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進藤榮一著作集《地殻変動する世界》第7巻 国際公共政策の道:「新しい社会」へ
¥5,500
予約商品
ISBN 978-4-7634-2154-8 C3336 発行:2025年1月25日 A5判上製 420頁 ●内容紹介● この国の「第三の開国」への道を切り拓く 「夏しか知らない蝉は夏さえも知らない」(荘子)。現存の政策理論に見る「国際視座の欠落」を軸に、ラスウェルや社会資本論、ネオ・リベラリズムに至る内外の政策理論を検証。 「第三のグローバル化」、情報革命下の「シビルミニマム論の終焉」を軸に、「市民の政策学」を提唱。新しい公共政策で、新たな社会を構想する。 解説: 白鳥浩(法政大学) 萩原伸次郎(横浜国立大学) ●目次● 識者解説 著者改題 Ⅰ 国際公共政策 Ⅱ 国際公共政策の諸相 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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まだ見たきものあり:父の帝都東京日記
¥1,650
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ISBN 978-4-7634-2156-2 C0095 発行:2025年1月25日 四六判並製 352頁 ●内容紹介● 大東京での刺激的な日々と、暗い時代への足音 昭和2年3月、菜の花輝く筑後平野を飛び出してまる一昼夜、17歳の茂は東京駅の雑踏に降り立った。働き出した逓信省では分からないことだらけだが、何でも見てやるばい、と銀座や浅草を闊歩する日々。やがて働きながら法政大学に通い、高等文官司法科試験に向けて勉強を開始。治安維持法、昭和恐慌、労働争議……大きく揺れる時代をまっすぐに見つめ、克明に記録した青春ダイアリー。 ●目次● 1927(昭和2)年 逓信省簡易保険局 1928(昭和3)年 法政大学高等師範部 国語・漢文科 1929(昭和4)年 治安維持法 1930(昭和5)年 昭和恐慌 1931(昭和6)年 軍事教練 1932(昭和7)年 法政大学法文学部 1933(昭和8)年 高等文官司法科試験 1934(昭和9)年 「大学は出たけれど……」 ●著者紹介● 永尾広久(ながお・ひろひさ) 1948年 福岡県大牟田市に生まれる 1967年 福岡県立三池高校卒業 1972年 東京大学法学部卒業 1974年 弁護士登録(横浜弁護士会) 2001年 福岡県弁護士会会長 2002年 日本弁護士連合会副会長 現在 不知火合同法律事務所(大牟田市) 著書 『税務署なんか怖くない』(花伝社) 『カード破産から立ち直る法』(花伝社) 『がんばれ弁護士会』(花伝社) 『モノカキ日弁連副会長の日刊メルマガ』(花伝社) 『星よ、おまえは知っているね』(花伝社) 『八路軍とともに──満州に残留した日本人の物語』(花伝社) 福岡県弁護士会のホームページの「弁護士会の読書」コーナーに毎日1冊の書評をアップしている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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忘れられた古典を翻訳する:セオドア・ドライサー『アメリカの悲劇』の新たなる発見
¥2,420
予約商品
ISBN 978-4-7634-2155-5 C0098 発行:2025年1月25日 四六判上製 140頁 ●内容紹介● アメリカ文学の金字塔に、もう一度息を吹き込む 小林秀雄や谷崎潤一郎らも注目した小説『アメリカの悲劇』。「死刑制度」「中絶の権利」「宗教二世」などを描いたこの先駆的名作は、今や忘れられつつあった。 百年の時を経て新訳に取り組んだドライサー研究の第一人者が、研究者として再発見した〈メッセージ性〉と、翻訳家として格闘したその〈難解さ〉を語る。 海外文学を研究/翻訳する時の〈落とし穴〉とは——? ●著者紹介● 村山淳彦(むらやま・きよひこ) 東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。最終学歴は東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で教職に就く。国際ドライサー協会顧問。 おもな著訳書に『セオドア・ドライサー論──アメリカと悲劇』(南雲堂、1987年、日米友好基金アメリカ研究図書賞受賞)、キース・ニューリン編『セオドア・ドライサー事典』(雄松堂出版、2007年)、『エドガー・アラン・ポーの復讐』(未來社、2014年)、『ドライサーを読み返せ──甦るアメリカ文学の巨人』(花伝社、2022年)、ドライサー『シスター・キャリー』(岩波書店、1997年)、ドライサー『アメリカの悲劇』上下(花伝社、2024年)、クーパー『モヒカン族最後の戦士』(小鳥遊書房、2024年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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レプリコンワクチンが危険な理由:免疫学者の検証
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2153-1 C0047 発行:2025年1月15日 四六判並製 200頁 ●内容紹介● これでも、「レプリコン(自己増殖型)ワクチン」は安全ですか? 世界で日本だけが承認された新ワクチンの正体! ● レプリコンは体内で遺伝子が「増殖」し「変異」する、全く新しいワクチン ● レプリコンワクチンは個体間で感染 (伝播) するか ● 癌の原因ともなるコロナワクチンの「DNA汚染」 ● スパイクタンパクが汗腺に蓄積し、mRNAワクチンは胎児に移行していた ● mRNAワクチンの害は世代を越えて遺伝する懸念がある ● 今後も様々な感染症や癌へと応用されようとしているmRNA製剤 ●ついに荒川論文で裏付けられた「コロナウイルス=人工ウイルス説」 コロナワクチン接種以来、日本における超過死亡は60万人! コロナワクチン後遺症の中には、心筋炎、自己免疫疾患、ターボ癌、プリオン病などの根治療法の無い病気も多い。