ロシア・ノート:アンナ・ポリトコフスカヤを追って
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ISBN978-4-7634-2067-1
C0022
発行:2023年6月10日
A5判並製 オールカラー 186頁
●内容紹介●
殺された記者が告発し続けた、
ジャーナリズムが崩壊しゆくロシアの現実。
ウクライナ侵攻の原型である、チェチェン紛争の
想像を絶する非人道的な暴力を描いたグラフィック・ノベル。
「ここでは、人の命には2コペイカの価値もない。」
2006年、モスクワの自宅アパートで殺害されたアンナ・ポリトコフスカヤ。彼女はロシア独立系新聞『ノーヴァヤ・ガゼータ』をリードするジャーナリストだった。
ロシア連邦軍と独立派武装勢力、そして現地に暮らす多くの市民たち──ポリトコフスカヤの生前の取材と、友人への聞き取り調査をもとに、「掃討作戦」という名の民間人虐殺、不正にまみれたロシア軍の実態など、無法地帯と化したチェチェンを描く。
●著者紹介●
[作]イゴルト(Igort)
1958年、イタリア・サルデーニャ生まれ。イタリアを代表する漫画家のひとり。日本での活動歴もあり、90年代には雑誌「モーニング」で連載を持っていた(単行本『Yuri』やまねみどり訳、講談社、1996年)。2015年、東京のイタリア文化会館にて、谷口ジローとの二人展「歩くひとたち」を開催。代表作『5は完璧な数字(Cinque è il numero perfetto)』の執筆に取り組んでいた90年代には東京に暮らしていた。2015年に第1巻が刊行された『日本ノート(Quaderni giapponesi)』という作品でも、複数の漫画賞を受賞している。2010-11年、ウクライナ、ロシアに2年間滞在した経験をもとに、『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』を刊行。2022年10月、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、『ウクライナ・ノート2──侵略の日誌』を発表。
[訳]栗原俊秀(くりはら・としひで)
翻訳家。1983年生まれ。訳書にイゴルト『ウクライナ・ノート』、ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。
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