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近代日本の歴史と史料
¥4,400
SOLD OUT
ISBN978-4-7634-0999-7 C3020 発行:2022年3月5日 A5判並製 400頁 ●内容紹介● いわゆる実証主義史学とは、歴史学の本質を表すことばであり、史料批判という作業を経た後の史料を基に歴史像を再構成する知的営為をいうのであろう。 本書は、法政大学・同大学院で日本近代史を長年指導された長井純市先生のご退職にあたって企画・編集された記念論集である。 論集全体を通じたテーマは「史料」である。刊行・非刊行を問わず、日本近代史のさまざまな史料に対して、新しい解釈を加え、歴史像の再構築を試みた論稿が収められている。各論稿は多様な関心に基づくものであるが、全体として、①従来ほとんど扱われてこなかった史料や新しい方法論を用いた論稿、②史料批判や再解釈を通じて既存の歴史像を描き直した論稿、③史料の収集・編纂過程など、歴史をめぐる営み自体に注目した論稿で構成されている。 今日、日本近代史研究の史料はデジタル化によってアクセスしやすいものになってきているが、そこから新しい歴史像を描き出すためには、じっくりと史料に向き合う必要があることには変わりがない。その一方で、足で稼がなければ得られない、未知の魅力的な史料もなお膨大にある。歴史学と史料を取り巻く環境が変化し続ける時代にあって、改めて史料にこだわることで日本近代史像の再構築に資するとともに、新たな史料の発掘・考察を誘う契機となれば幸いである。 ●目次● 中正の史風─法政大学日本近代史の系譜─(淺井良亮) 米国外交文書から見た日本近代史像(長井純市) 公園パンフレットに見る東京市公園行政の史蹟保存・活用施策(齋藤智志) 徴兵に関する統計と法令(渡辺穣) 国立国会図書館憲政資料室所蔵「加波山事件関係資料」と小針重雄(飯塚彬) 文化空間「我孫子・白樺派」に集う人々─原田京平を中心に─(稲村隆) 北海道における国有未開地処分と大農場による開墾事業─金原農場資料と道庁土地台帳を素材に─(佐藤敏彦) 潮来祇園祭礼儀式「でぼげ」、「いりぼげ」に関わる地域文化に関する一考察(磯山義輝) 文久政局と三条西季知─史料「三条西季知記録」の記載から─(田高彰子) 家文書に残る写真群の基礎的研究(川﨑華菜) 条約改正と対清交渉─最恵国待遇を中心に─(山下大輔) 金子堅太郎における「日米友好」の論理(飯田直輝) 台湾総督府の建議書から読み解く領有初期の憲法問題─建議書と高野孟矩台湾高等法院長非職事件─(加藤次夫) 日本労農弁護士団の発足と天野末治(関勲) 婦人雑誌『女鑑』と日露戦争─女性と戦争をどう論じたのか─(清水やすし) 「大正大礼記録」の編纂について(鈴木隆春) 日誌等にみる後藤新平伯伝記編纂会の活動─発起人の一人、杉山茂丸を例として─(馬場宏恵) 旧海軍士官たちによる太平洋戦争に関する証言・記録の収集保存努力について(吉田正志) ●著者紹介● 長井 純市(ながい・じゅんいち) 1956年福島県いわき市(旧勿来市)生。 文部省(現文部科学省)事務官を経て、1998年法政大学文学部史学科専任講師、1999年同助教授、2010年同教授。 主な著書・編著書 『渡辺千秋関係文書』(共編著、尚友倶楽部、1994年) 『河野広中』(吉川弘文館、2009年) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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新訳 ミリンダ王の問い:ギリシア人国王とインド人仏教僧との対論
¥3,520
ISBN978-4-7634-0998-0 C0015 発行:2022年2月20日 A5判並製 416頁 ●内容紹介● いまなおその輝きを失うことのない 仏教とインド哲学の重要古典 紀元前の仏教・インド哲学の古典的名著『ミリンダ王の問い』をさらにわかりやすくし、一冊にまとめた新訳決定版 パーリ語原典からの全訳 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授、公益財団法人中村元東方研究所が運営する東方学院の講師。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)など。
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反対尋問と事実認定2:歴史をめぐる事件の記録と解説
¥2,750
ISBN978-4-7634-0997-3 C3032 発行:2022年2月20日 A5判並製 336頁 ●内容紹介● 裁判官にとって専門外である「歴史をめぐる事件」について、反対尋問と事実認定のあり方を検証する 第三次家永教科書訴訟、南京事件名誉毀損事件をはじめ、争点が「歴史」そのものにもなる法廷。裁判調書、歴史学専門家による調査資料と意見書をもとに「歴史的事実」の認定過程を再現し、現代の法廷における「事実認定」を多角的・批判的に検証する。 “勝つべきものが勝つ”ことが裁判のあるべき姿ならば、なぜあの判決になったのか──「正義」を担う公正な裁判、そしてこれからの裁判のあり方を問う。 ●目次● はじめに 第1 第三次家永教科書裁判における七三一部隊の記述について 第2 李秀英名誉毀損事件 第3 吉見義明名誉毀損事件 第4 原朗に対する名誉毀損による謝罪広告等請求事件 補論 「裁判と学問」のあいだ(序論) おわりに ●著者紹介● 渡邊 春己(わたなべ・はるみ) 山梨県生まれ。東京大学法学部卒。 弁護士(東京弁護士会所属、30期)。 著書に『反対尋問と事実認定1』(花伝社)、共著書に『「事実」をつかむ』(こうち書房)、『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』(教育史料出版会)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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新出雲国風土記:山犬伝説
