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[全訳]念処経:ブッダの瞑想法
¥1,650
予約商品
ISBN978-4-7634-2016-9 C0015 発行:2022年7月10日 四六判上製 104頁 ●内容紹介● 現実をありのままに見つめ、受け入れる── マインドフルネス瞑想法の原型となった ブッダの瞑想法を、現代語訳で読む! 仏教の開祖、ゴータマ・ブッダが編み出した、「今ここにいる自分を大切に見つめる」ための瞑想の技法。現代に生きる紀元前の仏典を、今あらためて深く知る。 インド哲学の第一人者による、パーリ語からの全訳・解説付き ●目次● はじめに 『念処経』全訳 〔付録──参考文献部分訳・訓読〕 一 道元禅師『普勧坐禅儀』 二 道元禅師『弁道話』 三 蛍山禅師『坐禅用心記』 四 パタンジャリ『ヨーガ・スートラ』中「八支ヨーガ」 五 関連する禅語 「日日是好日」 「平常心是道」 「独坐大雄峰」 解説──ゴータマ・ブッダの瞑想法と、心理療法としてのマインドフルネス瞑想法 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』(花伝社)、『インド哲学教室① インドの死生哲学』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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人をつなぐ街を創る:東京・世田谷の街づくり報告
¥1,980
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ISBN978-4-7634-2015-2 C0052 発行:2022年7月10日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 街づくり先進都市・世田谷の現場で培われてきた制度、手法、そして「合意形成」のあり方 100万人に迫る人口を擁し、住宅地、商業地、そして都心の貴重な自然を有する東京都世田谷区。多彩な街づくりの現場で試行錯誤を重ねてきた区職員が思う、「人をつなぐ街」をつくるための要点とは。 行政主導から住民参加、そして行政参加へ──街づくりの軌跡と未来へのヒントを探る ●目次● Ⅰ部 街づくり先進都市・世田谷 第1章 世田谷区という街づくりの舞台 第2章 世田谷区における街づくりの発端 第3章 世田谷区街づくり条例の歩み 第4章 街づくりが抱える課題の解決 Ⅱ部 事例から見る街づくりへの新たな試み 第5章 密集市街地の防災街づくり──太子堂2・3丁目地区 第6章 小田急線上部利用の街づくり──下北沢駅周辺地区 第7章 京王線沿線の街づくり──明大前駅周辺地区・下高井戸駅周辺地区 第8章 都市計画道路沿道の街づくり──補助216号線・補助52号線・放射23号線 Ⅲ部 合意形成のために 第9章 住民参加の街づくりの歩みと未来 第10章 街づくりの推進に期待すること 第11章 信頼関係の構築と合意形成 第12章 誰も置き去りにしない街づくりの心得 ●著者紹介● 小柴直樹(こしば・なおき) 1961年東京都生まれ。世田谷区施設営繕担当部長。 1985年明治大学工学部建築学科卒業、1987年同大学大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程修了・修士、1998年東京都立大学大学院都市科学研究科都市科学専攻博士前期課程修了・修士。 1987年世田谷区入所、都市計画課、営繕第一課、世田谷総合支所街づくり課、砧総合支所街づくり課、北沢総合支所街づくり課、都市デザイン課、防災街づくり担当部を経て現職。 一級建築士、建築主事、宅地建物取引士。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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小説・弁護士のしごと:地域に根ざす日々
¥1,650
ISBN978-4-7634-2014-5 C0093 発行:2022年6月20日 四六判並製 359頁 ●内容紹介● 「もっと早く相談すればよかった……!!」 身近な暮らしに潜む、詐欺・離婚・借金・任意整理・労災・不当逮捕──。 個人では解決できない、企業犯罪・公害・住民訴訟まで──。 もちこまれる数々の「難事件」を、霧山昴弁護士が解決する。 知られざる弁護士の日常としごと。裁判のクライマックス・「証人尋問」のコツも伝授! ●目次● プロローグ 弁護士になる 事件ファイル1 霊感商法 閑話休題◎日本の女性は今も昔も強い 事件ファイル2 子どもを取り戻す(親権者の変更) 閑話休題◎証人尋問 事件ファイル3 借金相談の現場 事件ファイル4 ポスター貼り不当逮捕事件 事件ファイル5 労働災害 事件ファイル6 有明鉱火災裁判 事件ファイル7 区画整理(住民訴訟) 閑話休題◎公事師 事件ファイル8 地場スーパーの閉店・任意整理 閑話休題◎アイちゃんと前川喜平氏 事件ファイル9 先物取引被害と弁護士の懲戒 ●著者紹介● 霧山 昴(きりやま すばる) 1948年 福岡県生まれ 1972年 東京大学法学部卒業 1974年 弁護士(横浜弁護士会登録) 現 在 福岡県弁護士会所属 著書『小説・司法修習生──それぞれの人生』(花伝社、2016年) 『小説・司法試験──合格にたどりついた日々』(花伝社、2018年) 福岡県弁護士会のホームページの「弁護士会の読書」コーナーに毎日1冊の書評を20年以上アップしている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「スマトラ新聞」を探して:「幻の新聞」とアジア・太平洋戦争
