-
インド大乗仏教 その始原へ:新訳・註 般若波羅蜜心経(大本)
¥2,200
予約商品
ISBN 978-4-7634-2179-1 C0015 発行:2025年6月25日 四六判上製 144頁 ●内容紹介● 「不生不滅」の論理(ロジック)と熱情(パッション) 大乗仏教の真髄を示す珠玉の経典『般若波羅蜜心経』。広く流通する玄奘訳の小本には欠けていた「序文」「帰敬文」等を持ち、これまで陽の目を浴びてこなかった「大本」をサンスクリット語から全文訳。いま、もっともとよく知られる経典の「本来の姿」を、詳細な註とともに紐解く。 〈補録〉『般若波羅蜜心経』各漢訳書き下し文、参考仏典『ミリンダ王の問い』『法華経』(一部)等。 ●目次● はじめに 般若波羅蜜心経(大本)全訳 参考(一)般若波羅蜜心経(小本)全訳 参考(二)漢訳一覧(書き下し) 1 鳩摩羅什訳(小本) 2 玄奘訳(小本) 3 法月訳(大本) 4 般若など訳(大本) 5 智慧輪訳(大本) 6 法成訳(大本) 7 施護訳(大本) 参考(三)関連文献 1 ウッダーラカ・アールニの有の哲学 2 ヤージュニャヴァルキヤの自己(アートマン)の探究 3 『ミリンダ王の問い』――真実語の驚異的な実現力 4 『法華経』――仏・菩薩の圧倒的優位 「方便品 第二」(散文部分の全訳) 「法師品 第十」(散文冒頭部分のみの訳) おわりに ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』『[全訳]念処経』『インド論理学へのいざない』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
三木清との哲学対話:三木清との哲学対話
¥2,420
予約商品
ISBN 978-4-7634-2171-5 C0010 発行:2025年6月25日 四六判並製 304頁 ●内容紹介● 「わかったつもりで、わからない――」 三木清没後八〇年のいま、あらためて『人生論ノート』を読み直す 八〇余年、いまなお読みつがれる名著『人生論ノート』。「死」「幸福」から説き起こし、「人間の条件」「嫉妬」「噂」をへて「希望」「旅」「個性」まで――人生を縦横に論じた本書には、どのようなメッセージがこめられているのか。本書に潜む不思議に光を当て、断章の余白を自在に埋めながら、三木清と人生を語り合う。 あの「人生論の白眉」「昭和を代表する教養書」を、 かつての・いまの・これからの読者につなぐ案内書! ●目次● はしがき 第1部 三木清『人生論ノート』の余白を埋める はじめに 活動的哲学者の軌跡 ――『近代日本思想選 三木清』を読む 1 近くて遠い『人生論ノート』 ――五つの不思議 2 〈死者のリアリティ〉が思想の伝統を創出する ――死者と生者の世代をつなぐコミュニケーション 3 戦争のリアリティーと三木清の死生観 ――戦争の足音を聞きながら綴った平和への想い [対話篇]三木哲学と『人生論ノート』(Ⅰ) 第2部 三木清『人生論ノート』の現在・過去・未来 はじめに 『人生論ノート』の読み方 1 『人生論ノート』の戦中と戦後 ――時代を映す鏡としての役割 2 近代日本哲学の中の『人生論ノート』 3 日本と近隣諸国の〈共生〉を理念に掲げた三木の苦闘 ――民族相互の秩序・希望・個性を尊重する思索 4 『人生論ノート』と俗流心理学の興隆 5 「虚無からの形成」を支える「超越的」な拠点 ――『人生論ノート』から「新しい日本の哲学」へ [対話篇]三木哲学と『人生論ノート』(Ⅱ) おわりに 資料編 1 『人生論ノート』の解説と評価(変遷史) 河上徹太郎 谷川徹三 桝田啓三郎 清水幾太郎 中島健蔵 佐古純一郎 藤原定 串田孫一 2 『人生論ノート』関連年表(成立と流布) ●著者紹介● 宮島光志(みやじま・みつし) 1958年生まれ。法政大学国際日本学研究所客員所員。大阪外国語大学ドイツ語学科卒業、東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。共編書に『三木清研究資料集成 全6巻』(クレス出版・2018年)、『新版 薬学生のための医療倫理』(丸善出版・2021年)ほか。共著書に『再考 三木清―現代への問いとして』(昭和堂・2019年)ほか。訳書にカント著『自然地理学』(岩波書店・2001年)ほか。論文に「近代日本哲学と〈知の制度化〉―桑木厳翼の事績を辿る」(『理想』 704号、2020年)ほか。 森下直貴(もりした・なおき) 1953年生まれ。浜松医科大学名誉教授、岐阜聖徳学園大学特別研究員。東京大学文学部倫理学科卒、同大学院博士課程単位取得退学。