¥1,980
ISBN978-4-7634-0995-9 C0093 発行:2022年1月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 明かされる「出雲王権」誕生の秘密 山犬に愛される不思議な少年ナムチは、やがて人々を統べる王となる── 大和朝廷が『古事記』、『日本書紀』、『出雲国風土記』の神話に隠した“史実”を紐解く、本格古代史エンタメ小説! ●目次● 第一部 出雲の海 第二部 変身 第三部 因幡 第四部 朝鮮半島 第五部 王国の夢 ●著者紹介● 信太謙三(しだ・けんぞう) 1948年生まれ。静岡県出身。早稲田大学卒。時事通信社入社、香港特派員、北京支局長、上海支局長などを歴任。1996年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。2004年4月から10年間、東洋大学教授を務めた。現在は公益財団法人新聞通信調査会理事。主な著書に、『天孫降臨――日本縄文書紀』(花伝社、2017年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ホームレス救急隊:フランス「115番通報」物語
¥1,870
ISBN978-4-7634-0994-2 C0098 発行:2022年1月25日 A5判変形並製 136頁 ●内容紹介● 「国境なき医師団」創設者がつくった路上生活者24時間支援組織、 サミュ・ソシアル(SAMU Social)の挑戦 盲目の移民、脚の腐った人、アルコール中毒者や精神病者…… なぜ彼らは、「何も求めない人々」を助けるのか? フランス発祥のホームレス緊急支援隊を描いたバンド・デシネ 企業や政府を巻き込み、医師やケースワーカーと連携。 世界中に広がり、30年以上続く支援システムの原点と最前線 ●著者紹介● 作者:オド・マッソ(Aude Massot) 1983年生まれ、バンド・デシネアーティスト。ベルギーの美術学校で学んだ後、パリでアニメーションの仕事に従事。2009年より、シナリオライターとの共同でバンド・デシネを出版するようになる。近年は社会問題や国際問題を取り上げたBDが多く、「性差別に反対する女性BDクリエーターの会」のメンバーでもある。 訳者:川野英二(かわの・えいじ) 大阪市立大学文学研究科教授。都市・社会政策の社会学。共訳書にセルジュ・ポーガム『貧困の基本形態──社会的紐帯の社会学』(新泉社、2016年)、『リッチな人々』(花伝社、2020年)など。 川野久美子(かわの・くみこ) フランス語通訳・翻訳。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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本当に大丈夫か、新型ワクチン:明かされるコロナワクチンの真実
¥1,320
ISBN978-4-7634-0993-5 C0047 発行:2022年1月25日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 次々と報告される新たなデータと症例が物語る、 ワクチン接種が進んだ世界の現実 ●mRNAとスパイク蛋白は、接種後、体内でどうなるのか? ●ブレークスルー感染にブースター接種……ワクチンは本当に効いているのか? ●心筋炎、血小板減少、腎炎、多形滲出性紅斑……無視できない副作用の数々 ●繰り返されてきた「ビッグ・ファーマ」による不正と犯罪 ●コロナとワクチン、氾濫する情報との正しい向き合い方 打った人も、打ってない人も、知っておくべきワクチンの本質 「最も信頼できるワクチン本」、待望の第2弾! ●目次● Ⅰ 新型ワクチンに対する世間の誤解 Ⅱ どこまでわかった? コロナとワクチン Ⅲ 座談会「コロナとワクチン、これからの向き合い方」 ●著者紹介● 岡田正彦(おかだ・まさひこ) 1972年に新潟大学医学部卒業。1990年に同大学教授となり、動脈硬化症、予防内科学などの研究と診療に従事。LDLコレステロールの測定法を世界に先駆けて開発した。循環器専門医(~2011年)、産業医、米国心臓学会プロフェッショナル会員などの資格。2002年に臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。文部科学省・大学設置審議会の専門委員、米国電子工学会・論文誌の共同編集長、日本生体医工学会・論文誌の編集長などを歴任。2012年より新潟大学名誉教授。 著書に『人はなぜ太るのか』(岩波新書)、『がんは8割防げる』(祥伝社新書)、『薬なしで生きる』(技術評論社)、『検診で寿命は延びない』(PHP新書)、『医療AIの夜明け:AIドクターが医者を超える日』(オーム社)、『大丈夫か、新型ワクチン』(花伝社)などがある。2010年、日本経済新聞にコラム「ほどほど健康術」を1年間連載。 ★関連書籍 「大丈夫か、新型ワクチン」 https://kadensha.thebase.in/items/48945588 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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脳科学で探る認知症予防:「健全な脳」のつくり方と新しい治療法
¥1,650
