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デジタル時代の博物館:リトアニアにおけるデジタル化の受容と実践の現場から
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2088-6 C3036 発行:2023年11月5日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● デジタル化が博物館にもたらす、恩恵と混乱―― コロナ禍を経てますます情報のオンライン化が求められるなか、日本でも博物館改正法が施行され、収蔵資料のデジタルアーカイブ化が博物館の事業に加わった。 来るべき博物館の“機能強化”時代に向けて、いかなる指揮系統で、誰が、どのようにデジタル化を進めるのか。 博物館のデジタル化先進国・リトアニアの実情から、 膨大な資料群のデジタルアーカイブ化の現場をフィールド調査の手法で描き出す ●目次● 第Ⅰ部 リトアニアの博物館制度とデジタル化 第一章 リトアニアの博物館の歴史 第二章 博物館とデジタル化の政策 第Ⅱ部 アンケート調査――デジタル化の取り組みの全体的な傾向 第三章 デジタル化の全体像(調査1) 第四章 地方自治体博物館の課題(調査2) 第Ⅲ部 インタビュー調査――国立博物館における持続的なデジタル化 第五章 国立博物館におけるデジタル化の実施の具体像(調査3) 第六章 国立博物館におけるデジタル化実践モデルの提唱と検証(調査4) [付録]ミュージアムガイド/デジタルミュージアムガイド ●著者紹介● 木村文(きむら・あや) 1993年生まれ。帯広畜産大学人間科学研究部門人文社会学・言語科学分野准教授。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科生活工学共同専攻博士後期課程修了。博士(学術)。広島大学大学院人間社会科学研究科研究員等を経て現職。専門は、博物館情報学、リトアニア地域研究。 主要論文に「ロックダウンと博物館――新型コロナウイルス感染症流行下のリトアニア共和国国立博物館のFacebook 利用動向の変遷」『博物館学雑誌』47巻1号(2021年)、訳書にユルガ・ヴィレ他『シベリアの俳句』(花伝社、2022年)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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記者狙撃:ベトナム戦争とウクライナ
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2085-5 C0036 発行:2023年10月25日 四六判並製 280頁 ●内容紹介● かつて、ベトナムの戦場で殺された日本人特派員がいた…… 盟友の死から戦場フォトグラファーが見つめ続けた、「侵略の構図」 1979年、戦後の疲弊したベトナムに中国が侵略した「中越戦争」。この戦争を糾弾し続けた「赤旗」特派員・高野功は、35歳で銃弾に散った。 現場に居た日本人報道写真家が向き合い続けた、侵略戦争の本質とは? ベトナム戦争とウクライナ侵攻に共通する「帝国主義的侵略」に、現場の視点から迫る ●目次● 第1章 中越戦争 第2章 ベトナム侵略戦争 第3章 枯葉剤 第4章 大国の侵略とその手口 第5章 戦争とジャーナリスト 第6章 カンボジアに行く ●著者紹介● 中村梧郎(なかむら・ごろう) フォトジャーナリスト。1940 年生まれ。1970 年以降ベトナム戦争を取材。戦後は枯葉剤問題も追及。1999 ~ 2004 年岐阜大学地域科学部教授(ジャーナリズム論、環境文化論)。1983 年ニコン第8回伊奈信男賞。1995 年日本ジャーナリスト会議JCJ 特別賞、2005 年第1回日本科学ジャーナリスト賞。2007 年ニューヨークでマグナム創立60 周年記念招待作家として枯葉剤写真展、全米巡回。現在、JCJ 代表委員、日本写真家協会会友。現代写真研究所副所長。著書に『母は枯葉剤を浴びた』(新潮社、新版・岩波現代文庫)、『戦場の枯葉剤』(写真集、岩波書店)、『メソポタミアの朝』(JPS)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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日本のデジタル社会と法規制:プライバシーと民主主義を守るために
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2087-9 C0032 発行:2023年10月25日 四六判並製 332頁 ●内容紹介● デジタル社会の光と影── マイナンバー制度/GIGAスクール構想/デジタル庁の設立など、「行政自身が国全体の最大のプラットフォームとなる」日本のデジタル政策。 プライバシーを侵害する情報収集や消費行動の誘導、フェイクニュースや投票行動の操作など、世界中で警鐘の鳴らされる“デジタル社会の影”に、この国の法は対応可能か? 課題山積のデジタル社会化に、「法」は何ができるのか? ●目次● 第1章 二〇一〇年以後のデジタル社会の進展 第2章 顔認証システム、AIによる情報処理、フェイクニュース パネルディスカッション①デジタルプラットフォーマーに対し、世界はどのように取り組んでいるか 第3章 政府が目指しているデジタル社会とは? コラム①地方自治体における個人情報保護をめぐる問題点 パネルディスカッション②我が国のデジタル化はどうあるべきか 第4章 プライバシー権保障のための仕組み コラム②主権者の幸福に資するデジタル社会とは? ●監修者紹介● 武藤糾明(むとう・ただあき) 福岡県弁護士会。1997年弁護士登録。第64回人権擁護大会シンポジウム第2分科会実行委員会実行委員長。日弁連情報問題対策委員会副委員長。監視カメラ・顔認証システム、秘密保護法等を担当。住基ネット訴訟、マイナンバー訴訟、ハンセン病訴訟、B型肝炎訴訟などに関与。論文に、「実装される監視社会化ツール」(『世界』2021年4月号)、医療情報の結合とプライバシーの危機」(『月刊保団連』2023年2月号)など。 吉澤宏治(よしざわ・こうじ) 山梨県弁護士会。1999年弁護士登録。第64回人権擁護大会シンポジウム第2分科会実行委員会事務局長。日弁連情報問題対策委員会副委員長。同秘密保護法・共謀罪法対策本部事務局次長。共通番号制度、秘密保護法等を担当。 坂本団(さかもと・まどか) 大阪弁護士会。1993年弁護士登録。日弁連情報問題対策委員会元委員長。大阪大学法科大学院客員教授。主な著書は、『開かれた政府を求めて』(共著、花伝社、1995年)、『情報公開・開示請求実務マニュアル』(共著、民事法研究会、2016年)、『名誉毀損の法律実務―実社会とインターネット』(共著、民事法研究会、2014年)など 二関辰郎(にのせき・たつお) 第二東京弁護士会。1994年弁護士登録。ニューヨーク州弁護士。最高裁司法研修所教官、日弁連情報問題対策委員会委員長、BPO放送人権委員会委員長代行などを歴任。共著に『エンタテインメント法実務』(弘文堂、2021年)、『新基本法コンメンタール 情報公開法・個人情報保護法・公文書管理法』(日本評論社、2013年)など。 水永誠二(みずなが・せいじ) 東京弁護士会。1989年弁護士登録。第64回人権擁護大会シンポジウム第2分科会実行委員会副委員長。日弁連情報問題対策委員会委員長。マイナンバー問題等を担当。住基ネット差止訴訟、マイナンバー訴訟などに関与。論文に、「プライバシー保障のための『同意』のあり方」(『月刊保団連』2023年9月号)など。 野呂圭(のろ・けい) 仙台弁護士会。2000年弁護士登録。日弁連情報問題対策委員会前事務局長。仙台弁護士会会長。マイナンバー訴訟等に関与。 山口宣恭(やまぐち・のぶやす) 奈良弁護士会。2001年弁護士登録。著書に、『個人情報保護法改正に自治体はどう向き合うべきか』(共著、信山社、2022年)など。日弁連では、個人情報保護条例、公文書管理条例などを担当。 瀨戸一哉(せと・かずや) 埼玉弁護士会。2009年弁護士登録。第64回人権擁護大会シンポジウム第2分科会実行委員会事務局次長。日弁連では、感染者対策と個人情報保護、刑事手続きにおける個人情報の取扱いなどを担当。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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川は私たちの中に:先住民モホークの環境汚染との闘い
