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感情のアーカイヴ:トラウマ、セクシュアリティ、レズビアンの公的文化
¥4,400
ISBN 978-4-7634-2114-2 C0036 発行:2024年6月30日 四六判上製 504頁 ●内容紹介● レズビアンによる「彼女たちの歴史(ハーストーリー)」から、 トラウマ理論を組み立て直す 精神医療や、奴隷制・ホロコーストなどの公的惨事の歴史において、私的とされ、あるいは過度に病理化され不可視化されてきた、日常のなかのネガティヴな感情や性的トラウマ。ブッチ/フェム、ディアスポラ、エイズ・アクティヴィズムや癒しをめぐるレズビアン文化の多様で固有なテクスト・実践から、語られえないトラウマ、断片的ではかない記憶や感覚を拾い集め、トラウマ概念の再定義、そして未来のための新たな対抗的公共圏の創造を探求する。 小説、詩、エッセイ、回想録(メモワール)、ヴィデオ、映画、写真、パフォーマンス、インタビュー……さまざまな文化的テクストをもとにトラウマへの非臨床的アプローチの可能性を描いた2000年代初期クィア文化研究の意欲作。 ●目次● 日本語版への序文 謝辞 序章 トラウマのアーカイヴズ 第一章 クィア・トラウマの日常生活 第二章 トラウマと触覚──ブッチ/フェムのセクシュアリティ 第三章 性的トラウマ/クィアな記憶──インセスト、レズビアニズム、癒しの文化 第四章 トランスナショナルなトラウマとクィア・ディアスポラの公共性 第五章 エイズ・アクティヴィズムと公的感情: ACT UPのレズビアンたちの記録 第六章 トラウマの遺産、アクティヴィズムの遺産──喪と闘争性再訪 第七章 レズビアンの感情のアーカイヴにて エピローグ 付記──インタビューについて フィルモグラフィー 注 ●著者紹介● アン・ツヴェッコヴィッチ(Ann Cvetkovich) カールトン大学社会変革フェミニスト研究所教授。2024年よりテキサス大学オースティン校女性・ジェンダー・セクシュアリティ研究学部教授。 著書に、Mixed Feelings: Feminism, Mass Culture, and Victorian Sensationalism(Rutgers, 1992)、Depression: A Public Feeling(Duke University Press, 2012)など。GLQ: A Journal of Lesbian and Gay Studiesの元共同編集者。 菅野優香(かんの・ゆうか) カリフォルニア大学アーヴァイン校博士課程(視覚研究)修了。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は映画・視覚文化研究、クィア・スタディーズ。 単著に『クィア・シネマ』(フィルムアート社、2023年)、編著に『クィア・シネマ・スタディーズ』(晃洋書房、2021年)、共著に『日活ロマンポルノ性の美学と政治学』(水声社、2023年)、The Japanese Cinema Book (BFI/Bloomsbury, 2020)、『クィア・スタディーズをひらく』(晃洋書房、2020年)など。 長島佐恵子(ながしま・さえこ) 東京大学大学院・ヨーク大学大学院修士(英文学)修了。中央大学法学部教授。専門は20世紀英国小説、クィア批評。 共著に『クィア・シネマ・スタディーズ』(晃洋書房、2021年)、『二〇世紀「英国」小説の展開』(松柏社、2020年)『読むことのクィアー続 愛の技法』(中央大学人文科学研究所、2019年)、『LGBTをめぐる法と社会』(日本加除出版、2019年)など。 佐喜真 彩(さきま・あや) 一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。立教大学非常勤講師。専門はポストコロニアル研究・沖縄文学・フェミニズム研究。 論文に「憑依される身体から感染する身体へ:目取真俊「群蝶の木」にみる戦後世代の戦争トラウマ」『女性・戦争・人権』(21号、2022年)、“Voices of Despair: Encounter Between a Sex Worker and a Soldier in Post War Okinawa in Sueko Yoshida’s Love Suicide at Kamaara” Correspondence, (3: 2018)など。 佐々木裕子(ささき・ゆうこ) 東京大学大学院博士課程単位取得退学。大学非常勤講師(杏林大学ほか)。専門はフェミニズム研究、クィア研究、レズビアン研究。 論文に「 「ピンクの肉が覗いている」──「茅ケ崎へ、茅ケ崎へ」におけるらいてうと紅吉の身体的な感応について」『女性学』(28巻、2021年)、「 「レズビアンとか何かとは違って」──石井桃子『幻の朱い実』における女どうしの非性的で身体的な関係性について」『JunCture』(13号、2022年)。共著に『統べるもの/叛くもの──統治とキリスト教の異同をめぐって』(新教出版社、2019年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「時代」を切り拓いた女性たち:国境を越えた14人の闘い
¥1,980
