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対米従属の原点 ペリーの白旗
¥1,870
発行 2015年11月20日 四六判並製240頁 ●内容紹介● 1853年、黒船襲来 ペリーは日本に2枚の白旗を渡し、「降伏」を迫った ──のちにマッカーサーが踏襲し、今日の基地問題にも直結する「白旗トラウマ」 日米最初の接触で、何が起こったか? ペリーの通訳・ウィリアムズの日記をもとに、長年の「ペリーの白旗論争」に決着をつける 歴史家たちはなぜこの事実を隠そうとするのか? ●目次● 第1章 対米従属の原点、「白旗授受」はなかったのか? 第2章 「白旗」授受のあらまし 第3章 ウィリアムズの役割を評価する 第4章 朝河によるウィリアムズの評価 第5章 「白旗」論争 第6章 戦後に残った「白旗」の怨恨 「衣の下から鎧が見える」――結びに代えて ●著者紹介● 矢吹 晋(やぶき・すすむ) 1938年生まれ。東京大学経済学部卒。東洋経済新報社記者、アジア経済研究所研究員、横浜市立大学教授を経て、横浜市立大学名誉教授。(財)東洋文庫研究員、21世紀中国総研ディレクター、朝河貫一博士顕彰協会代表理事。 著書:『文化大革命』、『毛沢東と周恩来』(以上、講談社現代新書)、『朝河貫一とその時代』、『日本の発見──朝河貫一と歴史学』、『劉暁波と中国民主化のゆくえ』、『チャイメリカ』、『尖閣問題の核心』、『尖閣衝突は沖縄返還に始まる』、『敗戦・沖縄・天皇』(以上、花伝社)他多数。
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あなたは死刑判決を下せますか:小説・裁判員
¥1,650
発行 2015年10月25日 四六判並製 252頁 ●内容紹介● 「判決主文」被告人を死刑に処する! 迫りくるリミット、悩みぬく裁判員 ついに、5対4で死刑判決が下った だが、判決後に真犯人が現れた…… 異色の裁判員ドラマ、ここに完成! 「健全な社会常識」とは何か 「市民感覚」とは何か 人は間違いなく人を裁くことはできるのか? ●目次● 序 章 ある事件 第一章 「健全なる社会常識」とは如何なるものか 第二章 「市民感覚」は生かされているか 第三章 かくして「判決」はつくられた 第四章 女子学生の死 第五章 告白 ●著者紹介● 木村伸夫(きむら・のぶお) 大阪に生まれ京都に育つ。 大学卒業後、大学図書館及び博物館の仕事に従事。京都市在住。 著書:『ひだまりの樹陰』(MBC21京都支局すばる出版、2007) 『第九交響曲ニッポン初演物語』(知玄舎、2009) 『ベルリンの蒼き森』(知玄舎、2010) 『七十一年目の「第九交響曲」』(鳥影社、2013) 『悲善の器』(鳥影社、2014)
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地方都市を考える:消費社会の先端から
¥1,650
発行 2015年10月10日 四六判並製 228頁 ●内容紹介● 「地方消滅」「地方創世」の狂騒のなかで 地方都市はどうなる? 日本の人口の4割が暮らす地方都市。 ショッピングモール、空き家、ロードサイド、「まちづくり」…… 東北のある中都市を舞台に、この国の未来を先取りする地方都市の来し方行く末を考える。 地方都市では何を幸福として 何を目指して生活が営まれているのか── ●目次● 第1章 地方都市に住まう。 第2章 地方都市を移動する。 第3章 地方都市に招く、地方都市で従う。 第4章 地方都市で遊ぶ、地方都市で働く。 ●著者紹介● 貞包英之(さだかね・ひでゆき) 1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、山形大学准教授。専攻 社会学・消費社会論・歴史社会学。主要著作「戦後という時代の同一性:昭和天皇の像を巡って」(『ライブラリ相関社会学8〈身体〉は何を語るのか?』新世社、2003年)、「ジャパニーズ・カルチャーのレッスン」(『映画プロデュース研究』第4号、2009年)、「住居と感覚水準:超高層住宅論」(遠藤知巳編『フラット・カルチャー:現代日本の社会学』せりか書房、2010年)、「消費の誘惑:一八、一九世紀日本における消費の歴史社会学」(『思想』№1067、2013年)
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K 消えた娘を追って
¥1,870