¥4,400
ISBN 978-4-7634-2086-2 C3036 発行:2023年10月25日 A5判上製 448頁 ●内容紹介● 汚染された〈土地〉をどう生き抜き、 どのように未来をきりひらくか 北米先住民コミュニティ、アクウェザスネで生じた環境汚染。「食」と「健康」をめぐる先住民の闘いは、科学者たちとの協働と学びを通して展開し、独自の草の根活動を生みだしていく。土地や川との分かちがたいつながりを育んできた人びとの生存のありようから、これまでの、そしてこれからの「環境正義」を厚く描きだす、待望の民族誌。 ジュリアン・スチュワード賞 (アメリカ人類学会人類学・環境部会)受賞作品 ●目次● まえがき 文化の試金石 序 章 環境正義、ポリティカル・エコロジー、モホーク・コミュニティの三つの身体 第1章 アクウェザスネの政治史と環境史をめぐるドライブツアー 第2章 環境汚染、健康調査、代償措置の政治 第3章 「私たちはモルモットになるつもりはない」――コミュニティベースの参加型研究からの教訓 第4章 汚染、利便性、変わりゆく食文化 第5章 PCBと倹約遺伝子――病いをめぐる説明の拡張に向けて 終 章 レジリエンスに光を当てる――個人・社会・政治の再起とサヴァイヴァンス 訳者あとがき ●著者紹介● エリザベス・フーバー(Elizabeth Hoover) カリフォルニア大学バークレー校環境科学政策経営学部(Department of Environmental Science, Policy, and Management)准教授。著書に、The River is In Us: Fighting Toxics in a Mohawk Community(University of Minnesota Press, 2017)、Indigenous Food Sovereignty in the United States: Restoring Cultural Knowledge, Protecting Environments, and Regaining Health(D. Mihesuahとの共編, University of Oklahoma Press, 2019)など。 訳者略歴 下田健太郎(しもだ・けんたろう) 熊本大学大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター准教授。著書に『水俣の記憶を紡ぐ——響き合うモノと語りの歴史人類学』(慶應義塾大学出版会, 2017)など。 飯島 力(いいじま・ちから) 熊本大学大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター特任助教。論文に「水銀に汚染された魚と生きる——奇病時代における御所浦島民の「生の複雑さ」に関する一考察」(『次世代人文社会研究』第19号, 2023)など。 香室結美(かむろ・ゆみ) 熊本大学文書館特任助教。著書に『ふるまいの創造——ナミビア・ヘレロ人における植民地経験と美の諸相』(九州大学出版会, 2019)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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リベラルアーツとしての法学を求めて:社会科学における法学、法実践、そして人
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2084-8 C0032 発行:2023年10月10日 四六判並製 176頁 ●内容紹介● 法科大学院最終講義の全文を収録。 研究者として探究し続けた「社会科学としての法学」、弁護士生活40年の「法実践」、そしてマルクス、ヴェーバーを中心に学び、坐禅修行のなかに模索する「人」のあり方。 情報公開法制の第一人者、その人生と学問の集大成。 ●目次● ―講義編― 1 「異質の理解と寛容」を育む装置としての「縦割りホーム制」を「合わせ鏡」として──戦後教育改革の一つの原点 2 「1968 年」無数の問いの噴出の時代における 45 カリキュラムに学ぶ──リベラルアーツ・法学教育の萌芽 3 大飯原子力発電所設置をめぐる政治意識の分析からの実務法曹をめざして──今想うこと 4 法学教育──リベラルアーツと「18 歳成人のための法学入門」 5 法制研究─日本の情報公開法制における知る権利の生成・展開と課題──法科大学院での教育をふまえた実務家教員の研究として 6 さらなる探究として ―資料編― ●著者紹介● 三宅弘(みやけ・ひろし) 1953年 福井県小浜市生まれ 1972年 福井県立若狭高等学校卒業 1978年 東京大学法学部卒業 1983年 弁護士登録(第二東京弁護士会) 1993年 筑波大学修士課程経営・政策科学研究科修了・修士(法学) 情報公開法を求める市民運動事務局員(1982)、東京都における情報公開制度のあり方に関する懇談会委員(1997,1998)、情報公開クリアリングハウス理事(1999-2011)、内閣府·公文書等の適切な管理、保存及び利用に関する懇談会委員(2003-2006)、独立行政法人国立公文書館有識者会議委員(2003-2011)、総務省·情報公開法の制度運営に関する検討会委員(2004-2005)、日本弁護士連合会情報問題対策委員会委員長(2007-2010)、公益社団法人自由人権協会代表理事(2008-2015)、内閣府・行政透明化検討チーム座長代理(2010)、内閣府·公文書管理委員会委員·特定歴史公文書等不服審査分科会会長(2010-2018)を務める。 2016年 第二東京弁護士会会長・日本弁護士連合会副会長 2018年 関東弁護士会連合会理事長 2020年 京都大学大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程研究指導認定退学・博士(法学) ~2022年 獨協大学特任教授 現在 弁護士(原後綜合法律事務所)、日本弁護士連合会秘密保護法・共謀罪法対策本部本部長代行 著書に『知る権利と情報公開の憲法政策論』(日本評論社 2021)、『監視社会と公文書管理』(花伝社 2018)、『原子力情報の公開と司法国家』(日本評論社 2014)、共著に『東大闘争と原発事故』(緑風出版 2014)、『BPOと放送の自由』(日本評論社 2016)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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インド哲学教室③ インドの存在論・認識論・因果論哲学:「私」、そして「世界」とは何か
