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欲望の鏡:つくられた「魅力」と「理想」
¥1,980
ISBN978-4-7634-2012-1 C0098 発行:2022年6月20日 A5判変形並製 178頁 ●内容紹介● 「なりたい自分」を求めてSNSを彷徨う現代人を描く! “多様”な人生が当たり前に映し出されるネット時代、 「美しさ」「魅力」「欲望」はどこからきて、これからどこへ向かうのか? スウェーデン発のグラフィックノベル 世界で最も読まれている作家の、「美しさ」をめぐる哲学的コミック! ●目次● 鏡の前の女の子 レアのブサイクな目 亡霊のような痕跡 白雪姫の母 暴君のような絵 参考文献 作者・訳者略歴 訳者解説 ●著者紹介● [作]リーヴ・ストロームクヴィスト Liv Strömquist 1978年生まれ。スウェーデンを代表する漫画家、文化人。ほかの著作に『禁断の果実──女性の身体と性のタブー』(相川千尋訳、花伝社、2018年)、『21世紀の恋愛──いちばん赤い薔薇が咲く』(よこのなな訳、花伝社、2021年)など。多くの作品が舞台化されている。 [訳]よこのなな Nana Yokono 1977年生まれ。90年代半ばと2000年代初めにスウェーデンの地方都市でスウェーデン語や社会科学を学ぶ。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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シベリアの俳句
¥2,200
ISBN978-4-7634-0996-6 C0098 発行:2022年2月20日 A5判変形並製 オールカラー 248頁 ●内容紹介● 1940年代、シベリアの強制収容所(ラゲ―リ)。 ソ連軍によって占領地から強制移送された少年は、 短く美しい日本の「詩」に出会う── 大冒険に憧れる13歳の少年アルギスが辿り着いたのは、極寒のシベリア。 それは、長く厳しい「はなればなれの旅」だった── 極寒の流刑地で、少年は何を見たか? 実話を元に描かれた、リトアニア発のグラフィックノベル ●著者紹介● 文:ユルガ・ヴィレ(Jurga Vilė) ヴィリニュス大学でフランス語学、ソルボンヌ大学で映画学を専攻。2017年、本作で作家デビュー、同作で国内外の賞を多数受賞した。 絵:リナ板垣(りな・いたがき) 国際基督教大学経済学部、および、ヴィリニュス芸術アカデミーにてグラフィック・アート学部にて学位を取得。イラストレーター、コミック・アーティスト。2017年、本作で作家デビュー。同作で国内外の賞を多数受賞した。 訳:木村文(きむら・あや) リトアニア政府奨学生としてリトアニア国立教育大学に留学。訳書に詩集『あさはやくに』(2020年)、絵本『ちいさな ちいさな』(2021年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ホームレス救急隊:フランス「115番通報」物語
¥1,870
ISBN978-4-7634-0994-2 C0098 発行:2022年1月25日 A5判変形並製 136頁 ●内容紹介● 「国境なき医師団」創設者がつくった路上生活者24時間支援組織、 サミュ・ソシアル(SAMU Social)の挑戦 盲目の移民、脚の腐った人、アルコール中毒者や精神病者…… なぜ彼らは、「何も求めない人々」を助けるのか? フランス発祥のホームレス緊急支援隊を描いたバンド・デシネ 企業や政府を巻き込み、医師やケースワーカーと連携。 世界中に広がり、30年以上続く支援システムの原点と最前線 ●著者紹介● 作者:オド・マッソ(Aude Massot) 1983年生まれ、バンド・デシネアーティスト。ベルギーの美術学校で学んだ後、パリでアニメーションの仕事に従事。2009年より、シナリオライターとの共同でバンド・デシネを出版するようになる。近年は社会問題や国際問題を取り上げたBDが多く、「性差別に反対する女性BDクリエーターの会」のメンバーでもある。 訳者:川野英二(かわの・えいじ) 大阪市立大学文学研究科教授。都市・社会政策の社会学。共訳書にセルジュ・ポーガム『貧困の基本形態──社会的紐帯の社会学』(新泉社、2016年)、『リッチな人々』(花伝社、2020年)など。 川野久美子(かわの・くみこ) フランス語通訳・翻訳。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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だれも知らないイスラエル:「究極の移民国家」を生きる
¥2,200
ISBN978-4-7634-0989-8 C0036 発行:2021年12月20日 A5判並製 240頁 ●内容紹介● イスラエル国内の分断・偏見・差別、 移民2世・3世が問われるアイデンティティ── 「ユダヤ人約束の地」が内側に抱えるジレンマと、温かく熾烈な日常 建国から73年。パレスチナとの確執を抱えながら、多くの移民・難民の移住先となってきたイスラエル。一枚岩に見える国内には、超正統派や宗教シオニストといった宗教者と、宗教とは距離をとる4割の世俗派、出身地域や移民時期、エスニシティなどによる複雑な分断が生まれている。伝統と多様性の交差点に暮らす、一人ひとりの物語。 「イスラエルを心から“祖国”だと思える日がくるのだろうか」 エッセイとグラフィックノベルで綴る、知られざるイスラエル ●目次● はじめに グラフィックノベルで架橋する社会 中東に飛び込む 戸澤典子 from バヴア 「二重の移民」を生きる 井川・アティアス・翔 from バヴア イスラエルってどんな国? エルサレム・ビーン ただいま 声たちが見える アーク イスラエルの日常を描く(イスラエル人アーティストへのインタビュー) ルトゥ・モダン アサフ・ハヌカ ギラッド・セリクター ヤルデン・ヴァッサ おわりに ●著者紹介● バヴア(Bavuah) 井川・アティアス・翔と戸澤典子が2017年にイスラエルで設立したグラフィックノベル制作ユニット。井川はイースタン・メノナイト大学で紛争解決の修士課程修了、戸澤は東京大学大学院総合文化研究科博士課程後期に在籍。それぞれ社会学の知識を生かしながら、イスラエル・パレスチナの様々な人びとのストーリーに耳を傾け、マンガ作りに励む。今後は活動の場を日本へ広げ、日本の人々の多様性を描いていきたい。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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KUSAMA:愛、芸術、そして強迫観念
¥1,980