著書に、『死の選択』(窓社・1999年)、『健康への欲望と〈安らぎ〉』(青木書店・2003年)、『生命倫理学の基本構図』(共編著、丸善出版・2012年)、『生命と科学技術の倫理学』(編著、丸善出版・2016年)、『システム倫理学的思考』(幻冬舎メディアコンサルティング・2020年)、『新版「生きるに値しない命」とは誰のことか』(共編著、中央公論新社・2020年)、『21世紀の「老い」の思想』(知泉書館・2022年)ほか。 田中久文(たなか・きゅうぶん) 1952年生まれ。日本女子大学人間社会学部教授。東京大学文学部倫理学科卒業、同大学院博士課程修了、文学博士。著書に『九鬼周造――偶然と自然』(ぺりかん社、第一回中村元賞受賞)、『丸山眞男を読みなおす』(講談社選書メチエ・2022年)、『日本美を哲学するあはれ・幽玄・さび・いき』(青土社・2013年)など。 [執筆者] 玉田龍太朗(たまだ・りゅうたろう) 1973年生まれ。滝川中学校・高等学校教諭(国語科)、大阪大学グローバル日本学教育研究拠点・学外プロジェクト構成員。広島大学文学部哲学科卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学、京都大学)。著書に、『フィヒテのイェーナ期哲学の研究』(晃洋書房・2014年)、『三木清とフィヒテ』(同・2017年)、『ニヒリズムと無神論論争――フィヒテと三宅剛ー』(同・2024年)ほか。日本フィヒテ協会研究奨励賞(2015年)、比較思想学会研究奨励賞(2024年)。 成瀬 翔(なるせ・しょう) 1987年生まれ。岐阜大学地域科学部非常勤講師。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。著書に『東アジアの尊厳概念』(法政大学出版会、2021年、共著)、『コロナ・トリアージ一一資料と解説』(知泉書館、2023年、共訳)ほか。 森 一郎(もり・いちろう) 1962年生まれ。東北大学大学院情報科学研究科教授。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学、東京大学)。著書に、『死と誕生 ハイデガー・九鬼周造・アーレント』(東京大学出版会・2008年・第21回和辻哲郎文化賞学術部門受賞)、『死を超えるもの 3・11以後の哲学の可能性』(同・2013年)、『アーレントと赦しの可能性 反時代的試論』(春風社・2024年)、『いのちのどこが大切なのか ハイデガーとアーレント』(同・2025年)ほか。単独編著に、『近代日本思想選 三木清』(ちくま学芸文庫・2021年)。 李 彩華(リ さいか) 名古屋経済大学経営学部教授。中国・山東大学文学部東方哲学・思想史研究科修士。日本哲学、日本思想史。共著:『アジアと日本―平和思想としてのアジア主義』(農文協・2007年)ほか。論文:「頭山満のアジア主義」(『哲学と現代』33号・2018年)、「梁啓超と章炳麟のアジア主義言説―近代日本のアジア主義への対応の視点から」(同34号・2019年)、〈三木清《人生论笔记》的思想背景及其研究变迁〉(中国語論文)(《日本哲学与思想研究》2024巻・中国延辺大学出版社・2024年)ほか。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
真・二重らせん物語:DNAを追い求めた科学者たち、真実のストーリー
¥1,980
予約商品
ISBN 978-4-7634-2178-4 C0040 発行:2025年6月25日 四六判並製 232頁 ●内容紹介● 20世紀最大の発見をめぐる、息をのむ人間ドラマ DNAの構造を解き明かし、分子生物学を切り拓いた「二重らせん」の発見は、いかにしてなされたのか? ワトソンとクリックをはじめ当事者たちの手記や残された資料を総合的に再構築し、虚飾、歪曲、誤認を排した先に浮かび上がった決定版ノンフィクション。 栄光を手にするべきは誰だったのか――世紀の謎を解く! ●目次● プロローグ 二重らせん発見前夜 第1章 ワトソンとクリック 第2章 英国ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所 第3章 大失態 第4章 ワトソンとクリックの6週間 第5章 黄金の二重らせん 第6章 ワトソンとクリックの勝因 エピローグ 二重らせんのその後 ●著者紹介● 山本たけし(やまもと・たけし) 1963年、大阪府堺市生まれ。大阪大学・博士(医学)。一部上場体外診断用医薬品/医療機器メーカーにて研究開発職に従事した後、複数の創薬/バイオ系ベンチャー企業にて研究開発プロジェクトリーダーを務めた。基礎医学、および先端医療を支えるバイオ技術に詳しい。現在は国立研究開発法人科学技術振興機構においてライフサイエンス分野の専門員を務める。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