発行 2015年10月15日 四六判上製240頁 ●内容紹介● ダブリン国際文学賞ノミネート ブラジル軍事政権に拉致された娘を探す父親―― カフカ『城』『審判』に匹敵する、現代の不条理 ある日突然姿を消した娘を捜す父親Kの物語。 Kはユダヤ系ポーランド人で、ブラジルに移住する前に祖国で反政府活動のため投獄された経験を持つ。 父親の苦悩と真相解明を求める姿、失踪者家族たちの訴え、娘や婿の手紙、軍部側の動き…… そしてなんらかの形で事件に関わった人々の思いが、まるでひとつの合唱のように響き合い、少しずつ全貌が明らかになる。 ●著者紹介● ベルナルド・クシンスキー(Bernardo Kucinski) 1937年、ブラジル、サンパウロ生まれ。ユダヤ系ポーランド人移民の二世。ブラジルのジャーナリストで、2012年までサンパウロ大学国際ジャーナリズム学科の教授。ブラジルの軍政時代(1964-1985)には自主的にイギリスに亡命し、BBC他でジャーナリストとして活躍。妹のアナ・ホーザが行方不明になったため1974年ブラジルに帰国。労働党党首ルーラ大統領の第一期(2002-2006)には大統領の特別補佐官を務めた。サンパウロ大学退職後、作家活動に入る。本作でポルトガル・テレコム文学賞、ブラジル作家国際連盟文学賞審査員特別賞受賞、ダブリン国際文学賞、サンパウロ文学賞新人賞最終審査ノミネート。 ●訳者紹介● 小高利根子(こだか・とねこ) 東 京都出身。現在、川崎市高津区在住。1968年東京外国語大学英米科卒業。1970年より数年ずつブラジル、サンパウロ市へ。通算22年以上、ブラジルに住む。1974年から1976年までの2年間、サンパウロ大学人文学部社会学科に在籍。日本では「アムネスティ・インターナショナル日本」、「日本ラテンアメリカ子どもと本の会」会員。ブラジルでは「ブラジル日系文学会」会員。 主な翻訳書 『さよならブラジル──国籍不明になった子供たち』(花伝社、1989) 『サンパウロ・コネクション──ブラジル女性たちの歌舞伎町物語』(文藝春秋、1994) 『大航海──南極から北極へ 660日間 ヨットひとり旅』(文藝春秋、1995) 『期待はずれのニッポン──投書に見る在日ブラジル人の声』(インターナショナルプレス、1996) 『ブラジルの民話 クルピーラ/サシ・ペレレー』(インターナショナルプレス、2007)
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報道危機の時代:報道の正義、社会の正義 PART 2
¥1,870
発行 2015年9月15日 四六判並製 276頁 ●内容紹介● 権力による露骨なマスコミ支配 報道は試練のとき 正しい報道とは何か? 第一線記者たちはどう考えているか…… 犯罪をおかした少年の実名報道は正しいか 戦争報道に公正な視点はありえるか マー君の高額契約を手放しで喜ぶ報道でよいのか 学生たちとの論議の中から生まれた本 ●目次● Ⅰ 暴力と非寛容の時代に 第1章 ナショナリズムとどう向き合うか 第2章 戦争報道に正義はあるか 第3章 若者に戦争責任はあるか Ⅱ たしかな報道のために 第4章 実名報道の根拠は何か 第5章 情報源明示はなぜ必要か 第6章 世論調査は信用できるか 第7章 内緒話(オフレコ)をなぜ書くか Ⅲ 記者の足元が問われる 第8章 マー君の高額契約は正当か 第9章 日常の性差別をどう正すか 第10章 記者クラブは必要か ●著者紹介● 阪井 宏(さかい・ひろし) 1956年神奈川県生まれ。県立鎌倉高校、慶応大学法学部卒。1980年に北海道新聞入社。記者として札幌、釧路、旭川、東京などで勤務。2011年3月に早期退社。同4月から北星学園大学教授。1999年から1年間、英オックスフォード大グリーンカレッジフェロー。
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言語vs認知の脳内抗争史:西洋脳と東洋脳をめぐる新たな知の冒険
¥2,750
