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デジタル時代の博物館:リトアニアにおけるデジタル化の受容と実践の現場から
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2088-6 C3036 発行:2023年11月5日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● デジタル化が博物館にもたらす、恩恵と混乱―― コロナ禍を経てますます情報のオンライン化が求められるなか、日本でも博物館改正法が施行され、収蔵資料のデジタルアーカイブ化が博物館の事業に加わった。 来るべき博物館の“機能強化”時代に向けて、いかなる指揮系統で、誰が、どのようにデジタル化を進めるのか。 博物館のデジタル化先進国・リトアニアの実情から、 膨大な資料群のデジタルアーカイブ化の現場をフィールド調査の手法で描き出す ●目次● 第Ⅰ部 リトアニアの博物館制度とデジタル化 第一章 リトアニアの博物館の歴史 第二章 博物館とデジタル化の政策 第Ⅱ部 アンケート調査――デジタル化の取り組みの全体的な傾向 第三章 デジタル化の全体像(調査1) 第四章 地方自治体博物館の課題(調査2) 第Ⅲ部 インタビュー調査――国立博物館における持続的なデジタル化 第五章 国立博物館におけるデジタル化の実施の具体像(調査3) 第六章 国立博物館におけるデジタル化実践モデルの提唱と検証(調査4) [付録]ミュージアムガイド/デジタルミュージアムガイド ●著者紹介● 木村文(きむら・あや) 1993年生まれ。帯広畜産大学人間科学研究部門人文社会学・言語科学分野准教授。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科生活工学共同専攻博士後期課程修了。博士(学術)。広島大学大学院人間社会科学研究科研究員等を経て現職。専門は、博物館情報学、リトアニア地域研究。 主要論文に「ロックダウンと博物館――新型コロナウイルス感染症流行下のリトアニア共和国国立博物館のFacebook 利用動向の変遷」『博物館学雑誌』47巻1号(2021年)、訳書にユルガ・ヴィレ他『シベリアの俳句』(花伝社、2022年)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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バスキア:光と影の27年
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2075-6 C0098 発行:2023年8月10日 A5判変形並製 144頁 ●内容紹介● 夭折の天才、その孤高の生涯。 アートが巨大資本に呑み込まれていく時代、 ポップ・アイコンの宿命を背負ったバスキアは、何と闘ったのか。 「流行りのブラック・アーティスト」になってたまるか。 1980年代のアートシーンに彗星の如く現れたバスキア。10代でホームレス状態となるも、野心あるストリートアーティストとして頭角を現し、経済が破綻し荒れ果てていた当時のニューヨークにおいて一躍「時代の寵児」となる。世界的な画商に見出され、瞬く間にスターダムに上り詰めたバスキア。ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルとの出会いから、ドラッグによる早すぎる死までを描く、色鮮やかなグラフィックノベル。 ●著者紹介● Paolo Parisi(パオロ・パリージ) 1980年、イタリアのトスカーナ州に生まれる。漫画家、イラストレーター。2005年、自主制作でGli ultimi giorni del Pitbull(「ピットブル最後の日々」)を発表した後、2006年、商業出版でChernobyl(「チェルノブイリ」)を刊行。すでに日本語に翻訳されている作品に、Coltrane(『コルトレーン』石原有佐子訳、大谷能生解説、Pヴァイン)、Blues for Lady Day(『ビリー・ホリデイ――レディ・デイのためのブルース』石原有佐子訳、平井玄解説、Pヴァイン)がある。最新作は、2021年に発表されたキース・ヘリングの伝記コミック(Keith Haring)。 栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にイゴルト『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』(いずれも花伝社刊)、マヌエレ・フィオール『秒速5000km』(マガジンハウス)、ヌッチョ・オルディネ『無用の効用』(河出書房新社)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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KUSAMA:愛、芸術、そして強迫観念
¥1,980
ISBN978-4-7634-0982-9 C0098 発行:2021年10月25日 A5判並製 144頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「artsandphil.jp」(2021年12月17日) 「月刊美術」(2021年1月号) 「週刊読書人」(2021年10月22日 第3412号) ●内容紹介● 比類なき成功を収めた「女性芸術家」、その光と影── 前衛の女王・草間彌生の「闘い」を鮮やかに描いたイタリア発のグラフィック・ノベル 「芸術は男が支配している。白人男性が、アメリカ人が。私は何者?」 母親との確執ののち、旧態依然の芸術観に囚われた1950年代の日本を飛び出し、単身アメリカに渡った草間彌生。幻覚や心の病と闘いながらも、芸術によって社会的因習を打ちこわし、世界的アーティストへと上りつめるまで。 女性、そしてアジア人でありながらも世界中を魅了してきた彼女の挑戦の軌跡を辿る。 解説 竹田恵子 ●著者紹介● 作者:エリーザ・マチェッラーリ(Elisa Macellari) 漫画家、イラストレーター。タイ人の母親とイタリア人の父親のもとに生まれる。2018年、タイ人の大伯父ソムポーンの生涯を題材にしたグラフィックノベルPapaya Salad(パパイヤサラダ)で、漫画家としてデビュー。絵本の挿絵、書籍のカバー、女性向けの医療系啓発ポスターなど、さまざまな媒体にイラストを提供している。本書『KUSAMA』は、すでに英・仏・独語の翻訳が刊行されているほか、スペイン、中国、韓国でも版権が取得されている。 訳者:栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか:日本ポピュラー音楽の洋楽受容史
¥2,200
発行:2019年3月20日 四六判並製 310頁 ●内容紹介● 戦前から現在まで、洋楽と邦楽の関係性をポピュラー音楽研究の第一線で活躍する最強著者陣が分析。日本音楽史の重要文献登場! 日本のポピュラー音楽は、ついに「洋楽コンプレックス」から解放されたのか? ジャズ、ポップス、フォーク、ロック、そしてヒップホップ……あらゆるジャンルで「本場」に追いつき・追い越すことを目指してきた日本のポピュラー音楽。 世界有数の音楽消費大国となった現代に至るまで、私たちは洋楽からどのように影響を受け、自分たちの音を追い求めてきたのか? 近年進む「ドメスティック化」は、洋邦の差異が克服されたことを意味するのか? 史学、文学、社会学、カルチュラルスタディーズ等の多様な視点から、これまでにない日本人とポピュラー音楽の関係を提示 ●書評・紹介記事情報● 「日本経済新聞」(2019年4月20日) ●目次● 序章 洋楽コンプレックス 南田勝也 第1章 ジャズの貫戦的熱伝導――ジーン・クルーパ・トリオ来日公演にみる熱狂的実演文化の原風景 髙橋聡太 第2章 ビートルズが教えてくれなかったこと 南田勝也 第3章 日本のロック黎明期における「作品の空間」と「生産の空間」 南田勝也 第4章 「洋楽の音」の追求と都市型音楽(シティ・ポップス)――牧村憲一氏インタビュー 大和田俊之 第5章 ファーザーズサン――加藤典洋と浜田省吾 木島由晶 第6章 東京のストリート・ジェネレーション 安田昌弘 第7章 フジロック、洋邦の対峙 永井純一 第8章 Jポップを輸出する――「音楽メディア」としてのアニソン 日高良祐 第9章 ウェブ的音楽生活における洋楽の位置 土橋臣吾 ●著者紹介● 南田 勝也 (みなみだ かつや) 武蔵大学社会学部教授。博士(社会学)。専門は音楽社会学、現代社会論。主著に『ロックミュージックの社会学』(青弓社、2001年)『オルタナティブロックの社会学』(花伝社、2014年)他多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ゴッホ:最後の3年
