2009年5号)、「「チェルノヴィッツ」考」(『思想』2013年3号)など。 西村 誠(にしむら・まこと) 元長野県短期大学准教授。哲学・倫理学。1949年京都市生まれ。1983年京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。著書、『実践哲学の現在』(共著、世界思想社、1992年)。論文、「道徳の現場としての怒り」(『倫理学研究』2013年)。訳書、徐俊植『全獄中書簡』(柏書房、1992年)、『自生への情熱――韓国の政治囚から人権運動家へ』(影書房、1995年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
わが青春のマルクス主義
¥2,420
発行:2019年12月5日 四六判上製 240頁 ●内容紹介● わたしの原点は ここにあった! マルクス主義と現実をみずみずしい感覚でとらえた初期論文をここに公表―― 『反技術主義の哲学』『先進国革命と国家独占資本主義』『社会資本概念の基礎的検討』など 社会保障分野の大家が明かす論点は、 今日の時代にどのような課題を投げかけているか? ●目次● 第1章 反技術主義の哲学──中岡哲郎氏の大工業観 《補遺》 経済学批判──マルクス 《解題》 第2章 先進国革命と国家独占資本主義論──レーニンの“国家独占資本主義”概念をめぐる一断章 《補遺》 ソ連型社会主義の生みの親──レーニン 《解題》 第3章 「古い思想」の孤独な抵抗──『公明』誌上の鶴田俊正氏の批判に対して 《補遺》 物価と通貨量 《解題》 第4章 社会資本概念の基礎的検討 《補遺》 経済理論と〝社会資本〟研究 《解題》 ●著者紹介● 京極髙宣(きょうごく・たかのぶ) 東京大学大学院経済学研究科博士課程経済学専攻修了。 1995年4月 日本社会事業大学学長(~2005年3月) 日本社会事業大学名誉教授(現在に至る) 2005年4月 国立社会保障・人口問題研究所所長(~2010年3月) 2008年8月 全国社会福祉協議会中央福祉学院学院長(~2017年6月) 2010年4月 国立社会保障・人口問題研究所名誉所長(現在に至る) 2010年7月 社会福祉法人浴風会理事長(現在に至る) 主な著作に、『京極高宣著作集(全10巻)』(中央法規出版、2002-2003年)、『社会保障と日本経済――社会市場の理論と実証』(慶応義塾大学出版会、2007年)、『福祉レジームの転換――社会福祉改革試論』(中央法規出版、2013年)、『福祉書を読む』(ドメス出版、2014年)、『糸賀一雄の思想と生涯』(ミネルヴァ書房、2014年)、『福祉法人の経営戦略』(中央法規出版、2017年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
「日本文化論」を越えて:加藤周一「土着世界観」論とその行く先
¥1,870
発行:2019年11月10日 四六判並製 256頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「教育」(旬報社、No892 2020年5月号) ●内容紹介● 「土着世界観」の洗練に見出す〈日本的なもの〉 粗雑で主観的な「日本の個性・アイデンティティ」が社会に流布する一方で、考察対象のあまりの広範さから学問としての成立が困難な「日本文化論」。 “こじつけ”や“フィクション”ではない学問としての日本文化論の確立を、加藤周一の「土着世界観」論を手掛かりに試みる意欲的論考。 「日本らしさ」をめぐる数多の論説を吟味し、人類史的視点から新しい日本文化論を目指す―― ●書評・紹介記事情報● 「教育」(旬報社、No892 2020年5月号) ●目次● 第一章 加藤周一「雑種文化論」の問題 第二章 加藤周一における「土着世界観」の追求 第三章 加藤周一における「土着世界観」論の確立 第四章 加藤周一における「土着世界観」論の展開 第五章 〈日本的なもの〉とは何か 第六章 従来の「日本文化論」をどう理解するか ●著者紹介● 干場辰夫(ほしば・たつお) 1952年 石川県羽咋市生れ 1975年 京都大学法学部卒業 1983年 同志社大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程満期退学 著書 『現代政治』(共著、法律文化社) 『日本社会のグランドデザイン』(日新報道) 『東京23区 区立博物館"辛口"批評』(花伝社) 現在の所属学会 日本民俗学会、日本文化政策学会 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
現代社会と倫理 :倫理学から見た高度テクノロジーと現代医療
¥2,750