発行 2015年9月15日 A5判並製 292頁 ●内容紹介● 世界の認知論を一変させる ズームイン型(東洋脳)とズームアウト型(西洋脳)仮説の提唱! 欧米文化崇拝の迷信を打破し、忘れられた日本人研究者たちの独創的かつ画期的な研究成果を基盤にすえて、新たな「世界歴史言語学(比較歴史認知言語学)」を提唱。 東洋脳という深層構造と、西洋脳という表層構造との、近代日本人の脳内抗争史。 ●目次● 第1章 世界歴史言語学は「物証」によって世界史像を根底から覆す 第2章 ズーム型認知と統語語順の相互作用仮説を補強するさまざまな文献を読み味わう 第3章 ズーム型認知と統語語順の仮説から見た人類の言語の起源 ――歴史言語学抜きの「言語の起源」国際論争、会議は踊る 第4章 ズーム型認知仮説の視点から大正デモクラシーと昭和ファシズムを捉え直す 付録・引用文献 柴田勝征氏を偲ぶ ●著者紹介● 柴田勝征(しばた・かつゆき) 1943年、太平洋戦争末期の東京に産まれる。1968年、東京大学大学院理学研究科数学専攻修士課程を修了し、大阪大学に就職。後に埼玉大学に転勤。この間、代数的位相幾何学の研究に従事し、日本数学会、アメリカ数学会、フランス数学会などの学術雑誌に研究論文を発表。フランス、スイス、ポーランドなどで総計約8年間の在外研究。 著書に『算数教育と世界歴史言語学』、『フィンランド教育の批判的検討』(花伝社)。NPO法人「言語研究アソシエーション」理事、福岡大学理学部名誉教授、埼玉大学名誉教授。2014年急逝。
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高齢者住宅があぶない:介護の現場でいま何が起こっているのか
¥1,650
発行 2015年9月10日 四六判並製 192頁 ●内容紹介● 激増する無届施設 横行するブラック高齢者住宅 しばりつけられる老人、深刻化する虐待…… 金持ち優先の特別養護老人ホーム 行き場のない高齢者 このままでは介護制度は崩壊する! 業界再生の道はあるのか? ●目次● 序章 いま、高齢者住宅で何が起こっているのか 第一章 超高齢社会の現実と高齢者住宅の役割 第二章 混乱する高齢者住宅制度、激増する無届施設 第三章 役割を見失った特養ホーム・社会福祉法人 第四章 高齢者の住まいをどのように整備していくのか ●著者紹介● 濱田孝一(はまだ・こういち) 1967年生まれ。経営コンサルタント。90年立命館大学経済学部卒業、旧第一勧業銀行入行。その後、介護職員、社会福祉法人マネジャーを経て、2002年に住宅コンサルティング会社を設立。現在は、高齢者住宅の開設、運営サイト「高住経ネット」の主幹として高齢者住宅のコンサルティングを行っている。社会福祉士、介護支援専門員、建物設備取引主任者、ファイナンシャルプランナー。
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アジア共同体と日本:和解と共生のために
¥2,200
発行 2015年9月10日 四六判上製 256頁 ●内容紹介● 東アジアの過去と未来 和解と共生、発展を阻むものは何か? 日本・中国・韓国の研究者がそれぞれの立場と視点から現状と課題を解明 アジアの共生と平和のために ●目次● 第Ⅰ部 アジア共同体の可能性 第Ⅱ部 東アジアの歴史空間 第Ⅲ部 東アジアの経済 第Ⅳ部 東アジアの歴史問題 第Ⅴ部 平和の探求 ●著者紹介● 殷燕軍(イン・イェンジュン) 関東学院大学経済学部教授 林博史(はやし・ひろふみ) 関東学院大学経済学部教授 河棕文(ハ・ジョンムン)韓国・ハンシン大学日本学科教授 渡辺憲正(わたなべ・のりまさ)関東学院大学経済学部教授 鄧 捷(トウ・ショウ)関東学院大学文学部准教授 田中史生(たなか・ふみお)関東学院大学経済学部教授 佐藤佑治(さとう・ゆうじ)関東学院大学前文学部教授 大内憲昭(おおうち・のりあき)関東学院大学文学部教授 清晌一郎(せい・しょういちろう)関東学院大学経済学部教授 許寿童(ホ・スドン)中国・三亜学院社会発展学部副教授 佐治暁人(さじ・あきと)関東学院大学経済学部非常勤講師 崔学松(さい・がくしょう)静岡文化芸術大学文化政策学部講師 小野百合子(おの・ゆりこ)関東学院大学経済学部非常勤講師
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日航機事故の謎は解けたか:御巣鷹山墜落事故の全貌
¥2,750
SOLD OUT