ISBN978-4-7634-0992-8 C0047 発行:2022年1月25日 四六判並製 208頁 ●内容紹介● 脳の仕組みを知れば、認知症はこわくない! ・狩猟採集時代の脳に学ぶ、脳の健全さを阻害する要因とその対策 ・運動、食事、睡眠、ストレス──毎日の生活習慣改善で、何歳からでも脳は成長する ・「認知症には根本的な治療方法がない」を覆す、「治せる派」の医師たちの新しい治療法 ・家族が認知症になったら……正しい理解と医療機関の選び方 認知症の「予防」と「治療」がわかる!今日からはじめる認知症対策 ●目次● 第I部 認知症の予防は可能か? 第1章 脳の仕組み 第2章 認知症に関する一般的な考え方 第3章 認知症の原因と影響要因 第4章 健全な脳とは? 第5章 脳科学で探る認知症の予防 第II部 認知症になったらどうするか? 第6章 近年開発された新しい治療法 第7章 家族が認知症になったときの対応 ●著者紹介● 稲葉 秀明(いなば・ひであき) 1942年富山県滑川市生まれ。横浜国立大学工学部応用化学科卒業、東京大学工学系大学院工業化学専門課程修士修了。ブリヂストン、名古屋大学工学部原子核工学科、川崎製鉄ハイテク研究所を経て、1997年より千葉大学教育学部教授。2007年千葉大学を定年退職。工学博士。 主な著書:『氷はなぜ水に浮かぶのか』『携帯電話でなぜ話せるのか』(丸善)、『大学は出会いの場』『反原発か、増原発か、脱原発か──日本のエネルギー問題の解決に向けて』(大学教育出版)、『エネルギーのはなし』『空気のはなし』『色と光のはなし』『水の不思議』(技報堂出版)、『温度と熱のはなし』(大学教育出版)、『波のはなし』『地球と環境のはなし』『脳科学のはなし』(技報堂出版) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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いのちの種:武藤富美短歌集
¥1,870
ISBN978-4-7634-0991-1 C0092 発行:2021年12月20日 四六判並製 237頁 ●内容紹介● 日々の暮らしの発見や季節が移ろう喜び、家族やふるさと、山形・酒田への思いを歌に詠みあげた。 同じ言葉を織り込んだ短歌を八首並べた「八首詠」の手法で紡ぐ。生きる喜びと感動がこころに残る短歌集。 子どものころの戦争体験を綴った「こどもの戦争体験記」つき。「あけび」短歌会同人。 ●目次● 序 小笠原嗣朗 第Ⅰ部 武藤富美短歌『あけび』誌より 第Ⅱ部 こどもの戦争体験記 あとがき 武藤富美(旧姓 石黒)年譜 ●著者紹介● 武藤富美(むとう・ふみ) 昭和10年 山形県酒田市生まれ 昭和32年 東北女子短大生活科卒業 昭和32年 青森明の星学園(中学、高校、短大)に奉職 昭和34年 日本女子大通信学部食物科に編入 平成11年 九州大学大学院修士課程入学、平成13年修士課程(教育学)修了 平成15年 福岡女子短大保育学科特任教授 平成16年 筑紫女学園短大幼児教育学科(非常勤) 平成18年 「あけび歌会」入会 記録誌 『子と共に育つ──親子映画八年の歩み』 、詩集『いろり囲んで──我母となりても母を偲びて』 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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反対尋問と事実認定1:尋問の記録と解説
¥3,300
ISBN978-4-7634-0990-4 C3032 発行:2021年12月20日 A5判並製 566頁 ●内容紹介● 膨大な実例と実務経験に裏付けられた反対尋問の理論と実践的体系 資料と証拠の分析、そして仮説と検証という科学的根拠をもとに「事実」を確定させるための反対尋問。裁判における「正確かつ公正」な事実認定と判決を構成する、反対尋問の〈法廷技術〉とは。 これからの公正な裁判を担う法律家、そして裁判に備えるすべての人のための、方法別・目的別「反対尋問」理論と実践の手引き ●目次● はじめに ・法廷技術としての「反対尋問」 ・事実の探求のための「反対尋問」 ・事実の認識過程における「反対尋問」の役割 第1章 反対尋問と事実認定 第2章 実際に行った尋問とその結果 第3章 本書のまとめ ●著者紹介● 渡邊 春己(わたなべ・はるみ) 山梨県生まれ。東京大学法学部卒。 弁護士(東京弁護士会所属、30期)。 著書に『「事実」をつかむ』(こうち書房)、『歴史の事実をどう認定しどう教えるか』(教育史料出版会)(いずれも共著)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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だれも知らないイスラエル:「究極の移民国家」を生きる
¥2,200
ISBN978-4-7634-0989-8 C0036 発行:2021年12月20日 A5判並製 240頁 ●内容紹介● イスラエル国内の分断・偏見・差別、 移民2世・3世が問われるアイデンティティ── 「ユダヤ人約束の地」が内側に抱えるジレンマと、温かく熾烈な日常 建国から73年。パレスチナとの確執を抱えながら、多くの移民・難民の移住先となってきたイスラエル。一枚岩に見える国内には、超正統派や宗教シオニストといった宗教者と、宗教とは距離をとる4割の世俗派、出身地域や移民時期、エスニシティなどによる複雑な分断が生まれている。伝統と多様性の交差点に暮らす、一人ひとりの物語。 「イスラエルを心から“祖国”だと思える日がくるのだろうか」 エッセイとグラフィックノベルで綴る、知られざるイスラエル ●目次● はじめに グラフィックノベルで架橋する社会 中東に飛び込む 戸澤典子 from バヴア 「二重の移民」を生きる 井川・アティアス・翔 from バヴア イスラエルってどんな国? エルサレム・ビーン ただいま 声たちが見える アーク イスラエルの日常を描く(イスラエル人アーティストへのインタビュー) ルトゥ・モダン アサフ・ハヌカ ギラッド・セリクター ヤルデン・ヴァッサ おわりに ●著者紹介● バヴア(Bavuah) 井川・アティアス・翔と戸澤典子が2017年にイスラエルで設立したグラフィックノベル制作ユニット。井川はイースタン・メノナイト大学で紛争解決の修士課程修了、戸澤は東京大学大学院総合文化研究科博士課程後期に在籍。それぞれ社会学の知識を生かしながら、イスラエル・パレスチナの様々な人びとのストーリーに耳を傾け、マンガ作りに励む。今後は活動の場を日本へ広げ、日本の人々の多様性を描いていきたい。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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チヨさんの「身売り」:歴史に隠された女性たちの物語