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2083-1 C0015 発行:2023年9月25日 四六判上製 208頁 ●内容紹介● 私」を「私」たらしめるものとは何か? この世界を、私たちはどのように認識しているのか? 西洋哲学との対比を交えつつ、古代から連綿と続くインド哲学の営みを丁寧に順序だてながら解説。「神秘思想」とはかけ離れた「世界一論理的なインド思想」の実像を、印哲研究の大家がいま立ち上がらせる。 いよいよインド思想史の中核に迫るインド哲学教室、シリーズ最終巻 ●目次● はじめに I 存在論と認識論 Ⅱ 認識論 A ヤージュニャヴァルキヤの認識論 B ゴータマ・ブッダの認識論 Ⅲ 因果論 Ⅳ 流出論的存在論哲学 A ウッダーラカ・アールニの「有の哲学」 B サーンキヤ学派の二元論哲学 C 世親の唯識説──流出論的循環論 D 『バガヴァッドギーター』の汎神論 V 新造論の存在論哲学 A 因果関係検証法と無 B 数二の発生 C 量の発生の根拠 D 熱によって生ずる性質の発生 E 運動の継続過程 ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)『新訳 ミリンダ王の問い』『[全訳]念処経』『インド哲学教室① インドの死生哲学』『インド哲学教室② インドの唯名論・実在論哲学』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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日本の風刺詩 川柳
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2082-4 C0092 発行:2023年9月25日 四六判上製 248頁 ●内容紹介● 稀代の日本文化研究者R. H.ブライスによる伝説的名著、74年の時を超えてついに邦訳! 禅と俳句に魅せられ来日し、戦中は敵性外国人として収容されながらも、戦後は昭和天皇の「人間宣言」起草に関わり、皇太子(現上皇)の英語教師も務めたR. H.ブライス。 生涯を日本文化研究に捧げた彼が、川柳の類例なき魅力を言語化し世界に問うた意欲作、邦訳として待望の復活。 ●目次● まえがき Ⅰ 序論 川柳と俳句 川柳の起源と技法 Ⅱ 川柳名句選 女/子/母/父/女房/亭主/姑/そのほかの間柄/職業 /動物 /事物 /歴史/心理/生活 訳者あとがき ●著者紹介● [著者略歴] R. H.ブライス(Reginald Horace Blyth) 1898年、イギリス、エセックス州レイトン生まれ、1964年、脳腫瘍で東京にて逝去。享年65。第一次世界大戦の良心的兵役拒否のため、ロンドンの監獄に18歳から21歳の約3年間収監。太平洋戦争中は日本で交戦国民間人抑留所に約3年半収容される。そうした逆境の中から、日本文学と文化の禅・俳句・川柳という平和のシンボルを英語圏に発信し続け、なかでもアメリカにおける禅と俳句ブームの火付け役を果たした。第二次大戦後は学習院大学外国人教師として勤務し、昭和天皇の「人間宣言」の英文草稿を作成し、皇太子(現上皇陛下)殿下の英語の個人教授を亡くなるまで十数年務めた。1954年、『禅と英文学』(1942)と『俳句』四部作(1949-52)によって、東京大学より文学博士号授与。1959年、勲四等瑞宝章受章。 [訳者略歴] 西原克政(にしはら・かつまさ) 1954年、岡山県に生まれる。翻訳家。訳書にThe Singing Heart(山本健吉編『こころのうた』の英訳、Katydid Books)、『定本 岩魚』(童話屋)、『えいご・のはらうた』(童話屋)、『谷川俊太郎の詩を味わう』(ナナロク社)、『自選 谷川俊太郎詩集』(電子書籍、岩波書店)。これまで谷川俊太郎の8冊の詩集の英訳を共訳者のウィリアム・I・エリオットと電子書籍で刊行している。近刊に『対訳 厄除け詩集』(田畑書店)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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日本共産党への提言:組織改革のすすめ
¥1,650
ISBN 978-4-7634-2081-7 C0031 発行:2023年9月10日 四六判並製 128頁 ●内容紹介● 岐路に立つ日本共産党へ── 新しい時代のための政党組織論を問う。 日本共産党は閉鎖的で権威主義的な組織イメージを脱却できるか? 「組織はいったん成立すると、組織自体の維持・拡大が自己目的化する」──R・ミヘルスの寡頭制論、C・バーナードの経営組織論などから考える、革新組織のあり方。 ●目次● 第1章 日本共産党が飛躍するために、いま何が求められているか──結党100周年によせて 第2章 野党共闘と共産党──その可能性と課題 第3章 時代に応える組織と運動──経営組織論から学ぶもの 第4章 組織と人間の問題──革新組織再生の条件 ●著者紹介● 碓井敏正(うすい・としまさ) 1946年、東京都生まれ 1969年、京都大学文学部哲学科卒業 1974年、京都大学大学院博士課程哲学専攻修了 専攻 哲学 現在 京都橘大学名誉教授 主著 『自由・平等・社会主義』(文理閣、1994年) 『戦後民主主義と人権の現在』(部落問題研究所、1996年 増補改訂版2001年) 『日本的平等主義と能力主義、競争原理』(京都法政出版、1997年) 『現代正義論』(青木書店、1998年) 『国境を超える人権』(三学出版、2000年) 『グローバル・ガバナンスの時代へ』(大月書店、2004年) 『グローバリゼーションの権利論』(明石書店、2006年) 『人生論の12週』(三学出版、2007年) 『格差とイデオロギー』(大月書店、2008年) 『成熟社会における人権、道徳、民主主義』(文理閣、2010年) 『革新の再生のために――成熟社会再論』(文理閣、2012年) 『成熟社会における組織と人間』(花伝社、2015年) 『教科化された道徳への向き合い方』(かもがわ出版、2017年) 『しのび寄る国家の道徳化』(本の泉社、2020年) 編著 『グローバリゼーションと市民社会』(文理閣、望田幸男氏との共編、2000年) 『ポスト戦後体制への政治経済学』(大月書店、大西広氏との共編、2001年) 『教育基本法「改正」批判』(文理閣、2003年) 『格差社会から成熟社会へ』(大月書店、大西広氏との共編、2007年) 『成長国家から成熟社会へ――福祉国家論を超えて』(花伝社、大西広氏との共編、2014年) 『自己責任資本主義から友愛社会主義へ』(ロゴス、西川伸一氏との共編、2022年) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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避妊男子