¥1,980
ISBN978-4-7634-2013-8 C0036 発行:2022年6月20日 四六判並製 264頁 ●内容紹介● 東南アジアで日本は何をしたのか── 歴史に埋もれた幻の邦字新聞、その「再発見」が明らかにする戦争の実相 アジア・太平洋戦争中の日本軍政下、現インドネシアのスマトラ島・パダンで発行されていた日刊邦字紙「スマトラ新聞」。執念の復刻を経て見えてきた、占領政策の実際と戦時ジャーナリズムの実態とは。 あらゆる角度の考察から、立体的に“あの戦争”を読み解く ●目次● 第一部 「スマトラ新聞」復刻版 解題 第二部 アジア・太平洋戦争論考(1) 第三部 アジア・太平洋戦争論考(2) ●著者紹介● 江澤 誠(えざわ・まこと) 作家 評論家。1949年千葉県生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業、横浜国立大学環境情報学府大学院博士課程修了・博士(環境学)。 主著『「大東亜共栄圏」と幻のスマトラ鉄道──玉音放送の日に完成した第二の泰緬鉄道』(彩流社、2018)、監修・解題『スマトラ新聞(復刻版)』(ゆまに書房、2017)、『脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」──いのちのための思考へ』(新評論、2012)、『地球温暖化問題原論──ネオリベラリズムと専門家集団の誤謬』(新評論、2011)他多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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欲望の鏡:つくられた「魅力」と「理想」
¥1,980
ISBN978-4-7634-2012-1 C0098 発行:2022年6月20日 A5判変形並製 178頁 ●内容紹介● 「なりたい自分」を求めてSNSを彷徨う現代人を描く! “多様”な人生が当たり前に映し出されるネット時代、 「美しさ」「魅力」「欲望」はどこからきて、これからどこへ向かうのか? スウェーデン発のグラフィックノベル 世界で最も読まれている作家の、「美しさ」をめぐる哲学的コミック! ●目次● 鏡の前の女の子 レアのブサイクな目 亡霊のような痕跡 白雪姫の母 暴君のような絵 参考文献 作者・訳者略歴 訳者解説 ●著者紹介● [作]リーヴ・ストロームクヴィスト Liv Strömquist 1978年生まれ。スウェーデンを代表する漫画家、文化人。ほかの著作に『禁断の果実──女性の身体と性のタブー』(相川千尋訳、花伝社、2018年)、『21世紀の恋愛──いちばん赤い薔薇が咲く』(よこのなな訳、花伝社、2021年)など。多くの作品が舞台化されている。 [訳]よこのなな Nana Yokono 1977年生まれ。90年代半ばと2000年代初めにスウェーデンの地方都市でスウェーデン語や社会科学を学ぶ。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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子どもへのワクチン接種を考える:臨床現場でいま、何が起こっているのか
¥1,320
ISBN978-4-7634-2011-4 C0047 発行:2022年6月10日 四六判並製 128頁 ●内容紹介● 十分な治験を経ておらず、将来への影響もわからない新型ワクチンを、本当に子どもにまで接種してよいのか? ●1回目、2回目のワクチン接種が始まったころから、帯状疱疹が急に増え始めた。 ●3回目のワクチンを打ってから、急に体調を崩す方が増えている。 ● 進行がんが見つかる人が、立て続けに出てきた。 ● ワクチンを打った人の「5~10歳急に歳をとったようだ」との声。 ● ブースター接種を打てば打つほど、コロナに感染しやすくなっている。 ● 子どもはコロナにかかっても重症化しないし、ワクチンを打つと免疫力が落ちる。 立ち上がった医師たちの緊急提言! ●目次● Ⅰ 臨床の現場で何が起こっているのか Ⅱ 医師を取り巻く環境と医学界の体質 Ⅲ 子どもへのワクチン接種は何が問題か Ⅳ コロナワクチンの中長期的な影響 Ⅴ 被害者救済とこれから ●著者紹介● 藤沢明徳(ふじさわ・あきのり) 1966年生まれ。北海道札幌市出身。京都大学工学部原子核工学科中退、京都府立医科大学卒。京都南病院、本別町国民健康保険病院、同院副院長を経て、2012年10月、ほんべつ循環器内科クリニック開設。2021年11月、北海道有志医師の会設立に参加。2022年2月、全国有志医師の会設立に参画。日本内科学会認定内科医。 鳥集 徹(とりだまり・とおる) 1966年生まれ。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒。同大学院文学研究科修士課程修了(新聞学)。2004年からジャーナリストとして、医療を中心に取材活動を開始。『週刊文春』『文藝春秋』『女性セブン』等に記事を寄稿してきた。著書『新薬の罠』(文藝春秋社)で第4回日本医学ジャーナリスト協会賞大賞を受賞。『コロナ自粛の大罪』『新型コロナワクチン 誰も言えなかった「真実」』『医療ムラの不都合な真実』(いずれも宝島社新書)など著書多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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SGS管理栄養士国家試験/過去問題&解説集2023
