2020/10/02 14:15

花伝社営業部でございます。

不定期にご紹介する オススメの一冊
今回の一冊は
「若者保守化のリアル」


2019年12月に刊行。
「それなりに生きていければ私は大丈夫」
若者をかつてない‟安定志向”に向かわせる「生きづらさ」とは何か。

今を生きる「若者」を取り巻く環境からも考察し、「それなりに」と言わせてしまうその要因を探る。
これからの社会を作っていく、「若者」に対し、「大人」が負うべき責任とは何かを言及する。
以下本文より抜粋
「言えない状況に置かれている者に対して、苦しかったら言えばいいだろうと要求することは、自覚するか否かにかかわらず、言えない自分が悪いという無力の自認を脅迫的に強化させる振る舞いというほかない」
「本来声を上げるべきひどい閉塞状態におかれているのに、その声を出すことのできない無力な若者という前提は、問いただし追求すべき課題を逆転させてしまう」
「黙ってしまって何を考えているかわからないという状態、その状況、シチュエーションに持ち込んだ側の責任が問われなければいけない」

著者は横浜市立大学名誉教授、中西新太郎先生です。

「大人」が知らなくてはいけない「若者」の実像に迫る、名著です。