発行:2019年8月10日 A5判 上製 312頁 ●内容紹介● 人間の幸福追求と科学技術の進歩は、 医療の現場でどう折り合うのか 治療、看護、リハビリ、介護、介助……医療現場における技術の進歩に、社会の制度設計は、何より私たちの倫理観は、どこまで追いついているのか。 哲学・倫理学の叡智は、刻々と変化する現代社会と医療の現場にどう応用できるのか。 倫理と現代社会の出会う場所で、人間の尊厳を考える ●目次● 第1章 現代社会と倫理的諸問題 第2章 医療と倫理 第3章 看護と倫理 第4章 人間とは何か、倫理とは何か ●著者紹介● 五十嵐靖彦(いがらし やすひこ) 1941年東京生まれ。66年東京大学文学部(倫理学科)卒業。69年同大学院人文科学研究科修士課程修了。73年同大学院博士課程単位取得退学。74年東京大学文学部助手。75年弘前大学人文学部講師。助教授、教授を経て2007年定年退職、名誉教授の称号授与。専門は現代倫理学。以下弘前大学特任教授、非常勤講師等を経て、2016年秋田看護福祉大学教授に就任、現在に至る。著書に『愛と知の哲学――マックス・シェーラー研究論集』(花伝社、1999年)、『生命倫理学』(中国西北大学出版社、2001年)がある。所属学会は日本倫理学会、日本医学哲学倫理学会。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
「老年哲学」のすすめ:生き直し・学び直しのための哲学入門
¥1,870
発行:2019年6月4日 四六判 274ページ 並製 ●内容紹介● 老いた人間は「哲学する」ことを介し、 朗らかな放念のなか、 自己開展する存在者へと向上を遂げ、 次世代の若者たちに対し 人生の生き方と未来を開く力を示す義務がある。 ここに誕生した新しい“終活”論‼ ●目次● Ⅰ 現代日本の高齢者問題 1 日本の高齢者事情 2 老後と死について 3 女性的な死生観 Ⅱ 戦後日本「企業社会」がもたらしたもの 1 戦後の日本社会 2 会社人間の不幸と悲劇 3 社会奉仕としての死と生 Ⅲ 動物身体・植物生命 1 西洋近代の〈毒〉と〈闇〉 2 動物と植物 3 三木成夫〈植物生命論〉 Ⅳ 「まず哲学せよ、それから死ね」──生き直し・学び直しの人間学── 1 老いて「教える」──熊沢蕃山に見る老年哲学 2 〈近代〉と老年哲学 3 老いて「哲学する」 【付論】 生と死、天地往還としての芭蕉の「旅」 ●著者紹介● 大橋健二(おおはし・けんじ) 1952年、福島県福島市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。 新聞記者を経て名古屋商科大学、鈴鹿医療科学大学非常勤講師。日本東アジア実学研究会副会長。著書に『日本陽明学 奇蹟の系譜』(叢文社、1995年)『救国「武士道」案内』(小学館文庫、1998年)『良心と至誠の精神史──日本陽明学の近現代』(勉誠出版、1999年)『中江藤樹・異形の聖人──ある陽明学者の苦悩と回生』(現代書館、2000年)『反近代の精神 熊沢蕃山』(2002年)『神話の壊滅 大塩平八郎と天道思想』(2005年)『偉人は未来を語る──近代批判としての偉人論』(2006年)『気の文明と気の哲学──蒼龍窟河井継之助の世界』(2009年)『新生の気学──団藤重光と「主体性理論」の探求』(2012年、以上勉誠出版)第7回湯浅泰雄賞。分担執筆に小島康敬編『東アジア世界の「知」と学問──伝統の継承と未来への展望』アジア遊学176(2014年)小川晴久編『日中韓思想家ハンドブック』(2015年、以上勉誠出版)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
美容整形というコミュニケーション:社会規範と自己満足を超えて
¥1,760
発行:2018年6月19日 四六判並製256頁 ●内容紹介● 身近になった美容整形 美容整形を実践する「契機」とは? 美容整形が「普通の」女性たちに広がっているいま、彼女たちは何をきっかけに身体加工を行っているのか? 従来の社会規範や自己満足といった議論を超え、「日常的なコミュニケーションの位相」という新たなパースペクティブと多角的考察を通じて、私たちの身体観に迫る。 ●書評・紹介記事情報● 「日本経済新聞」(2018年9月22日) ●目次● 第Ⅰ部 メディアにみる社会規範──広告と美容雑誌 1章 美容の科学、自然との共犯──化粧品広告と美容雑誌の分析 2章 老いという病、肌本来という幻想──ミドルエイジ女性向け雑誌の分析 3章 女性の外見に対する社会規範──美魔女を事例に 第Ⅱ部 美容整形を受ける人々──動機・特徴・コミュニケーション 4章 自己満足の発見と二つの問い 5章 美容整形を望む人々の特徴──自分・他者・社会との関連から 6章 他者とは誰か──女性同士のネットワーク 第Ⅲ部 美容整形を施す人々の論理 7章 医師とクライアント 8章 医師と医師──専門分野間の壁 ●著者紹介● 谷本奈穂(たにもと・なほ) 大阪大学人間科学部卒業、同大学院修了。博士(人間科学)。現在、関西大学総合情報学部教授。 単著に『美容整形と化粧の社会学』(新曜社)、『恋愛の社会学』(青弓社)。 編著に『博覧の世紀』(福間良明・難波功士と共編)、『メディア文化を社会学する』(高井昌吏と共編)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net