体内に「時限爆弾」を抱えたようなもの――。 今やコロナワクチンは世界的には「時代遅れ」のものになろうとしており、製薬業界はレプリコンを含めたmRNAワクチンにマーケットの狙いを定めている……。 世界で日本だけが承認された新ワクチンの正体! 「事実上、コロナワクチンは史上最大の薬害を生みました」── ●目次● 1章 レプリコンワクチンが危険な理由 2章 mRNAワクチンは個体間で伝播するか? 3章 コロナワクチンのDNA汚染 4章 人類への大規模遺伝子導入実験としてのコロナワクチンとLNP/mRNA製剤 5章 次世代LNP/mRNA製剤と癌 6章 新型コロナ人工ウイルス論 7章 おわりに ●著者紹介● 荒川 央(あらかわ・ひろし) 1968年生まれ。1991年 京都大学理学部卒業、1996年 京都大学理学博士 (分子生物学、免疫学)。分子生物学者、免疫学者。バーゼル免疫学研究所 (バーゼル)、ハインリッヒ・ペッテ研究所 (ハンブルク)、ヘルムホルツ研究所 (ミュンヘン)、マックスプランク研究所 (ミュンヘン) を経て、現在、分子腫瘍学研究所 (ミラノ)所属。著書に、『コロナワクチンが危険な理由――免疫学者の警告』(花伝社、2022年)、『コロナワクチンが危険な理由2――免疫学者の告発』(花伝社、2023年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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黒風白雨:私はこのように生きてきた
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2152-4 C0036 発行:2025年1月15日 四六判並製 372頁 ●内容紹介● 同時代をとらえた渾身の記録 消費者金融・多重債務問題解決の第一人者、日弁連会長を歴任、3度にわたる東京都知事選に出馬……15年にわたって『週刊金曜日』を舞台に、現場に根差し、社会に向き合い続け、書き残した魂の政治・社会論考集 ●目次● はじめに 第1部 時代と向き合う 第2部 黒風白雨・風速計 おわりに ●著者紹介● 宇都宮 健児(うつのみや・けんじ) 1946年愛媛県生まれ 1969年東京大学法学部中退、司法修習所入所 1971年弁護士登録、東京弁護士会所属 弁護士として、クレジット・サラ金問題に早くから取り組み、多重債務に苦しむ多くの人を助けてきた。また、一般社団法人反貧困ネットワーク理事長として、貧困問題の解決に向けた運動にも取り組んでいる。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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未来のアラブ人1巻〜4巻まとめ買いセット
¥9,020
●内容紹介● シリア人の大学教員の父、フランス人の母のあいだに生まれた作家の自伝的コミック 「未来のアラブ人」シリーズ。 子どもの目線から見えてくる、欧米と中東の文化の違い。そして現代につながる混乱の根源とは──。 2019年より翻訳刊行を重ね、現在4巻。 この度、4巻まとめ買いセットをご用意いたしました。 ※各巻については以下 「未来のアラブ人──中東の子ども時代(1978─1984)」 https://kadensha.thebase.in/items/29410864 「未来のアラブ人2──中東の子ども時代(1984─1985)」 https://kadensha.thebase.in/items/29369258 「未来のアラブ人3──中東の子ども時代(1985─1987)」 https://kadensha.thebase.in/items/35116542 「未来のアラブ人4──中東の子ども時代(1987─1992)」 https://kadensha.thebase.in/items/89396928 ●目次● はしがき 第一章 陸軍獣医部と関東軍軍馬防疫廠 第二章 関東軍軍馬防疫廠一〇〇部隊の虚像と実像 第三章 情報戦としての細菌戦 あとがき ●著者紹介● 作:リアド・サトゥフ(Riad Sattouf) コミック作家、映画監督。 1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。主な作品に『Les Pauvres Aventures de Jérémie(ジェレミーの情けない冒険/未邦訳)』、『La Vie secrète des jeunes(若者たちの密かな生活/未邦訳)』、『Pascal Brutal(パスカル・ブリュタル/未邦訳)』など。 2010年『Pascal Brutal』でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも『未来のアラブ人』で2度目の受賞を果たす。 『未来のアラブ人』邦訳版は、2020年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。 週刊誌で連載した『Les Cahiers d’Esther(エステルの日記/未邦訳)』はテレビアニメ化。2023年アングレーム国際漫画祭で全業績を対象とするグランプリを受賞、欧州コミック界最高の栄誉を得た。 自ら監督・脚本を担当した映画に『Les Beaux Gosses(いかしたガキども)』(2010年セザール賞・初監督作品賞)、『Jacky au royaume des filles(ジャッキーと女たちの王国)』。 『未来のアラブ人』シリーズは作者初めての自伝的作品で、23ヶ国語に翻訳され300万部を超える世界的ベストセラー。2022年11月に第6巻が刊行され完結した。 訳:鵜野孝紀(うの・たかのり) 1967年東京生まれ。 1995年から2013年までパリのマンガ書店・出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。 また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる。 主な訳書に『未来のアラブ人』シリーズ(花伝社)、ミロ・マナラ『ガリバリアーナ』(パイ・インターナショナル)、ユング『はちみつ色のユン』(DU BOOKS)など。 エルザ・ブランツ『フランス人の私が日本のアニメで育ったらこうなった。』(DU BOOKS)ではコラム&解説を担当。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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心の傷と、ともに生きていく:複雑性PTSDを乗り越えるために私がしてきたこと