SGS管理栄養士国家試験/過去問題&解説集2026
¥3,080
ISBN 978-4-7634-2176-0 C3047 発行:2025年6月15日 B5判並製 424頁 ●内容紹介● 科目別・項目別 解答のコツがひと目でわかる 合格への決定版 最新ガイドライン対応 過去5年分全1000問収録 ●目次● 社会・環境と健康 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 食べ物と健康 基礎栄養学 応用栄養学 栄養教育論 臨床栄養学 公衆栄養学 給食経営管理論 応用力試験 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
産む権利/産まない権利:リプロダクティブ・ライツの現在
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2172-2 C0036 発行:2025年5月25日 四六判並製 256頁 ●内容紹介● 身体と、法・政治の〈いま・ここ〉をひもとく 日本において、「産むこと/産まないこと」をめぐる「性と生殖の自己決定権(リプロダクティブ・ライツ)」は、どう法律・政治過程と関わり合ってきたのか――リプロダクティブ・ライツを否認する条項の存在、避妊ピルや中絶薬の普及の遅れなどが政治的課題として意識され、生殖補助医療への法的対応も迫られている今、あらためて、「個人的なこと」が「政治的なこと」であるという原点に立ち戻る。 性と生殖の権利の意義と歴史、国内外の制度の理解を通して、〈これから〉を考える ●目次● はしがき(辻村みよ子) Ⅰ部 リプロダクティブ・ライツの意義と可能性 企画趣旨(糠塚康江) 1 政治から見る日本のリプロダクティブ・ライツ――優生保護法を巡る政治過程(岩本美砂子) 2 リプロダクティブ・ヘルス・ライツに対する国際人権法からのアプローチ (林陽子) 3 憲法上の権利としてのリプロダクティブ・ライツの保護――「身体」に関する自由と尊厳(建石真公子) Ⅱ部 リプロダクティブ・ライツをめぐる日本のアクチュアルな問題 企画趣旨(二宮周平) 1 母になることを強制されないこと――フランス視察と内密出産/匿名出産(石黒大貴) 2 〈不良な子孫〉の出生防止と人権侵害――優生保護法の歴史から(松原洋子) 3 妊娠/出産を望む未婚女性たちと日本の現状(長村さと子) Ⅲ リプロダクティブ・ライツと国際情勢 1 Dobbs判決の舞台裏(小竹聡) 2 「中絶の自由」が憲法に書き込まれた日――2024年国際女性の日(齊藤笑美子) あとがき(大山礼子) ●著者紹介● 【編者】 ジェンダー法政策研究所(GELEPOC) 辻村みよ子(弁護士・東北大学名誉教授) 糠塚康江(東北大学名誉教授) 大山礼子(駒澤大学名誉教授) 二宮周平(立命館大学名誉教授) 【執筆者】 岩本美砂子(三重大学名誉教授) 林陽子(弁護士・元国連女性差別撤廃委員会委員長) 建石真公子(法政大学名誉教授) 石黒大貴(弁護士) 松原洋子(立命館大学大学院特任教授) 長村さと子(一般社団法人こどまっぷ代表理事) 小竹聡(拓殖大学教授) 齊藤笑美子(GELEPOC フランス支部長) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
和魂漢才:朝河史学から描く内外整合の日本像
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2175-3 C0021 発行:2025年5月25日 四六判上製 244頁 ●内容紹介● 「アジア蔑視」の起源を絶ち、ほんらいの「大和魂」に立ち返る 紫式部が初めて明記した「漢才を縦横無尽に換骨奪胎して血肉化すること」としての「ヤマトダマシイ」は、近世に至り、排外ナショナリズムの象徴に書き換えられてしまった―― 日本では無視された類い稀な歴史家・朝河貫一の歴史学をもとに、権力構造の推移と封建制の成立過程を再検証。日本の歴史観を誤導した津田左右吉らと対比しつつ、国際共生時代のこの国のあり方を提起する。 