ISBN 978-4-7634- 2121-0 C0036 発行:2024年6月10日 四六判並製 304頁 ●内容紹介● 「女性の時代」の本質に迫り、壁を打ち破る 津田梅子、大山捨松、川上貞奴、三浦環、クーデンホーフ光子、相馬黒光、平塚らいてう、市川房枝、山田わか、李香蘭、李方子、加藤シヅエ、沢田美喜、緒方貞子…… グローバルな視座から日本を変えた彼女たちに、今こそ学ぶ―― ●目次● 第1章 女子米国留学生たちが築いた道 第2章 世界へ飛翔した女優とプリマドンナ 第3章 孤高の国際結婚、反骨の亡命者庇護 第4章 女権解放を駆動させた3人の女 第5章 激動の昭和 流転したふたりの「李」 第6章 戦後民主化への歩み ●著者紹介● 原野城治(はらの・じょうじ) 1948年広島県生まれ。1972年上智大学文学部英文科卒。同年、時事通信社入社、政治部記者。首相官邸、自民党、外務、防衛各省担当、パリ特派員、編集委員、解説委員、秘書部長、編集局次長を経て、2003年株式会社ジャパンエコー社代表取締役、2011年一般財団法人ニッポンドットコム理事長、16年以降株式会社ジャパンエコー社代表取締役(再任)。公益財団法人日本国際問題研究所評議員、公益財団法人統計情報研究開発センター評議員、日本記者クラブ会員。2008年日伊文化協力でイタリア連帯の星勲章「カヴァリエーレ章」受章。2009年TBS番組コメンテーター。著書に『日本の発言力と対外発信 「静かなる有事」を超えて』(ホルス出版、2018年)、『国境なき時代を生きる——忘じがたき記憶の物語』(花伝社、2021年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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同性婚のこれから:「婚姻の自由・平等」のために法と政治ができること
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2105-0 C0036 発行:2024年3月15日 四六判並製 160頁 ●内容紹介● 同性婚の「現在地」、そして「その先」を展望する いまだ法律で認められていない同性婚。そもそもなぜ日本では「異性婚」しかできないのか? 憲法・民法・国際人権法の視点から「法の論理」を、そして独・仏・台湾事情から同性婚法整備の過程とその後の経過を学び、日本における婚姻の自由と平等を考える。 ●目次● はしがき 第1部 日本における婚姻の自由・平等 1. 婚姻の自由・平等をめぐる憲法論――同性婚について:田代亜紀 〈コメント〉:西山千絵 2.核⼼部にさしかかる「結婚の⾃由をすべての⼈に」訴訟:中川重徳 3.実務上の課題と具体的な提案:二宮周平 第2部 婚姻の自由・平等の法理――国際比較から 1.国際人権法と婚姻の自由・平等――性別制限の撤廃は国際人権法上の義務か:谷口洋幸 2.仏同性婚の10年と見えてきた課題:齊藤笑美子 3.ドイツでの同性婚まで二五年? 一六年? 四日?:渡邉泰彦 4.「ジェンダー平等」と性的マイノリティの権利――台湾における婚姻平等を中心的事例として:福永玄弥 おわりに あとがき ●著者紹介● ジェンダー法政策研究所編 執筆者 辻村みよ子(東北大学名誉教授) 三成美保(追手門学院大学法学部教授・奈良女子大学名誉教授) 田代亜紀(専修大学法科大学院教授) 西山千絵(琉球大学法科大学院教授) 中川重徳(弁護士) 二宮周平(立命館大学名誉教授) 谷口洋幸(青山学院大学法学部教授) 齊藤笑美子(GELEPOCフランス支部長) 渡邉泰彦(京都産業大学法学部教授) 福永玄弥(東京大学教養学部准教授) 糠塚康江(東北大学名誉教授) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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台湾ホモナショナリズム:「誇らしい」同性婚と「よいクィア」をめぐる22人の語り
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2096-1 C3036 発行:2023年12月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 台湾は本当に「LGBTユートピア」なのか? 22人のマイノリティの語りに向き合い読み解かれる、 揺れ動く台湾の実相と、いくつもの〈性/生〉の「現在地」 「台湾のホモナショナリズムとは、共同体としての異性愛規範は維持しつつ、台湾をアジアにおいて例外的に「同性愛に寛容」な場とし、(…)国家・文化的な優位性を特徴付ける形で、同性愛者を国家に内包する言説」であると同時に「「台湾という存在自体」を維持することに寄与している」――(本書「おわりに」より) ●目次● 序章 「台湾=LGBTユートピア」像の広がり 第1章 ホモナショナリズムはどのように語られてきたか 第2章 反婚視座をめぐるアンビバレンス 第3章 ナショナルプライドをめぐるアンビバレンス 第4章 「われわれ台湾」vs「かれら中国」で見えなくなること 第5章 国際同性婚における「一國四制」と理想的移民像 終章 名もなき運動や声と共に あとがき ●著者紹介● 松田英亮(まつだ・えいすけ) 1996年香港生まれ。日・米・台で育つ。中文名:胡英亮。国際基督教大学卒業後、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。カリフォルニア大学アーバイン校、國立台灣大学院留学。専攻はジェンダー・セクシュアリティ、クィア、社会学、人種・エスニシティ論など。『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた: あなたがあなたらしくいられるための29問』(明石書店)出版に携わる。現在、独立行政法人国際交流基金に勤務。劇団バナナ劇団員。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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避妊男子
