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川は私たちの中に:先住民モホークの環境汚染との闘い

¥4,400 税込

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ISBN 978-4-7634-2086-2
C3036
発行:2023年10月25日
A5判上製  448頁


●内容紹介●
汚染された〈土地〉をどう生き抜き、
どのように未来をきりひらくか

北米先住民コミュニティ、アクウェザスネで生じた環境汚染。「食」と「健康」をめぐる先住民の闘いは、科学者たちとの協働と学びを通して展開し、独自の草の根活動を生みだしていく。土地や川との分かちがたいつながりを育んできた人びとの生存のありようから、これまでの、そしてこれからの「環境正義」を厚く描きだす、待望の民族誌。

ジュリアン・スチュワード賞
(アメリカ人類学会人類学・環境部会)受賞作品


●目次●
まえがき 文化の試金石
序 章 環境正義、ポリティカル・エコロジー、モホーク・コミュニティの三つの身体 
第1章 アクウェザスネの政治史と環境史をめぐるドライブツアー 
第2章 環境汚染、健康調査、代償措置の政治 
第3章 「私たちはモルモットになるつもりはない」――コミュニティベースの参加型研究からの教訓 
第4章 汚染、利便性、変わりゆく食文化 
第5章 PCBと倹約遺伝子――病いをめぐる説明の拡張に向けて 
終 章 レジリエンスに光を当てる――個人・社会・政治の再起とサヴァイヴァンス 
訳者あとがき  


●著者紹介●
エリザベス・フーバー(Elizabeth Hoover)
カリフォルニア大学バークレー校環境科学政策経営学部(Department of Environmental Science, Policy, and Management)准教授。著書に、The River is In Us: Fighting Toxics in a Mohawk Community(University of Minnesota Press, 2017)、Indigenous Food Sovereignty in the United States: Restoring Cultural Knowledge, Protecting Environments, and Regaining Health(D. Mihesuahとの共編, University of Oklahoma Press, 2019)など。


訳者略歴
下田健太郎(しもだ・けんたろう)
熊本大学大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター准教授。著書に『水俣の記憶を紡ぐ——響き合うモノと語りの歴史人類学』(慶應義塾大学出版会, 2017)など。

飯島 力(いいじま・ちから)
熊本大学大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター特任助教。論文に「水銀に汚染された魚と生きる——奇病時代における御所浦島民の「生の複雑さ」に関する一考察」(『次世代人文社会研究』第19号, 2023)など。

香室結美(かむろ・ゆみ)
熊本大学文書館特任助教。著書に『ふるまいの創造——ナミビア・ヘレロ人における植民地経験と美の諸相』(九州大学出版会, 2019)など。


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