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2151-7 C0095 発行:2024年12月20日 四六判並製 176頁 ●内容紹介● 虐待の後遺症・複雑性PTSDを認め、受け入れ、手放すために 虐待サバイバーとして複雑性PTSDに向き合ってきた中でたどり着いた、本当の意味でのトラウマ治療。 自然とのふれあい、食生活の改善、伝統への回帰を通じ、日々の暮らしを慈しむことでレジリエンスを高め、自分の足で歩き始めた先に見えてきた景色とは──。 対談:和田秀樹(精神科医) ●目次● 第1章 虐待の後遺症とは 第2章 社会の現状とその原因や背景への考察 第3章 回復への道のり 第4章 トラウマと共に生きていくということ 対 談 虐待サバイバーが生きていける社会へ 和田秀樹×羽馬千恵 ●著者紹介● 羽馬千恵(はば・ちえ) 1983年、兵庫県赤穂市生まれ。虐待被害の当事者として、社会に必要な支援などを啓発している。著書に『わたし、虐待サバイバー』(ブックマン社、2019) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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現代社会の危機と子ども・若者(上):どの子にも豊かな遊びと平和な子ども期を
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2150-0 C0037 発行:2024年12月20日 四六判上製 320頁 ●内容紹介● 子ども・若者たちは、いかにして現代の新自由主義社会を乗り越える方法を身につけられるか? 推薦:広木克行(神戸大学名誉教授) 「登校拒否や自死の激増など、子ども・若者の諸問題の要として『よい子』のいじめに現れる精神構造の特徴をとらえる著者が、長年のいじめ研究等の蓄積を踏まえ、豊富な資料等を駆使して考察した子ども・若者の危機の現状と、その打開の道を明示した意欲作。」 登校拒否/いじめ/「よい子」の苦悩を最前線で論じてきた著者が、混迷の時代を紐解く! ●目次● はじめに──本書の課題と方法 序章 各種調査に学ぶ 一 諸調査に見る日本の子ども・若者の意識の歴史的変化 二 諸調査に見る日本の子ども・若者の意識の特徴 三 日本の子ども・若者の意識と行動の特徴と理論的課題 第二章 子ども・若者の現状と理論的課題について 一 「よい子」をめぐる問題について 二 「孤独と孤立」をめぐる問題 三 子ども・若者の「自死」について 四 登校拒否・ひきこもり問題について 五 「トー横キッズ」等と自傷行為をめぐる問題 六 子ども・若者の性をめぐる問題 七 「女子の生きづらさ」をめぐって 八 いじめ問題をめぐって 九 「よい子」はなぜいじめるのか 一〇 様々な依存症および精神疾患の増加をめぐって 一一 虐待をめぐって(「教育虐待」「毒親」を含む) ●著者紹介● 前島康男(まえじま・やすお) 1950年、埼玉県さいたま市(旧大宮市)生まれ。1979年、東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。2021年3月、熊本大学と東京電機大学での40年にわたる大学教員生活を終了。専門は子ども・若者研究、および絵本研究。現在は在野の研究者として、相談活動、学会等での研究発表や講演活動および市民活動などに取り組む。 著書に『登校拒否・ひきこもりからの“出発”(たびだち)──「よい子」の苦悩と自己形成』(東京電機大学出版局、2020)、『新版・おとなのための絵本の世界──子どもとの出会いを求めて』(創風社、2016)ほか多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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増補改訂版 カントと自己実現:人間讃歌とそのゆくえ
¥4,180
ISBN 978-4-7634-2147-0 C3010 発行:2024年12月20日 A5判上製 496頁 ●内容紹介● 認識・実践の両面からの〈自己実現〉論、そして〈価値ニヒリズム〉へ―― カントの人間観から、現代の危機を乗り越える「思考態度」を蘇生する 人間存在に「讃嘆と畏敬」の念を抱き、地上における〈最高善〉の実現を目指したヒューマニズムの哲学者、カント。 価値の全面崩壊=〈価値ニヒリズム〉に面して徹底的に考え抜いた不屈の思索を解き明かし、危機に直面する現代人のための新たな「人間讃歌」を展望する。 第35回和辻哲郎文化賞(学術部門)受賞作をより充実させて提示する、まったく新しいカント像 ●目次● 第Ⅰ部 認識存在論 第Ⅱ部 実践価値論 第Ⅲ部 カントの真意を読む ●著者紹介● 渋谷治美(しぶや・はるよし) 1948年7月静岡県御前崎近くの寒村に生まれる。1967年4月東京大学教養学部文科三類入学。1972年3月東京大学文学部倫理学科卒業。同年4月同大学大学院人文科学研究科修士課程入学。1978年3月東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1979年4月東京大学文学部助手。1982年4月埼玉大学教育学部講師、その後助教授(1984年4月)、教授(1997年4月)。2014年3月埼玉大学定年退職。2015年4月放送大学特任教授。2019年3月放送大学定年退職。現在、埼玉大学名誉教授。この間、1996年冬学期ウィーン大学哲学科客員教授。2004年4月~2008年3月埼玉大学教育学部長。2008年4月~2011年9月埼玉大学副学長。2015年4月~2019年3月放送大学埼玉学習センター所長。 専攻はカント思想研究、総合人間学。 