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2080-0 C0098 発行:2023年9月10日 A5判並製 オールカラー 176頁 ●内容紹介● ぼくたちの「避妊負担」、実践編。 男性主体の避妊方法を探し求めて取材の旅に出た、2人の男性ジャーナリスト・ギヨームとステファン。そこで出会ったのは、40年以上変わらない前時代的な避妊法、「手作り」で避妊を実践する“活動家”など、想像の斜め上をいく(⁉)避妊男子たちの挑戦だった―― パイプカット、男性用ピル、ヒートパンツ、ホルモン注射、避妊リング…男の「避妊負担」に最善の方法とは? 「家父長制とかの話になると、ものすごく思想的になるだろ。でもこれはもっと具体的」 ●著者紹介● ギヨーム・ドーダン(Guillaume Daudin) 34歳。AFP通信の法務部門。 #MeTooと近年の新たなフェミニズムに感化され、男女の格差がいまだに広がる社会における男性としての自身の立場を問い続ける。本書が初のバンド・デシネ出版である。 ステファン・ジョルダン(Stéphane Jourdain) 43歳。フランス・インター(France Inter)の電子部門編集長。社会変動を20年間追い続ける。本著以外にもジャック・シラク(Génération Chirac, génération volée, Denoël, 2002)やダフト・パンクについての著書(French Touch, une épopée électro, Le Castor Astral, 2015)がある。好きなものはイタロ・ディスコ、アレシンスキーとピニョ・ノワール。 [絵] キャロライン・リー(李・文婷)(Caroline Lee) 52歳。台湾にルーツを持つアメリカ人。元はアディダスやコンバースなど有名ブランドのシューズデザイナーであったが、2014年に転職、イラストレーションとバンド・デシネの道に入る。学位を取得した後に本書を出版、2022年4月には、グラフィックノベルIrvington(Ca et là)を出版。夫と2人の子どもとモンマルトルに住んでいる。 [訳] 中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 1985年生まれ。専門はポピュラー音楽、ジェンダー論。フランス・リヨン第三大学准教授。共著として『ガールズ・メディア・スタディーズ』(北樹出版、2021)など。訳書として『女性ジャズミュージシャンの社会学』(青土社、2023年)、『クリエイティブであれ』(共訳、2023年)、『私は男が大嫌い』(2023年)、『女奴隷たちの反乱』(2022年)、『博論日記』(2020年、すべて花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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政治って、面白い!:女性政治家24人が語る仕事のリアル
¥1,870
ISBN978-4-7634-2065-7 C0031 発行:2023年5月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● なんで政治家になろうと思ったの? やりがいは? どんな人が向いてる? 落選したらどうするの? 何から始める? 政治家ってキャリアになる? 地方議員から国会議員まで、超党派の女性政治家24人が語り尽くす“仕事の魅力” ●目次● 第1章 選挙って楽しい⁉ 座談会 議員へのファースト・ステップ【うすい愛子×山田裕子×よだかれん】 インタビュー 民主主義への責任を果たす【打越さく良】 第2章 女性政治家が山を動かす 対談 ガチンコと超党派のダイナミズム【辻元清美×野田聖子】 対談 女性首長が起こす新しい風【岸本聡子×三浦まり】 インタビュー 先人からのバトンを受け取る【福島みずほ】 第3章 政治の現場を変えていく 座談会 女性議員生み出す政策【尾辻かな子×木村やよい×佐々木さやか×矢田わか子】 座談会 相談の現場から/地方議員の醍醐味【池田幸代×いのまた由美×本田まきこ】 第4章 障壁を乗り越える 座談会 女性政治家とワークライフバランス【伊藤たかえ×吉良よし子×高木かおり×永野ひろ子×森まさこ】 座談会 ハラスメント被害を考える【佐藤あつこ×高橋まきこ×東友美】 インタビュー 落選を乗り越える【吉田はるみ】 終章 日本の女性政治家を育てる 対談 パリテ・アカデミーが開拓するトレーニング ●著者紹介● 三浦まり(みうら・まり) 1967年生まれ。上智大学法学部教授。パリテ・アカデミー共同代表。専攻は政治学、現代日本政治論、ジェンダーと政治。慶應義塾大学大学院法学研究科およびカリフォルニア大学バークレー校大学院修了。同大学でPh.D.取得。東京大学社会科学研究所研究機関研究員等を経て、現職。2021年、フランス政府より国家功労勲章シュバリエ受章。 著書に、『さらば、男性政治』、『 私たちの声を議会へ──代表制民主主義の再生』、編著として『社会への投資―──〈個人〉を支える〈つながり〉を築く』(以上岩波書店)、『日本の女性議員──どうすれば増えるのか』(朝日新聞出版)、共著として『女性の参画が政治を変える──候補者均等法の活かし方』(信山社)、『日本政治の第一歩』(有斐閣)、『ジェンダー・クオータ──世界の女性議員はなぜ増えたのか』(明石書店)など。 ※「辻元清美」さん「尾辻かな子」さんの「辻」の字は点一つが正式でございます。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ジェンダー平等を実現する法と政治:フランスのパリテ法から学ぶ日本の課題