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2080-0 C0098 発行:2023年9月10日 A5判並製 オールカラー 176頁 ●内容紹介● ぼくたちの「避妊負担」、実践編。 男性主体の避妊方法を探し求めて取材の旅に出た、2人の男性ジャーナリスト・ギヨームとステファン。そこで出会ったのは、40年以上変わらない前時代的な避妊法、「手作り」で避妊を実践する“活動家”など、想像の斜め上をいく(⁉)避妊男子たちの挑戦だった―― パイプカット、男性用ピル、ヒートパンツ、ホルモン注射、避妊リング…男の「避妊負担」に最善の方法とは? 「家父長制とかの話になると、ものすごく思想的になるだろ。でもこれはもっと具体的」 ●著者紹介● ギヨーム・ドーダン(Guillaume Daudin) 34歳。AFP通信の法務部門。 #MeTooと近年の新たなフェミニズムに感化され、男女の格差がいまだに広がる社会における男性としての自身の立場を問い続ける。本書が初のバンド・デシネ出版である。 ステファン・ジョルダン(Stéphane Jourdain) 43歳。フランス・インター(France Inter)の電子部門編集長。社会変動を20年間追い続ける。本著以外にもジャック・シラク(Génération Chirac, génération volée, Denoël, 2002)やダフト・パンクについての著書(French Touch, une épopée électro, Le Castor Astral, 2015)がある。好きなものはイタロ・ディスコ、アレシンスキーとピニョ・ノワール。 [絵] キャロライン・リー(李・文婷)(Caroline Lee) 52歳。台湾にルーツを持つアメリカ人。元はアディダスやコンバースなど有名ブランドのシューズデザイナーであったが、2014年に転職、イラストレーションとバンド・デシネの道に入る。学位を取得した後に本書を出版、2022年4月には、グラフィックノベルIrvington(Ca et là)を出版。夫と2人の子どもとモンマルトルに住んでいる。 [訳] 中條千晴(ちゅうじょう・ちはる) 1985年生まれ。専門はポピュラー音楽、ジェンダー論。フランス・リヨン第三大学准教授。共著として『ガールズ・メディア・スタディーズ』(北樹出版、2021)など。訳書として『女性ジャズミュージシャンの社会学』(青土社、2023年)、『クリエイティブであれ』(共訳、2023年)、『私は男が大嫌い』(2023年)、『女奴隷たちの反乱』(2022年)、『博論日記』(2020年、すべて花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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マスク社会に終止符を!!:コロナとワクチン、統計情報のトリックを曝く
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2079-4 C0036 発行:2023年8月25日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● ワクチンもマスクも、もう終わりでいい! 国内外から収集・解析したデータが明らかにする、コロナ騒動の真実 ・「死者数増加」「医療逼迫」を理由にした社会活動の制限は、本当に妥当だったのか? ・マスクはいまも必要?――マスクの有害性を各国の論文をもとに徹底検証! ・ワクチンはもう接種不要! 死者数の解析からみえるコロナワクチンの実態 ・なぜ有識者・専門家ほど、間違ったデータの見方に踊らされてしまうのか? 情報通信のプロフェッショナルが世界中の情報から取得・作成した図表をもとに丁寧に解説 もう二度と騙されないための「正しいデータの見方」を解き明かす ●目次● 1 まえがき──「新型コロナ騒ぎはインフォデミックである」 2 コロナ死者数のトリック 3 マスクのトリック 4 新型コロナワクチンのトリック 5 トリックに欺かれない情報リテラシー 6 おわりに ●著者紹介● 藤川 賢治(ふじかわ・けんじ) 1970年 福岡県福岡市にて出生 1989年 福岡県立福岡高等学校 卒業 1990年 京都大学 奇術研究会 会長 1993年 京都大学 工学部情報工学科 卒業 1995年 京都大学大学院 工学研究科情報工学専攻修了 1997年 京都大学大学院 情報学研究科 博士課程 退学 1997年 京都大学大学院 情報学研究科 助教(2000年 Ph.D 取得) 1998年 京都大道芸倶楽部 Juggling Donuts 創設(メンバーの一人) 2006年 ルート(株) 主任研究員 2008年 国立研究開発法人 情報通信研究機構 主任研究員・研究技術員 2022年 医療統計情報通信研究所 所長 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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科学は無謬か:「コトバをもつヒト」をめぐる根源的な問い
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2078-7 C0010 発行:2023年8月25日 四六判並製 224頁 ●内容紹介● エゴイズムという本性を免れない人間は、科学・技術といかに対峙すべきか 「ホモ・ロクエンス=コトバをもつヒト」としての人間は、科学というコトバを駆使し、神に成り代わるようにして自然を我がものとしてきた。しかし、そうした科学主義が生み出したのは核兵器と地球温暖化という取り返しのつかない矛盾の数々であった―― DNAの暴力的な支配に抗する〈利他〉の精神は、人類にとって一縷の希望となりえるか? コトバと科学をめぐる壮大な哲学探究の旅 ●目次● はじめに 世界と人間にまつわる、5つの根源的な真実 1 人間は、老化すれば乗り捨てられる利己的遺伝子の乗り物である 2 自然は、神のはからいと人間の科学とで二重に創造されている 3 コトバが事物を存在させる、コトバがなければ世界は存在しない 4 科学=数理的思考法には、原理的な欠陥がある 5 地球外生命が到来しないのは、高度文明は滅亡するから エピローグ 科学は無謬か。そして、利他主義について ●著者紹介● 宇田川眞人(うだがわ・まさと) 1944年東京生まれ。早大政経卒。1969年講談社に入社、学術書・全集・辞典の編集に従事。退職後、編集者・文筆業。著書に『日本に碩学がいたころ――丈高く柄の大きな学問のために』(三恵社)、『風と雲のことば辞典』(共編著)、『花のことば辞典』(以上2冊は講談社学術文庫)、『雪月花のことば辞典』(編著 角川ソフィア文庫)。編集書に『雨のことば辞典』(講談社学術文庫)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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諫早湾干拓事業の公共性を問う:歴史的経緯とその利権構造をえぐる
¥880
ISBN978-4-7634-2077-0 C0036 発行:2023年8月25日 A5判ブックレット 84頁 ●内容紹介● 「優良農地の造成」「防災機能の強化」を掲げた諫干事業。 起工から35年目のいま、“宝の海”・有明海は瀕死の状況。 この事業の「公共性」「合理性」を改めて問いただす好著! 寺西俊一(日本環境会議理事長・一橋大学名誉教授) 潮受け堤防の締め切りから四半世紀。なぜ、いまもなお、海洋環境を悪化させてまでこの公共事業が押し進められているのか? 事業の裏にある巨万の「官・財・政」癒着構造を暴き、あるべき公共事業の姿と有明海再生への道を見定める ●目次● 1 諫早湾干拓事業の概要と目的及び経緯 2 諫早湾干拓事業の公共事業としての正当性と合理性──「費用便益分析」を中心に 3 諫早湾干拓事業をめぐる利権構造と癒着構造、草の根の事業依存体質 4 諫早湾干拓事業の推進のための財政負担転嫁構造──県費・受益者負担から国費負担への付け替え 5 諫早湾干拓事業が生んだ環境悪化(「有明海異変」)と歪みの連鎖 6 諫早湾干拓事業の真の「環境再生」をめざして──有明海の「環境再生」の方向性 むすび──諫早湾干拓事業の「真の環境再生」に向けて 参考文献 ●著者紹介● 宮入 興一(みやいり・こういち) 1942年長野県生まれ。