¥2,860
ISBN978-4-7634-2010-7 C3047 発行:2022年6月10日 B5判並製 448頁 ●内容紹介● 受験対策一筋42年の最強予備校が送る、管理栄養士国家試験問題集の定番! 2022年試験に対応の最新版。 科目別・項目別 解答のコツがひと目でわかる 合格への決定版 最新ガイドライン対応 過去5年分全1000問収録 ●目次● 社会・環境と健康 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 食べ物と健康 基礎栄養学 応用栄養学 栄養教育論 臨床栄養学 公衆栄養学 給食経営管理論 応用力試験 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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吉野源三郎の生涯:平和の意志 編集の力
¥2,200
ISBN978-4-7634-2009-1 C3023 発行:2022年5月25日 四六判上製 316頁 ●内容紹介● 同時代をつかみ、時代を超えてメッセージを伝え続ける吉野の精神とその源泉 不朽の名作『君たちはどう生きるか』、雑誌『世界』を生み出した希代の名編集者、吉野源三郎。キリスト教との出会い、帝大での哲学徒時代、そして岩波書店編集長と顧問時代。「一以貫之」の精神でそれぞれの時代の不正義に抗して平和を希求し続けた「24時間ジャーナリスト」の生涯を追う。 吉野源三郎はどう生きたか ●目次● まえがき 〈戦前編〉 戦争に抗して 〈戦後編〉 平和求めて あとがき [資料]吉野文献一覧 関連年表 人名索引 ●著者紹介● 岩倉 博(いわくら・ひろし) 1947年、宮城県角田市生まれ。1970年、福島大学経済学部卒業。鉄鋼業、印刷業の事業所に勤務し、労働組合の活動に従事。1995年、東京地方労働組合総連合(東京労連)事務局に入局。2003年まで事務局長。08年まで東京地方労働組合評議会(東京地評)書記。1988年から私家版冊子『でくのぺん』を執筆・刊行。山梨県北杜市在住。 著書 『異評 司馬遼太郎』草の根出版会、2006年 『ある哲学者の軌跡――古在由重と仲間たち』花伝社、2012年 『ある戦時下の抵抗――哲学者・戸坂潤と「唯研」の仲間たち』花伝社、2015年 編著 『陽光きらめいて――民主経営労組40年のあゆみ』光陽出版社、1992年 『国際労働基準で日本を変える――ILO活用ガイドブック』大月書店、1998年 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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国土のリ・デザイン:わたしたちはどのような国土をつくりあげ、どう使ってきたのか
¥2,200
ISBN978-4-7634-2008-4 C0050 発行:2022年5月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 日本の国土の形成から、都市と生活のありかたを探る 技術の進歩とともに、島国の沖積平野に都市をつくり、快適な生活空間を追い求めてきた日本人。しかしその暮らしは、本当にこの国土に向き合ったものだったのか── 国土の形成に適合した自然との共生を佐賀平野での生活実践に見出し、文明論的観点から新たなこの国のグランドデザイン=リ・デザインを提起する。 災害の頻発から今こそ問い直す、この国の自然との向き合い方 ●目次● 第1章 わたしたちはどのような国土をつくってきたか 第2章 生活空間に何が起こっているか 第3章 生活空間をいかに獲得したか 第4章 わたしたちは国土にいかに住むか ●著者紹介● 中岡義介(なかおか・よしすけ) 地域都市計画家。1944年神戸市生まれ。京都大学工学部建築学科卒・同大学院修了。工学博士。福井工業大学、佐賀大学、兵庫教育大学教授を歴任。その間に京都大学人文科学研究所講師(非常勤)、中南工業大学客員教授、国立民族学博物館・国立歴史民俗博物館共同研究員、日本学術振興会サンパウロ研究連絡センター長などを兼任。兵庫教育大学名誉教授。 主な著書に『空間の原型』(共編著、筑摩書房)、『奥座敷は奥にない』(彰国社)、『水辺のデザイン』(森北出版)、『六人家族の中国ノート』(学芸出版社)、『日本人はどのように国土をつくったか』(共著、学芸出版社)、『路地研究』(共著、鹿島出版会)、『首都ブラジリア』(共著、鹿島出版会)、『バリ島巡礼』(共著、鹿島出版会)、『ブラジルの都市の歴史』(共著、明石書店)など。主な計画・設計に「嘉瀬川ダム周辺整備計画」(佐賀県)、「佐賀市都市景観計画」(佐賀市)、「志田焼の里博物館」(嬉野市塩田町)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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インド哲学教室① インドの死生哲学:「死」とはなにか
¥2,200