¥1,870
ISBN978-4-7634-2058-9 C0036 発行:2023年4月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● なぜこれほどまでに日本のジェンダー平等は進まないのか? 公正な社会への道筋を、平等の国フランスの歴史に遡り考える! 政治・経済分野の「パリテ」を達成し、さらに同性婚や生殖補助医療、氏の選択にまで法制度を広げた国、フランス。フランス人権宣言と憲法の歴史的展開、そして今に至るまでのフランス政策動向を丁寧に追いつつ、日仏の比較法的検討を通じて、日本のジェンダー平等実現に向けた法・政治分野の課題を提示する。 ●目次● 第一章 フランス人権宣言の成立と現代的人権の展開──人権の歴史、日本への影響 第二章 女性の権利宣言からパリテまで──ジェンダー論の系譜 パリテ通信 第1~3回 第三章 フランスの家族論と社会の変容 パリテ通信 第4回 第四章 日本の家族法をめぐる問題 パリテ通信 第5回 第五章 日仏の比較からみた日本の課題 パリテ通信 第6回 ●著者紹介● 辻村みよ子(つじむら・みよこ) 東北大学名誉教授・弁護士(東京弁護士会)。法学博士(一橋大学)。ジェンダー法政策研究所共同代表。一橋大学助手・成城大学助教授・教授、東北大学教授(1999-2013)・同大学ディスティングイッシュト・プロフェッサー、明治大学法科大学院教授(2013-2020)を経て、現職。パリ第2 大学比較法研究所招聘教授、日本学術会議会員、国際憲法学会理事、同日本支部副代表、日本公法学会理事、全国憲法研究会代表、ジェンダー法学会理事長、日仏会館評議員、内閣府男女共同参画会議員などを歴任。近著に、『辻村みよ子著作集(第6巻)比較憲法の課題』、『辻村みよ子著作集(第5巻)家族と憲法』、『辻村みよ子著作集(第4巻)憲法とジェンダー法学』(信山社、2022-23 年)、『憲法(第7版)』(日本評論社、2021 年)など。 齊藤笑美子(さいとう・えみこ) パリ第10大学DEAおよび一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。一橋大学大学院法学研究科特任講師、茨城大学人文学部准教授を経て、2013年からフランス移住。現在、ジェンダー法政策研究所(GELEPOC)フランス支部長。主著に、「性刑法と憲法──2016年買売春廃止法からの性的自由再考」(『日仏法学』(31)、2021)、「婚姻・家族とフランス憲法」『社会変動と人権の現代的保障』(信山社、2017)、編著に『性的マイノリティ判例解説』(信山社、2011)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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私は男が大嫌い
¥1,650
ISBN978-4-7634-2055-8 C0036 発行:2023年3月20日 四六判並製 112頁 ●内容紹介● 男嫌い(ミサンドリー)で、何が悪いの? 怒りたい私たちのための、禁断の書。 「もう、優しくて感じのいいフリをして時間とエネルギーを無駄にするのは嫌だ」 政府の「警告」を受けたことで話題騒然、異例の大ヒット。 世界中の“男嫌い”たちが愛読する、フランス発のフェミニズムエッセイ。 ●目次● ミサンドリーは女性的な言葉である 男と一緒にいること ヒステリックで欲求不満のミサンドリーたち 女が嫌いな男たち 女たちよ、怒りを轟かせよ 男みたいに凡庸に 異性愛の罠 シスター(フッド) ああ素晴らしきお料理会、パジャマパーティー、そして女子会 訳者解説[中條千晴] ●著者紹介● ポーリーヌ・アルマンジュ(Pauline HARMANGE) 作家、フェミニスト、活動家。ブログ「Un invincible été」(不屈の夏)を運営している。 作家としてデビュー作となるエッセイ『Moi les hommes, je les déteste』(原題)は、当時の女男平等担当大臣より検閲の警告を受けた。 [訳]中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)言語専任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動。 翻訳に『博論日記』(2020 年)、『女奴隷たちの反乱』(2022年)。共訳に『クリエイティブであれ』(2023年)いずれも花伝社。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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クリエイティブであれ:新しい文化産業とジェンダー
¥2,420
