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多文化化するデンマークの社会統合:生涯学習が果たす役割とその可能性

¥3,520 税込

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ISBN 978-4-7634-2141-8
C3036
発行:2024年11月10日
A5判並製  320頁


●内容紹介●
移民・難民は、いかにして福祉国家に包摂されうるのか?

人種的に同質性が高く、移民や難民の受け入れに消極的と言われるデンマーク。しかし近年ではヨーロッパ統合とグローバル化の影響で多文化化が進み、福祉国家としての再編が迫られている。市民社会と協働するデンマーク流の生涯学習政策は、国境を越えて移動する人びとの「入口」を準備できるのか。「社会統合」をめぐる政治思想を再検討し、生涯学習の現代的意義と課題を明らかにする。

「新しいデンマーク人」のための多様な教育実践に迫る――


●目次●
第一部 多文化化する社会におけるコミュニタリアニズム思想の応用可能性
第1章 コミュニタリアニズムとは何か
第2章 学習の「個人化」
第3章 社会統合の規範理論

第二部 欧州連合とデンマークにおける生涯学習政策の実際
第4章 欧州連合の生涯学習政策──雇用力とアクティブ・シティズンシップの両立
第5章 現代デンマークの生涯学習政策
第6章 スキルとモラルの二重性──教育のヨーロッパ化は何をもたらすのか
補章 現代デンマークの社会統合政策

第三部 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能
第7章 デンマーク・ボランタリーセクターの現在──「共同責任」と「生活の質」
第8章 デンマーク・ボランタリーセクターの個人──フレデリクスベア市におけるボランティア活動の実際
第9章 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能と役割 189

第四部 現代デンマーク社会におけるノンフォーマル教育機関の役割
第10章 デンマークのノンフォーマル教育機関──ダウホイスコーレの事例
第11章 デンマークのNGOによる難民に対する成人学習の支援──トランポリンハウスの事例
第12章 社会統合における主流化アプローチ


●著者紹介●
坂口緑(さかぐち・みどり)
明治学院大学社会学部教授。専門は、生涯学習論、市民社会論。2000年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得満期退学、2023年日本女子大学大学院人間社会研究科教育学専攻博士課程後期修了。博士(教育学)。著書に『生涯学習と地域づくりのハーモニー』(共著、学文社、2023)、『デンマーク式生涯学習社会のしくみ』(共著、ミツイパブリッシング、2022)、『フォルケホイスコーレのすすめ』(共著、花伝社、2022)、訳書にA.R.ホックシールド『タイムバインド』(共訳、ちくま学芸文庫、2022)、M.サンデル『民主政の不満』(共訳、勁草書房、2011)、A.ホルム『概説 グルントヴィ』(共訳、花伝社、2024)がある。


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