ISBN978-4-7634-0982-9 C0098 発行:2021年10月25日 A5判並製 144頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「artsandphil.jp」(2021年12月17日) 「月刊美術」(2021年1月号) 「週刊読書人」(2021年10月22日 第3412号) ●内容紹介● 比類なき成功を収めた「女性芸術家」、その光と影── 前衛の女王・草間彌生の「闘い」を鮮やかに描いたイタリア発のグラフィック・ノベル 「芸術は男が支配している。白人男性が、アメリカ人が。私は何者?」 母親との確執ののち、旧態依然の芸術観に囚われた1950年代の日本を飛び出し、単身アメリカに渡った草間彌生。幻覚や心の病と闘いながらも、芸術によって社会的因習を打ちこわし、世界的アーティストへと上りつめるまで。 女性、そしてアジア人でありながらも世界中を魅了してきた彼女の挑戦の軌跡を辿る。 解説 竹田恵子 ●著者紹介● 作者:エリーザ・マチェッラーリ(Elisa Macellari) 漫画家、イラストレーター。タイ人の母親とイタリア人の父親のもとに生まれる。2018年、タイ人の大伯父ソムポーンの生涯を題材にしたグラフィックノベルPapaya Salad(パパイヤサラダ)で、漫画家としてデビュー。絵本の挿絵、書籍のカバー、女性向けの医療系啓発ポスターなど、さまざまな媒体にイラストを提供している。本書『KUSAMA』は、すでに英・仏・独語の翻訳が刊行されているほか、スペイン、中国、韓国でも版権が取得されている。 訳者:栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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2枚のコイン:アフリカで暮らした3か月
¥1,980
発行:2021年7月5日 A5判変形並製 136頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「まいにちスペイン語」(2021年10月号) ●内容紹介● “泥棒”はいつも、「金」目当て── 大国による搾取が蝕む、美しい世界 17歳、片時もスマホを手放せない“今どきの若者”マル。ボランティア支援リーダーの母親に連れられて、スペインからセネガル北部、ウォロフ族の村にやってくる。そこは、マルの知らない自由で彩られていた。 「みんなで所有すれば、貧しさで死ぬ人なんかいない」 本当の豊かさとは、支援とは。 SDGsを考えるヒントが詰まった、スペイン発グラフィックノベル ●著者紹介● 作者 ヌリア・タマリット(Núria Tamarit) スペインのイラストレーター・グラフィックノベル作家。1993年バレンシア・ビジャレアル生まれ。バレンシア工科大学美術学部在学中から多数の同人誌に参加、各地で展覧会を開き、2016年『村よ眠れ Duerme Pueblo』(シュリア・ビセンテ共著)で作家デビュー。同年『アベリーのブルース Avery’s Blues』(アングックス共著)でカルロス・ヒメネス賞最優秀新人賞および最優秀表紙デザイン賞受賞。本書でバレンシアグラフィックノベル大賞を受賞した。子供向け書籍のイラストも多数手がける。最新作は『ヒガンタ〜自由を求めて世界を巡った巨人の物語 Giganta, Historia De Aquella Que Recorrió El Mundo En Busca De Libertad』(ジャン=クリストフ・デヴィニー共著)。バルセロナ在住。 訳者 吉田恵(よしだ・めぐみ) 1967年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部史学科東洋史専攻でイスラーム・スペインを研究。卒業後スペインへ留学、マドリード・コンプルテンセ大学外国人コース等修了後、バルセロナで日本企業駐在勤務。帰国後、編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。現在は翻訳やスペイン語書籍関係の仕事に関わる。 共訳書に『ビジュアル版 スペイン王家の歴史』(原書房、2016年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「女医」カリン・ラコンブ:感染症専門医のコロナ奮闘記
¥1,980
発行:2021年4月20日 A5判変形並製 160頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「北海道新聞」(2021年8月15日) ●内容紹介● 大混乱のパリの医療現場を追ったバンド・デシネ 未知の感染症と旧態依然の男社会、彼女の闘いは続く 「女性が発言を求められたら、かならず応じて、その権利を手放さないことね」 フランスで今一番有名な女性医師 人口あたり感染者数が世界最多クラスのフランスで、医師のカリンは「識者」として突如時の人に! 日々SNSに寄せられる“クソリプ”の嵐、陰謀論を信じ込む友人、そして専門家会議の男社会──うんざりする日々の中、未知の脅威と向き合った記録。 ●著者紹介● 原作 カリン・ラコンブ(Karine Lacombe) 感染症の専門家で教授、サンタントワーヌ病院(パリ)の部門長。Covid-19生存者からの血漿を利用した治療の研究を率いる 作画 フィアマ・ルザーティ(Fiamma Luzzati) シチリア出身のイラストレーター兼脚本家。これまでに2つのグラフィックノベルを発表。 訳者 大西愛子(おおにし・あいこ) 1953年、東京生まれ。フランス語翻訳・通訳。父親の仕事の都合でフランス及びフランス語圏で育つ。バンド・デシネの翻訳多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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21世紀の恋愛:いちばん赤い薔薇が咲く
¥1,980
発行:2021年2月10日 A5判変形並製 192頁 ●書評・紹介記事情報● 「文學界」(2021年11月号) 「週刊文春」(2021年8月26日号) 「読売新聞」(2021年6月6日) 「京都新聞」(2021年4月16日) 「高知新聞」(2021年4月15日) 「山陰中央新報(2021年4月14日) 「南日本新聞」(2021年4月13日) 「熊本日日新聞(2021年4月8日) 「秋田魁新報」「茨城新聞」(2021年4月7日) ●内容紹介● なぜ《恋に落ちる》のがこれほど難しくなったのか 大ベストセラー『禁断の果実』の作者 最新作! 星の王子さまやヘーゲル、フロム、キルケゴール、ジジェク、 プラトンにギリシャ/ヒンドゥー神話にディカプリオ(!)など 古今東西の言説から現代における「恋愛」を読み解く。 スウェーデン発 さらに勢いを増した 最新フェミニズムギャグコミック! 推薦: 野中モモさん(『野中モモの「ZINE」』著者) それはまるで読むスタンダップ・コメディ。 おもしろくてためになる大人の学習まんがです。 相川千尋さん(『キングコング・セオリー』訳者) 身体や性のタブーは破られた。次は「愛」の番。 ●目次● 僕は感じない あんたのかわりはすぐに見つかる テセウスの顔 訳者解説 ●著者紹介● 作者 リーヴ・ストロームクヴィスト(Liv Strömquist) 1978年生まれ。スウェーデンの漫画家。 