¥1,650
ISBN978-4-7634-0988-1 C0036 発行:2021年12月10日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● [推薦]福島みずほ(社会民主党党首/参議院議員) 「本書を推薦します いつの時代も貧困の“しわ寄せ”は女性の身に」 ある日突然消えた乳母は、“お妾さん”にされた── 戦前からコロナ禍の現代まで「戦争に向かう日本」の陰で、搾取される女性の性 現代につづく「女性の貧困」問題に迫った必読の書! ●目次● はじめに 第一章 ウサギと五・一五事件 第二章 戦争と女性の性 第三章 現代の格差と貧困 おわりに ●著者紹介● いのうえせつこ 本名井上節子。1939 年岐阜県大垣市生まれ。横浜市在住。県立大垣北高校・京都府立大学卒。子ども、女性、平和などの市民運動を経て女性の視点で取材・執筆・講演活動。フリーライター。一般社団法人日本コンテンツ審査センター諮問委員。一般社団法人AV人権倫理機構監事。NPO法人精舎こどもファンド代表。NPO法人あんしんネット代表。 著書として、『新宗教の現在地:信仰と政治権力の接近』、『ウサギと化学兵器:日本の毒ガス兵器開発と戦後』、『地震は貧困に襲いかかる:「阪神・淡路大震災」死者6437 人の叫び』(以上花伝社)、『女子挺身隊の記録』、『占領軍慰安所:敗戦秘史 国家による売春施設』、『子ども虐待:悲劇の連鎖を断つために』、『女性への暴力:妻や恋人への暴力は犯罪』、『高齢者虐待』、『多発する少女買春:子どもを買う男たち』、『AV 産業:一兆円市場のメカニズム』、『買春する男たち』、『新興宗教ブームと女性』(以上新評論)、『主婦を魅する新宗教』、『結婚が変わる』(以上谷沢書房)、『78 歳 ひとりから』(私家版)など。ほか共著多数。 [第三章監修]吉田正穂(よしだ・まさほ) 1967年愛知県生まれ。1991年東京大学法学部卒業、ソニー株式会社入社。2006年弁護士登録(横浜弁護士会・現神奈川県弁護士会所属、よこはま第一法律事務所所属)。2020年度神奈川県弁護士会副会長。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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Voyager:虐待サバイバー、救済の物語
¥1,870
ISBN978-4-7634-0987-4 C0036 発行:2021年12月10日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 人は、消えない心の傷を抱えたまま、この現実を生き抜くことができるのか? 「こちら〈現実〉、応答せよ〈物語〉」──変えようのない過去を救うべく、虐待サバイバーと動物学者が交わした、魂の物語(ナラティブ・セラピー)。 「覚えておきなさい、私を惨めと呼んでいいのは私だけ」 ●目次● 第1章 この絵を君に 第2章 ふたりの小瓶 第3章 美容師ローラン・ベルディ 第4章 先生、あのね 第5章 0の街に行けば 第6章 ケモノノプライド 第7章 周波数の森 第8章 秘密基地へようこそ ●著者紹介● 吉野かぁこ(よしの・かぁこ) 1980年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。現在はフリーライターとして、地方創生や移住、狩猟、カルチャー関係、児童虐待などのテーマで取材を重ねる。虐待サバイバー。 マツバラ・ハジメ 1969年生まれ。京都大学理学部卒業。同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。動物学専攻。現在、博物館勤務。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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建築・まちづくり学のスケッチ:新しい建築・地域デザインの時代に
¥2,200
ISBN978-4-7634-0986-7 C0052 発行:2021年11月25日 四六判並製 180頁 ●内容紹介● 「見る」「感じる」「理解する」── スケッチを通じて、建築とまちに向き合おう まち歩きの合間に、気になった建築や景観をスケッチしてみる。 そこに表れた自分だけの「ながめ」が「共感」を呼び、やがて「まちづくり」となる。 気軽に楽しむ、建築・景観スケッチのすすめ ●目次● 第1章 建築・まちづくりに向き合うスケッチ 第2章 スケッチの履歴 第3章 まちづくり学 ●著者紹介● 志村 秀明(しむら・ひであき) 芝浦工業大学建築学部教授。1968 年東京都生まれ。専門は、まちづくり、地域デザイン、都市計画。北海道大学工学部土木工学科、及び熊本大学工学部建築学科卒業、安井建築設計事務所勤務を経て、早稲田大学大学院修士課程・博士課程修了、早稲田大学理工学部建築学科助手、芝浦工業大学工学部建築学科助教授・准教授・教授を経て、2017 年より現職。博士(工学)、一級建築士。日本建築学会奨励賞(2006年度)受賞。 主な著書に『まちづくりデザインゲーム』(共著、学芸出版社、2005)、『月島再発見学』(アニカ、2013)、『東京湾岸地域づくり学』(鹿島出版会、2018)、『ぐるっと湾岸 再発見』(花伝社、2020)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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新型コロナとコロナ不況の克服:危機に打ち勝つ総合政策
¥1,650
