2022/04/08 11:22

花伝社営業部でございます。

不定期にご紹介する オススメの一冊
今回の一冊は
「シベリアの俳句」

2月刊行以後、ヒットを続け一ヶ月で重版出来した話題作です。

書評や紹介記事、半5段広告なども掲載しております。
4/2 毎日新聞書評掲載
4/4 毎日新聞紹介記事掲載
4/6 毎日新聞・産経新聞半5段広告掲載

【内容紹介】

第二次大戦中にソ連支配下のリトアニアからシベリアに強制移送された人々の苦難を描く、同国のグラフィックノベル。戦後シベリアに抑留された日本人とリトアニア人が俳句を通じて交流する場面も描かれる。

リトアニアなどバルト三国は1940年にソ連が併合し、スターリンによって多くの市民がシベリアに送られた。文を担当したユルガ・ヴィレさんの父と祖父母も当時リトアニアを追放され、祖父は43年に労働収容所で銃殺されている。本書は一家の体験や実話を元に描かれた。

物語の主人公は、ヴィレさんの父親がモデルになっている。近所の住民らとともに家畜用の貨車でシベリア・アルタイ地方のバルナウルに移送された一家の、バラックでの過酷な生活や餓え、ざんごう掘りに駆り出される様子などが克明に描かれる。また、彼等のバラックの近くには日本人捕虜の収容所があり、中庭で円を描くように歩く日本人や、その遺体を山積みにした荷車が外に運び出されるシーンもある。これもヴィレさんの父親の証言に基づく表現だ。

 日本語版刊行にあたっては、ヴィレさんによる「あとがき」が追加され、書体の風合いやレイアウトなどへの原作者二人の細かなチェックが入り、細心の注意を払って製作が行われた。オールカラーで描かれた本書の、芸術性の高さにも注目してほしい。


是非チェックしてみてください。