1/1

泡沫十年:時の流れを切り取る眼差し

¥1,980 税込

この商品は送料無料です。

ISBN978-4-7634-2021-3
C0036
発行:2022年8月25日
四六判並製  288頁


●内容紹介●
日本が壊れていったこの十年(2013-2022)、
私たちはどのような時代に向き合ってきたのか?

現代日本が抱える多くの構造的問題に対し何ら根本的な対策を取らず、泡のように過ぎ去ったこの十年間を、後世にどのような「歴史」として語り継いでいけるだろうか。新聞コラムが対峙してきた、危機の時代を読み解く。
平和を守る政治はどこへ──
「現代と過去の対話」から浮かび上がる現在地


●目次●
1章
安倍さん、やってみなはれ
アベノミクス 高橋是清の挫折に学べ
安倍首相 祖父の「柔」も兼ね備えよ
日銀総裁の物差し 権力にすり寄れば自滅
役人の使い方 政党は具体的な方針示せ
A級戦犯合祀 安倍首相なら元に戻せる
吉田茂の先見 政治家こそ歴史を学べ
秘密保護法案 自由の「外堀」埋めさせぬ
言論の使命 読者の信頼に応えてこそ
朝河貫一 色あせぬ100年前の警句
治安維持法 怪物になった歴史
言論の自由 縛ろうとするものとの闘い
言論と憲政 「神様」を訴追した時代 言論人の覚悟 報道機関が守るべきもの
政治と金融 アベノミクスに始末つけよ
政治の志 「眼前の利益」と「将来の福利」

2章
新旧蔵相の対立 求むアベノミクスの好敵手
財政と樫の木 罪障を払おうとした男
福島の空 不条理と闘った先人
人間爆弾「桜花」 彼らが愛した国なのか
巣鴨プリズンの碑 いま永久平和への一歩を
核廃絶、託した「伝言」 オバマさん、広島に来て
二つの敗戦国 学び損ねた「過去の克服」 数字の威力 実相を見抜く眼力、必要
湛山の改憲論 悲劇に寄り添い掲げた大志
鎮守の森のお社 誰のための番人か
矛と盾 再び軍備に頼る空しさ
悲劇の石碑 涙の祈りを忘れない
沖縄と本土の不条理 戦没新聞人の碑からの叫び
神の不思議な力 引き裂かれた世界をつなぐ 残された言葉 日本人は変わったのか

第3章
長寿の魔性 兜の緒をほどく時
自由・人権と国家 不都合な真実に牙むく権力
蛮ちゃんの夢 万里の空を駆け抜けた大志
自衛隊の使命 それは憲法を守った行動か
「圧政撲滅」の闘い 権力に声を上げるとき
「文章経国」 新聞人2人の志と生き様
ペンを銃に換えて 戦争に聖域はなかった
核戦争になる前に 被爆校舎で首脳会談を
人間宣言72年 権力者に利用させぬ誓い
足尾と福島と 文明の光、克服できぬ影
官僚とは 「国民のため」か「己のため」か
米軍機が脅かす命 武力で幸せ守れるのか
老宰相、最期の言葉 託された世代の立つ地平は
「国防婦人会」の教訓 再びお国に踊らされぬよう
無知が生む敵意 国をさいなみ滅ぼす魔物

第4章
万博が問うもの 先達の志、そして我々は
いずも「空母」化 「人類に不幸」自覚なき転換
兵事係と自衛官募集 また市町村に担わせるのか
ペンの責務 多様な意見を交わす広場に
天皇と首相 孤高に寄り添う者として
戦争は必要なのか 諜報に半生捧げた男の疑問
教師の役割とは 戦禍を越え問い続けた信頼
日本暗転の峠 正論が憎悪され抹殺された時代
権力監視 幕末 記者を志した若者、その後
盧溝橋とホルムズ海峡 外地部隊、泥沼に落ちた教訓

第5章
無策こそ国難 東條を退陣させた正論
二つの「二・二六」 官僚は誰のために体を張るか
牙むく欲望のツケ 石牟礼さんなら何を語る
権力と新聞 不都合な実相こそ恐れずに
真の保守とは 侵略の歴史、逃げたらあかん
危機の宰相 立ち向かえぬなら退陣やむなし
2人の官房長官 表紙は変わった、中身はどうか
日本きっての国際人 新渡戸が売国奴と呼ばれた日
100年前の災厄 世界史すら変えたパンデミック 危機と新聞 報道の使命、放棄はもう許されない
コロナ禍と五輪 終える至難に立ち向かうとき
黒部の太陽 電力に欠かせぬ顧客の信頼
コロナ禍の五輪 転げ落ちる石、首相は傍観者か
借金大国・日本 渋沢の「入るを量る」、今こそ 国家と危機 チャーチルにみる指導者の条件 令和の「所得倍増」 展望あやふや、民は奮い立たず
真珠湾から特攻へ 人への尊厳欠いた参謀の戦後
福島復興の手がかり それぞれの大平山を登ろう
小さな独自紙幣 ウクライナ、自由求めた証し
ロシアの友たちへ 国を閉ざさず、共に生きる道を
ウクライナ侵攻の今こそ知りたい 忘れられた憲法草案要綱の中身


●著者紹介●
駒野 剛(こまの・つよし)
1958年生まれ。
1982年上智大学文学部史学科卒。
同年朝日新聞社に入り、水戸、青森支局を経て、87年から東京経済部。90年から大阪経済部に移り「イトマン事件」などを担当。93年東京経済部に戻り、金融担当、大蔵省(現財務省)担当キャップ、経済部次長。その後、論説委員(経済担当)、「素粒子」担当、編集委員などを務めた。


※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。
ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。
info@kadensha.net

  • レビュー

    (7)

  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥1,980 税込

送料無料

メールマガジンを受け取る

新刊情報をお届けいたします。
最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品