2006にデビュー作『脂肪分100%(Hundra procent fett)』が大ヒット、『チャールズ皇太子の気持ち(Prins Charles känsla)』(2010年)、『栄華と凋落(Uppgång och fall)』(2016年)などの作品で、スウェーデンを代表する漫画家、文化人としての地位を確立。『禁断の果実(Kunskapens frukt)』(2014年)は27言語に翻訳されスウェーデン国内のみならずドイツやフランスなどでもベストセラーとなり、2018年に花伝社より日本語訳が刊行された(相川千尋訳)。多くの作品が翻訳されているほか、スウェーデン王立ドラマ劇場をはじめスウェーデン国内各地の劇場やドイツ・ハノーヴァー州立劇場などで舞台化もされている。 2016年、漫画家養成コースを持つマルメ高等専門学校から名誉博士号を授与される。ダーゲンス・ニーヘーテル文化賞、カール・イェルハルド振興賞、レーナ・ニーマン賞など受賞多数。 訳者 よこのなな 1977年生まれ。90年代半ばと2000年代初めにスウェーデンの地方都市でスウェーデン語や社会科学を学ぶ。本書がはじめての訳書となる。2021年に訳書『ゴリランとわたし(仮題)』(フリーダ・ニルソン作、岩波書店)刊行予定。 ●関連書● 禁断の果実 https://kadensha.thebase.in/items/29486362 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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未来のアラブ人3:中東の子ども時代 (1985―1987)
¥1,980
発行:2020年11月10日 A5判並製 156頁 ●内容紹介● 快進撃を続ける世界的ベストセラー、衝撃の第3巻! 文化庁メディア芸術祭優秀賞続刊 瀧波ユカリさん(漫画家)推薦) これは異文化の話ではない。痛みを葬って大人になるしかなかった私たちの話だ。 ラマダン、ワイロ、割礼、クリスマス…… フランス人の母を持つシリアの小学生はイスラム世界に何を見たのか イスラム教信仰に回帰するシリア人の父、帰国したいフランス人の母。 シリアの信仰深い親族に囲まれ、小学2年生になったリアドは、シュワルツェネッガーに憧れる。 ――ハーフィズ・アル=アサド独裁下のシリアで、一家はどこへ向かうのか? フランス全書籍中売り上げNo.1(2018年・4巻) 現代最高の漫画家!(ル・モンド) 必読!(ニューヨークタイムズ) 「希有な体験の貴重な記録」(川原和子さん・文化庁メディア芸術祭贈賞理由) 吾妻ひでお『失踪日記』、水木しげる『総員玉砕せよ!』に影響を受けて描かれた、 ある家族の哀しくも抱腹絶倒の物語。(実話) ●著者紹介● リアド・サトゥフ(Riad Sattouf) コミック作家、映画監督。1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。 2010年『Pascal Brutal(パスカル・ブリュタル)』第3巻でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも2度目の受賞を果たす。『未来のアラブ人』1巻(花伝社)で第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。 鵜野孝紀(うの・たかのり) 1967年東京生まれ。1995年から2013年までパリの日本漫画出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。 また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる。 主な訳書に『未来のアラブ人』シリーズ(花伝社)、ミロ・マナラ『ガリバリアーナ』(パイ・インターナショナル)、ユング『はちみつ色のユン』、レスリー・プレ『ねこのミシェル』(DU BOOKS)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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コバニ・コーリング
¥1,980
発行:2020年9月5日 A5判並製 288頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「季刊・読書のいずみ」(165号2020年冬号) ●内容紹介● 推薦:安田純平氏(ジャーナリスト) 「漫画だから表現できる世界の真理がある。文章や映像、写真だけでは戦争は描ききれない。戦場の現実をここで追体験してほしい。」 日本オタクのイタリア人漫画家は、対イスラム国(IS)防御の砦となった シリア北部・クルドの町で何を見たのか。 イタリア人気No.1漫画家 12万部超えのルポルタージュコミック、ついに日本上陸! 「心に自由と人間らしさを持っているなら、 男だろうが女だろうが、コバニに駆けつけるべきなんだよ。」 2013年、シリア内戦のさなか、「国なき民」クルド人たちはシリア北部に「ロジャヴァ」と呼ばれる自治区を確立した。そこでは男女平等、エコロジーを掲げる憲法のもと、民主的連邦制が敷かれたが、ISが侵攻し住民が大量虐殺される。2015年、世界中からロジャヴァのコバニに集まった志願兵の手で都市は防衛され、ISにとって最初の敗北となったが……。 混迷が続く中東の地で、イタリア人漫画家が目にしたものとは? 「日本ではコバニの取材を検討しただけでジャーナリストが旅券を奪われた。しかし現地には多様な人々が集っていた。普段の日常はあらゆる表現方法で描かれ、それでも描ききれていないはずなのに、日常の全てを破壊する戦争をごく少数の記者だけで描ききれるわけがない。あらゆる人々が現場に行って多様な視点で見て表現してこそ、戦争の本当の姿に迫れるはずなのだ。」【安田純平氏推薦文】 ●著者紹介● 作者 ゼロカルカーレ(Zerocalcare) 漫画家。1983年、イタリアのアレッツォに生まれる。幼少期から現在まで、ローマ北東の街区レビッビアに在住。2011年、『アルマジロの予言』を発表し、商業漫画家としてデビュー。2014年、5冊目の単行本となる『わたしの名前は忘れて』を発表。同作は翌年、イタリアでもっとも影響力のある文学賞「ストレーガ賞」のセミファイナリストにノミネートされる。2016年、シリア-トルコ国境地帯への旅を描いたルポルタージュ作品『コバニ・コーリング』(本書)を発表。同作はこれまでに8言語に翻訳され、2020年には、増補改訂版に当たる『コバニ・コーリング:それから』が刊行されている。 訳者 栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にジョン・ファンテ『犬と負け犬』、カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(以上、未知谷)、ピエトロ・アレティーノ『コルティジャーナ』(水声社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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リッチな人々