ISBN978-4-7634-0985-0 C0036 発行:2021年11月20日 四六判並製 200頁 ●内容紹介● 免疫力強化対策と消費税減税がコロナ克服の鍵となる! 戦後最悪のマイナス成長と大不況をもたらした新型コロナ禍。 危機管理政策、経済政策、医療政策などの総合政策学の観点から、多面的かつ徹底的に究明した失策の原因と、それを克服して新型コロナに打ち勝つ総合的な政策を大胆に提言。 次の“波”に備える「ワクチンだけに頼らない免疫強化」とは? ●目次● 第Ⅰ部 検証・日本のコロナ対策 第1章 新型コロナの大流行とあるべき対策・政策とは何か 第2章 新型コロナ感染に打ち勝つ医療対策とは何か 第3章 新型コロナに打ち勝つワクチンとは何か 第4章 新型コロナに打ち勝つ新しい治療薬とは何か コラム 新型コロナに負けない最強野菜スープのレシピ 第Ⅱ部 経済をどう立て直すか 第5章 新型コロナパンデミックによる不況をどう回復させるか 第6章 消費税増税による景気悪化とその回復政策とは 第7章 新型コロナ禍で悪化した企業業績とその回復対策とは 第8章 新型コロナ禍で変化した働き方とその改善対策とは 第9章 消費税増税や新型コロナ禍で悪化した雇用情勢とその回復政策とは 第10章 2021年東京オリンピックは成功したか否か ●著者紹介● 林 直嗣(はやし・なおつぐ) 法政大学名誉教授、SBI大学院大学客員教授、日本経済政策学会元副会長。 1974年慶應義塾大学経済学部卒業。1976年同大学院経済学研究科修士課程修了。1979年同大学院経済学研究科博士課程修了。1982年トロント大学大学院政治経済学研究科博士課程中退。1983年法政大学経営学部専任講師。1986年同学部助教授。1993年同学部教授。2013~2016年日本経済政策学会副会長。2017年法政大学ベストティーチャー賞。 単著書に『ミクロ経済学入門』(世界書院、1992)、『カナダの金融政策と金融制度改革』(近代文藝社、1994、カナダ首相出版賞受賞)、『経済学入門』(新世社、2013)など。共著書多数。翻訳書に『奇跡の選択』(ミルトン・フリードマン著、三笠書房、1984)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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カントと自己実現:人間讃歌とそのゆくえ
¥3,520
ISBN978-4-7634-0984-3 C3010 発行:2021年10月25日 A5判上製 400頁 ●内容紹介● 認識・実践の両面からの〈自己実現〉論、そして〈価値ニヒリズム〉へ── カントの人間観から、現代の危機を乗り越える「思考態度」を蘇生する 人間存在に「讃嘆と畏敬」の念を抱き、地上における〈最高善〉の実現を目指したヒューマニズムの哲学者、カント。 価値の全面崩壊=〈価値ニヒリズム〉に面して徹底的に考え抜いた不屈の思索を解き明かし、危機に直面する現代人のための新たな「人間讃歌」を展望する。 〈人間学〉の視座から問う、50年にわたるカント研究の集大成 ●目次● 第Ⅰ部 認識存在論 第Ⅱ部 実践価値論 第Ⅲ章 カントの真意を読む ●著者紹介● 渋谷治美(しぶや・はるよし) 1948年静岡県に生まれる。1972年東京大学文学部倫理学科卒業。1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1979年東京大学文学部助手。1982年埼玉大学教育学部講師、その後助教授、教授。2014年埼玉大学定年退職。2015年放送大学特任教授。2019年放送大学定年退職。現在、埼玉大学名誉教授。この間、1996年冬学期ウィーン大学哲学科客員教授。2004~2008年埼玉大学教育学部長。2008~2011年埼玉大学副学長。2015~2019年放送大学埼玉学習センター所長。 専攻はカント思想、総合人間学。 主な著書に『新版 逆説のニヒリズム』(花伝社2007)、『リア王と疎外──シェイクスピアの人間哲学』(花伝社2009)。主な訳書にカント『実用的見地における人間学』(『カント全集15 人間学』(岩波書店2003所収)、G.ペルトナー『哲学としての美学 〈美しい〉とはどういうことか』(監訳、晃洋書房2017)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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KUSAMA:愛、芸術、そして強迫観念
¥1,980
ISBN978-4-7634-0982-9 C0098 発行:2021年10月25日 A5判並製 144頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「artsandphil.jp」(2021年12月17日) 「月刊美術」(2021年1月号) 「週刊読書人」(2021年10月22日 第3412号) ●内容紹介● 比類なき成功を収めた「女性芸術家」、その光と影── 前衛の女王・草間彌生の「闘い」を鮮やかに描いたイタリア発のグラフィック・ノベル 「芸術は男が支配している。白人男性が、アメリカ人が。私は何者?」 母親との確執ののち、旧態依然の芸術観に囚われた1950年代の日本を飛び出し、単身アメリカに渡った草間彌生。幻覚や心の病と闘いながらも、芸術によって社会的因習を打ちこわし、世界的アーティストへと上りつめるまで。 女性、そしてアジア人でありながらも世界中を魅了してきた彼女の挑戦の軌跡を辿る。 解説 竹田恵子 ●著者紹介● 作者:エリーザ・マチェッラーリ(Elisa Macellari) 漫画家、イラストレーター。タイ人の母親とイタリア人の父親のもとに生まれる。2018年、タイ人の大伯父ソムポーンの生涯を題材にしたグラフィックノベルPapaya Salad(パパイヤサラダ)で、漫画家としてデビュー。絵本の挿絵、書籍のカバー、女性向けの医療系啓発ポスターなど、さまざまな媒体にイラストを提供している。本書『KUSAMA』は、すでに英・仏・独語の翻訳が刊行されているほか、スペイン、中国、韓国でも版権が取得されている。 訳者:栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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タリバンの復活:火薬庫化するアフガニスタン