1964年埼玉大学文理学部経済専攻卒業、1964年三菱銀行勤務、1975年大阪市立大学大学院経済学研究科修士課程修了、経済学修士、1979年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、1979年長崎大学商科短期大学部講師・助教授・教授、1997年長崎大学経済学部教授、2001年長崎大学名誉教授、2001年愛知大学経済学部教授、2003年愛知大学大学院経済学研究科長、2007年愛知大学大学院院長、2012年同大学定年退職、愛知大学名誉教授。 1988-89年ニューヨーク市立大学客員研究員、1998-2003年日本財政学会理事、1993-99年日本地域経済学会理事、1998-2001年日本地方財政学会理事、2003-23年東海自治体問題研究所理事、2009-17年日本租税理論学会理事、2007-23年東三河くらしと自治研究所代表、2012-23年愛知大学中部地方産業研究所客員所員、同総合郷土研究所客員所員、2015-23年関西学院大学災害復興制度研究所研究員 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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幻像のアオサギが飛ぶよ:日本人・西欧人と鷺
¥1,650
ISBN978-4-7634-0767-2 C3045 発行:2026年2月25日 四六判並製 196頁 ●内容紹介● なぜアオサギは不気味になったのか? 「孤独、孤高、精悍なアオサギ」のヨーロッパ。 「火を吐く妖怪、不気味で憂鬱なアオサギ」の日本。 なぜアオサギのイメージは日本と西欧で全く異なるのか? サギの生態に魅せられたサギ博士が、古今東西の文学を渉猟して、サギ像分裂の背景を探り、人間と動物の関わりに思いを馳せる。 ●目次● 第Ⅰ部 分裂するアオサギ像 ──日本と西欧── 第Ⅱ部 妖怪アオサギ ──日本人にとってのサギ── 第Ⅲ部 羽根飾り問題とサギたち ●著者紹介● 佐原雄二(さわら・ゆうじ) 1949年兵庫県生まれ。1971年東京大学理学部生物学科動物学課程卒業。1978年東京大学大学院理学系研究科修了(理学博士)。弘前大学教養部、同農学生命科学部を経て2014年退職。現在、弘前大学名誉教授。専門は動物生態学。主な研究テーマは魚類と魚食性鳥類との種間関係。 主な著書『さかなの食事』岩波書店、1979年(毎日出版文化賞受賞)。『魚の採餌行動』東京大学出版会、1987年。『現代日本生物誌10 メダカとヨシ』(共著)岩波書店、2003年。 『フィールドワークは楽しい』(共著)岩波書店、2004年。『青森県のフィールドから——野外動物生態学への招待』(編著)弘前大学出版会、2007年。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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暗闇の後で:豪州ラブデー収容所の日本人医師
¥2,750
ISBN978-4-7634-2076-3 C0097 発行:2023年8月10日 四六判並製 336頁 ●内容紹介● 誰にも話せない「暗闇」が、私の運命を翻弄した 731部隊と繋がる防疫研究室で石井四郎の部下として働いた医師、茨木智和。 最高機密の下で目の当たりにした数々の事実により、彼は愛する人を失い、人生は流転を始める。 たどり着いた地・オーストラリアで開戦を境に“敵”となった彼は、強制収容所での日々を通じ、どう「暗闇」と向き合ったのか―― 日豪にルーツを持つ作家が描く、戦時下のエリート医師の苦悩と決意 ●目次● 第一章 南豪州――一九四二年 ラブデー収容所 第二章 東京――一九三四年 医学への道 第三章 ラブデー収容所――一九四二年 松風 第四章 ブルーム――一九三八年 日本人病院 第五章 東京――一九三四年 防疫研究室 第六章 ラブデー収容所――一九四二年 活動写真 第七章 ブルーム――一九三八年 灯籠流し 第八章 ラブデー収容所――一九四二年 ジョニーの頼み事 第九章 東京――一九三五年 節分 第十章 ブルーム―—一九三九年 天長節 第十一章 ラブデー収容所――一九四二年 万華鏡 第十二章 ブルーム――一九四〇年 木の栞 第十三章 ラブデー収容所――一九四二年 スタンの手紙 第十四章 東京――一九三六年 神楽坂 第十五章 ブルーム――一九四一年 小さな光の真珠 第十六章 ラブデー収容所――一九四二年 デイビス二等兵 第十七章 シティ・オブ・カンタベリー号と鎌倉丸――一九四二年 遺灰の返還 第十八章 東京――一九四二年 空襲 第十九章 東京――一九八九年 ベルニス修道女の手紙 ●著者紹介● クリスティン・パイパー(Christine Piper) 日豪ミックスレイスの作家、ジャーナリスト。デビュー小説『After Darkness』(Allen & Unwin 2014)では、第二次世界大戦中に敵性外国人としてオーストラリアで強制収容された日本人医師を描いた。この作品はヴォーゲル文学賞を受賞、マイルズ・フランクリン賞の最終選考に残り、現在ビクトリア州の高校生の英語教材として使われている。日本の市民活動家と国における矛盾する戦中の記憶についてのノンフィクション・エッセイ『Unearthing the Past』は、2014年のガイ・モリソン賞のリテラリー・ジャーナリズム部門とキャリバーエッセイ賞を受賞。 北條正司(ほうじょう・まさし) 高知大学名誉教授。理学博士。1952年愛媛県生まれ。1974年神戸大学理学部卒。1981年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。1979年高知大学理学部着任、2001年教授、2017年より名誉教授。カナダCalgary大学および米国Texas A&M大学博士研究員。オーストラリアMonash大学客員研究員。 著書に『酒と熟成の化学』(光琳、2009、共著)、『化学と空想のはざまで』(創風社出版、2016)、『アルコール熟成入門』(日本食糧新聞社、2017、共著)、『基本分析化学』(三共出版、2020、共著)。訳書に『第二の故郷 豪州に渡った日本人先駆者たちの物語』(創風社出版、2003、共訳)、『北上して松前へ エゾ地に上陸した豪州捕鯨船』(創風社出版、2012、共訳)、『クジラとアメリカ アメリカ捕鯨全史』(原書房、2014、共訳)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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バスキア:光と影の27年