¥1,980
発行:2020年8月10日 A5判並製 152頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「週刊文春」(2021年2月4日号) 「熊本日日新聞 竹内洋が読む欄」(2020年10月11日) 「山梨日日新聞」(2020年10月4日) 「北海道新聞」(2020年10月3日) 「信濃毎日新聞」(2020年9月12日) 「京都新聞」(2020年9月6日) 「南日本新聞」(2020年8月23日 ●内容紹介● 岸政彦氏(社会学者)推薦! 「社会学者が解き明かす、このくそったれな世の中の仕組み。 どうすれば金持ちになれるの? って考えてるあなたは、金持ちになれない!」 あっちは金持ちこっちは貧乏、なんで? フランスの社会学者夫妻による、ブルデュー社会学バンドデシネ ●著者紹介● (原案) ミシェル・パンソン、モニク・パンソン=シャルロ(Michel Pinçon/Monique Pinçon-Charlot) 元フランス国立科学研究センター研究部長(パリ第8大学)。著書に『パリの万華鏡──多彩な街の履歴書』(原書房、2006年)など。 (作者) マリオン・モンテーニュ(Marion Montaigne) 1980年、レユニオン島サン=ドニ生まれ。BD作家。科学マンガに定評があり、仏独テレビ局arteでアニメ化されている。 (訳者) 川野英二(かわの・えいじ) 大阪市立大学文学研究科教授。都市・社会政策の社会学。共訳書にセルジュ・ポーガム『貧困の基本形態──社会的紐帯の社会学』(新泉社、2016年)など。 川野久美子(かわの・くみこ) フランス語通訳・翻訳。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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わたしはフリーダ・カーロ:絵でたどるその人生
¥1,980
発行:2020年6月25日 A5判並製 160頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「情報誌VISA」(2020年11月号) 「読売新聞」(2020年9月20日) 「まいにちスペイン語」(2020年9月号) 「毎日新聞」(2020年7月25日) 「中日新聞」「北陸中日新聞」(2020年7月12日) 「東京新聞」(2020年7月11日) ●内容紹介● 「絵の中にこそ、真のフリーダがいる。」 フリーダ・カーロの魅力と魔力 渡辺直美、ビヨンセ、マドンナらを魅了する、永遠のフェミニスト。 トロツキー、イサム・ノグチとの出会いも描く 作品と日記をもとに、20世紀を代表する画家に迫った スペイン発グラフィックノベルのベストセラー ●目次● はじめに フリーダ・カーロ ひとりで遊ぶ 思春期と最初の事故 痛みと絵筆 象と鳩 アメリカ合衆国 2度目の事故 レフ・トロツキー シュルレアリスム わたしを忘れないで 傷ついた鹿 夢 この本に登場するフリーダ・カーロ作品 この本でアレンジしたフリーダ・カーロ作品 謝辞・参考文献 訳者解説 ●著者紹介● 作者 マリア・ヘッセ(María Hesse) 1982年生まれ、セビーリャ育ち。本書のほか、ジェーン・オースティン『高慢と偏見』の挿絵(Alfaguara社)、『David Bowie, una biografía』(デヴィッド・ボウイ伝記。Franz Ruiz文、Lumen社)などの書籍を手がける。 訳者 宇野和美(うの・かずみ) 東京外国語大学卒業。出版社勤務の後、翻訳に携わる。スペイン語圏の作品を精力的に紹介、翻訳している。スペイン語の子どもの本専門ネット書店「ミランフ洋書店」www.miranfu.comも営む。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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博論日記
¥1,980
発行:2020年4月25日 A5判並製 192頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「フィルカルVol. 5 No. 3」(2020年12月号) 「an・an」(2020年7月22日号 No.2209) 「朝日新聞デジタル 小原篤のアニマゲ丼欄」(2020年7月13日) 「毎日新聞」(2020年6月13日) 「朝日新聞」(2020年6月10日) ●内容紹介● 推薦・高橋源一郎 「カフカの「博士論文」を書くことを通じて、学問の秘密、大学の秘密、社会の秘密を探りあてる、若き女性学徒ジャンヌ。「博論」というライトセーバーで不条理な世界を叩っ切れ!」 「その研究、何の役に立つの?」 「で、まだ博論書いてるの?」 世界中の若手研究者たちから共感の嵐! 高学歴ワーキングプアまっしぐら⁉な文系院生が送る、笑って泣ける院生の日常を描いたバンド・デシネ フランスでベストセラー! 英米、ドイツ、イタリア、スペイン、アラビア語圏、中国など各国で翻訳出版された話題図書! ●著者紹介● [作者] ティファンヌ・リヴィエール(Tiphaine Riviere) 博士課程にてアルバート・コーエンの『選ばれた女』における「愚かさ」の表象について研究。その間、パリ・ソルボンヌの大学で事務員として働く。のちにブログ「ソルボンヌ事務所14」を開設。バンド・デシネ作家としての活動を始め、博士課程は中退している。 2015 年に自身の博士課程における経験を元にした、自伝ともいえる本書『Carnet de thèse』 を出版。2019 年、自身の博士論文において定義した12 の「愚行」を描いた『Invasion des imbéciles』の第一巻を出版。 [訳者] 中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 1985年生まれ、フランス・リヨン在住。博士号。 ポピュラー音楽・ジェンダー研究。翻訳家でもある。 著訳に「ポスト・フォーディズムのジェンダー」(アンジェラ・マクロビー、和訳)、その他 『Orange』(高野苺)や『Perfect World』(有賀リエ)含む日本の漫画の仏訳多数。2018 年 小西財団日本漫画翻訳賞ノミネート。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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未来のアラブ人2:中東の子ども時代 (1984―1985)
¥1,980