『魏志倭人伝』を中国語で読むことから立ち上がる、この国の真の姿 ●目次● 第一部 神話から古代史へ 第1章 中国語で書かれた『魏志倭人伝』を中国語で読む 第2章 排外ナショナリズムの風潮に抗した笠井新也の『日本書紀』解読 第3章 朝河貫一は大化改新をどのように分析したか 第二部 封建制の遺産と近代日本 第4章 朝河貫一は明治維新をどのように把握したか 第5章 帝国憲法における受動的主権(passive sovereignty) 第6章 封建社会の成立のナゾを職shikiと封土fiefから解く 第6章補論 日本における封土の起源(The Origin of the Feudal Land Tenure in Japan) 第7章 網野善彦の「荘園公領制」の到達点とその限界 第三部 アジアとの共生のために内外整合の日本像を描く 第8章 石橋湛山の小日本主義から学ぶアジア外交 第9章 小路田泰直の新著『日本通史』が面白い 終 章 和魂漢才で日本像を描く ●著者紹介● 矢吹 晋(やぶき・すすむ) 1938年福島県郡山市生まれ。1962年東京大学経済学部卒。東洋経済新報社記者、アジア経済研究所研究員、横浜市立大学教授を経て、同大名誉教授。21世紀中国総研ディレクター、朝河貫一顕彰協会代表理事・会長等を歴任。著書に『チャイナウオッチ 矢吹晋著作選集』全5巻+別巻「朝河貫一顕彰」(未知谷)、『天皇制と日本史』(集広舎)、『邪馬台国は大和、卑弥呼は百襲姫』(未知谷)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
還暦タイミーさん奮戦記:60代、スキマバイトで生きてみる
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2173-9 C0036 発行:2025年5月10日 四六判上製 176頁 ●内容紹介● 仕事がなくなった、でも悠々自適なんて夢のまた夢…… やれやれ、スキマバイトでもやるか 経営コンサルタントとして鳴らしたものの、いつの間にか仕事がなくなった還暦間近。寄る辺もなく、日々差し迫ってくる生活のためには働かねば……。 やるからには、熟年ならではの知恵を総動員して気分よく、効率よく! 酸いも甘いもかみ分けた大人が贈る、異色のスキマバイト体験記。 少子高齢化、人手不足、年金不安……衰退ニッポンの現実がここに! ●目次● 第1章 還暦タイミーさん、デビューの巻 第2章 還暦タイミーさん、びっくり仰天の巻 第3章 還暦タイミーさん、知恵を絞るの巻 第4章 還暦タイミーさん、哲学するの巻 ●著者紹介● 須来間唄人(すきま・ばいと) 1963年、大阪府生まれ。46歳のとき会社を興し独立自営の道を歩みだしたが、10年少し生き延びたものの、やがて仕事がなくなり休業。心機一転、縁もゆかりもない金沢に引っ越した。父も母も他界し兄弟姉妹なくあっけなく家族終了。パートナーとも薄運で「おひとりさま」まっしぐら。生活するために日雇い仕事の毎日で、タイミーで活路を見出そうともがいている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
反乱は続いている:祖母・母・娘たちのフェミニズム
¥2,530
ISBN 978-4-7634-2174-6 C0036 発行:2025年5月25日 四六判変形並製 256頁 ●内容紹介● “誰もが生きやすい国”をめざして、 長い長い、道のりがあった 世界一の「平等の国」といわれるスウェーデン。この国に生きた女性たちは、家事、仕事、育児、それから人間関係のいくつもの困難に、どう向き合い、乗り越えてきたのだろう――国を超え、世代を超えて引き継がれる、「思いやりと工夫」の知恵、そして「反乱と変革」を続けていくための実践がつまった、全ての生活者におくる「生き方」集。 スウェーデン発、3世代の女性たちの 話したかったこと、話せなかったこと ●目次● まえがき 《娘たち》 わたしたちは娘たち フェミニズムってなに? かわいそうな女子じゃないから おしゃべり 廊下をめぐる闘い そして、ほんのわずかな闘いを…… あまり人間らしくない 怒り だれかが最初に行かなくちゃいけないでしょ! 二つの性をもつものたちを乗せたバス やかましくて生意気でいるか、それとも、かわいく満足させるか? 《母親たち》 あなたたちはお母さんたち フェミニズムってなに? 上司が掃除しているのを見たとき 性の革命なるものを追いかけて そして、ほんのわずかな闘いを…… 戦闘力の高いグンローグ ある保育園児からお母さんへ おしゃべり 空を飛びまわる 《祖母たち》 あなたたちはおばあちゃんたち フェミニズムってなに? おしゃべり 心の中ではわかっている そして、ほんのわずかな闘いを…… ある革命的な考え 家事アシスタント そう、わたしは女中になったのさ 推薦図書 執筆者一覧と担当 訳者あとがき ●著者紹介● 【著者略歴】 ファニー・アンビョーンソン 1973年生まれ。