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2075-6 C0098 発行:2023年8月10日 A5判変形並製 144頁 ●内容紹介● 夭折の天才、その孤高の生涯。 アートが巨大資本に呑み込まれていく時代、 ポップ・アイコンの宿命を背負ったバスキアは、何と闘ったのか。 「流行りのブラック・アーティスト」になってたまるか。 1980年代のアートシーンに彗星の如く現れたバスキア。10代でホームレス状態となるも、野心あるストリートアーティストとして頭角を現し、経済が破綻し荒れ果てていた当時のニューヨークにおいて一躍「時代の寵児」となる。世界的な画商に見出され、瞬く間にスターダムに上り詰めたバスキア。ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルとの出会いから、ドラッグによる早すぎる死までを描く、色鮮やかなグラフィックノベル。 ●著者紹介● Paolo Parisi(パオロ・パリージ) 1980年、イタリアのトスカーナ州に生まれる。漫画家、イラストレーター。2005年、自主制作でGli ultimi giorni del Pitbull(「ピットブル最後の日々」)を発表した後、2006年、商業出版でChernobyl(「チェルノブイリ」)を刊行。すでに日本語に翻訳されている作品に、Coltrane(『コルトレーン』石原有佐子訳、大谷能生解説、Pヴァイン)、Blues for Lady Day(『ビリー・ホリデイ――レディ・デイのためのブルース』石原有佐子訳、平井玄解説、Pヴァイン)がある。最新作は、2021年に発表されたキース・ヘリングの伝記コミック(Keith Haring)。 栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にイゴルト『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』(いずれも花伝社刊)、マヌエレ・フィオール『秒速5000km』(マガジンハウス)、ヌッチョ・オルディネ『無用の効用』(河出書房新社)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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プライバシーこそ力:なぜ、どのように、あなたは自分のデータを巨大企業から取り戻すべきか
¥2,200
ISBN978-4-7634-2074-9 C0036 発行:2023年7月25日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● まさにいま、あなたのすべて(あなたの住所・電話番号・配偶者や子どもの有無・銀行口座・健康状態・友人関係・性的指向・次にあなたが何をしようとしているかまで)が巨大IT企業と政府につかまれているかもしれない。 若きオックスフォード大学の俊英がわかりやすく解説する「監視資本主義」の脅威と解決策 英エコノミスト誌が選ぶ2019年ベストブック選出! ●目次● 序章 第1章 データに飢えたハゲタカ 第2章 プライバシー喪失への道 第3章 プライバシーこそパワー 第4章 トキシック・データ 第5章 データの流れを変えられるか 第6章 今のあなたにできること 終章 訳者あとがき 索引 注 ●著者紹介● カリッサ・ヴェリツ(Carissa Véliz) オックスフォード大学哲学科およびAI倫理研究所准教授、ハートフォード・カレッジチュートリアルフェロー。「オックスフォード・ハンドブック・オブ・デジタル・エシックス」編集者。 訳者略歴 平田光美(ひらた・てるみ) 慶應義塾大学法学部卒。同志社大学大学院でMBA取得。幼少期から中学時代をロンドンで過ごす。大学では独占禁止法を中心とした国際経済法を専攻。バイリンガルとして大学在学中から翻訳に加え英会話を教え、国際会議や企業の会議通訳も務める。 平田完一郎(ひらた・かんいちろう) 慶應義塾大学経済学部卒。1970〜80年代にシティにある住友銀行ロンドン支店および同行現地法人に14年間勤務。国際金融、為替ディーリング、証券各業務に携わる。大和証券SMBC取締役を経て、スウェーデンの大手銀行スウェッドバンクおよびスウェーデン地方金融公社の日本代表、福島学院大学副理事長を務め、現在、スウェーデンの商社ガデリウスの監査役。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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八路軍とともに:満州に残留した日本人の物語
¥1,650
ISBN978-4-7634-2073-2 C0095 発行:2023年7月25日 四六判並製 272頁 ●内容紹介● 戦争末期の召集、婚礼翌朝の出征。 厳冬の満州での山中陣地構築、やがて迎えた敗戦。 大陸に取り残された関東軍兵士・久は、 生き残るために八路軍への参加を決めた。 国共内戦の中、満州各地を転々とする久が見たものは──。 実在の兵士の手記をもとに描かれた 国策に翻弄される人々の真実の物語 ●目次● 三又の久おじさん Ⅰ 関東軍の兵士 Ⅱ 八路軍とともに Ⅲ 紡績工場の日本人技師 ●著者紹介● 永尾 広久(ながお・ひろひさ) 1948年 福岡県大牟田市に生まれる 1967年 福岡県立三池高校卒業 1972年 東京大学法学部卒業 1974年 弁護士登録(横浜弁護士会) 2001年 福岡県弁護士会会長 2002年 日本弁護士連合会副会長 現在 不知火合同法律事務所(大牟田市) 著書 『税務署なんか怖くない』(花伝社) 『カード破産から立ち直る法』(花伝社) 『がんばれ弁護士会』(花伝社) 『モノカキ日弁連副会長の日刊メルマガ』(花伝社) 『星よ、おまえは知っているね』(花伝社) 福岡県弁護士会のホームページの「弁護士会の読書」コーナーに毎日1冊の書評をアップしている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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回避不能な免疫逃避パンデミック
¥1,980
ISBN978-4-7634-2072-5 C0047 発行:2023年7月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● コロナワクチンは、私たちの免疫とウイルスをどう変化させてしまったのか? ワクチンによる「免疫系の変化」と「感染性の高い変異株」の関係性を、ワクチン学・ウイルス学・免疫学・進化生物学的知見から徹底検証。ワクチン接種がもたらしている新たな事態、「免疫逃避パンデミック」の全貌を描く。 ワクチン学エキスパートが提案する、「ワクチン未接種・自然免疫系の強化」というこれからの変異ウイルスとの闘い方 ●目次● 著者による序文 巻頭辞 要約 イントロダクション 第1章 オミクロン! 何をしたんだ?! 第2章 ダーウィン理論の無視 第3章 オミクロンの進化の方向は、抗体依存性感染性増強から抗体非依存性病原性増強へ移りつつある 第4章 人々の健康への差し迫った脅威の原因は、集団ワクチン接種にある。WHO、公衆衛生当局、規制機関に対する信頼は失墜した。彼らは何をしたのだろうか? 第5章 免疫逃避パンデミックに関する研究は、突然変異についての切手収集のようなもので、社会的影響に関する具体的な予測は得られていない。それどころか、語られているのは免疫学的な無知と主流の見解のみである 第6章 道は険しいが、細胞性自然免疫系のみが免疫逃避ウイルス変異から身を守り、免疫逃避パンデミックを制する(唯一の)鍵である 第7章 オミクロンもmRNAワクチンも、——あるいはその両者の組み合わせも——公衆衛生上の災いでこそあれ、恵みではない 第8章 自然免疫系は訓練すればするほど良いものとなるが、パンデミック下でワクチンを接種すればするほど獲得免疫系が損なわれる 第9章 集団ワクチン接種:中和抗体に依存した疾患防御から抗体非依存性重症疾患増強へ 第10章 結論 第11章 重要な質問と回答 関連文献/本文中に引用された文献/さらに理解したい方のために/図/脚注 著者 Geert Vanden Bosscheについて ●著者紹介● ギアト・ヴァンデン・ボッシュ(Geert Vanden Bossche) ゲント大学(ベルギー)で獣医学学位(DVM)を取得後、ホーエンハイム大学(ドイツ)でウイルス学の博士号を取得。ベルギー及びドイツの大学において、非常勤講師を務め、学術界でキャリアを積んだ後、複数のワクチン会社(GSK Biologicals、Novartis Vaccines、Solvay Biologicals)に入社。