発行 2015年8月12日 A5判並製 巻頭カラー口絵+288頁 ●内容紹介● 航空機史上最悪の事故 1985年8月12日、520人の尊い命を奪った ジャンボジェット墜落事故から30年。 歳月を経たいまだからこそ語りえた真相と開示された資料──。 いま明かされる悲劇の全貌 陰謀説すら飛び交う事故の謎に答える決定版 ●目次● 第1章 事故概要・事故調査概要 第2章 謎は解けたか・残された課題 第3章 インタビュー ●著者紹介● 北村行孝(きたむら ゆきたか) 読売新聞社社会部、科学部をへて論説委員、科学部長などを歴任。2010年から東京農業大学教授(応用生物科学部)。NPO法人「航空・鉄道安全推進機構」理事。著書に『悲劇の真相――日航ジャンボ機事故調査の677日』(共著、読売新聞社)など。 鶴岡憲一(つるおか けんいち) 読売新聞社会部、解説部等を経て東京本社編集委員、消費者庁「事故調査機関の在り方に関する検討会」委員、上智大学と日本大学の講師等を歴任。「消費者事故調 その実像と将来像」(学文社)など。
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ある戦時下の抵抗:哲学者・戸坂潤と「唯研」の仲間たち
¥2,200
発行 2015年8月20日 四六判上製272頁 ●内容紹介● 敗戦、そして戸坂潤の獄死から70年 1930年代、反戦運動が特高警察に根こそぎ弾圧されていくなかで、6年間にわたってしたたたかに抵抗を続けた、世界に例のない文化組織「唯物論研究会」。哲学者・戸坂潤をはじめ、この唯研につどう若き知識人たちは、ファシズムが吹き荒れる下でも、人生を楽しみ、仲間と交わり、好戦イデオロギーに抗い続け、のちに戦後の民主主義運動の芽となっていった。彼らの鮮烈な生き方が示すものは何か? ●目次● 第1章 若き京都学派 戸坂潤と三木清 一九二一年~二九年 第2章 唯研創設 一九二九年~三二年 第3章 唯研の奴ら 一九三二年~三四年 第4章 おけさほど 一九三五年~三六年 第5章 唯研解散 一九三七年~三九年 第6章 獄死 一九三九年~四五年 注記/参考文献 あとがき [資料]関連年表/主な登場人物/唯物論研究会幹事一覧 ●著者紹介● 岩倉 博(いわくら・ひろし) 1947年、宮城県角田市生まれ。1970年、福島大学経済学部卒業。鋼鉄業、印刷業の事業所に勤務し、労働組合の活動に従事。08年まで東京地方労働組合評議会(東京地評)書記。1988年から私家版冊子『でくのぺん』を執筆・刊行。山梨県北杜市在住。 著書『異評 司馬遼太郎』草の根出版会、2006年。『ある哲学者の軌跡──古在由重と仲間たち』花伝社、2012年。 編著『陽光きらめいて——民主経営労組40年のあゆみ』光陽出版社、1992年。『国際労働基準で日本を変える——ILO活用ガイドブック』大月書店、1998年。
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教育改革はアメリカの失敗を追いかける:学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像
¥1,760
発行 2015年7月25日 四六判並製240頁 ●内容紹介● これでよいのか? 日本の教育改革 崖っぷちの〈教育の機会均等〉 鍵をにぎるのは地域社会と教師の共同 ●目次● はじめに 第Ⅰ部 新自由主義教育改革の全体像 第1章 新自由主義教育改革とは何か 第2章 安倍政権が進める新自由主義教育改革 第3章 グローバリゼーションと道徳教育 第4章 崩壊が進むアメリカ新自由主義教育改革 ――シカゴ市の学力テスト拒否と学校統廃合反対運動―― 第Ⅱ部 学制改革の突破口 第5章 チャータースクールと公設民営学校 第6章 小中一貫校とは何か 終章 対抗軸はどこにあるか ●著者紹介● 山本由美(やまもと・ゆみ) 和光大学現代人間学部教授。専攻・教育行政学・教育法学。〈主な著書〉『ベストスクール――アメリカの教育はいま』花伝社、2002年。『学力テスト体制とは何か』花伝社、2009年。〈共著〉『学校統廃合に負けない』花伝社、2005年。『地域が子どもを守る』ケイ・アイ・メディア、2007年。
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里山の「人の気配」を追って:雑木林・湧水湿地・ため池の環境学
¥1,870
