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枯葉剤の傷跡をみつめて:ある映像作家の「失われた時」への歩み

¥1,870 税込

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ISBN 978-4-7634-2097-8
C0036
発行:2024年1月15日
四六判並製  232頁


●内容紹介●
ベトナム戦争に従軍した夫の突然の死が、
私を「癒えない戦争の傷跡」に向かわせた──

夫の死をきっかけに、ベトナム戦争で使用された枯葉剤被害の実態を克明に映画化してきた坂田雅子。
映像作家としての20年の歩みの中で集めた枯葉剤をめぐる当事者たちの証言と、彼女の作品に共鳴する多方面のトップランナーたちとの対談から、戦争が終わって50年後の今も続く枯葉剤被害を考える。


●目次●
Ⅰ 部 枯葉剤をめぐる証言
 第1章 グレッグの戦争と死
 第2章 ベトナムの旅
 第3章 敵味方を問わず降り注いだ枯葉剤
Ⅱ 部 対談:映画「失われた時の中で」を観て
 1 枯葉剤被害を追って半世紀 中村梧郎
 2 ゴリラの視点から見た戦争と平和 山極寿一
 3 音楽を通して社会と繋がる 小室等
 4 わたしの心のレンズ 現場の記憶をつむぐ 大石芳野
 5 ベトナムとの出会いから考える 桂良太郎
 6 「ナパーム弾の少女」を追って 藤えりか
 7 オレンジ村の建設に向けて 鈴木元
 8 絶望を希望に変えて 加藤登紀子 


●著者紹介●
坂田雅子(さかた・まさこ)
ドキュメンタリー映画監督。1948年、長野県生まれ。AFS交換留学生として米国メイン州の高校に学ぶ。帰国後、京都大学文学部哲学科で社会学を専攻。京都に滞在していたグレッグ・デイビスと出会う。1976年から2008年まで写真通信社に勤務および経営。2003年、グレッグの死をきっかけに、枯葉剤についての映画製作を決意。2007年、「花はどこへいった」完成。2011年、NHKのETV特集「枯葉剤の傷痕を見つめて~アメリカ・ベトナム 次世代からの問いかけ」を制作、ギャラクシー賞ほか受賞。2011年3月に起こった福島第一原発の事故後から、核や原子力についての取材を始め、2014年、「わたしの、終わらない旅」、2018年、「モルゲン、明日」を発表。2022年、再び枯葉剤をテーマに「失われた時の中で」を発表している。
また、自ら提唱者となり、枯葉剤被害者の⼦どもやきょうだいを対象とした奨学金基金「希望の種」をハノイの VAVA とともに設⽴。2010 年から約 10 年にわたる活動の中で、これまでに 1000 万円以上の寄付が集まり、100 ⼈以上の⼦どもたちの教育を⽀援している。
著書に『花はどこへいった』(2008、トランスビュー)。
作品リスト
「花はどこへいった」(2007)毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、パリ国際環境映画祭特別賞、アースビジョン審査員賞受賞
「沈黙の春を生きて」(2011)仏・ヴァレンシエンヌ映画祭批評家賞・観客賞受賞、文化庁映画賞・文化記録映画部門優秀賞選出
「わたしの、終わらない旅」(2014)
「モルゲン、明日」(2018)
「失われた時の中で」(2022)


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