ISBN978-4-7634-2007-7 C0015 発行:2022年5月20日 四六判上製 204頁 ●内容紹介● インドの死生観と輪廻の思想 「生きること、死ぬこと」とは、いったいなにか? 「死後の世界」はあるのか? 「生まれ変わる」とはどういうことか? インド哲学者との対話を通じて、身の回りの話題から、いつの間にか議論は死生論の本質へ 行く先の見えにくい時代に、インド哲学から学ぶ ●目次● はじめに Ⅰ アーリヤ人のもともとの死生論 1 死者の国、すなわち楽園 2 祖霊崇拝 Ⅱ 輪廻説 1 甦り、再生の思想 2 輪廻説が見られる最古の文献 3 輪廻のイメージとその原動力 4 輪廻するものは何か? Ⅲ 生まれ変わり方 1 生き物の四分類(四生)と殺生問題 2 生まれ変わり先 Ⅳ 解脱後の状態を巡って 1 輪廻転生が止んだ状態とは? 2 日本で死者を「仏」と呼ぶ訳 ●著者紹介● 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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平成都市計画史:転換期の30年間が残したもの・受け継ぐもの
¥2,750
発行:2021年2月10日 四六判並製 368頁 ●受賞歴● 2021年度日本都市計画学会賞論文賞 2022年日本建築学会著作賞 第12回不動産協会賞 ●書評・紹介記事掲載情報● 「図書新聞」(2021年7月31日3506号) 「山陽新聞」(2021年6月20日) 「山陰中央新報」(2021年6月12日) 「神奈川新聞」「河北新報」(2021年5月30日) 「Wedge」(2021年7月号) 「月刊建築技術」(2021年6月号) 「大分合同新聞」(2021年5月9日) 「神戸新聞」(2021年5月8日) 「新潟日報」「上毛新聞」「愛媛新聞」「長崎新聞」「熊本日日新聞」(2021年5月2日) 「富山新聞」「下野新聞」(2021年4月25日) 「北國新聞」「福島民友」「沖縄タイムス」(2021年4月24日) 「日本経済新聞」(2021年4月10日) 「中日新聞」(2021年4月4日) 「東京新聞」(2021年4月3日) ●内容紹介● 「拡大」と「縮小」のはざまに、今をつくる鍵がある 「法」と「制度」のせめぎあいのなかで、「少しでも良い都市」を目指し展開してきた日本の都市計画。 スプロールからシュリンクに向かっていった平成期、想定外の災害に何度も直面しつつ、私たちはどのように都市をつくってきたのか? 規制緩和、コミュニティ、地方分権、復興などのキーワードを手掛かりに、“もっとも近い過去”の軌跡をたどり、現在と未来の行方を探る。 都市計画の新たな基礎文献、誕生 ●目次● 序 章 地の歴史を描く 第1章 都市にかけられた呪い 第2章 バブルの終わり 第3章 民主化の4つの仕掛け 第4章 都市計画の地方分権 第5章 コミュニティの発達と解体 第6章 図の規制緩和と地の規制緩和 第7章 市場とセーフティネット──住宅の都市計画 第8章 美しい都市はつくれるか──景観の都市計画 第9章 災害とストック社会──災害の都市計画 第10章 せめぎ合いの調停──土地利用の都市計画 終 章 都市計画の民主化 ●著者紹介● 饗庭 伸(あいば・しん) 1971年兵庫県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。博士(工学)。同大学助手等を経て、現在は東京都立大学都市環境学部都市政策科学科教授。専門は都市計画・まちづくり。 主な著書に『都市をたたむ』(2015年 花伝社)、『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』(共著 2014年 学芸出版社)、『東京の制度地層』(編著 2015年 公人社)、『津波のあいだ、生きられた村』(共著 2019年 鹿島出版会)、『素が出るワークショップ』(共著 2020年 学芸出版社)など。 ●関連書● 都市をたたむ https://kadensha.thebase.in/items/29683089 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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灯火とともに闇のなかを:二つの世界大戦にみる英米の良心的兵役拒否者
¥1,870
ISBN978-4-7634-2006-0 C3020 発行:2022年4月25日 四六判並製 204頁 ●内容紹介● 戦争と兵役を拒否した人びと 彼らが歩んだ苦難の道とは── 20世紀の二つの世界大戦時、英国と米国で「正義の戦争」が支持されるなか、平和の構築に寄与するという信条にもとづき、戦争を拒否した良心的兵役拒否者たちがいた。クェイカーのパシフィズム(平和主義)を軸とした良心的兵役拒否者の抵抗と、権利獲得までの戦いとは。兵役拒否を実行した人びとや、彼らを支援した人びとの困難を日本の事例も含め多様に描き出し、その毅然とした姿に迫る。 「殺すなかれ」の実践と、「戦争に与しない権利」が確立されるまで ●目次● 略語一覧 はじめに 第1章 クェイカー史に見るパシフィズム 第2章 英国・二つの世界大戦時の良心的兵役拒否者 第3章 米国・二つの世界大戦時の良心的兵役拒否者 終章 アジア太平洋戦争時の日本の良心的兵役拒否者 あとがき 引用・参考文献 人名索引 ●著者紹介● 西村裕美(にしむら・ひろみ) 元立教大学コミュニティ福祉学部教授。英米近代キリスト教思想史。一九四七年金沢市生まれ。一九九六年同志社大学大学院神学研究科博士後期課程修了。神学博士。 著書『小羊の戦い──17世紀クェイカー運動の宗教思想』(未来社、一九九八年)、『福祉ボランティア論』(共著、有斐閣、二〇〇七年)、『複合国家イギリスの宗教と社会──ブリテン国家の創出』(共著、ミネルヴァ書房、二〇一二年)。 訳書 徐俊植著『韓国人権運動の証言』(共編訳、明石書店、二〇〇一年)、チャン・ピルファ他著『韓国フェミニズムの潮流』(編訳、明石書店、二〇〇六年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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シベリアの俳句
