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インド哲学教室2  インドの唯名論・実在論哲学:大乗仏教の起源とことば

¥2,200 税込

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ISBN978-4-7634-2063-3
C0015
発行:2023年5月25日
四六判上製  192頁


●内容紹介●
ことばとは何か

「世界はことばより成る」とする唯名論、そして「ことばよりも世界が先にある」とする実在論。西洋哲学において長い伝統をもつこの互いに相いれない哲学思潮は、はるか昔、紀元前からインドで議論されていた──

インド哲学を丁寧に解きほぐし、仏教と「ことば」の関係に迫る


●目次●
はじめに 
I 序──西洋哲学史上の唯名論・実在論
 1 聖書の唯名論 
 2 アリストテレスの実在論 
 3 西洋中世の熾烈な普遍論争 
Ⅱ インドにおける唯名論の展開
 1 違うことのない真実語としてのブラフマン、マントラ、サッティヤ 
 2 ウッダーラカ・アールニの「有の哲学」 
Ⅲ インドにおける実在論の展開
 1 ヴァイシェーシカ哲学の徹底的な実在論 
 2 説一切有部の実在論 
Ⅳ 仏教に忍び込んだ唯名論
 1 違うことのない真実のことば(サッティヤ)の驚異的な実現力 
 2 大乗仏教の菩薩の行の核心 
  A 『大無量寿経』 
  B 『般若波羅蜜心経』(大本) 
 3 地蔵、虚空蔵、如来蔵、仏性 
  A シャンカラ、ラーマーヌジャ 
  B 過去仏、未来仏、現在仏、久遠実成の本仏
  C 地蔵、虚空蔵、如来蔵、仏性 
  D 本覚論 


●著者紹介●
宮元啓一(みやもと・けいいち)
1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。
現在、國學院大學名誉教授。
著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』『インド哲学教室1 インドの死生哲学』『[全訳]念処経』(花伝社)など。


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