発行:2020年4月5日 A5判並製 160頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「朝日新聞」(2020年6月10日) 「毎日新聞」(2020年4月22日) 「ダ・ヴィンチニュース」(2020年4月21日) ●内容紹介● 推薦:ヤマザキマリさん 「この巻を読んだ後であれば、 どんな星の宇宙人と遭遇しても私は決して驚かない。 そう感じるほど衝撃的だった。」 シリアの小学校に入学した金髪の6歳を待ち受けるものは…… 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作、待望の第2巻! シリア人とフランス人の両親のもとで育ったリアド6歳。父の故郷、シリアの小学校に入学し、アラビア語とコーランを学び、体罰とイジメに耐え、貧富の差を知り、イスラム世界の厳しさに気づいていく。 ――ハーフィズ・アル=アサド独裁下のシリアで生きる小学1年生の記録 ●書評・紹介記事情報● 「毎日新聞」(2020年4月22日) 「ダ・ヴィンチニュース」(2020年4月21日) ●著者紹介● リアド・サトゥフ(Riad Sattouf) コミック作家、映画監督。1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。 2010年『Pascal Brutal(パスカル・ブリュタル)』第3巻でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも2度目の受賞を果たす。『未来のアラブ人』1巻(花伝社)で第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。 鵜野孝紀(うの・たかのり) 1967年東京生まれ。1995年から2013年までパリの日本漫画出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。 また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる。 主な訳書に『未来のアラブ人』1巻(花伝社)、ミロ・マナラ『ガリバリアーナ』(パイ・インターナショナル)、ユング『はちみつ色のユン』、レスリー・プレ『ねこのミシェル』(DU BOOKS)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アメリカン・ボーン・チャイニーズ:アメリカ生まれの中国人
¥2,200
発行:2020年2月10日 A5判並製 240頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「京都新聞」(2020年4月12日) ●内容紹介● アメリカに生まれても、白人に憧れても…… やっぱり僕は、中国人として生きていく 中国人移民2世としてアメリカに生まれ、白人になりたいと憧れるジン・ワン、 台湾出身の親友ウェイチェン、白人高校生ダニー、その「従弟」チンキー……彼らがアメリカのハイスクールを舞台に『西遊記』と織りなす奇想天外な物語。 アメリカ社会の「ステレオタイプな中国人」を確信犯的に描き、中国人のアイデンティティを問うた話題作。 中国人の両親を持ち、白人になりたいと願う男の子に、『西遊記』や「論語」、トランスフォーマー(!?)が絡まり合う。移民のアイデンティティ確立を描き、全米図書賞最終候補に選出、アメリカの教育現場でも使われている超ド級のベストセラーがついに日本語に! 中華系の移民2世が、自身の文化と向き合いつつ自分が誰かを探していくストーリーは、移民に関心のある方だけでなく、ついつい自分の属性を否定してしまう、自分以外の誰かになりたい、私たちの中の多くの方々に是非お読みいただきたい内容です。 ●書評・紹介記事情報● 「京都新聞」(2020年4月12日) ●著者紹介● ジーン・ルエン・ヤン(Gene Luen Yang) 1973年、アメリカ生まれの移民2世。両親は台湾出身でアメリカの大学院で学んでいた時に知り合う。カリフォルニア大学バークレー校コンピューター・サイエンス学部卒業後、高校で教鞭をとりながら自費出版したマンガが認められ、マンガ家に。2006年発表の本作は、全米図書館賞の最終候補になるなど絶賛され、アイズナー賞など多くの賞を受賞した。現在は家族とサンフランシスコに暮らす。 椎名 ゆかり(しいな・ゆかり) 海外コミック翻訳者、東京藝術大学非常勤講師。アメリカ・オハイオ州ボーリンググリーン州立大学院ポピュラーカルチャー専攻修士課程修了。平成23~25年度文化庁芸術文化課マンガ研究補佐員。海外マンガや論文の翻訳及び海外におけるマンガ状況について執筆を行う。主な訳書は『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』(第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞)、『ブラックホール』、『サーガ』、『ザ・ボーイズ』、『モンストレス』他。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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私のおっぱい戦争:29歳・フランス女子の乳がん日記
¥1,980
発行:2019年10月5日 A5判変型並製 232頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「サイゾーウーマン」 著者インタビュー(2020年2月5日) 「月刊ウィラーン」(2020年5月号) 「静岡新聞」(2020年1月19日) 「河北新報」(2019年11月24日) ●内容紹介● “カミングアウト”ブログ開設から 半年でコミック化、またたくまにベストセラーとなった 「カワイすぎる乳がんコミック」、日本上陸 おっぱい取ったあと、どんなタトゥーいれよう?? わたしの体、わたしの人生! おっぱいをめぐる、リリ流のイケてる“戦争“を描いたカラフル闘病記 ●書評・紹介記事情報● 「月刊ウィラーン」(2020年5月号) 「サイゾーウーマン」(2020年2月5日) 「静岡新聞」(2020年1月19日) 「河北新報」(2019年11月24日) ●著者紹介● 原作:リリ・ソン Lili SOHN 1984年8月29日ストラスブール生まれのフランスのコミック作家。本名オーレリー・ソン。ストラスブール第二大学で応用美術とヴィジュアル・アートを学ぶ。 乳がん発覚をきっかけに、自らの日常と病気についてユーモアを交えて語るオールカラーの漫画ブログを開設。のちに、ミシェル・ラフォン社からコミックとして出版されたのが本書である。2015年、治療終了にともないフランスに帰国。現在はマルセイユに住み、コミックとイラストの制作を行っている。 訳者:相川千尋(Chihiro AIKAWA) 1982年生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。仏和辞典編集,フランス大使館勤務を経てフランス語翻訳者に。訳書にリーヴ・ストロームクヴィスト『禁断の果実──女性の身体と性のタブー』(2018年、花伝社)。共訳にトマ・ピケティ『格差と再分配──20世紀フランスの資本』(2016年、早川書房)、ジュリア・カジェ『なぜネット社会ほど権力の暴走を招くのか』(2015年、徳間書店)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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納豆が好き:フランス人、ジュリの東京生活