¥2,200
ISBN978-4-7634-0996-6 C0098 発行:2022年2月20日 A5判変形並製 オールカラー 248頁 ●内容紹介● 1940年代、シベリアの強制収容所(ラゲ―リ)。 ソ連軍によって占領地から強制移送された少年は、 短く美しい日本の「詩」に出会う── 大冒険に憧れる13歳の少年アルギスが辿り着いたのは、極寒のシベリア。 それは、長く厳しい「はなればなれの旅」だった── 極寒の流刑地で、少年は何を見たか? 実話を元に描かれた、リトアニア発のグラフィックノベル ●著者紹介● 文:ユルガ・ヴィレ(Jurga Vilė) ヴィリニュス大学でフランス語学、ソルボンヌ大学で映画学を専攻。2017年、本作で作家デビュー、同作で国内外の賞を多数受賞した。 絵:リナ板垣(りな・いたがき) 国際基督教大学経済学部、および、ヴィリニュス芸術アカデミーにてグラフィック・アート学部にて学位を取得。イラストレーター、コミック・アーティスト。2017年、本作で作家デビュー。同作で国内外の賞を多数受賞した。 訳:木村文(きむら・あや) リトアニア政府奨学生としてリトアニア国立教育大学に留学。訳書に詩集『あさはやくに』(2020年)、絵本『ちいさな ちいさな』(2021年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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旭川・生活図画事件:治安維持法下、無実の罪の物語
¥1,650
ISBN978-4-7634-2004-6 C0093 発行:2022年4月10日 四六判並製 184頁 ●内容紹介● ある日突然、平凡な学生に権力が牙を剥いた 日本が戦争に向かう暗い時代、現実を直視する「生活図画」により、思想犯に仕立て上げられた旭川の教師と学生たち。 極寒の地を舞台にした理不尽な取り調べと監獄での過酷な日々は、無垢の若者たちにどんな傷跡を残したのか── 忘れることのできない事件から、悪法が跋扈した時代を描く ●目次● 第一章 暗い時代の到来 第二章 師範学校生たちの検挙 第三章 戦時下の獄中生活 第四章 翻弄された青春 ●著者紹介● 安保邦彦(あぼ・くにひこ) 1936年、名古屋市生まれ 南山大学文学部独文学科研究課程修了。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。元日刊工業新聞編集委員。元愛知東邦大学経営学部教授。愛知東邦大学地域創造研究所顧問 主な著書 『中部の産業―構造変化と起業家たち』(清文堂出版)、起業家物語『創業一代』、『根性一代』(どちらもにっかん書房)、『二人の天馬――電力王桃介と女優貞奴』、『うつせみの世 夜話 三題――中高年の性・孤独・恋』、『見切り千両――平成バブル狂騒曲』(以上花伝社)、『明けない夜の四日市』(人間社)、電子書籍『お願い、一度だけ』(22世紀アート)など多数 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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中国に現存する万人坑と強制労働の現場:ガイドブック・初めて知る万人坑
¥880
ISBN978-4-7634-2005-3 C0036 発行:2022年4月10日 A5判ブックレット 80頁 ●内容紹介● 日本による中国侵略の実態を物語る「人捨て場」=万人坑 万人坑をめぐる旅の記録 加害の歴史を直視することから、未来への歩みは始まる── ●目次● 第一部 中国本土に現存する万人坑と強制労働の現場 1 ハイラル要塞万人坑 2 鶴崗炭鉱万人坑 3 鶏西炭鉱万人坑 4 東寧要塞万人坑 5 板石炭鉱万人坑 6 老頭溝炭鉱万人坑 7 豊満ダム万人坑 8 遼源(西安)炭鉱万人坑 9 石人炭鉱万人坑 10 撫順炭鉱万人坑 11 阜新炭鉱万人坑 12 北票炭鉱万人坑 13 本渓炭鉱鉄鉱万人坑 14 弓長嶺鉄鉱万人坑 15 大石橋マグネサイト鉱山万人坑 16 金州龍王廟万人坑 17 龍煙(龐家保)鉄鉱万人坑 18 大同炭鉱万人坑 19 白家庄炭鉱万人坑 20 井陘炭鉱万人坑 21 石家庄集中営(強制収容所)万人坑 22 塘沽集中営(強制収容所)万人坑 23 淮南炭鉱万人坑 24 石碌鉄鉱万人坑 25 八所港万人坑 26 南丁(朝鮮村)千人坑 27 田独鉱山万人坑 28 陵水后石村万人坑 第二部 中国本土における強制連行・強制労働と万人坑 ●著者紹介● 青木 茂(あおき・しげる) 平和を考え行動する会・会員 撫順の奇蹟を受け継ぐ会・会員 日本中国友好協会・会員 長良川河口堰建設に反対する会・会員 アイヌとシサムのウコチャランケを実現させる会・会員 NPO 法人ナショナルトラスト=チコロナイ・会員 著書 『日本軍兵士・近藤一──忘れえぬ戦争を生きる』風媒社、2006年 『二一世紀の中国の旅──偽満州国に日本侵略の跡を訪ねる』日本僑報社、2007年 『万人坑を訪ねる──満州国の万人坑と中国人強制連行』緑風出版、2013年 『日本の中国侵略の現場を歩く──撫順・南京・ソ満国境の旅』花伝社、2015年 『華北の万人坑と中国人強制連行──日本の侵略加害の現場を訪ねる』花伝社、2017年 『華南と華中の万人坑──中国人強制連行・強制労働を知る旅』花伝社、2019年 『万人坑に向き合う日本人──中国本土における強制連行・強制労働と万人坑』花伝社、2020年 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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コロナワクチンが危険な理由:免疫学者の警告