ワクチンの研究開発及び後期開発においてさまざまな役割を果たし、その後、米国シアトルにあるビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバルヘルスディスカバリーチームにシニア・プログラムオフィサーとして参加。また、ジュネーブのGAVI(Global Alliance for Vaccines and Immunization)でシニアエボラプログラムマネージャーとして、ケルン・ドイツ感染研究センターでワクチン開発室長として勤務。 現在、バイオテクノロジーやワクチンのコンサルタントとして活躍する一方、ナチュラルキラー細胞ベースのワクチンに関して独自の研究を行う。 渡邊 裕美(わたなべ・ゆみ) 新潟大学医学部准教授、医学博士、医師。九州大学医学部卒、同大学大学院で博士号(医学)取得、同大生体防御医学研究所助手、テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターポスドク、京都大学医学部助手、新潟大学医学部非常勤研究員、同大医学部助教、講師を経て現職。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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エルサルバドル内戦を生きて:愛と内乱、そして逃避行
¥1,980
ISBN978-4-7634-2071-8 C0022 発行:2023年7月10日 四六判並製 320頁 ●内容紹介● 日本が浮かれていた時代、私はひとり、愛だけを頼りに、銃弾の雨が降る国に飛び込んだ 生きづらさと共にあった祖国での日々を捨て、愛する男の国にやってきた元高校教師の日本人女性。 街中に死体が転がり、次々と知り合いが消えていく地球の裏側で彼女が見たのは、「非日常という日常」だった―― 戦火の中で授かった一人娘を抱え、世界をさまよった一家が行きついた先とは? 船瀬俊介氏、激賞! 「人類の歴史に、記憶に、残すべき一冊」 ●目次● 第1章 エルサルバドルへ 第2章 2つの文化のはざまで 第3章 内戦下の日常 第4章 激動の中での出産 第5章 内戦と疑似平和 第6章 エルサルバドル再び 第7章 純粋無垢のひと 第8章 エルサルバドル最後の日々 第9章 逃避行の果ての国 ●著者紹介● エスコバル瑠璃子(えすこばる・るりこ) 1941年東京都生まれ。1964年聖心女子大学外国語外国文学科卒業、1966年同大学院修了(国文学専攻)。文学修士。聖ヨゼフ学園高等学校、聖心女子学院(白金)高校国語教諭、啓明学園高等学校国語科教諭等を務めたのち、1976年にエルサルバドルに渡る。日本人補習校勤務等を経て、1984年帰国。帰国後は幼稚園英語講師、自宅にて英語サークル経営等に従事。油絵では二科会千葉支部同人、二科展本展入選3回、二科展千葉支部展賞4回、千葉支部展同人となる(現在退会無所属)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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新自由主義と日本政治の危機
¥2,200
ISBN978-4-7634-2070-1 C0031 発行:2023年7月10日 四六判並製 416頁 ●内容紹介● 新自由主義の本当の狙いは何か―― 小選挙区制の導入から三〇年。「政治改革」を熱烈に支持した知識人たちの変節、左派論壇を牽引した渡辺治・後藤道夫氏らによる「開発主義」論の陥穽から、閉塞状況にある現代日本の病理まで。現在の政治的危機の全体像を歴史的に把握する、舌鋒鋭い論考群。 半永久化した自公政権が行き詰まるなか、なぜ政権交代は起こらないのか? 内外から変革を求められる日本共産党が、いま果たすべき役割とは? ●目次● 第1部 「政治改革」批判(一九九三~九八) 第一章 明確となった土俵の違い──小選挙区制をめぐる論争の中間的総括 第二章 「政治改革」と帝国主義的民主主義の政治学 第三章 自社連立政権とヘゲモニー・ブロック 第四章 現代日本の政治と社会──戦後統合構造の変遷と今日の課題 第2部 「ポリティーク」派批判(二〇〇一~〇八) 第五章 「ポリティーク」派に関する批判的覚書──年功賃金、福祉国家、開発主義 第六章 新しい政治的対抗関係と民主党の歴史的性格 第七章 渡辺理論の開発主義的「転回」とその批判──ハーヴェイ『新自由主義』における解説論文の問題点 第3部 現代と日本政治の危機(二〇二一~二三) 第八章 二〇二一年総選挙の結果と政治の危機 第九章 ニワトリがねぐらに帰るとき──安倍晋三銃撃事件の政治的意味 第一〇章 日本共産党の一〇〇年──三つの歴史的ポイントと今日の課題 ●著者紹介● 森田 成也(もりた・せいや) 大学非常勤講師。1965年奈良県生まれ。専門はマルクス経済学。 主要著作:『資本主義と性差別』(青木書店)、『資本と剰余価値の理論』(作品社)、『家事労働とマルクス剰余価値論』(桜井書店)、『ヘゲモニーと永続革命』『新編マルクス経済学再入門』上下、『トロツキーと戦前の日本』(以上、社会評論社)、『「資本論」とロシア革命』『「共産党宣言」からパンデミックへ』(以上、柘植書房新社)、『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』(慶応大学出版)、他多数。 主要翻訳:デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義』『<資本論>入門』(以上、共訳、作品社)、キャサリン・マッキノン『女の生、男の法』上下(共訳、岩波書店)、エルネスト・マンデル『第二次世界大戦とは何だったのか』(共訳、柘植書房新社)、トロツキー『レーニン』『永続革命論』、マルクス『直接的生産過程の諸結果』、マルクス&エンゲルス『共産党宣言』(以上、光文社古典新訳文庫)、シーラ・ジェフリーズ『美とミソジニー』(共訳、慶応大学出版会)、他多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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年間4万人を銃で殺す国、アメリカ:終わらない「銃社会」の深層
¥1,650
ISBN978-4-7634-2069-5 C0036 発行:2023年6月30日 四六判並製 176頁 ●内容紹介● 相次ぐ乱射事件にも、なぜアメリカは銃を手放せないのか? 人口を超える数の銃が出回り、毎日100人以上が銃で命を落とす世界に類を見ない銃大国で、いつまでも銃規制が進まない背景には何があるのか? 分断が進む社会で深刻化する銃問題と、それを通じて見えてくるアメリカの本質とは── 日本の「パートナー」の宿痾、その深すぎる闇に迫る! ●目次● 序 章 銃暴力の蔓延というアメリカの病 第1章 自国民を殺し続けるアメリカ銃社会 第2章 なぜ常識的な銃規制を実施できないのか 第3章 銃と白人至上主義とトランプ前大統領 第4章 銃問題を通して見えてくる米国の本質 終 章 銃問題の解決に向けた新たな可能性 ●著者紹介● 矢部 武(やべ・たけし) 1954年、埼玉県生まれ。国際ジャーナリスト。70年代半ばに渡米し、アームストロング大学で修士号を取得。帰国後、米紙ロサンゼルスタイムス東京支局記者等を経てフリーに。銃社会、人種差別、麻薬など米国深部に潜むテーマを抉り出す一方で、高齢化や社会問題などを比較文化的に分析し解決策をさぐる。 著書に『世界大麻経済戦争』(集英社新書)、『大統領を裁く国アメリカ』(同)、『アメリカ白人が少数派になる日~「2045年問題」と新たな人種戦争』(かもがわ出版)、『日本より幸せなアメリカの下流老人』(朝日新書)、『大麻解禁の真実』(宝島社)、『60歳からの生き方再設計』(新潮新書)、『アメリカ病』(同)、『アメリカよ、銃を捨てられるか』(廣済堂出版)、『もし銃を突きつけられたら~銃社会アメリカの安全な歩き方』(ダイヤモンド社)、『人種差別の帝国』(光文社)、『危険な隣人アメリカ』(講談社)、『少年犯罪と闘うアメリカ』(共同通信社)など多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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検証・コロナワクチン:実際の効果、副反応、そして超過死亡
