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増補改訂版 カントと自己実現:人間讃歌とそのゆくえ

¥4,180 税込

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ISBN 978-4-7634-2147-0
C3010
発行:2024年12月20日
A5判上製  496頁


●内容紹介●
認識・実践の両面からの〈自己実現〉論、そして〈価値ニヒリズム〉へ――
カントの人間観から、現代の危機を乗り越える「思考態度」を蘇生する

人間存在に「讃嘆と畏敬」の念を抱き、地上における〈最高善〉の実現を目指したヒューマニズムの哲学者、カント。
価値の全面崩壊=〈価値ニヒリズム〉に面して徹底的に考え抜いた不屈の思索を解き明かし、危機に直面する現代人のための新たな「人間讃歌」を展望する。

第35回和辻哲郎文化賞(学術部門)受賞作をより充実させて提示する、まったく新しいカント像


●目次●
第Ⅰ部 認識存在論
第Ⅱ部 実践価値論
第Ⅲ部 カントの真意を読む


●著者紹介●
渋谷治美(しぶや・はるよし)
1948年7月静岡県御前崎近くの寒村に生まれる。1967年4月東京大学教養学部文科三類入学。1972年3月東京大学文学部倫理学科卒業。同年4月同大学大学院人文科学研究科修士課程入学。1978年3月東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1979年4月東京大学文学部助手。1982年4月埼玉大学教育学部講師、その後助教授(1984年4月)、教授(1997年4月)。2014年3月埼玉大学定年退職。2015年4月放送大学特任教授。2019年3月放送大学定年退職。現在、埼玉大学名誉教授。この間、1996年冬学期ウィーン大学哲学科客員教授。2004年4月~2008年3月埼玉大学教育学部長。2008年4月~2011年9月埼玉大学副学長。2015年4月~2019年3月放送大学埼玉学習センター所長。
専攻はカント思想研究、総合人間学。
主な著書に;『逆説のニヒリズム』(花伝社1994、のち『新版 逆説のニヒリズム』と改題し増補改訂出版、同2007)、『シェイクスピアの人間哲学』(花伝社1999、のち『リア王と疎外――シェイクスピアの人間哲学』と改題し増補改訂出版、同2009)、『カントと自己実現――人間讃歌とそのゆくえ』(花伝社2021、本書の初版)。
主な訳書に;カント『実用的見地における人間学』(『カント全集15 人間学』岩波書店2003所収)、G.ペルトナー『哲学としての美学〈美しい〉とはどういうことか』(晃洋書房2017)。
【受賞】2023年3月、第35回和辻哲郎文化賞・学術部門(姫路市)受賞(受賞対象著作:『カントと自己実現――人間讃歌とそのゆくえ』初版、花伝社2021)


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