主な著書に;『逆説のニヒリズム』(花伝社1994、のち『新版 逆説のニヒリズム』と改題し増補改訂出版、同2007)、『シェイクスピアの人間哲学』(花伝社1999、のち『リア王と疎外――シェイクスピアの人間哲学』と改題し増補改訂出版、同2009)、『カントと自己実現――人間讃歌とそのゆくえ』(花伝社2021、本書の初版)。 主な訳書に;カント『実用的見地における人間学』(『カント全集15 人間学』岩波書店2003所収)、G.ペルトナー『哲学としての美学〈美しい〉とはどういうことか』(晃洋書房2017)。 【受賞】2023年3月、第35回和辻哲郎文化賞・学術部門(姫路市)受賞(受賞対象著作:『カントと自己実現――人間讃歌とそのゆくえ』初版、花伝社2021) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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消えゆく動物たちが教えてくれたこと
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2149-4 C0098 発行:2024年12月20日 A5判並製 168頁 ●内容紹介● 深刻化する環境問題と私たちの運命 ある日、ドラマの撮影に使われた1頭のイルカが自殺した。 この事実に衝撃を受けた環境問題ジャーナリストは、世界中で取材を重ね、動物の命が無意味に消されていく現実に直面する。 いたずらにクジラを殺す伝統儀式、漁獲の40%を廃棄する漁業、環境活動家の暗殺、世界中で毎秒250㎏海に流れ込むプラスチックごみ…… この状況を変えるために、今、私たち一人ひとりがすべきことは何か? ヨーロッパに衝撃と希望をもたらした環境問題バンドデシネ、待望の邦訳! ●目次● Chap.1 新たな世界大戦 Chap.2 血の海 Chap.3 集約化という名のホラー Chap.4 消音銃 Chap.5 ブウィンディ原生国立公園のゴリラ Chap.6 動物の知性 Chap.7 雑食動物は、肉食動物と同義ではない Chap.8 蝶が教えてくれたこと Chap.9 世界のゴミ Chap.10 北極 Chap.11 地球が疲弊している Chap.12 希望を持ち続けるために ●著者紹介● 作 ユーゴ・クレマン ジャーナリスト、環境活動家。ドキュメンタリーシリーズ『Sur le Front』(France Télévisions)の制作・司会を務め、調査メディア『Vakita』を立ち上げた。著書に『Les Lapins ne mangent pas de carottes』(2022年、Fayard)、『Journal de guerre écologique』(2020年、Fayard)、『Comment j’ai arrêté de manger les animaux』(2019年、Seuil)などがある。 絵 ドミニク・メルモー 漫画家。著書に『Par la force des arbres』(2023年)、『Entre les lignes』(2022年)、『Les mille et une vies des urgences』(2017年、以上Rue de Sèves)、『L’Appel』(2016年、Glénat)などがある。 構成 ヴィンセント・ラヴァレック 作家、脚本家、監督・プロデューサー。著書『Cantique de la racaille』(1994年)でフランスの文学賞であるフロール賞をはじめ数々の文学賞を受賞。その他の著書に『Mémoires intimes d’un pauvre vieux essayant de survivre en milieu hostile』(2023年、Fayard)、『Sainte-Chroix-des-Vaches』三部作(2018年〜2020年、Fayard)。短編小説全集はAu Diable Vauvertより出版(2020年)。 訳 冨山真鶴 1988年、鹿児島県生まれ、和歌山県育ち。大阪大学大学院高等司法研究科で法律を学んだ後、ロンドン大学大学院開発学科を修了。専門調査員としてバングラデシュで2年勤務した後、フランスへ1年留学。その後エチオピアで草の根委嘱員としての勤務を経て、現在ロンドン在住。海外漫画が大好きで翻訳活動に意欲的。 Xアカウント:@maz_in_BD ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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茨の小径の向こうには:カントに学ぶ、希望の哲学
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2148-7 C0010 発行:2024年12月10日 四六判上製 168頁 ●内容紹介● 「汝が求めるものは汝の内にある。汝の外に尋ねるな。」 ひたすらに「善」や「美」について考え続けた“理性の実践哲学者”、カント。 理想社会に近づくため徹底的に思索を重ねた彼の言葉は、複雑で困難な課題をかかえて現代を生きる我々に、今も希望の光をもたらす。 カントのように考え、誰のものでもない自分らしい人生を歩むには―― カントに学び、カントとともに考える、悩み、努める人のための人生論 ●目次● 第Ⅰ部 内なるもの――「自」の世界 第一章 生きている 第二章 育つ 第三章 考える 第Ⅱ部 外なるもの――「他」の世界 第四章 自然・宇宙 第五章 わが内なる道徳法則 第六章 人間疎外 第Ⅲ部 共なるもの――「自・他」交わる世界 第七章 友 第八章 創造と遊び 第九章 歩み続ける道 ●著者紹介● 力武晴紀(りきたけ・はるき) 1951年、長崎県に生まれる。京都・大阪・長崎で教職に就く。著作に、『炎は消えない――長崎県の治安維持法犠牲者』、『ザボンよ、たわわに実れ――民主医療に尽くした金高満すゑの半生』(花伝社)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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元気のないおさむのにげにげ日記:うつ病クィアのみている日常