¥1,650
ISBN978-4-7634-2003-9 C0047 発行:2022年3月25日 四六判並製 232頁 ●内容紹介● コロナワクチンは、やっぱり危険だ! データと解析から導き出される遺伝子ワクチンが危険な理由 私たちはこれからも、このワクチンを打ち続けるのか? ●コロナワクチンは治験が済んでおらず、「緊急使用」や「特例」で承認されたもの ●そもそもコロナワクチン=遺伝子ワクチンとは何か ●どうしてコロナワクチンで血栓が出来るのか ●コロナワクチンと自己免疫疾患との関連性 ●コロナワクチン 接種後に危惧されるADE (抗体依存性感染増強) 及び抗原原罪とは? ●コロナワクチンは癌の原因となる なぜ重症者や死者が激増しているのか? 子どもへのワクチン接種は大丈夫か? 「この本は、分子生物学者、免疫学者としての私なりの小さなレジスタンスです──」 ●目次● 1章 もう一度、ワクチンの「常識」について考えてみる 2章 もう一度、感染症対策について考えてみる 3章 コロナワクチン=「遺伝子ワクチン」の正体とは何なのか? 4章 スパイクタンパクの危険性 5章 コロナワクチンは免疫不全の原因となる ●著者紹介● 荒川 央(あらかわ・ひろし) 1968年生まれ。1991年 京都大学理学部卒業、1996年 京都大学理学博士 (分子生物学、免疫学)。分子生物学者、免疫学者。バーゼル免疫学研究所 (バーゼル)、ハインリッヒ・ペッテ研究所 (ハンブルク)、ヘルムホルツ研究所 (ミュンヘン)、マックスプランク研究所 (ミュンヘン) を経て、現在、分子腫瘍学研究所 (ミラノ)所属。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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クィア・アクティビズム:はじめて学ぶ〈クィア・スタディーズ〉のために
¥1,980
ISBN978-4-7634-2002-2 C0036 発行:2022年3月25日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● 「LGBT」「多様性」理解のその先へ── これからの時代のジェンダー/セクシュアリティを 考えるための新教養、超入門編 女性や性的マイノリティは歴史の中でいかに闘い、どのような困難に直面したのか。想定されていなかった様々な“差異”に出会った時、そこに新たな連帯の可能性の領野が広がる── あらゆる境界線を疑い、多様な性/生の在り方を問い直す ●目次● 第1章 アメリカ独立宣言とリベラル・フェミニズム 第2章 1960 年代のアメリカと性革命 第3章 ラディカル・フェミニズムとレズビアン・フェミニズムの勃興 第4章 病気としての同性愛から抵抗へ 第5章 アイデンティティとプライド 第6章 エイズの流行 第7章 エイズ・アクティビズム 第8章 クィア・スタディーズの理論とその背景 第9章 同性婚と軍隊 第10章 性別を越境する ●著者紹介● 新ヶ江章友(しんがえ・あきとも) 1975年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了、博士(学術)。 カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学男女共同参画推進センター特任助教を経て、現在、大阪市立大学大学院都市経営研究科/人権問題研究センター教授。 著書として、『日本の「ゲイ」とエイズ-コミュニティ・国家・アイデンティティ』(青弓社、2013年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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1966年早大学費闘争の記録:学生たちは、なぜこのように闘ったのか
¥1,980
ISBN978-4-7634-2001-5 C0036 発行:2022年3月25日 四六判上製 248頁 ●内容紹介● 過激派の暴力と対峙したまともな学生運動の存在と、参加した学生たちの貴重な証言 大学は誰のものか──根源的な問いを投げかけ、大学における民主主義や学生自治のあり方を問い、150日の長期にわたって全学ストを闘い抜いた早稲田の学生たち。 全国学園闘争の先駆となった早大学費闘争の歴史的意義と現代に連なる精神を、貴重な資料と当事者たちの証言から探る。 ●目次● 刊行に寄せて 第1章 はじめに 「一九六六年早大学費値上げ反対一五〇日スト」とは何だったのか 第2章 早大学費闘争と私 第3章 早大学費闘争が問いかけるもの ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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「小さな歴史」と「大きな歴史」のはざまで:歴史についての断章