朝食にいつもラズベリーヨーグルトを食べ、電話でよくしゃべる。社会人類学の博士課程在籍、ときどきラジオ局で働く。 シーリ・アンビョーンソン 1975年生まれ。児童施設とスウェーデンラジオで臨時職員として働く。寝室は青、社会は根底から変えられなくてはいけないと思っている。 エンマ・ヤンケ 1974年生まれ。玄関は靴でいっぱい、水中で逆立ちをするのが好き。公衆衛生局の若者向け機関紙『Glöd(炎)』の編集者、コンピュータを使った仕事が好き。 マリーア・ヨーンソン ウーメオで文学を学び、清掃員として働く。1975年生まれ。メガネは国から支給されるべきだと考える。たいていのことがしんどく感じる。犬の名前はホムサン。 エリーカ・ソーレンソン ウーメオ在住、大学で幅広く学んだ。1975年生まれ。以前は書店で働いていた。大好きな男きょうだいがひとりいる。旅をするのが大好き。 (著者略歴は1999年の原著刊行時のもの) 【訳者略歴】 よこの なな 1977年生まれ。スウェーデン語翻訳者。訳書にリーヴ・ストロームクヴィスト『21世紀の恋愛 いちばん赤い薔薇が咲く』『欲望の鏡 つくられた「魅力」と「理想」』(以上、花伝社)、モンス・ムーセソン『ティム アヴィーチー・オフィシャルバイオグラフィ』(青土社)、フリーダ・ニルソン『ゴリランとわたし』『シーリと氷の海の海賊たち』、エーヴァ・リンドストロム『ぼくらにできないことはない』、リーサ・ルンドマルク『サメのイェニー』(以上、岩波書店)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
だから、日本の政治はつまらない:フランスとの比較でみる日本政治の構造的欠陥
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2170-8 C0036 発行:2025年4月25日 四六判並製 248頁 ●内容紹介● 世にも奇妙な謎ルール「公職選挙法」が、日本の政治をこんなにもダメにしていた! ・究極の“べからず法”がつくった細かすぎて曖昧な選挙のルール ・現職と有名人に圧倒的有利な、たった2週間の選挙期間 ・世界一高く、それどころか存在自体が意味のない供託金制度 ・従順な国民性は美徳か、それとも足枷か? ・こうすれば、職業政治家は消え、本当に有能な政治家だけが残る フランスを参考にした超実践的提言で、日本の政治をもっと身近に、もっと面白く! ●目次● 第1章 数字で見る民主主義 ──日本人は欧米人よりも政治に関心が無いのか 第2章 公職選挙法がもたらす「観客民主主義」 ──一般国民の立候補に対する様々な障害 第3章 なぜ、政治に関心を持てないのか ──日本の政治があまり魅力的でない理由 第4章 日本の政治をもっと身近で興味深いモノにするためには ──制度改革と新文化構築の必要性 ●著者紹介● グットマン ティエリー(Guthmann, Thierry) 1970 年フランス生まれ。フランスAix-en-Provence 政治学院卒業。1995 年来日。政治学博士(Aix-Marseille 大学/中央大学大学院)。2001 年以降三重大学勤務。現在、人文学部教授。専門は現代日本政治。著書は『Nippon Kaigi (Political Nationalism in Contemporary Japan)』(Routledge, 2024)等。 グットマン 佳子(Guthmann, Yoshiko) 1972 年広島県生まれ。中央大学法学部卒業。同大学院法学研究科博士課程修了。2008 年、2016 年、子供2人を現地公立学校に通わせながらフランスに2年間滞在。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
書かれざる戦後思想:元学徒兵・亀島貞夫の躓きと希望