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2146-3 C0095 発行:2024年12月10日 四六判上製 168頁 ●内容紹介● 「精神障害」の「性的マイノリティ/クィア」に立ちはだかる日常の壁。トラウマ、パートナーとの関係、そして就労・社会保障……。ぐったり寝ながら、逃げながら、「生活」と「社会」改善をめざしてつづられた、真剣で、たまに笑える日々の記録。 性的マイノリティ・メンタルヘルスの問題から社会をみるコミックエッセイ&インタビュー ●目次● まえがき 第1部 元気がない、生産性もない 第2部 精神障害と就労 第3部 寝たきりからの回復 あとがき ●著者紹介● 元気のないおさむ(げんきのないおさむ) 1995年九州生まれ。小学4年生で不登校になり、6年間を自室で過ごす。定時制高校に進学し、ゲイであることをカミングアウト。大学では教授からセクハラを受け、就職先ではパワハラを受けるというハラハラの人生。うつ病とパニック障害の治療中。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アジア経済から考える高成長・中成長・低成長:中国、韓国、インドに見る経済成長モデル分析
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2145-6 C3033 発行:2024年11月25日 A5判並製 224頁 ●内容紹介● アジア経済の低成長化は、「資本主義の破綻」か、 それとも「ポスト資本主義」への前進か 2000年代以降、世界経済を牽引してきたアジア諸国の経済成長は、中国経済の減速に象徴されるように曲がり角を迎えている。 この低成長化を自然法則としてとらえ、マルクス派最適成長モデルでの分析を通じて最適な成長パスをモデル化。アジア各国の直面する課題を抽出し、成長期とは質的に異なる新たな社会のあり方を模索する。 中国出身、気鋭の経済学者が鮮やかに示す新たな経済成長のとらえ方 ●目次● 第1部 経済成長理論分野におけるマルクス派最適成長モデルの位置付け 第1章 経済成長理論分野における再生産表式論の位置付け 第2章 中国におけるマルクス経済学の展開──再生産表式論の展開を中心に── 第3章 再生産表式論と新古典派最適成長理論とを統合としたマルクス的最適成長モデル──マルクス派最適成長モデル── 第2部 理論編:マルクス派最適成長論の実証モデルとしての諸改良 第4章 労働成長率・技術進歩率を考慮したマルクス派最適成長モデルの基本モデルの改良及びMathematica による数値解法の提案 第5章 資本財部門における資本投入を考慮したマルクス派最適成長モデル実証モデルの構築及び方法の提示 第6章 マルクス派最適成長モデル実証のための2部門データ構築──中国2000年代の過剰投資をめぐって 第3部 実証編:アジアにおける成長段階のバリエーション──低成長、中成長、そして高成長── 第7章 韓国経済──停滞の処方箋 第8章 中国経済──崩壊論にあらがって 第9章 インド──蛙飛び型成長の代償 ●著者紹介● 李晨(り・しん) 桃山学院大学経済学部准教授。1990年、福建省生まれ。2014年に華僑大学(中国)を卒業し、同年10月に日本へ留学。2019年9月に慶應義塾大学経済学研究科後期博士課程を修了。博士号(経済学)。2020年4月、桃山学院大学経済学部専任講師に着任。2022年より准教授。これまでに、慶應義塾大学経済学研究科の特別研究員、桜美林大学および京都大学の非常勤講師を歴任。主な研究分野は、数理マルクス経済学、経済成長理論、中国経済など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アメリカの悲劇(下)
¥3,300
ISBN 978-4-7634-2144-9 C3021 発行:2024年11月25日 A5判上製 568頁 ●内容紹介● 「おれはほんとに救われたのだろうか。人生ってこんなにもあっけないものなのか」 実際の事件をもとに、ドライサーが描き出した〈ゆがんだ社会構造〉と〈人間のこころの弱さ〉。刊行から100年が経つ今、快楽を追い求め倫理を失いゆく青年の物語は、わたしたちに何を語りかけるのか。 資本主義社会の欺瞞を描く、不朽の名作 ●目次● 第二部(続き) 第三部 訳者あとがき ●著者紹介● 【作者紹介】 セオドア・ドライサー(Theodore Dreiser) 1871年、米国インディアナ州の田舎町でカトリック系ドイツ人移民の貧しい家庭に生まれる。新聞記者見習いを経てジャーナリストとして身を立てた後、1900年に小説『シスター・キャリー』を発表したが、世に認められず、挫折感から鬱病となる。雌伏10年、作家として再起を果した後は、小説のみならず、旅行記、自伝、エッセー、戯曲、社会評論など多方面で活発に執筆し、1920年代、1930年代には米国社会のオピニオンリーダーとみなされるまでになる。1945年、死去。 【訳者紹介】 村山淳彦(むらやま・きよひこ) 東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。最終学歴は東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で教職に就く。国際ドライサー協会顧問。 おもな著訳書に『セオドア・ドライサー論──アメリカと悲劇』(南雲堂、1987年、日米友好基金アメリカ研究図書賞受賞)、『エドガー・アラン・ポーの復讐』(未來社、2014年)、『ドライサーを読み返せ──甦るアメリカ文学の巨人』(花伝社、2022年)、ドライサー『シスター・キャリー』(岩波書店、1997年)、キース・ニューリン編『セオドア・ドライサー事典』(雄松堂出版、2007年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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進藤榮一著作集《地殻変動する世界》第6巻 現代国際関係学:歴史・思想・理論