発行 2015年7月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 里山をもう一歩深く知る 今も国土の4割を占める里地里山と、私たちはどのように付き合ってきたのか 里山の小宇宙・湧水湿地とため池の魅力とは 生き物の暮らし、場所の成り立ちと意味、変わりゆく姿と課題 フィールドワークから見えてきた里山のいま ●目次● 第一章 里山へようこそ 第二章 里山とはどんなところ? 第三章 里山の異空間・湧水湿地 第四章 様々な顔をもつため池 第五章 現代の私たちにとっての里山 ●著者紹介● 富田啓介(とみた・けいすけ) 1980年、愛知県生まれ。2009年、名古屋大学大学院環境学研究科修了。博士(地理学)。現在、法政大学文学部地理学科助教。専門は自然地理学、特に地生態学。主な研究テーマは、里地里山における人と自然の関わり、ため池や湧水湿地をはじめとする生物生息地の保全・活用。共著に、『古地図で楽しむなごや今昔』(風媒社)、『歴史と環境─歴史地理学の可能性を探る─』(花書院)、『私の小さな森づくり』(INAX出版)などがある。
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日本の中国侵略の現場を歩く:撫順・南京・ソ満国境の旅
¥1,870
発行 2015年7月15日 A5判並製260頁 ●内容紹介● 今も残る惨劇の記憶 日本人が知らない侵略と、その爪痕 中国の人々は、いまどう考えているのか? 加害に向き合い、日中の和解と友好のため続けられてきた日本人の運動 戦後70年の節目に、 日本人はどう行動すべきか? ●目次● 第一章 加害と人間再生の地・撫順 第二章 南京大虐殺から七〇年後の南京にて 第三章 ソ満国境地帯に関東軍要塞群を訪ねる ●著者紹介● 青木 茂(あおき しげる) 平和を考え行動する会・会員、撫順の奇蹟を受け継ぐ会・会員、日本中国友好協会・会員、長良川河口堰建設に反対する会・会員、アイヌとシサムのウコチャランケを実現させる会・会員、NPO 法人ナショナルトラスト=チコロナイ・会員 著書 『日本軍兵士・近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』風媒社、2006 年 『二一世紀の中国の旅 偽満州国に日本侵略の跡を訪ねる』日本僑報社、2007 年 『万人坑を訪ねる 満州国の万人坑と中国人強制連行』緑風出版、2013年
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日本軍「慰安婦」問題の核心
¥2,750
発行 2015年6月25日 A5判上製370頁 ●内容紹介● 慰安婦問題の決定版! これだけの資料がある、歴史的事実は消せない! 河野談話以後も500点近い資料が発掘され、公文書や連合国の資料も含め1000点近くの膨大な資料が存在している──。 軍隊と性、戦時性暴力──米軍の性対策の歴史と現状 興味深い国際比較──慰安婦制度はどこにでもあったか? 膨大な資料に裏打ちされた歴史的事実! ●目次● 序章 第Ⅰ部 問題の所在をめぐって 第Ⅱ部 資料に基づく日本軍「慰安婦」研究 第Ⅲ部 歴史資料隠蔽と歴史の偽造 第Ⅳ部 米軍の性売買政策・性暴力 補論 資料 ●著者紹介● 林 博史(はやし ひろふみ) 1955年、兵庫県神戸市生まれ。1985年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。現在、関東学院大学経済学部教授、日本の戦争責任資料センター研究事務局長。専攻は現代史、軍隊・戦争論。主な著書に『暴力と差別としての米軍基地』(かもがわ出版)、『沖縄戦と民衆』(大月書店)、『沖縄戦 強制された「集団自決」』(吉川弘文館)、『戦犯裁判の研究』(勉誠出版)、『戦後平和主義を問い直す』(かもがわ出版)、『シンガポール華僑粛清』(高文研)、『BC級戦犯裁判』(岩波書店)、『裁かれた戦争犯罪』(岩波書店)、『「慰安婦」・強制・性奴隷: あなたの疑問に答えます』(御茶の水書房)等多数。
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なるほど日本経済:「平成バブル」から「アベノミクス」まで
¥1,650
発行 2015年6月25日 四六判並製 176頁 ●内容紹介● 一気に読める日本経済25年の流れ ●なぜバブル経済が発生したのか ●なぜ政府・日銀はそれを止めることができなかったのか ●その後の「失われた20年」の経済・金融政策は正しかったのか ●アメリカは日本に対してどのような要求を突きつけてきたのか ●現在のアベノミクスは正しいのか 抉り出す隠された真実── ●目次● Ⅰ 土地バブルの時代 (1987~90年) Ⅱ 資産デフレの時代(1991~92年) Ⅲ 対外黒字拡大の時代(1993~95年) Ⅳ 6大改革の時代(1996~2000年) Ⅴ 市場主義改革の時代(2001~2006年) Ⅵ 二〇〇〇年代のアメリカ経済 Ⅶ アベノミクスの時代(2007~2015年) ●著者紹介● 富永 泰行(トミナガ ヤスユキ) 1942年 徳島県(三好市)生まれ 1965年 東京大学法学部卒業 同年 大和銀行入社 銀行勤務時代は、調査部、総合研究所(シンクタンク) において約28年間、マクロ経済の調査・分析に従事 現 在 大阪経済大学・大学院客員教授元・国際経済研究センター・ブレーン 元・りそな総合研究所・調査本部副本部長 元・大和銀総合研究所・経済金融研究本部長 主な著書 日本経済は「再生」するか(LEC)