¥2,420
ISBN978-4-7634-0530-2 C0036 発行 2008年10月22日 四六判上製 284頁 ●内容紹介● 緊迫するアフガン、 パキスタン情勢を読み解く 外交最前線からのレポート タリバンがなぜ生まれ、いったん崩壊したのち、今またなぜ急速に復活しているのか? 多数民族のパシュトゥンとは? 世界最大の無政府地帯=パキスタン部族地域とは? パキスタンのタリバン化とは? 知られざるアフガンの歴史と現状をふまえ、安定化への方途を探る……。 ●目次● 第1部 前史 ── タリバンの誕生と崩壊 第1章 タリバン誕生 第2章 タリバンによるアフガニスタン支配 第3章 タリバンの置かれた国際関係 第4章 タリバン政権の崩壊 第2部 タリバン復活と政府の統治機能の欠如 第5章 タリバン復活 第6章 カルザイ政権の機能不全 第7章 タリバン復活とパシュトゥン民族主義 第8章 タリバンとアル・カーイダ 第3部 不安定化する隣国パキスタン 第9章 パキスタンの部族地域 第10章 不安定化するパキスタン ●著者紹介● 進藤雄介(しんどう・ゆうすけ) 1964年、大阪府生まれ。 1986年、東京大学経済学部卒業、外務省入省。 在サウジアラビア大使館二等書記官、地球規模問題課首席事務官、在ドイツ大使館一等書記官、通常兵器室長、福井県警察本部警務部長などを経て、2006年8月から2008年8月まで、国際情報官(安全保障、国際テロ等担当)。 現在、大臣官房考査・政策評価官。 著書に『地球環境問題とは何か』(時事通信社、2000年)、『アフガニスタン祖国平和の夢』(朱鳥社、2004年)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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疲労社会
¥1,980
ISBN978-4-7634-0983-6 C0036 発行:2021年10月15日 四六判並製 160頁 ●内容紹介● 私たちはいつまで「できること」を証明し続けなければならないのか? 絶え間ない能力の発揮と成果を求められる現代社会。 「主体性」を祭り上げ、人々が互いにせめぎ合い、自己さえ搾取せざるを得ない社会構造。この現代の病理を特異な感性から解き明かし、「創造性」「和解」をもたらす新たな「疲労」のかたち──「なにもしない」ことの可能性を探る。 倦み疲れ、燃え尽きる現代社会への哲学的治療の試み ドイツ観念論から出発し、現代思想界の先端を走るビョンチョル・ハン、その代表作にしてヨーロッパ20カ国以上で刊行されたベストセラー、待望の邦訳 ●目次● ■ 疲れたプロメテウス ■ 精神的暴力 ■ 規律(ディシプリン)社会の彼岸 ■ 深い退屈 ■ 活動的な生 ■ 見ることの教育学 ■ バートルビーの場合 ■ 疲労社会 ■ 燃え尽き症(バーンアウト)社会 ■ 訳者あとがきに代えて ●著者紹介● 原著者略歴 ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han) 1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授。 著書にTopologie der Gewalt(Matthes & Seitz, 2011)、Transparenzgesellschaft(Matthes & Seitz, 2012)、Psychopolitik: Neoliberalismus und die neuen Machttechniken(S. Fischer Verlag, 2014)、Palliativgesellschaft. Schmerz heute(Matthes & Seitz, 2020)、Undinge. Umbrüche der Lebenswelt(Ullstein, 2021)ほか。 訳者略歴 横山 陸(よこやま りく) 1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、中央大学総合政策学部准教授。 主な著作・翻訳に「マックス・シェーラーにおける「感情の哲学」」(『現象学年報』第33号、2017年)、Selbstgebung und Selbstgegebenheit(共著、Karl Alber、2018年)、ディーター・ビルンバッハー『生命倫理学』(共訳、法政大学出版局、2018年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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透明社会
¥1,980
ISBN978-4-7634-0973-7 C0036 発行:2021年10月15日 四六判並製 192頁 ●内容紹介● 「透明社会」は「管理社会」に転化する── 「透明性」というイデオロギーの哲学的解剖 哲学・現代思想・メディア論を行き来する俯瞰的視点と、現代社会における「病理」の巧みな観想的「時代診察」で、ドイツ現代思想界を牽引するビョンチョル・ハン、恰好の入門書。ハンの著作リスト含む訳者解説収録。 ベンヤミン、ボードリヤール、ロラン・バルト、アガンベンらの思想を拡張し、高度情報化社会における新たな「暴力の形態」を探る現代管理社会論 ●目次● ■ 肯定社会 ■ 展示社会 ■ エビデンス社会 ■ ポルノ社会 ■ 加速社会 ■ 親密社会 ■ 情報社会 ■ 暴露社会 ■ 管理社会 訳者解説 ●著者紹介● 原著者略歴 ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han) 1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授。 