維新政治の内幕:「改革」と抵抗の現場から
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ISBN978-4-7634-2064-0
C0031
発行:2023年6月10日
四六判並製 272頁
●内容紹介●
なぜ選挙に「勝ち」、住民投票に「負ける」のか?
圧倒的な強さを誇る大阪維新は、いかにして対抗勢力を弱体化させたのか。
伝統的な地域組織や組合が衰えるなか、“民意”はどのようにして立ち現れるのか。
“橋下徹の右腕” “維新改革の立役者”と呼ばれた元大阪副知事と抵抗運動を担った市民と研究者が明かす、「一強」を招いた要因と躍進のカラクリ。
●目次●
【第一部 橋下知事・松井知事の下で垣間見た維新政治】
第一章 財政再建
第二章 職員給与の削減
第三章 庁内意思決定システムについて
第四章 地方分権から庁舎移転へ
第五章 「職員基本条例」を巡る橋下知事・維新との攻防
第六章 「都構想」
第七章 知事選挙出馬
第八章 二度目の住民投票
資料 府市一体化・広域行政一元化条例と維新政治
特別対談 元大阪市幹部が見た、「橋下劇場」の顛末
【第二部 維新政治と対抗運動】
第一章 大阪府政における維新政治と対抗勢力
第二章 大阪市政における維新政治と対抗勢力
第三章 大阪維新の会と対抗運動の攻防史
●著者紹介●
小西禎一(こにし・ただかず)
1954年生まれ、元大阪府副知事。1980年、大阪府入庁。2008年2月、橋下徹知事(当時)より改革プロジェクトチームの長として抜擢、「大阪都構想」の制度設計も行った。2009年~総務部長。2012年~2015年、松井一郎知事の下で副知事。辞職に際して、松井知事からは「財政再建の立役者」と評された。2019年4月、大阪府知事選挙に無所属(自民党と公明党府本部、連合大阪の推薦)で立候補。
塩田潤(しおた・じゅん)
神戸大学大学院国際協力研究科部局研究員、龍谷大学法学部非常勤講師、法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。専門は政治学、政党論および社会運動論。博士。著書に『危機の時代の市民と政党──アイスランドのラディカル・デモクラシー』、訳書にシャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』(共訳、以上明石書店)など。
福田耕(ふくだ・こう)
大阪市内勤務。2015 年の「大阪都構想」の賛否を問う住民投票では市民有志でつくる「SADL」(民主主義と生活を守る有志)を、2020 年の同住民投票では「残そう、大阪」を立ち上げ、大阪市存続の運動に関わった。主な論稿として、「『大阪市廃止にNO』を呼びかけたキャンペーン『残そう、大阪』」(大阪市政研究会『市政研究』210 号)。
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