¥2,200
発行:2018年11月25日 A5判並製 144ページ ●内容紹介● アムステルダム・ゴッホ美術館監修 新たな視点からゴッホの晩年を描き出す 「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など傑作の生まれた3年間。 その果てに彼が見出したものとは――? 弟テオとの書簡や絵画を用いて制作され、 オランダで最も読まれているグラフィックノベル 世界20カ国以上で刊行 ●書評・紹介記事情報● 「朝日新聞」(2019年1月12日) 共同通信配信 ●著者紹介● 作者 バーバラ・ストック(Barbara Stok) 1970年フローニンゲン生まれ。デン・ハーグの写真学校で短期間学んだのち、ジャーナリストとして働くが、最終的には漫画家としての道を選ぶ。子供番組や新聞向けのイラストレーターとして活躍。2009年にはオランダの優れた漫画家に贈られるStripschapprijsを受賞。フォルクス・クラント紙によってオランダの5大漫画家の一人に選ばれる。他の作品にToch een geluk (Nijgh & Van Ditmar, 2016)やLang zal ze leven (Nijgh & Van Ditmar, 2013)などがある。 訳者 川野夏実(かわの・なつみ) 東京外国語大学外国語学部と京都大学大学院人間・環境学研究科在学中の二度にわたりライデン大学オランダ学科に留学。以後オランダに暮らす。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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マンガの「超」リアリズム
¥1,650
発行:2018年4月19日 四六判並製224頁 ●内容紹介● 人は、なぜマンガを読むのか? 子どもは、なぜマンガに夢中になるのか? 人気マンガからシャカイが見えてくる! 描き込まれた「欲望や本音」との上手な付き合い方 ●目次● 1 大人と幼児が同時に楽しめるマンガはあるか? 2 いわさきちひろはどう批判されたか 3 「ダメ人間マンガ」はなぜ増えているのか? 4 「スポ根」マンガは死んだのか? 5 「ヤンキーマンガ」と「an・an」の接点は? 6 「気持ち悪い」「グロイ」という『はだしのゲン』の読み方の強さ 7 『ONE PIECE』はなぜつまらないのか 8 エロマンガは規制されるべきか? 9 少女マンガはエロマンガよりも「有害」か 10 なぜ女性向けエロマンガで強姦シーンがあるのか? 11 『このマンガがすごい! 2015 』第1位のマンガを読む 12 「マンガ家になりたい」という子どもを待ち受けているもの 13 戦争を楽しむマンガと戦争の悲惨さを描くマンガはどこが違うのか(上) 14 戦争を楽しむマンガと戦争の悲惨さを描くマンガはどこが違うのか(下) 15 鶴見俊輔は『サザエさん』をどう論じたか 16 その美少女の中身はおっさん、もしくはオタク男子である 17 『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』は「道徳教材」たるか 18 『この世界の片隅に』は「反戦マンガ」か 19 『この世界の片隅に』みたいに戦争を描かないとダメなのか? 20 東堂太郎のように一人でモノを言おう ●著者紹介● 紙屋高雪(かみや・こうせつ) 1970年愛知県生まれ。京都大学法学部卒。自らのブログ「紙屋研究所」でマンガ評論や育児論、社会時評をつづる。 著書に『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』(築地書館)、『超訳マルクス──ブラック企業と闘った大先輩の言葉』(かもがわ出版)、『“町内会”は義務ですか?──コミュニティーと自由の実践』(小学館新書)、『どこまでやるか、町内会』(ポプラ新書)など。 「紙屋研究所」:http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/ ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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吉本興業と韓流エンターテイメント:奇想天外、狂喜乱舞の戦前芸能絵巻