著書にMüdigkeitsgesellschaft(Matthes & Seitz, 2010)、Topologie der Gewalt(Matthes & Seitz, 2011)、Psychopolitik: Neoliberalismus und die neuen Machttechniken(S. Fischer Verlag, 2014)、Palliativgesellschaft. Schmerz heute(Matthes & Seitz, 2020)、Undinge. Umbrüche der Lebenswelt(Ullstein, 2021)ほか。 訳者略歴 守 博紀(もり ひろのり) 2019年、一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。高崎経済大学非常勤講師。 共著に『アドルノ美学解読──崇高概念から現代音楽・アートまで』(藤野寛・西村誠編、花伝社、2019年、第四章担当)、単著に『その場に居合わせる思考──言語と道徳をめぐるアドルノ』(法政大学出版局、2020年)。訳書にマーヤ・ゲーペル『希望の未来への招待状――持続可能で公正な経済へ』(大月書店、2021年、共訳:三崎和志・大倉茂・府川純一郎)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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グローバル警察国家:人類的な危機と「21世紀型ファシズム」
¥2,750
ISBN978-4-7634-0980-5 C0036 発行:2021年10月15日 四六判並製 348頁 ●内容紹介● 利潤追求システムに取り込まれる“排除された人間” 資本主義に飼い慣らされた国家はどこへ向かうのか ポスト新自由主義への構想と人間性の回復に向けて── 多国籍資本による人類への構造的暴力を解き明かす ウィリアム・I・ロビンソンによる日本語版序文「コロナウイルス・パンデミックとグローバル警察国家」収載 ●目次● 日本語版序文 コロナウイルス・パンデミックとグローバル警察国家 序論 ジョージ・オーウェルは誤解していた 第1章 グローバル資本主義とその危機 第2章 野蛮な不平等──社会統制という至上命令 第3章 軍事的蓄積と抑圧による蓄積 第4章 未来をめぐる闘争 解題 ウィリアム・I・ロビンソン「理論」の発展とその精神 監訳者あとがき 注/索引 ●著者紹介● 【著者】 ウィリアム・I・ロビンソン(William I. Robinson) カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。専門は社会学、グローバルスタディーズ、ラテンアメリカ研究。受賞歴のある著書に、A Theory of Global Capitalism (2004)、 Latin America and Global Capitalism (2008)、Global Capitalism and the Crisis of Humanity (2014)。2022年、Global Civil War:Capitalism Post-Pandemicを刊行予定。 本書The Global Police State(2020)が初の邦訳書となる。 【監訳】 松下冽(まつした・きよし) 立命館大学名誉教授。1947年生まれ。早稲田大学卒業。明治大学大学院政治経済学研究科、和歌山大学教育学部教授、立命館大学国際関係学部教授を歴任。博士(国際関係学)。 著書に、『現代メキシコの国家と政治:グローバル化と市民社会の交差から』(御茶の水書房、2010年)、『グローバル・サウスにおける重層的ガヴァナンス構築:参加・民主主義・社会運動』(ミネルヴァ書房、2012年)、『ラテンアメリカ研究入門:<抵抗するグローバル・サウス>のアジェンダ』(法律文化社、2019年)など。 訳書に、グレッグ・グランディン『アメリカ帝国のワークショップ:米国のラテンアメリカ・中東政策と新自由主義の深層』(監訳、明石書店、2008年)、ジェームズ・ミッテルマン『グローバル化シンドローム―変容と抵抗―』(共訳、法政大学出版局、2002年)など。 【訳者】 太田和宏(おおた・かずひろ) 神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。1963年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は途上国研究、開発学、フィリピン地域研究。 著書に、『貧困の社会構造分析:なぜフィリピンは貧困を克服できないのか』(法律文化社、2018年)、『日本の国際協力 アジア編』(共編著、ミネルヴァ書房、2021年)、『地域研究へのアプローチ:グローバル・サウスから読み解く世界情勢』(共著、ミネルヴァ書房、2021年) など。 岩佐卓也(いわさ・たくや) 神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。1970年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は労使関係論・社会政策。 著書に、『現代ドイツの労働協約』(法律文化社、2015年)、『新自由主義批判の再構築』(共著、法律文化社、2010年)など。 山根健至(やまね・たけし) 福岡女子大学国際文理学部准教授。1977年生まれ。立命館大学大学院国際関係研究科博士後期課程修了。博士(国際関係学)。専門は比較政治学、国際関係論、東南アジア研究。 著書に、『フィリピンの国軍と政治:民主化後の文民優位と政治介入』(法律文化社、2014年)、『セキュリティ・ガヴァナンス論の脱西欧化と再構築』(共著、ミネルヴァ書房、2018年)、など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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人生、挑戦:嫌煙権弁護士の「逆転法廷」
¥1,650