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2143-2 C3336 発行:2024年11月25日 A5判上製 384頁 ●内容紹介● 国境と世紀を超えた「知と戦略」の原点へ 16世紀近代国際社会の誕生以来の、歴史・思想・理論・政策の諸相に焦点を当て、アメリカ帝国終焉後のポスト近代の道を示した『現代国際関係学』。国際関係論の礎となるこの記念碑的著作に加え、これまで日本で十分展開されてこなかった北欧ポストモダン学派やフェミニズム理論、正義論の動向とともに、資本と貿易のグローバル化とEU等地域統合の動向、アジア台頭の理論を検証・紹介する論文を収録した著作集第6巻。 解説: 吉田徹(同志社大学) 福富満久(一橋大学) ●目次● 第Ⅰ部 現代国際関係学 第Ⅱ部 国際関係理論の諸相 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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遊王将軍・徳川家斉の功罪:賢臣・松平定信との相克
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2142-5 C0021 発行:2024年11月10日 四六判並製 232頁 ●内容紹介● 徳川政権最長50年の在位で、家斉はこの国に何をもたらしたのか? 「寛政の改革」に奔走した松平定信と、享楽と廃退をもたらした徳川家斉の相克が、来るべき幕末の導火線となった── 「内憂外患」の時代を導いた強烈な個性たちの群像劇に迫る! ●目次● 第一章 松平定信と一橋家斉の将軍後継をめぐる暗闘 第二章 気配りの将軍・徳川家斉の融和政策 第三章 松平定信の「寛政の改革」 第四章 ロシアの南下 第五章 松平定信の失脚 第六章 寛政の遺老による「寛政の改革」の継続 第七章 将軍家斉の放漫政治 第八章 大御所時代の「そうせい公」家慶 第九章 天保の改革と幕末への突入 ●著者紹介● 鈴木荘一(すずき・そういち) 1948年、東京に生まれる。近代史研究家。 1971年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。2001年退職し、以降歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として活動している。 著書に『明治維新の正体』『政府に尋問の筋これあり』(以上、毎日ワンズ)、『日露戦争と日本人』『日本征服を狙ったアメリカの「オレンジ計画」と大正天皇』(以上、かんき出版)、『アメリカの罠に嵌った太平洋戦争』(自由社)、『幕末の天才 徳川慶喜の孤独』『陸軍の横暴と闘った西園寺公望の失意』『昭和の宰相 近衛文麿の悲劇』『名将 山本五十六の絶望』(以上、勉誠出版)、『鎖国の正体』(柏書房)、『名将 乃木希典と帝国陸軍の陥穽』『西郷隆盛と大久保利通の明治維新』『平和の武将 徳川家康』(以上、さくら舎)、『明治から大正の危機を救った大隈重信の功績』(共栄書房)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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多文化化するデンマークの社会統合:生涯学習が果たす役割とその可能性
¥3,520
ISBN 978-4-7634-2141-8 C3036 発行:2024年11月10日 A5判並製 320頁 ●内容紹介● 移民・難民は、いかにして福祉国家に包摂されうるのか? 人種的に同質性が高く、移民や難民の受け入れに消極的と言われるデンマーク。しかし近年ではヨーロッパ統合とグローバル化の影響で多文化化が進み、福祉国家としての再編が迫られている。市民社会と協働するデンマーク流の生涯学習政策は、国境を越えて移動する人びとの「入口」を準備できるのか。「社会統合」をめぐる政治思想を再検討し、生涯学習の現代的意義と課題を明らかにする。 「新しいデンマーク人」のための多様な教育実践に迫る―― ●目次● 第一部 多文化化する社会におけるコミュニタリアニズム思想の応用可能性 第1章 コミュニタリアニズムとは何か 第2章 学習の「個人化」 第3章 社会統合の規範理論 第二部 欧州連合とデンマークにおける生涯学習政策の実際 第4章 欧州連合の生涯学習政策──雇用力とアクティブ・シティズンシップの両立 第5章 現代デンマークの生涯学習政策 第6章 スキルとモラルの二重性──教育のヨーロッパ化は何をもたらすのか 補章 現代デンマークの社会統合政策 第三部 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能 第7章 デンマーク・ボランタリーセクターの現在──「共同責任」と「生活の質」 第8章 デンマーク・ボランタリーセクターの個人──フレデリクスベア市におけるボランティア活動の実際 第9章 現代デンマーク社会におけるボランタリーセクターの機能と役割 189 第四部 現代デンマーク社会におけるノンフォーマル教育機関の役割 第10章 デンマークのノンフォーマル教育機関──ダウホイスコーレの事例 第11章 デンマークのNGOによる難民に対する成人学習の支援──トランポリンハウスの事例 第12章 社会統合における主流化アプローチ ●著者紹介● 坂口緑(さかぐち・みどり) 明治学院大学社会学部教授。専門は、生涯学習論、市民社会論。2000年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得満期退学、2023年日本女子大学大学院人間社会研究科教育学専攻博士課程後期修了。博士(教育学)。著書に『生涯学習と地域づくりのハーモニー』(共著、学文社、2023)、『デンマーク式生涯学習社会のしくみ』(共著、ミツイパブリッシング、2022)、『フォルケホイスコーレのすすめ』(共著、花伝社、2022)、訳書にA.R.ホックシールド『タイムバインド』(共訳、ちくま学芸文庫、2022)、M.サンデル『民主政の不満』(共訳、勁草書房、2011)、A.ホルム『概説 グルントヴィ』(共訳、花伝社、2024)がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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たたかいの論理:馬奈木昭雄弁護士オーラル・ヒストリー
¥3,080