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石木ダムの真実 ホタルの里を押し潰すダムは要らない!:ふるさとを守れ! 13世帯、執念の戦い
¥1,100
発行 2015年6月15日 A5判並製ブックレット138頁 ●内容紹介● 利水・治水の両面で不必要な長崎県・石木ダム建設 50年以上にわたる反対運動は、何を訴えかけるのか 長崎県と佐世保市が行ったデータ改ざんの数々 50年経っても出来ていないダムって、本当に必要? 全国で横行する不要なダム建設を見直すために── ●目次● Ⅰ 石木ダム紛争の経過と現状 第1章 石木ダム事業の概要 第2章 石木ダム建設計画との闘い Ⅱ 石木ダム事業は違法である! 第1章 ダム事業の違法性を考える視点 第2章 利水面から見た石木ダム事業の違法性 第3章 治水面から見た石木ダム事業の違法性 第4章 民主主義から見た石木ダム事業の違法性 第5章 税金はもっと有効に活用してほしい Ⅲ 今後の展望 第1章 石木ダム問題は国民に何を突きつけるのか 第2章 石木ダム事業を廃止に追い込むために 第3章 石木ダム事業廃止 第4章 私たちは、これからもたたかい続ける 石木ダム反対運動年表
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見捨てられた水俣病患者たち:救済を待つ人びと
¥880
発行 2015年6月10日 A5判ブックレット 80頁 ●内容紹介● 公式確認からおよそ60年、水俣病がいまだに解決しない理由は何か なぜ多くの患者が「発見」されるのか 残されたすべての患者の救済を ●目次● 第1章 水俣病救済の歴史 第2章 救済までたどりつかない人びと 第3章 居住地域が対象地域外のため救済されなかった人びと 第4章 対象年代外のため救済されなかった人びと 第5章 救済のあり方 資料編 第一八六回国会 参議員法務委員会会議録第14号より 参考人・大石利生(水俣病不知火患者会会長)発言
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STAP細胞の正体:「再生医療は幻想だ」復活! 千島・森下学説
¥1,870
発行 2015年5月25日 四六判並製308頁 ●内容紹介● STAP細胞はある!! それは万能細胞リンパ球だ!! iPS細胞は、発ガン療法で終わる──丹波靭負博士 STAP細胞はあるが、再現は無理──森下敬一博士 そもそも人間の体は、万能細胞だらけです──安保徹博士 再生医療の闇にうごめく利権勢力…… 再生医療"幻想"は、国際医療マフィアの洗脳! ●目次● 第1章 光と闇……STAP騒動とは? 第2章 iPSに追いつけ、追いこせ! 第3章 世界支配"闇の力"が抹殺!STAP細胞 第4章 みんな、やってる─臨床試験三分の二はペテン 第5章 iPS細胞はガン化する 第6章 iPSは安全か? STAPはあるか? 第7章 弾圧の闇から復活!千鳥・森下学説 ●著者紹介● 船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ) 1950年、福岡県生まれ。主な著作に『抗ガン剤で殺される』、『笑いの免疫学』、『病院に行かずに「治す」ガン療法』、(以上、花伝社)、『クスリは飲んではいけない!?』、『ガン検診は受けてはいけない!?』、『「長生き」したければ食べてはいけない!?』(徳間書店)、『五大健診は病人狩りビジネス』(ヒカルランド)、『病院で殺される』、『3日食べなきゃ7割治る』、『やってみました! 1日1食』(三五館)、『できる男は超少食』(主婦の友社)などがベストセラーに。 さらに『新医学宣言——いのちのガイドブック』(キラジェンヌ)、『THE GREEN TECHNOLOGY』(彩流社)ほか多数。 人を活かす医療を求めて「新医学宣言」を立ち上げ、新しい医療のあり方や療法を提案。