発行:2021年9月25日 四六判並製 256頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「しんぶん赤旗」(2021年10月18日 ※著者インタビュー) ●内容紹介● 弱者のために、社会のために── タバコをめぐる社会認識を塗りかえた嫌煙権運動 旗振り役となった弁護士、挑戦の45年 推薦 「受動喫煙被害の深刻さと対策の遅れの原因に迫る、渾身の論稿!」渡辺文学氏(「禁煙ジャーナル」編集長) 「現場主義に徹し法廷に挑む姿勢 若き法律家にお薦めの一冊」古城英俊氏(弁護士) 「70歳を過ぎてピアノコンクールにチャレンジ Bronze賞は驚き!」ミハウ・ソブコヴィアク氏(ピアニスト・福島学院大学教授) ●著者紹介● 伊佐山 芳郎(いさやま・よしお) 1965年、中央大学法学部卒業。2001年、ノースイースタン大学ロースクール客員研究員。東京弁護士会所属。「嫌煙権確立を目指す法律家の会」を結成し、喫煙規制を呼びかける。1980年、国鉄・国・日本専売公社を相手に「嫌煙権訴訟」を起こす。列車・飛行機や公共施設などの禁煙分煙化、飲食店などの禁煙席設置を促すきっかけとなる。1998年に国と日本たばこ産業およびその歴代社長を相手に、たばこが原因による疾病に対する製造物責任を問う「たばこ病訴訟」(正式名称:たばこ病損害賠償等請求事件)を起こす。 2017年、第19回ショパン国際ピアノコンクール(in ASIA)東京大会ショパニストS部門Bronze賞、2018年第14回エリーゼのためにピアノコンクール奨励賞、2019年第10回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(in Japan)ファイナリスト。 主な著書に、『嫌煙権を考える』(1983年、岩波新書)、『現代たばこ戦争』(1999年、岩波新書)、編著として『さらば、たばこ社会』(1987年、合同出版)、共著に『ドキュメント現代訴訟』(1996年、日本評論社)ほか多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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55年体制の実相と政治改革以降:元参議院議員・平野貞夫氏に聞く
¥2,200
発行:2021年9月10日 四六判並製 368頁 ●内容紹介● 政界の生き字引が語る、日本政治の生々しい実態 ●55年体制の実態は自社の連立政権だった! ●国対政治の悪弊──社会党は自民党から金をもらっていた! ●93年政治改革の始まりと総括 ●陸山会事件の真相──小沢氏の資金源を明かす ●民主党政権、失敗の本質 ●政治における正義、政治家が持つべき共通の価値観、哲学とは? 戦後政治史の教訓から、どのような国のかたちを描くのか? ●目次● 第一部 平野貞夫氏インタビュー 第一章 この国の政治的対抗軸を探る 第二章 政治家の持つべき価値観とは 第三章 五五年体制の深層 第二部 解題 ●著者紹介● 吉田健一(よしだ・けんいち) 1973 年京都市生まれ。2000 年立命館大学大学院政策科学研究科修士課程修了。修士(政策科学)。2004 年財団法人(現・公益財団法人)松下政経塾卒塾(第22 期生)。その後、衆議院議員秘書、シンクタンク研究員等を経て、2008 年鹿児島大学講師に就任。現在鹿児島大学学術研究院総合科学域共同学系准教授。専門は政治学。 著作に『「政治改革」の研究』(法律文化社、2018 年)、『立憲民主党を問う』(花伝社、2021 年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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大丈夫か、新型ワクチン:見えてきたコロナワクチンの実態
¥1,320
発行:2021年8月10日 四六判並製 140頁 ●書評・紹介記事掲載情報● 「中日新聞」(2021年8月29日) 「東京新聞」(2021年8月28日) ●内容紹介● 本当に「ワクチン接種で安心」と言えるのか? 数々の最新論文が明かす、これだけの根拠 ・遺伝子ワクチンの作る「トゲトゲたんぱく」の危険性 ・DNAワクチンは10年以上たたないと安心できない ・ワクチン接種がウイルスの変異を促進する ・2~6カ月のワクチン効果では集団免疫は無理 ・治療薬の完成を待った方がよい理由 「同調圧力」に負けない、賢明な判断のために── ●目次● Ⅰ コロナワクチンの仕組みとその問題点について Ⅱ ここが知りたい、コロナワクチン Ⅲ 対談「コロナワクチンは中止すべきだ」岡田正彦×鳥集徹(ジャーナリスト) ●著者紹介● 岡田正彦(おかだ・まさひこ) 1972年に新潟大学医学部卒業。1990年に同大学教授となり、動脈硬化症、予防内科学などの研究と診療に従事。LDLコレステロールの測定法を世界に先駆けて開発した。循環器専門医(~2011年)、産業医、米国心臓学会プロフェッショナル会員などの資格。2002年に臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。文部科学省・大学設置審議会の専門委員、米国電子工学会・論文誌の共同編集長、日本生体医工学会・論文誌の編集長などを歴任。2012年より新潟大学名誉教授。 著書に『人はなぜ太るのか』(岩波新書)、『がんは8割防げる』(祥伝社新書)、『薬なしで生きる』(技術評論社)、『検診で寿命は延びない』(PHP新書)、『医療AIの夜明け:AIドクターが医者を超える日』(オーム社)などがある。2010年、日本経済新聞にコラム「ほどほど健康術」を1年間連載。 ★関連書籍 「本当に、大丈夫か新型ワクチン」 https://kadensha.thebase.in/items/57101171 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ガイドブック菊池恵楓園
¥880
発行:2009年9月26日 A5判ブックレット 80頁 ●目次● 第I部 ハンセン病療養所 菊池恵楓園 第II部 菊池恵楓園が経験した事件 ●著者紹介● 菊池恵楓園の将来を考える会 (きくちけいふうえんのしょうらいをかんがえるかい) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net