¥1,650
ISBN978-4-7634-2000-8 C0020 発行:2022年3月5日 四六判並製 188頁 ●内容紹介● 歴史はなぜ存在しているのか── 「私にとっての歴史」と「私たちにとっての歴史」を考える 私たちの身の回りのいたる所にある「歴史」。 では「歴史」はなぜ、どのように作り出されているのだろうか── 歴史の構築性、歴史認識にかかわる諸問題を、歴史学から哲学、社会問題や映画、漫画など多様なテーマを手がかりに読み解く。 個人、家族、国家、地球、宇宙…それぞれの歴史がある ●目次● 主な目次 プロローグ 第一章 歴史の構築 第二章 理論的な問題 第三章 歴史のあり方 第四章 メディアと歴史 エピローグ あとがき ●著者紹介● 岡本充弘(おかもと・みちひろ) 1945年栃木県生まれ、東京大学人文科学系大学院博士課程西洋史学専攻単位取得退学、東洋大学名誉教授、東洋大学人間科学総合研究所所長(2004年~2008年)。 専攻はイギリス近代史(チャーティスト運動)、歴史理論。 主要著作 (単著) 『国境のない時代の歴史』(近代文芸社、1993年)、『開かれた歴史へ──脱構築のかなたにあるもの』(御茶の水書房、2013年)、『過去と歴史──「国家」と「近代」を遠く離れて』(御茶の水書房、2018年) (共編著)『歴史として、記憶として──『社会運動史』1970~1985年』(御茶の水書房、2013年)、『歴史を射つ──言語論的転回・文化史・パブリックヒストリー・ナショナルヒストリー』(御茶の水書房、2015年)、Western Historiography in Asia: Circulation, Critique and Comparison (DeGruyter, 2022年) (翻訳)キース・ジェンキンズ著『歴史を考えなおす』(法政大学出版会、2005年)、「ヘイドン・ホワイトに聞く:聞き手=エヴァ・ドマンスカ」(『思想』2010年8月号)、ピーター・バーク「文化史の強みと弱み」(『思想』2012年10月号)など ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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近代日本の歴史と史料
¥4,400
ISBN978-4-7634-0999-7 C3020 発行:2022年3月5日 A5判並製 400頁 ●内容紹介● いわゆる実証主義史学とは、歴史学の本質を表すことばであり、史料批判という作業を経た後の史料を基に歴史像を再構成する知的営為をいうのであろう。 本書は、法政大学・同大学院で日本近代史を長年指導された長井純市先生のご退職にあたって企画・編集された記念論集である。 論集全体を通じたテーマは「史料」である。刊行・非刊行を問わず、日本近代史のさまざまな史料に対して、新しい解釈を加え、歴史像の再構築を試みた論稿が収められている。各論稿は多様な関心に基づくものであるが、全体として、①従来ほとんど扱われてこなかった史料や新しい方法論を用いた論稿、②史料批判や再解釈を通じて既存の歴史像を描き直した論稿、③史料の収集・編纂過程など、歴史をめぐる営み自体に注目した論稿で構成されている。 今日、日本近代史研究の史料はデジタル化によってアクセスしやすいものになってきているが、そこから新しい歴史像を描き出すためには、じっくりと史料に向き合う必要があることには変わりがない。その一方で、足で稼がなければ得られない、未知の魅力的な史料もなお膨大にある。歴史学と史料を取り巻く環境が変化し続ける時代にあって、改めて史料にこだわることで日本近代史像の再構築に資するとともに、新たな史料の発掘・考察を誘う契機となれば幸いである。 ●目次● 中正の史風─法政大学日本近代史の系譜─(淺井良亮) 米国外交文書から見た日本近代史像(長井純市) 公園パンフレットに見る東京市公園行政の史蹟保存・活用施策(齋藤智志) 徴兵に関する統計と法令(渡辺穣) 国立国会図書館憲政資料室所蔵「加波山事件関係資料」と小針重雄(飯塚彬) 文化空間「我孫子・白樺派」に集う人々─原田京平を中心に─(稲村隆) 北海道における国有未開地処分と大農場による開墾事業─金原農場資料と道庁土地台帳を素材に─(佐藤敏彦) 潮来祇園祭礼儀式「でぼげ」、「いりぼげ」に関わる地域文化に関する一考察(磯山義輝) 文久政局と三条西季知─史料「三条西季知記録」の記載から─(田高彰子) 家文書に残る写真群の基礎的研究(川﨑華菜) 条約改正と対清交渉─最恵国待遇を中心に─(山下大輔) 金子堅太郎における「日米友好」の論理(飯田直輝) 台湾総督府の建議書から読み解く領有初期の憲法問題─建議書と高野孟矩台湾高等法院長非職事件─(加藤次夫) 日本労農弁護士団の発足と天野末治(関勲) 婦人雑誌『女鑑』と日露戦争─女性と戦争をどう論じたのか─(清水やすし) 「大正大礼記録」の編纂について(鈴木隆春) 日誌等にみる後藤新平伯伝記編纂会の活動─発起人の一人、杉山茂丸を例として─(馬場宏恵) 旧海軍士官たちによる太平洋戦争に関する証言・記録の収集保存努力について(吉田正志) ●著者紹介● 長井 純市(ながい・じゅんいち) 1956年福島県いわき市(旧勿来市)生。 文部省(現文部科学省)事務官を経て、1998年法政大学文学部史学科専任講師、1999年同助教授、2010年同教授。 主な著書・編著書 『渡辺千秋関係文書』(共編著、尚友倶楽部、1994年) 『河野広中』(吉川弘文館、2009年) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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新訳 ミリンダ王の問い:ギリシア人国王とインド人仏教僧との対論