¥2,200
ISBN978-4-7634-2068-8 C0047 発行:2023年6月30日 四六判上製 256頁 ●内容紹介● 超一流の臨床医によるコロナ医療の総括。 医師・科学者の良心の叫びを聞け!! 推薦:福島雅典(京都大学名誉教授) 日本における公開情報の分析から浮かび上がる、未曽有の薬害。 先端医療の最前線を行くがん専門医がリアルタイムで追い続けた、コロナワクチンの「真実」とは? ●目次● 第1章 私がコロナワクチンの接種に慎重な理由 第2章 コロナワクチンにおける情報公開 第3章 コロナ禍がわが国にもたらした財政負担 第4章 コロナワクチンの効果 第5章 子どもへのワクチン接種 第6章 コロナワクチン接種後の死亡事例の報告と救済制度 第7章 コロナワクチン接種による中・長期副反応 第8章 超過死亡 ●著者紹介● 小島勢二(こじま・せいじ) 名古屋大学名誉教授、名古屋小児がん基金理事長。1976年に名古屋大学医学部卒業、静岡県立こども病院、名古屋第1赤十字病院で小児がんや難治性血液疾患の診療に従事。1999年に名古屋大学小児科教授に就任、次世代シークエンサーによる網羅的遺伝子診断や遺伝子治療の開発を行う。日本血液学会、日本小児科学会、日本小児血液・がん学会、日本造血細胞移植学会の理事を歴任。2016年に名古屋大学を退官後は名古屋小児がん基金を設立。発表英文論文の総数:440編、総引用回数:18,000、h指数:74。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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維新政治の内幕:「改革」と抵抗の現場から
¥1,980
ISBN978-4-7634-2064-0 C0031 発行:2023年6月10日 四六判並製 272頁 ●内容紹介● なぜ選挙に「勝ち」、住民投票に「負ける」のか? 圧倒的な強さを誇る大阪維新は、いかにして対抗勢力を弱体化させたのか。 伝統的な地域組織や組合が衰えるなか、“民意”はどのようにして立ち現れるのか。 “橋下徹の右腕” “維新改革の立役者”と呼ばれた元大阪副知事と抵抗運動を担った市民と研究者が明かす、「一強」を招いた要因と躍進のカラクリ。 ●目次● 【第一部 橋下知事・松井知事の下で垣間見た維新政治】 第一章 財政再建 第二章 職員給与の削減 第三章 庁内意思決定システムについて 第四章 地方分権から庁舎移転へ 第五章 「職員基本条例」を巡る橋下知事・維新との攻防 第六章 「都構想」 第七章 知事選挙出馬 第八章 二度目の住民投票 資料 府市一体化・広域行政一元化条例と維新政治 特別対談 元大阪市幹部が見た、「橋下劇場」の顛末 【第二部 維新政治と対抗運動】 第一章 大阪府政における維新政治と対抗勢力 第二章 大阪市政における維新政治と対抗勢力 第三章 大阪維新の会と対抗運動の攻防史 ●著者紹介● 小西禎一(こにし・ただかず) 1954年生まれ、元大阪府副知事。1980年、大阪府入庁。2008年2月、橋下徹知事(当時)より改革プロジェクトチームの長として抜擢、「大阪都構想」の制度設計も行った。2009年~総務部長。2012年~2015年、松井一郎知事の下で副知事。辞職に際して、松井知事からは「財政再建の立役者」と評された。2019年4月、大阪府知事選挙に無所属(自民党と公明党府本部、連合大阪の推薦)で立候補。 塩田潤(しおた・じゅん) 神戸大学大学院国際協力研究科部局研究員、龍谷大学法学部非常勤講師、法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。専門は政治学、政党論および社会運動論。博士。著書に『危機の時代の市民と政党──アイスランドのラディカル・デモクラシー』、訳書にシャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』(共訳、以上明石書店)など。 福田耕(ふくだ・こう) 大阪市内勤務。2015 年の「大阪都構想」の賛否を問う住民投票では市民有志でつくる「SADL」(民主主義と生活を守る有志)を、2020 年の同住民投票では「残そう、大阪」を立ち上げ、大阪市存続の運動に関わった。主な論稿として、「『大阪市廃止にNO』を呼びかけたキャンペーン『残そう、大阪』」(大阪市政研究会『市政研究』210 号)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
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ロシア・ノート:アンナ・ポリトコフスカヤを追って
¥2,200
ISBN978-4-7634-2067-1 C0022 発行:2023年6月10日 A5判並製 オールカラー 186頁 ●内容紹介● 殺された記者が告発し続けた、 ジャーナリズムが崩壊しゆくロシアの現実。 ウクライナ侵攻の原型である、チェチェン紛争の 想像を絶する非人道的な暴力を描いたグラフィック・ノベル。 「ここでは、人の命には2コペイカの価値もない。」 2006年、モスクワの自宅アパートで殺害されたアンナ・ポリトコフスカヤ。彼女はロシア独立系新聞『ノーヴァヤ・ガゼータ』をリードするジャーナリストだった。 ロシア連邦軍と独立派武装勢力、そして現地に暮らす多くの市民たち──ポリトコフスカヤの生前の取材と、友人への聞き取り調査をもとに、「掃討作戦」という名の民間人虐殺、不正にまみれたロシア軍の実態など、無法地帯と化したチェチェンを描く。 ●著者紹介● [作]イゴルト(Igort) 1958年、イタリア・サルデーニャ生まれ。イタリアを代表する漫画家のひとり。日本での活動歴もあり、90年代には雑誌「モーニング」で連載を持っていた(単行本『Yuri』やまねみどり訳、講談社、1996年)。2015年、東京のイタリア文化会館にて、谷口ジローとの二人展「歩くひとたち」を開催。代表作『5は完璧な数字(Cinque è il numero perfetto)』の執筆に取り組んでいた90年代には東京に暮らしていた。2015年に第1巻が刊行された『日本ノート(Quaderni giapponesi)』という作品でも、複数の漫画賞を受賞している。2010-11年、ウクライナ、ロシアに2年間滞在した経験をもとに、『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』を刊行。2022年10月、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、『ウクライナ・ノート2──侵略の日誌』を発表。 [訳]栗原俊秀(くりはら・としひで) 翻訳家。1983年生まれ。訳書にイゴルト『ウクライナ・ノート』、ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net