ISBN 978-4-7634-2139-5 C0036 発行:2024年10月25日 A5判並製 336頁 ●内容紹介● 九州から国を変えてきた弁護士、その思想に迫る 筑豊じん肺訴訟、水俣病訴訟、「よみがえれ!有明訴訟」をはじめ、数々の環境・公害問題をめぐり、国家権力とたたかい続けてきた弁護士、馬奈木昭雄。地方から近代化の歪みと対峙し格闘してきた法律家、その法的思考を解き明かす渾身の聞き書き。 権利は国から与えられたものではない 国民が勝ち取り、次世代に継承するものである! ●目次● はじめに 第1章 筑豊じん肺訴訟 第2章 廃棄物処分場問題 第3章 水俣病とは何か 第4章 水俣病の責任の考え方 第5章 なぜ、よみがえれ!有明訴訟なのか 第6章 よみがえれ!有明訴訟開門確定判決 第7章 住民参加から住民決定へ 第8章 公害の教訓を原発に生かす 第9章 なぜ、たたかいを続けるのか あとがき 参照文献 ●著者紹介● 土肥勲嗣(どい・くんじ) 九州大学法学部卒業。九州大学大学院法学府博士課程単位修得退学。日本学術振興会特別研究員、モナッシュ大学訪問研究員、九州大学大学院法学研究院助教、久留米大学法学部講師などを経て、2022年4月より熊本大学大学院人文社会科学研究部(法学系)講師。 共著として『ポストフクシマの政治学:新しい実践の政治学をめざして』(法律文化社、2014年)、『つながる政治学【改訂版】 : 12の問いから考える』(法律文化社 2022年)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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コッソンイ:朝鮮学校児童・生徒たちの詩と作文集
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2140-1 C0036 発行:2024年10月25日 四六判並製 240頁 ●内容紹介● わたしたちは、こうして「今」を生きている 日本の地で民族教育を行う朝鮮学校、そこに通う子どもたちが自分たちの日常語=朝鮮語で書いた詩と作文のコンクール、「コッソンイ」。 歴代の入選作から厳選した50編から浮かび上がる、子どもたちの真の姿とは。 時代ごとに吹き荒れた逆風の中、朝鮮学校の児童・生徒たちは何を感じてきたのか? ●目次● 1 現実を生きる 2 私たちの学校 3 民族の誇りを胸に 4 祖国統一という悲願 5 未来に向かって ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アリストテレスもヘーゲルもサルトルも出てこない実用「哲学する」入門
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2138-8 C0010 発行:2024年10月10日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 哲学って、こんなに「使える」んだ……! 私たちの「あたり前」は、本当に「あたり前」なのか? 普通の頭と「世の中をよくしたい」という意欲さえあれば、「哲学」は誰にでもできる! 偉大な哲学者の言葉なんかなくても、「哲学」の命である実用性を武器にこの世界の現実とあるべき姿を探る、目からウロコのエッセイ集。 政治、社会、環境、教育……あらゆる問題を解く鍵は、「哲学」にあった ●目次● 総論編 「哲学する」とはどういうことだろう? 各論編 実際に「哲学する」と世の中はどう見えるか? 第1章 法と政治制度をめぐって 第2章 戦争と環境問題をめぐって 第3章 家族と経済をめぐって 第4章 メディアと文化をめぐって 第5章 命と心の問題をめぐって 第6章 学校と学びをめぐって 総括編 「哲学」だけが世界を救う ●著者紹介● 平居高志(ひらい・たかし) 1962年大阪府生まれ。1986年東北大学文学部哲学科中国哲学専攻卒業 1988年東北大学大学院文学研究科中国学専攻博士課程前期修了 1989年より宮城県高等学校国語科教諭。女川、石巻、仙台第一、水産、塩釜の各校を経て、現在は石巻工業高校に勤務 2017年博士(東北大学・文学) 著書『「高村光太郎」という生き方』(三一書房、2007年)、『それゆけ、水産高校!』(成山堂書店、2012年)、『中国で最初の交響曲作曲家 冼星海とその時代』(アルファベータブックス、2019年) 論文・雑文:中国近現代史の論文多数。他に社会問題、日本文学・語学、芸術、紀行、スポーツ、科学などに関するおびただしい雑文を、ブログ「Tr,平居の月曜プリント」で公開している。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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身のまわりの不思議を科学する:自然、健康、生活、料理のサイエンス
¥1,650
ISBN 978-4-7634-2137-1 C0040 発行:2024年9月25日 四六判並製 136頁 ●内容紹介● 花はどうして決まった時期に咲く? 気象予報の仕組みって? 熱冷ましシートはなぜ冷たい? ブルーライトは体に悪い? 不織布とはどんな布? 2日目のカレーがおいしいのはなぜ? ……その疑問、科学で答えるとこうなります 身近な「?」が、科学への第一歩。 明日のために、科学を通じて社会を、世界をとらえよう! ●目次● 第1章 自然についてのサイエンス 第2章 健康についてのサイエンス 第3章 生活の中のサイエンス 第4章 料理のサイエンス ●著者紹介● 古崎新太郎(ふるさき・しんたろう) 1960年東京大学卒業、1964年マサチューセッツ工科大学修士、1977年工学博士(東京大学)。東京大学教授、九州大学教授、崇城大学教授、化学工学会会長、日本膜学会会長、化学兵器禁止機関(OPCW)科学諮問委員会(SAB)委員(オランダ、ハーグ)、日本学術会議会員、連携会員などを歴任。現在、東京大学名誉教授。 著書: 『移動速度論』(培風館)、『分離精製工学入門』(学会出版センター)、『バイオ生産物の分離工学』(培風館)、『化学工学』(朝倉書店)、Expanding World of Chemical Engineering(Taylor & Francis)など多数。専門は化学工学、生物化学工学。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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アメリカの悲劇(上)