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朝鮮学校物語:あなたのとなりの 「もうひとつの学校」
¥1,320
発行 2015年5月25日 A5判ブックレット144頁 ●内容紹介● あなたは、朝鮮学校の本当の姿を知っていますか? 日本の中の朝鮮学校はどのように生まれ、どんな教育をしているのか── 韓国で広く読まれた、隣人を知るための入門書 ●目次● 「五〇年の時差」を考える──「日本版」刊行によせて 田中宏 韓国版序文 再び、朝鮮学校 趙慶喜 歌「ひとつ」 まんが「私と朝鮮学校」 尹丙虎 第Ⅰ部 知ってみよう朝鮮学校 朝鮮学校Q&A 朝鮮学校の歴史と現在 佐野通夫 第Ⅱ部 それぞれの朝鮮学校物語 1 わたしと朝鮮学校 李明玉 2 消えてしまった私の故郷 具良鈺 3 わが子を朝鮮学校に通わせた理由 申嘉美 4 在日朝鮮人と統一 金鎭煥 5 モンダンヨンピルと朝鮮学校 クォン・ヘヒョ
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なぜ、いま東アジア共同体なのか
¥2,200
発行 2015年4月25日 四六判上製280頁 ●内容紹介● 東アジア共同体構想の推進こそが未来を拓く 国際環境の大変動に日本はいかなる構想力をもって対応すべきか? すべての偉大な歴史的出来事は、ユートピアとして始まり、現実として終わった。──クーデンホフ・カレルギー(EUの父) ●目次● はじめに 本書出版にあたって 序章 二一世紀は「アジア力」の世紀 進藤榮一 第1章 東アジア共同体へ具体的な提案をしよう 鳩山由紀夫 第2章 リベラル派の二一世紀大戦略としての「東アジア共同体」構想 高野孟 第3章 政治史の中で考える東アジア共同体構想 中島政希 補論 沖縄の自己決定権と東アジア共同体 ――スコットランド独立投票から沖縄が学ぶもの―― 島袋純 ●著者紹介● 鳩山友紀夫(由紀夫)(はとやま・ゆきお) 一般財団法人東アジア共同体研究所理事長。第93代内閣総理大臣。 進藤榮一(しんどう・えいいち) 筑波大学名誉教授、国際アジア共同体学会会長、東アジア共同体評議会副議長、国連NGO/DEVNET東京・理事。 高野孟(たかの・はじめ) 一般財団法人東アジア共同体研究所理事・主席研究員。ジャーナリスト。 中島政希(なかじま・まさき) 一般財団法人東アジア共同体研究所評議員長、元衆議院議員。現在、政治団体政党政治研究所代表。 島袋純(しまぶくろ・じゅん) 琉球大学教育学部教授、沖縄建白書島ぐるみ会議事務局次長
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老化にさようなら:60歳から始める100歳現役の秘訣!
¥1,320
発行 2015年4月10日 四六判変型並製 176頁 ●内容紹介● さあ、若がえりスイッチ、ON! 徹底紹介! 活性酸素を減らして、体を若がえりモードに ゴキゲンで、談笑するだけ、ボケ防止 老後はこんなにおもしろい!! 医学博士の楽しいアンチエイジング ●目次● 一章 老化の原因と対処法 二章 長寿になるには 三章 不老不死の生き方 四章 寿命を延ばす医療──幹細胞の研究 五章 外見に見る若返りの方法 六章 長寿になるためには 七章 長寿と認知症対策 八章 一〇〇歳長寿に学ぶ長寿になる方法 ●著者紹介● 奥山 隆三(おくやま・たかぞう) 医学博士、元・京都大学講師。神戸大学大学院医学研究科出身。京都大学、神戸大学において、癌の研究(特にアポトーシスと癌抑制遺伝子)に没頭し、多くの研究論文を国際雑誌において発表。
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宗教と政治の転轍点:保守合同と政教一致の宗教社会学
¥3,850