¥1,980
発行:2019年9月25日 A5判変形並製 160頁 ●内容紹介● 住んで、体験して、知った日本 やっぱりここでの暮らしが好き。 着いた途端に失職!? フランス人イラストレーターが見た、それからの日本での6年間。 電車、食べ物、お風呂、下町、地震、ホームセンター、そして、愛。 フランスでベストセラーとなったコミックエッセイ ●著者紹介● ジュリ・ブランシャン・フジタ 1979年、フランス西部サント市に生まれる。弟と妹が生まれた後、1992年ペルピニャン近郊の小さな村に移り住む。その後、ニーム高等学校、トゥールーズ大学へ進学。2004年にストラスブール・アートスクールを卒業。2005年からイラストレーターとして活動を始める。財団から援助を受け、ドキュメンタリーイラストレーターとして、 アマゾンの熱帯雨林を中心にポリネシア、オーストラリアなどを訪ね、出版物やイラストの仕事の傍ら現地の日常生活を描く。2008年、取材活動の一環として東京に短期滞在する。日本文化に感動し、翌年から日本で生活を始める。2017年、日本の日常生活を綴った『J’aime le nattô(納豆が好き)』を、Hikari Éditions(フランス リール)から出版しベストセラーに。2018年、子ども用ミニ絵本シリーズ『mon imagier japonais』[動物編、もの編、食べ物編など]を、Hikari Éditionsから出版及びコーディネート。結婚し一児の母として東京近郊で暮らしながら作品制作を行う。現在はHikari ÉditionsとKana出版社で出版予定の書籍を制作中。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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未来のアラブ人:中東の子ども時代(1978―1984)
¥1,980
発行:2019年7月30日 A5判 並製 168頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「朝日新聞デジタル 小原篤のアニマゲ丼欄」(2020年7月13日) 「京都新聞」(2021年1月20日) 「愛媛新聞」「神奈川新聞」「埼玉新聞」(2021年1月19日) 「伊勢新聞」「山陽新聞」(2021年1月14日)「高知新聞」(2021年1月13日) 「日本経済新聞」半歩遅れの読書術欄( 2020年9月26日) 「女のしんぶん」(2020年2月10日) 「ふらんす」(白水社、2020年2月号) 「公明新聞」(2020年1月17日) 「毎日新聞」夕刊 著者紹介記事 (2019年11月12日) 『未来のアラブ人』第23回メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞 ●内容紹介● 第23回メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞 フランス発200万部の超ベストセラー 23か国語で刊行 シリア人の大学教員の父、フランス人の母のあいだに生まれた作家の自伝的コミック。 激動のリビア、シリア、そしてフランスで目にした、現在につながる混乱の根源とは――? 第42回アングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞 池澤夏樹氏(作家)推薦 ●書評・紹介記事情報● 「女のしんぶん」(2020年2月10日) 「公明新聞」(2020年1月17日) 「ふらんす」(白水社、2020年2月号) 「毎日新聞」(2019年11月12日、2019年10月18日) 「読売新聞」(2019年8月25日) 「週刊文春」(2019年8月29日号) ●著者紹介● リアド・サトゥフ(Riad Sattouf) コミック作家、映画監督。 1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。2010年『Pascal Brutal(パスカル・ブリュタル)』第3巻でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも本作で2度目の受賞を果たす。週刊誌で連載中の『Les Cahiers d'Esther(エステルの日記)』はテレビアニメ化されている。 鵜野孝紀(うの・たかのり) 1967年東京生まれ。1995年から2013年までパリの日本漫画出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる。 主な訳書にミロ・マナラ『ガリバリアーナ』(パイ・インターナショナル)、ユング『はちみつ色のユン』、レスリー・プレ『ねこのミシェル』(DU BOOKS)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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亀裂:欧州国境と難民
¥2,200
発行:2019年5月25日 A5判並製 174ページ ●著者紹介● ヨーロッパに押し寄せる移民・難民たち 地中海、国境地帯で、何が起こっているのか? サブサハラからアフリカのスペイン領を目指す人々、地中海での難民救助作戦、 酷暑のバルカン・ルートや極寒のロシアを通り抜けてやってくる難民たち……。 総合的視点でヨーロッパ難民問題をとらえた、スパニッシュ・コミック 難民を保護する一方で排除する、ヨーロッパに広がる〈亀裂〉を描く 755コマ全てが写真から構成された「フォト」グラフィックノベル 『ニューヨークタイムズ』『ル・モンド』『リベラシオン』など世界中で絶賛! 世界報道写真コンテスト入賞 「亀裂を食い止めなければ、骨組みごと崩壊する。」 70年間続くヨーロッパの平和をゆるがす、大量の難民流入。 現場では何が起こっているのか? ――地中海から北極圏までヨーロッパの輪郭をめぐることで明らかにする、渾身のルポルタージュ。 ●目次● プロローグ――欧州連合の誕生 メリリャ(スペイン) トルコ国境 地中海 レスケ(ハンガリー)、 トヴァルニク(クロアチア) リトアニア領、NATO軍演習 カリーニングラード(ロシア) 北極圏 訳者解説 ●著者紹介● 写真:カルロス・スポットルノ(Carlos Spottorno) 1971年ハンガリー・ブダペシュト生まれ。イタリア国立ローマ美術学校を卒業し、広告代理店のクリエイティブ・ディレクターとなる。2001年にドキュメンタリー写真家として独立。とりわけ社会、経済、政治分野に関する写真を、『週刊エル・パイス』をはじめとするスペイン内外のメディアに提供している。また、これまでに6冊の写真集を出版している。2003年と2015年の世界報道写真賞ほか、写真・写真集での受賞多数。 文:ギジェルモ・アブリル(Guillermo Abril) 1981年スペイン・マドリード生まれ。法学と経済学を専攻し、マドリード自治大学でジャーナリズムの修士号を取得。2007年より『週刊エル・パイス』の評論記事、人物紹介記事、ルポルタージュなどを担当。短編ドキュメンタリー映画『欧州の入口で(A las puertas de Europa)』の制作協力で2015年の世界報道写真賞を受賞。アメリカ合衆国の死刑囚についてのドキュメンタリー映画『復活クラブ(The Resurrection Club)』の副監督。 訳:上野貴彦(うえの・たかひこ) 1990年生まれ。現在、一橋大学大学院社会学研究科・博士後期課程在学中。スペイン・バルセロナ自治大学東アジア研究所客員研究員。一橋大学社会学部在学中にイタリア・トレント大学社会学部に派遣留学。専攻は国際社会学・国際移民研究(スペインにおける移民の社会統合と地域)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ナタンと呼んで:少女の身体で生まれた少年
