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コバニ・コーリング

¥1,980 税込

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発行:2020年9月5日
A5判並製  288頁


●書評・紹介記事掲載情報●
「季刊・読書のいずみ」(165号2020年冬号)


●内容紹介●
推薦:安田純平氏(ジャーナリスト)
「漫画だから表現できる世界の真理がある。文章や映像、写真だけでは戦争は描ききれない。戦場の現実をここで追体験してほしい。」

日本オタクのイタリア人漫画家は、対イスラム国(IS)防御の砦となった
シリア北部・クルドの町で何を見たのか。
イタリア人気No.1漫画家 12万部超えのルポルタージュコミック、ついに日本上陸!

「心に自由と人間らしさを持っているなら、
男だろうが女だろうが、コバニに駆けつけるべきなんだよ。」
2013年、シリア内戦のさなか、「国なき民」クルド人たちはシリア北部に「ロジャヴァ」と呼ばれる自治区を確立した。そこでは男女平等、エコロジーを掲げる憲法のもと、民主的連邦制が敷かれたが、ISが侵攻し住民が大量虐殺される。2015年、世界中からロジャヴァのコバニに集まった志願兵の手で都市は防衛され、ISにとって最初の敗北となったが……。
混迷が続く中東の地で、イタリア人漫画家が目にしたものとは?

「日本ではコバニの取材を検討しただけでジャーナリストが旅券を奪われた。しかし現地には多様な人々が集っていた。普段の日常はあらゆる表現方法で描かれ、それでも描ききれていないはずなのに、日常の全てを破壊する戦争をごく少数の記者だけで描ききれるわけがない。あらゆる人々が現場に行って多様な視点で見て表現してこそ、戦争の本当の姿に迫れるはずなのだ。」【安田純平氏推薦文】


●著者紹介●
作者 ゼロカルカーレ(Zerocalcare)
漫画家。1983年、イタリアのアレッツォに生まれる。幼少期から現在まで、ローマ北東の街区レビッビアに在住。2011年、『アルマジロの予言』を発表し、商業漫画家としてデビュー。2014年、5冊目の単行本となる『わたしの名前は忘れて』を発表。同作は翌年、イタリアでもっとも影響力のある文学賞「ストレーガ賞」のセミファイナリストにノミネートされる。2016年、シリア-トルコ国境地帯への旅を描いたルポルタージュ作品『コバニ・コーリング』(本書)を発表。同作はこれまでに8言語に翻訳され、2020年には、増補改訂版に当たる『コバニ・コーリング:それから』が刊行されている。

訳者 栗原俊秀(くりはら・としひで)
翻訳家。1983年生まれ。訳書にジョン・ファンテ『犬と負け犬』、カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(以上、未知谷)、ピエトロ・アレティーノ『コルティジャーナ』(水声社)など。


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