¥3,520
ISBN978-4-7634-0998-0 C0015 発行:2022年2月20日 A5判並製 416頁 ●内容紹介● いまなおその輝きを失うことのない 仏教とインド哲学の重要古典 紀元前の仏教・インド哲学の古典的名著『ミリンダ王の問い』をさらにわかりやすくし、一冊にまとめた新訳決定版 パーリ語原典からの全訳 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授、公益財団法人中村元東方研究所が運営する東方学院の講師。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)など。
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反対尋問と事実認定2:歴史をめぐる事件の記録と解説
¥2,750
ISBN978-4-7634-0997-3 C3032 発行:2022年2月20日 A5判並製 336頁 ●内容紹介● 裁判官にとって専門外である「歴史をめぐる事件」について、反対尋問と事実認定のあり方を検証する 第三次家永教科書訴訟、南京事件名誉毀損事件をはじめ、争点が「歴史」そのものにもなる法廷。裁判調書、歴史学専門家による調査資料と意見書をもとに「歴史的事実」の認定過程を再現し、現代の法廷における「事実認定」を多角的・批判的に検証する。 “勝つべきものが勝つ”ことが裁判のあるべき姿ならば、なぜあの判決になったのか──「正義」を担う公正な裁判、そしてこれからの裁判のあり方を問う。 ●目次● はじめに 第1 第三次家永教科書裁判における七三一部隊の記述について 第2 李秀英名誉毀損事件 第3 吉見義明名誉毀損事件 第4 原朗に対する名誉毀損による謝罪広告等請求事件 補論 「裁判と学問」のあいだ(序論) おわりに ●著者紹介● 渡邊 春己(わたなべ・はるみ) 山梨県生まれ。東京大学法学部卒。 弁護士(東京弁護士会所属、30期)。 著書に『反対尋問と事実認定1』(花伝社)、共著書に『「事実」をつかむ』(こうち書房)、『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』(教育史料出版会)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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新出雲国風土記:山犬伝説
¥1,980
ISBN978-4-7634-0995-9 C0093 発行:2022年1月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 明かされる「出雲王権」誕生の秘密 山犬に愛される不思議な少年ナムチは、やがて人々を統べる王となる── 大和朝廷が『古事記』、『日本書紀』、『出雲国風土記』の神話に隠した“史実”を紐解く、本格古代史エンタメ小説! ●目次● 第一部 出雲の海 第二部 変身 第三部 因幡 第四部 朝鮮半島 第五部 王国の夢 ●著者紹介● 信太謙三(しだ・けんぞう) 1948年生まれ。静岡県出身。早稲田大学卒。時事通信社入社、香港特派員、北京支局長、上海支局長などを歴任。1996年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。2004年4月から10年間、東洋大学教授を務めた。現在は公益財団法人新聞通信調査会理事。主な著書に、『天孫降臨――日本縄文書紀』(花伝社、2017年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ホームレス救急隊:フランス「115番通報」物語
¥1,870
ISBN978-4-7634-0994-2 C0098 発行:2022年1月25日 A5判変形並製 136頁 ●内容紹介● 「国境なき医師団」創設者がつくった路上生活者24時間支援組織、 サミュ・ソシアル(SAMU Social)の挑戦 盲目の移民、脚の腐った人、アルコール中毒者や精神病者…… なぜ彼らは、「何も求めない人々」を助けるのか? フランス発祥のホームレス緊急支援隊を描いたバンド・デシネ 企業や政府を巻き込み、医師やケースワーカーと連携。 世界中に広がり、30年以上続く支援システムの原点と最前線 ●著者紹介● 作者:オド・マッソ(Aude Massot) 1983年生まれ、バンド・デシネアーティスト。ベルギーの美術学校で学んだ後、パリでアニメーションの仕事に従事。2009年より、シナリオライターとの共同でバンド・デシネを出版するようになる。近年は社会問題や国際問題を取り上げたBDが多く、「性差別に反対する女性BDクリエーターの会」のメンバーでもある。 訳者:川野英二(かわの・えいじ) 大阪市立大学文学研究科教授。都市・社会政策の社会学。共訳書にセルジュ・ポーガム『貧困の基本形態──社会的紐帯の社会学』(新泉社、2016年)、『リッチな人々』(花伝社、2020年)など。 川野久美子(かわの・くみこ) フランス語通訳・翻訳。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net