ISBN978-4-7634-2027-5 C0036 発行:2023年2月25日 四六判並製 344頁 ●内容紹介● 「クリエイティブであれ(ビー・クリエイティブ)」という呪縛が生み出す、 現代の“終わりなき労働”とその構造── 「自由」や「自己実現」と巧みに結びついて若者を魅了するクリエイティブな世界。劣悪な労働環境を甘受し、マルチタスク化に対応する「新しいミドルクラスの女性」は、いかにして作り出されるのか? クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。 ●目次● 序章 教育を通じた出会いとクリエイティブな経済 第1章 「クラブ」から「企業」へ 第2章 クリエイティブ労働のポリティクスを紐解く 第3章 人的資本としての芸術家 第4章 ポストフォーディズムのジェンダー 第5章 ファッション・マターズ・ベルリン 第6章 やりたい仕事を成功させる? 結論 ヨーロッパの展望 ●著者紹介● アンジェラ・マクロビー(Angela McRobbie) ロンドン大学ゴールドスミス校名誉教授。ブリティッシュ・カルチュラル・スタディーズを代表する研究者の一人であり、ポピュラー文化とフェミニズム理論、メディアとコミュニケーションに関する研究を専門とする。著書多数。邦訳書として、『フェミニズムとレジリエンスの政治――ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』青土社、2022年(原題:Feminism and the Politics of Resilience: Essays on Gender, Media and the End of Welfare)。 田中東子(たなか・とうこ) 1972 年神奈川県生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門はメディア文化論、フェミニズム、カルチュラルスタディーズ。 著書に『メディア文化とジェンダーの政治学──第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012 年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共編著、ナカニシヤ出版、2017 年)、『私たちの「戦う姫、働く少女」』(共著、堀之内出版、2019 年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(編著、北樹出版、2021 年)。翻訳に『ユニオンジャックに黒はない──人種と国民をめぐる文化政治』(ポール・ギルロイ著、共訳、月曜社、2017 年)、『フェミニズムとレジリエンスの政治──ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』(アンジェラ・マクロビー著、共訳、青土社、2022 年)など。 中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 1985 年大阪府生まれ。フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)言語専任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動。 著書に『Mémoire sonore du Japon, le disque, la musique et la langue』( 共著、Presse del‘Université d’Orléans、2021 年)、『Engendering Transnational Transgressions: From the Intimate to the Global』(共著、Routledge、2020 年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(共著、北樹出版、2021 年)。翻訳に『博論日記』(花伝社、2020 年)。 竹﨑一真(たけざき・かずま) 1989 年兵庫県生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部特任講師。専門はスポーツ社会学、身体とジェンダーのカルチュラルスタディーズ。 著書に『ボディ・スタディーズ──性、人種、階級、エイジング、健康/ 病の身体学への招待』(共著、晃洋書房、2017 年)、『日本代表論──スポーツのグローバル化とナショナルな身体』(共著、せりか書房、2020 年)、『ポストヒューマン・スタディーズへの招待』(共著、堀之内出版、2022 年)。 中村香住(なかむら・かすみ) 1991 年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部・慶應義塾大学大学院社会学研究科非常勤講師。専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学。 著書に『私たちの「働く姫、戦う少女」』(共著、堀之内出版、2019 年)、『ふれる社会学』(共著、北樹出版、2019 年)、『「百合映画」完全ガイド』(共著、星海社、2020 年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(共著、北樹出版、2021 年)、『アイドルについて葛藤しながら考えてみた──ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』(共編著、青弓社、2022 年)など ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net