¥1,650
発行:2018年2月17日 四六判並製172頁 ●内容紹介● 「ウケればええねん」「もっと朝鮮の民族色を!」 吉本イズムとコリアン・アーティストが巻き起こした一大ケミストリーを追う 吉本興業の創始者・吉本せい、吉本を笑いの王国に育てた林兄弟、そして時代を先取りした敏腕プロデューサー李哲。笑いとエンタメに命を懸けた面々が見出した稀代のアーティスト集団・朝鮮楽劇団は、戦前の日本、朝鮮、そして満州を股にかけ、暗い世相を照らす陽光となって人々に笑いと勇気を届けた。 韓流ブームのはるか昔、個性あふれる顔ぶれと才能のきらめきに日本と朝鮮半島が民族を超えて熱狂した、知られざる真実。 ●目次● 第1章 コリアン・ミュージック、ムービーの誕生 第2章 吉本興業と日本在留コリアン 第3章 吉本の舞台に立ったコリアン・エンターテナーたち 第4章 朝鮮楽劇団の快進撃 第5章 朝鮮楽劇団と松竹興行 第6章 さらば、朝鮮楽劇団 第7章 韓流エンターテイメントの血脈 ●著者紹介● 高祐二(コ・ウイ) 1966年生まれ。甲南大学経済学部卒。兵庫県在住。 兵庫朝鮮関係研究会会員、(一社)神戸コリア教育文化センター理事。 理学療法士、病院勤務。 著作に、『韓流ブームの源流』(社会評論社)『在日コリアンの戦後史』『大災害と在日コリアン』(明石書店)『われ、大統領を撃てり』(花伝社)。共著に、『兵庫のなかの朝鮮』『近代の朝鮮と兵庫』『在日韓国・朝鮮人の歴史と現在』(明石書店)『兵庫の大震災と在日韓国・朝鮮人』(社会評論社)がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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北朝鮮ポップスの世界
¥1,650
発行 2015年3月17日 四六判 上製 208頁 ●内容紹介● ワールドミュージック最後のフロンティア 知られざる魅惑の北朝鮮ポップス 推薦 社会学者 毛利嘉孝(東京藝術大学准教授) 21世紀のポップミュージックが生まれるとしたらそれは北朝鮮からだろう。 ポップスが本来持っているヤバさと魅力で混沌とする北朝鮮ポップスの唯一無比のガイド本! ●目次● INTRODUCTION ようこそ、北朝鮮ポップスの世界へ Chapter1 北朝鮮誕生 Chapter2 金正日の台頭 Chapter3 ポチョンボ電子楽団結成 Chapter4 社会主義の衰退 Chapter5 金正恩の時代 ●著者紹介● 高 英起(コウ ヨンギ) 1966年大阪生まれの在日コリアン2世。朝鮮総連系の大阪朝鮮高級学校卒業後、関西大学に進み北朝鮮問題に関わり始める。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学。現地から北朝鮮難民「脱北者」の実体を世界にさきがけて発信した。帰国後は、テレビディレクターと活動しながら北朝鮮取材を進めるが、中朝国境での活動が北朝鮮当局の逆鱗に触れ、2度の指名手配を受ける。2010年より北朝鮮情報専門サイト「デイリーNK」の東京支局長に就任。2011年には在日朝鮮人で金正恩の実母・高ヨンヒ(高英姫)の出自について定説を覆すスクープを出す。2014年12月からリニューアルされた「デイリーNKジャパン」編集長として北朝鮮情報を中心にテレビ、ラジオ、週刊誌などを通じてジャーナリストとして活動中。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』(新潮社)、『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 』(宝島社)などがある。 カルロス 矢吹(カルロス ヤブキ) 宮崎県生まれ。株式会社フードコマ代表。大学在学中より、グラストンベリーなど海外音楽フェスティバルで働き始める。以降、日本と海外を往復しながら、週刊誌記事の執筆やラジオ・TVの構成を開始。コンサート・美術展のプロデュース、コンピレーションCDの編集、日本ボクシングコミッション試合役員業務など、アーティストやアスリートのサポートも行っている。著書に『のんびりイビサ』(SPACE SHOWER BOOKS)がある。