¥3,300
ISBN 978-4-7634-2136-4 C0097 発行:2024年9月25日 A5判上製 568頁 ●内容紹介● アメリカ現代文学の先駆的傑作、待望の新訳! 夢を求めてアメリカ社会の中で生き抜こうとした青年……。貧困と差別、性の在り方、資本家と労働者、宗教の役割、陪審制度と死刑問題、新聞の役割など、現代に繋がるアメリカ社会の断面を浮き彫りにしながら、その中に生きる人々の苦闘を描く。 ●目次● 第一部 第二部 ●著者紹介● 【作者紹介】 セオドア・ドライサー(Theodore Dreiser) 1871年、米国インディアナ州の田舎町でカトリック系ドイツ人移民の貧しい家庭に生まれる。新聞記者見習いを経てジャーナリストとして身を立てた後、1900年に小説『シスター・キャリー』を発表したが、世に認められず、挫折感から鬱病となる。雌伏10年、作家として再起を果した後は、小説のみならず、旅行記、自伝、エッセー、戯曲、社会評論など多方面で活発に執筆し、1920年代、1930年代には米国社会のオピニオンリーダーとみなされるまでになる。1945年、死去。 【訳者紹介】 村山淳彦(むらやま・きよひこ) 東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。最終学歴は東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で教職に就く。国際ドライサー協会顧問。 おもな著訳書に『セオドア・ドライサー論──アメリカと悲劇』(南雲堂、1987年、日米友好基金アメリカ研究図書賞受賞)、『エドガー・アラン・ポーの復讐』(未來社、2014年)、『ドライサーを読み返せ──甦るアメリカ文学の巨人』(花伝社、2022年)、ドライサー『シスター・キャリー』(岩波書店、1997年)、キース・ニューリン編『セオドア・ドライサー事典』(雄松堂出版、2007年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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進藤榮一著作集《地殻変動する世界》第5巻 現代紛争と軍拡構造:非極紛争から軍産官複合体へ
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2135-7 C3336 発行:2024年9月25日 A5判上製 528頁 ●内容紹介● 世界の紛争を非極から掴む 「専制国家」対「民主国家」とのヨコの対立に戦争の根源を見る米欧流戦争論(全体主義パラダイム)でなく、「支配する極」対「支配される非極」とのタテの抗争に現代紛争の本質を見る「非極紛争論」を、米西戦争から朝鮮戦争、ベトナム、イラク戦争に至る戦争を通じて理論構築。軍産官学複合体がつくる冷戦構造を分析、市民主義的日本外交を提示。 従来の戦争論を刷新した現代紛争理論の礎、その集大成 解説 宮田律(現代イスラム研究センター理事長) 広瀬佳一(防衛大学校教授) ●目次● 識者解説 著者解題 Ⅰ 現代紛争の構造 Ⅱ 現代の軍拡構造 Ⅲ 『世界』主要関連論考 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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概説 グルントヴィ:近代デンマークの礎を築いた「国父」、その思想と生涯
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2133-3 C0037 発行:2024年9月10日 A5判並製 248頁 ●内容紹介● 今あらためて脚光を浴びる北欧の教育思想家、N. F. S. グルントヴィ 19世紀、対独戦での敗北によりデンマークは独立国家としての危機を迎えていた。グルントヴィは国民の大多数を占める農民を、「デンマーク人」としての意識や政治参加する市民として覚醒させるための民衆教育を構想する──母語の獲得、神話や歴史の学習、詩や歌といった民衆文化の尊重、立場を越えた対話、政治的主体化の教育などを通じて現代まで続く豊かな民主主義の土壌を作り上げたグルントヴィの足跡と、その現代的意味を概説。 参加型・対話型民主主義が深く根差すデンマーク その精神的支柱、グルントヴィとは何者か? ●目次● 序 グルントヴィの生涯 第1章 ロマン主義者 第2章 神話論者 第3章 牧師 第4章 歴史家 第5章 教育者 第6章 讃美歌作家 第7章 政治家 第8章 デンマーク人 第9章 デンマークにおけるグルントヴィの遺産 第10章 世界のなかのグルントヴィ ●著者紹介● アナス・ホルム(Anders Holm) 1973年生まれ。コペンハーゲン大学神学部准教授。2007年にN. F. S. グルントヴィとS.キルケゴールに関する論考でオーフス大学より博士学位を取得。2011年より学術誌『グルントヴィ研究』の編集委員を務める。2016年にはアメリカのアラバマ州バーミンガムにあるサムフォード大学客員教授。教育や講演、作家活動を通じて、デンマーク国内外でグルントヴィの著作や遺産の研究と普及に貢献している。主著に、『歴史と反響――N. F. S. グルントヴィの「デーンの防塁」誌研究』(Historie og Efterklang, En Studie i N. F. S. Grundtvigs Tidskrift Dannne-Virke, Odense Universtetsforlag, 2001)、『キルケゴールとグルントヴィ――同時代思想家の相互批判』(To Samtidige: Kierkegaards og Grundtvigs Kritik af hinanden, Copenhagen, Anis, 2009)、『グルントヴィ案内とテクスト』(Grundtvig, En Introduktion og tekster, Systime, 2012)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net