発行 2015年2月28日 A5判上製 416頁 ●内容紹介● 戦後日本の宗教運動は、どのように、そしてなぜ、政治に関わってきたのか 「政教分離」を謳う戦後日本社会において、宗教運動は国家をどう考え、何を目指して政治に関わろうとするのか。なぜ既成政党を支持し、あるいはなぜ独自の政治団体をつくって選挙に出るのか。自民党政権を支える宗教運動の保守合同から、創価学会=公明党、オウム真理教、幸福の科学まで――。 ポストオウム世代の実証的宗教社会学者が 戦後日本の難問に挑む ●目次● 第1章 宗教と政治をめぐる研究史 第Ⅰ部 保守合同―宗教団体の政治関与と「正統」的宗教ナショナリズムの求心性― 第2章 戦後日本の保守合同運動 第3章 保守合同運動と新宗教運動 第Ⅱ部 政教一致―宗教団体の政治進出と独自のユートピアの希求― 第4章 創価学会=公明党―基点としての王仏冥合・国立戒壇建立― 第5章 浄霊医術普及会=世界浄霊会―浄霊普及、神意としての選挙戦― 第6章 オウム真理教=真理党―シャンバラ化の夢想、ハルマゲドンの回避― 第7章 アイスター=和豊帯の会=女性党―「新しい女性の時代」のために― 第8章 幸福の科学=幸福実現党―選ばれた日本、ユートピア建設の理想と現実― 結章 宗教と政治と「私たち」の課題 ●著者紹介● 塚田穂高(つかだ・ほたか) 1980年、長野市生。國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所助教。長野県長野高等学校、東京学芸大学教育学部を経て、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野修士課程・博士課程を修了。博士(文学)。専門は宗教社会学で、新宗教運動・政教問題・カルト問題などの研究に取り組む。論文・著書に、『宗教と社会のフロンティア』(共編著、勁草書房、2012年)、『情報時代のオウム真理教』(共著、春秋社、2011年)、「変貌する「幸福の科学」の今昔」(『世界』2009年9月号)「偽装・虚勢・無反省」(『中央公論』2014年1月号)など。
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成熟社会における組織と人間
¥1,760
発行 2015年3月25日 四六判並製208頁 ●内容紹介● 成熟社会とは何か 成熟社会は到来しているのか? 成熟社会に対応して、革新組織や運動は根本的な自己改革が求められているのではないか? 革新政党の可能性を問う ●目次● 序章 成熟社会 [Ⅰ] 成熟社会における組織と運動 第1章 時代にこたえる組織と運動 第2章 組織と人編の問題 第3章 護憲運動と革新組織の再生 第4章 民主的教育運動の活性化を考える 第5章 道徳教育の教科化と対抗戦略 第6章 福祉国家から福祉社会へ [Ⅱ] 成熟社会の課題と人間 第7章 成熟社会における表現の自由 第8章 生命倫理と自己決定 第9章 関係的存在としての人間と自己決定 第10章 環境問題が成熟社会に問いかけるもの ●著者紹介● 碓井 敏正(うすい としまさ) 1946年、東京都生まれ1969年、京都大学哲学科卒業1974年、京都大学大学院博士課程哲学専攻修了。専攻:哲学 。現在、京都橘大学名誉教授。主著『自由・平等・社会主義』(文理閣)『格差とイデオロギー』(大月書店)『成熟社会における人権、道徳、民主主義』(文理閣)『ポスト戦後体制への政治経済学』(大月書店、大西広氏との共編)『格差社会から成熟社会へ』(大月書店、大西広氏との共編)『成長国家から成熟社会へ』(花伝社、大西広氏との共編)他多数。
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ウクライナ危機の実相と日露関係
¥1,100
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発行 2015年3月25日 A5判ブックレット120頁 ●内容紹介● ウクライナ情勢、北方領土問題 ロシア側からは問題はどう見えているか 日本の立場を問う ●目次● 第1章 下斗米伸夫+鳩山友紀夫(2014年3月10日放送) 「緊迫するウクライナ情勢と日本」 ・第2章 コンスタンチン・サルキソフ+鳩山友紀夫(2014年5月12日放送) 「ウクライナ危機から東アジアは何を学ぶか」 ・第3章 木村三浩+鳩山友紀夫+高野孟(2014年12月3日放送) 「クリミアの現地で見たウクライナ内戦」 ・第4章 高野孟(『情況』2014年7月号) 「プーチン=悪者論で済ませていいのか?」 ・第5章 アナトリー・コーシキン+鳩山友紀夫(2014年12月24日放送) 「日露関係の未来を占う ●著者紹介● 鳩山友紀夫(由紀夫)(はとやま・ゆきお)第93代内閣総理大臣 下斗米伸夫(しもとまい・のぶお)法政大学法学部教授 コンスタンチン・サルキソフ 全ロシア日本研究会名誉会長 木村三浩(きむら・みつひろ)一水会代表 アナトリー・コーシキン モスクワ東洋大学教授 高野孟(たかの・はじめ)ジャーナリスト