¥1,980
発行:2019年4月20日 A5判並製 160頁 ●内容紹介● リラ・モリナ14歳。 サッカーが好き、ヒラヒラの服は嫌い。でもその日、生理がきたー―。 フランスで話題沸騰! 身体への戸惑い、自分を愛せない苦しみ、リストカット、恋人・友人関係、家族の葛藤……。 実話をもとにフランスのトランスジェンダー高校生を描く希望のバンド・デシネ 思春期になったリラは、自分の体が女性として成長していくことに違和感を覚えていた。髪を短くして、ボーイッシュな格好をしても違和感は消えない。リラは悩み、自傷行為に走る――。自分はトランスジェンダーだと気づいたリラが、ナタン(フランスの男性名)として生きていくことを宣言するまでの物語。 ●書評・紹介記事情報● 「朝日新聞デジタル」(2019年11月13日) 「信濃毎日新聞」(2019年7月14日) 「共同通信配信」 ●著者紹介● 原作:カトリーヌ・カストロ(Catherine Castro) パリ・ソルボンヌ大学で歴史学を学んだのち、フランスの女性誌『マリ・クレール』の記者 に。ジェンダーの問題に興味を持ち、世界中を取材して回っている。共著に女性をテーマに した小説アンソロジー『11 人の女性たち── 11 の未発表小説(11 Femmes:11 Nouvelles inédites)』。 本書『ナタンと呼んで』は実話をもとにした物語だが、主人公のモデルとなっ た人物の母親と古くから友人で、その人物を幼い頃から知っていたこともあり、本書の原作を担当することになった。 作画:カンタン・ズゥティオン(Quentin Zuttion) ディジョンの国立高等美術学校を卒業後、イラストレーター、バンド・デシネ作家に。2014 年、オンラインマガジン「madmoiZelle.com」でデビュー。Mr.Q(ムッシュー・キュ)名 義で絵と文章を織り交ぜた記事を定期的に発表した。作画を担当したバンド・デシネとし て、Mr.Q 名義では2016 年『ベッドの下で(Sous le lit)』、2018 年『色視(Chromatopsies)』。 同年、カンタン・ズゥティオン名義で本書を刊行。 訳者:原正人(Masato Hara) 1974 年静岡県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修 了。フランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”を精力的に紹介するフランス語翻訳者。ジュ リー・ダシェ&マドモワゼル・カロリーヌ『見えない違い──私はアスペルガー』(花伝社、 2018 年)、バスティアン・ヴィヴェス『年上のひと』(リイド社、2019 年)を始め訳書多数。 監修に『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(玄光社、2013 年)がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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わたしが「軽さ」を取り戻すまで:“シャルリ・エブド”を生き残って
¥1,980
発行:2019年2月5日 A5変型判 144ページ 並製 ●内容紹介● あの日を境に、私は「軽さ」を失った―― シャルリ・エブド襲撃事件生存者、喪失と回復の記録 2015年1月7日、パリで発生したテロ事件により12人の同僚を失うなか、 ほんのわずかな偶然によって生き残ったカトリーヌ。 深い喪失感に苛まれながらも、美に触れることによって、 彼女は自分を、その軽やかさを少しずつ取り戻す。 序文:フィリップ・ランソン(2018年フェミナ賞受賞) ウォリンスキー賞(ル・ポワン誌主催)、ジュネーヴ・テプフェール賞受賞 アングレーム国際マンガフェスティバル作品賞候補最終ノミネート シャルリ・エブド襲撃で、「軽さ」を失ったカトリーヌ。「人生の補佐役」たるプルーストゆかりの地をめぐるも、なにも感じない。事件で犠牲になった仲間の言葉も思い出せない。1月11日、フランス全土で400万人がテロに抗議する「共和国の行進」。暴力のツナミの後にきたのは支援のツナミ――。 そんな「1月7日症候群」を相殺するため、スタンダールが経験したように「美に埋もれ、溺れたい」と願い、彼女はイタリアへと飛び立つ。 美と文学で悲しみ(トラウマ)を乗り越える1年間の記録 ●書評・紹介記事情報● 「週刊ポスト」(2019年6月7日号) 「毎日新聞」(2019年4月7日) ●著者紹介● カトリーヌ・ムリス 1980年生まれ。25歳のときに風刺画家のリュスとシャルブに誘われ『シャルリ・エブド』に加わり、報道マンガの世界に入る。主な作品に、『Mes Hommes de lettres(わたしの愛する文学者たち)』(2008年)、『Moderne Olympia(現代のオランピア)』(2014年)など。 大西 愛子(おおにし・あいこ) 1953年、東京生まれ。フランス語翻訳・通訳。父親の仕事の都合でフランス及びフランス語圏で育つ。バンド・デシネの翻訳多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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禁断の果実:女性の身体と性のタブー
¥1,980
