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横浜防火帯建築を読み解く:現代に語りかける未完の都市建築

¥2,420 税込

送料が別途¥300かかります。

発行:2020年3月25日
A5判並製  288頁
(カラー口絵8ページ+本文280ページ)


●書評・紹介記事掲載情報●
「神奈川新聞」(2020年10月18日、9月20日)
「建築技術」(2020年10月号)
「J-CASTニュース」(2020年5月29日)


●内容紹介●
焼け跡に都市を再興し、戦後横浜の原風景となった「防火帯建築」群
モダニズムの時代、市井の人々が取り組んだ“もうひとつの建築運動”を解き明かす

1952年、占領軍による接収解除のはじまりとともに白紙からスタートした戦後横浜のまちづくり。 混迷の時代、理想と現実のはざまでうまれた独自の都市建築は、特徴的な風貌と多様な用途の許容で、横浜のアーバンデザインの草分けとなった。

都市縮小とストック活用の時代にあらためて考える、防火帯建築の可能性とは――


●目次●
第1章  横浜防火帯建築とは何か  藤岡泰寛
第2章  横浜の戦後復興――都市デザインの視点から  菅 孝能
コラム  歴史資産としてみた戦後建築――都橋商店街ビルを例に 桂 有生
第3章  横浜防火帯建築の空間を読む  中井邦夫
コラム  街並みに界隈性と懐の深さをもたらした防火帯建築  黒田和司
第4章  生活の舞台となった横浜防火帯建築  藤岡泰寛
コラム  不燃集合住宅を変えた防火帯建築――神奈川県住宅公社の市街地共同ビル  松井陽子
第5章  横浜防火帯建築を使い続ける知恵  林 一則
第6章  戦後建築遺産としての横浜防火帯建築群を引き継ぐ  笠井三義
第7章 戦後建築遺産としての横浜防火帯建築群にいま学ぶ意味   藤岡泰寛



●著者紹介●
藤岡泰寛(ふじおか・やすひろ) 編者および第1章、第4章、第7章担当
1973年生。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授、静岡大学非常勤講師。博士(工学)。京都大学大学院工学研究科博士前期課程修了を経て現職。専門は建築計画・都市計画(都市住宅・住宅地などの居住空間計画研究、住居系建築遺産の継承研究)。主な著書に『住むための建築計画』、『建築のサプリメント』、『現代集合住宅のリ・デザイン』(いずれも共著、彰国社)等。

菅 孝能(すげ・たかよし) 第2章担当
1942年生。㈱山手総合計画研究所会長/建築家・都市デザイナー。横浜市を中心に各地の都市デザイン、図書館等公共施設設計、歴史的建造物保全改修設計。横浜プランナーズネットワーク、湘南邸宅文化ネットワーク等の地域活動、藤沢市景観審議会会長等。主な著書に『湘南C-X物語』(共著、有隣新書)等。

桂 有生(かつら・ゆうき) 第2章コラム担当 1975年生。横浜市都市デザイン室都市デザイナー、関東学院大学非常勤講師。建築意匠・設計および都市工学専攻。代表作に横須賀美術館(山本理顕設計工場在籍時)、象の鼻パーク(現職)等。

中井邦夫(なかい・くにお) 第3章担当
1968年生。神奈川大学工学部建築学科教授。NODESIGN(小倉亮子と共同主宰)。博士(工学)、一級建築士、建築意匠・設計。主な著書に『建築構成学』(共著、実教出版)、『アジアのまち再生』(共著、鹿島出版会)他。

黒田和司(くろだ・かづし) 第3章コラム担当 1976年、武蔵野美術大学大学院修了。㈲NEU総合計画事務所代表取締役/建築家。横浜市都市計画審議会、港湾審議会、景観ビジョン検討会委員を歴任。

松井陽子(まつい・ようこ) 第4章コラム担当
1999年、神奈川県住宅供給公社入社。社史編纂、建替事業、団地再生事業等に携わる。

林 一則(はやし・かずのり) 第5章担当
1958年生。都市デザイナー・建築家として横浜を中心に活動。NPOアーバンデザイン研究体理事として『横浜関内関外地区・防火帯建築群の再生スタディブック』を編集。

笠井三義(かさい・みつよし) 第6章担当
1951年生。㈲カサイアーキテクチュラルデザイン代表取締役。一級建築士。公益社団法人日本建築家協会にて各種委員を歴任。共著書に『横浜近代建築──関内・関外の歴史的建造物』(日本建築家協会関東甲信越支部神奈川地域会)。


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