発行:2018年12月15日 A5判変型並製 152ページ ●内容紹介● スウェーデンで激しい議論を巻き起こした問題作。 女性の身体をめぐる支配のメカニズム、性のタブーに正面から挑み、 笑いを武器に社会に斬り込むフェミニズム・ギャグ・コミック! 読めば必ず話したくなる! 「NASAが宇宙人に送った人間の絵には、女性器がなかった!」 「魔女裁判の証拠とされたのは、『奇妙な乳首』?」 「『眠れる森の美女』は生理の話?」 生理・女性器・クリトリス・女性のオーガズムについて 多くの学術研究を引用しながら知られざる事実を紹介 ●書評・紹介記事情報● 「静岡新聞」(2019年7月7日) 「ふぇみん」(2019年4月15日号) 「週刊金曜日」(2019年2月8日号) 「エル・ジャポン」(2019年2月号) ●目次● 女性器に興味を持ちすぎた男たち 女性器のタブー 女性のオーガズム イブたちの声 生理のタブー ●著者紹介● 作:リーヴ・ストロームクヴィスト(Liv Strömquist) 1978 年生まれ。スウェーデンの女性漫画家。コミック雑誌『Galgo』等で連載を持つ。 子どものころから漫画を描き、大学で政治学を学んだ後に、イラストと研究、ポップカルチャーをミックスした作品を制作し始める。ライオット・ガール・ムーヴメントのDIY 精神に影響をうけ、2004 年頃から友人たちとジン(自主制作の出版物)を作り始めて人気を博す。 他の作品に、恋愛関係における男女の非対称性を分析した『チャールズ皇太子の気持ち(Prins Charles Känsla)』(2010 年)、経済的不平等をとりあげた『栄華と凋落(Uppgång & Fall)』(2016 年)、ダメな夫や恋人を持つ有名人女性を分析する『アイム・エブリ・ウーマン※スウェーデン語タイトル=アインシュタインの新妻(Einsteins nya fru)』(2018年)などがある。 2012 年、スウェーデンでもっとも優れた漫画家に与えられる「アダムソン賞」、2013 年には新聞雑誌のイラストレーターに与えられるスウェーデンの賞「EWK 賞」を受賞。 訳者:相川千尋(Chihiro Aikawa) 1982年生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。仏和辞典編集を経てフランス語翻訳者に。共訳にトマ・ピケティ『格差と再分配──20世紀フランスの資本』(2016年、早川書房)、ジュリア・カジェ『なぜネット社会ほど権力の暴走を招くのか』(2015年、徳間書店)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ゴッホ:最後の3年
¥2,200
発行:2018年11月25日 A5判並製 144ページ ●内容紹介● アムステルダム・ゴッホ美術館監修 新たな視点からゴッホの晩年を描き出す 「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など傑作の生まれた3年間。 その果てに彼が見出したものとは――? 弟テオとの書簡や絵画を用いて制作され、 オランダで最も読まれているグラフィックノベル 世界20カ国以上で刊行 ●書評・紹介記事情報● 「朝日新聞」(2019年1月12日) 共同通信配信 ●著者紹介● 作者 バーバラ・ストック(Barbara Stok) 1970年フローニンゲン生まれ。デン・ハーグの写真学校で短期間学んだのち、ジャーナリストとして働くが、最終的には漫画家としての道を選ぶ。子供番組や新聞向けのイラストレーターとして活躍。2009年にはオランダの優れた漫画家に贈られるStripschapprijsを受賞。フォルクス・クラント紙によってオランダの5大漫画家の一人に選ばれる。他の作品にToch een geluk (Nijgh & Van Ditmar, 2016)やLang zal ze leven (Nijgh & Van Ditmar, 2013)などがある。 訳者 川野夏実(かわの・なつみ) 東京外国語大学外国語学部と京都大学大学院人間・環境学研究科在学中の二度にわたりライデン大学オランダ学科に留学。以後オランダに暮らす。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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見えない違い:私はアスペルガー
¥2,420
発行:2018年8月25日 A5変型判並製200頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「四国新聞」(2020年4月3日) ●内容紹介● 第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞 マルグリット、27歳。 本当の自分を知ることで、私の世界は色付きはじめた。 アスペルガー女子の日常を描く、フランスでベストセラーになったアスペルガー当事者による原作をマンガ化! 「アスピー」たちの体験談と、医師による日常生活へのアドバイスも収録。 大好評『マッドジャーマンズ』に続く、欧州発社会派コミック第2弾! 専門家による解説(キャロル・タルディフ、ブリュノ・ジェプネ) 巻末解説「自閉症って何?」「アスペルガー症候群って、何だろう?」 ・自閉症の歴史を少し… ・自閉症への理解が遅れているフランス ・フランスにおける現状 ・アスペルガー症候群とは ・「アスピー」であるということ ・強いこだわり ・社会的インタラクション(相互作用)の困難 ・感覚過敏 ・その他の特性(自閉症の人たちの性的特性) ・適応するための戦略 ・アスピーの強み ●書評・紹介記事情報● 「四国新聞」(2020年4月3日) 「朝日新聞」(2018年9月22日) ●著者紹介● 原作:ジュリー・ダシェ(Julie Dachez) ナント在住の社会心理学博士。27歳のときにアスペルガー症候群と診断された。自身が運営するブログとYouTubeチャンネルは、累計で150万ビュー以上を誇る。現在、さまざまなメディアに出演し、講演活動を行なっている。他の著書に、『あなたの殻の中で──自閉症者の言葉に耳を傾けよう!(Dans ta bulle: Les autistes ont la parole: écoutons-les !)』がある。 作画:マドモワゼル・カロリーヌ(Mademoiselle Caroline) パリ生まれ、現在オート=サヴォワ県在住のイラストレーター、バンド・デシネ作家。 他の作品に、自伝的作品『パリを離れる(Quitter Paris)』、『私は月曜日に反ダイエットを始める(Je commence lundi, le régime anti-régime)』、三度にわたる鬱の体験を描いた『自由落下──深淵日記(Chute libre, carnets du gouffre)』、『妊娠って大変!(Enceinte ! C’est pas une mince affair)』や『BDで読むバカでもわかる結婚(Le Mariage pour les Nuls en BD)』、『ツーリスト(Touriste)』(作画、ジュリアン・ブラン=グラ原作)などがある。 訳者:原 正人(Masato Hara) 1974年静岡県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。フランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”を精力的に紹介するフランス語翻訳者。フレデリック・ペータース『青い薬』(青土社、2013年)、ジャン・レニョ&エミール・ブラヴォ『ぼくのママはアメリカにいるんだ』(本の雑誌社、2018年)、アレックス・アリス『星々の城⑴1869年:宇宙の征服』(双葉社、2018年)など訳書多数。監修に『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(玄光社、2013年)がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net