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2169-2 C0036 発行:2025年4月25日 四六判並製 232頁 ●内容紹介● 時代と対峙し続けた元学徒兵の文人教師、その足跡が照らし出すもの 戦争のリアリズムが薄れゆくなか、圧倒的な教養と強靱な思索力で俊才たちを感化した伝説の国語教師、元群馬県立前橋高校教諭・亀島貞夫。作家として、評論家として類まれな才能と独自の思想をもちつつ、文壇とは距離を置き市井に生きた亀島の思索遍歴から、戦後という時代を照射する。 ある「わだつみ世代」の蹉跌と、「種まく人」としての生き様 ●目次● 序 章 第一章 軍隊体験と戦後文学 第二章 絶対平和主義のジレンマ 第三章 道化として生きる ●著者紹介● 高草木光一(たかくさぎ・こういち) 1956 年群馬県生まれ。慶應義塾大学名誉教授。社会思想史専攻。 著書に『鶴見俊輔 混沌の哲学──アカデミズムを越えて』(2023、岩波書店)、『松田道雄と「いのち」の社会主義』(2018、岩波書店)、『岡村昭彦と死の思想──「いのち」を語り継ぐ場としてのホスピス』(2016、岩波書店)。編著・共編著に『「いのち」の現場でとまどう──臨床医学概論講義』(徳永進著/高草木編、2019、岩波書店)、『ベ平連と市民運動の現在──吉川勇一が遺したもの』(高草木編、2016、花伝社)、『思想としての「医学概論」──いま「いのち」とどう向き合うか』(高草木編、2013、岩波書店)、『連続講義 一九六〇年代 未来へつづく思想』(高草木編、2011、岩波書店)、『連続講義「いのち」から現代世界を考える』(高草木編、2009、岩波書店)、『生きる術としての哲学──小田実最後の講義』(小田実著/飯田裕康・高草木編、2007、岩波書店/2014、講談社)などがある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
インド哲学・知覚論へのいざない:八つのサンスクリット語原典からの和訳と註解
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2168-5 C0015 発行:2025年4月25日 四六判上製 144頁 ●内容紹介● すべての知識の源泉は、知覚である 初期インド論理学派の文献にくわえ、ミーマーンサー学派バーッタ派の『マーナメーヨーダヤ』と不二一元論ヴェーダーンタ学派の『ヴェーダーンタ・パリバーシャー』を翻訳・解説。「思考」に重きをおく西洋哲学とは一線を画す、「知覚」のインド哲学、その核心に触れる! ●目次● <I 論理学派の知覚論> ・カナーダ『ヴァイシェーシカ・スートラ』付チャンドラーナンダによる註 ・マティチャンドラ『ダシャパダールティー』(慧月造・玄奘訳『勝宗十句義論』から想定・されるサンスクリット語テクスト) ・プラシャスタパーダ『パダールタダルマ・サングラハ』(カテゴリーと功徳の綱要) ・ガウタマ『ニヤーヤ・スートラ』(一・一・四) ・ヴァーツヤーヤナ『ニヤーヤ・バーシヤ』(スートラへの註) ・ウッディヨータカラ『ニヤーヤ・ヴァールッティカ』(バーシヤへの註) <Ⅱ 参考:他学派の知覚論> ・ナーラーヤナ『マーナメーヨーダヤ』(ミーマーンサー学派バーッタ派、「真知の道具と対象の解明」) ・ダルマラージャ『ヴェーダーンタ・パリバーシャー』(不二一元論ヴェーダーンタ学派、「ヴェーダーンタ哲学の術語体系」) ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』『[全訳]念処経』『インド論理学へのいざない』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
日本政治学出版の舞台裏:編集者竹中英俊の闘い
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2167-8 C0031 発行:2025年4月8日 四六判波製 304頁 ●内容紹介● 政治学の一時代を築いた、ある出版人の証言 京極純一、升味準之輔、佐々木毅、猪口孝氏ら名だたる政治学者の編集担当であり、時代を画するシリーズ『現代政治学叢書』『講座国際政治』を世に送り出した稀代の編集者。東京大学出版会を基盤に、「知」と「人」と「社会」を結び続けたその編集思想、そして1980年代以降の日本政治学・出版界の苦闘のドラマが語られる。 ●目次● あとがきのような、はしがき(岩下明裕) 第一章 黎明期の東大出版会 第二章 八ケ岳の神々 第三章 革命?~「現代政治学叢書」の誕生 第四章 講座とシリーズの造成~共同研究への挑戦 第五章 記憶に残る研究者たち 第六章 ひとり出版人の思想~国際書院・石井彰との邂逅 第七章 研究と出版の未来~北海道で考える はしがきのような、あとがき(竹中英俊) 人名索引 編集担当書目一覧 ●著者紹介● 岩下明裕(いわした・あきひろ) 1962年熊本市生まれ。宮崎、鹿児島で暮らし、九州大学法学部を卒業。山口女子大学(現・山口県立大学)に就職後、北海道大学スラブ研究センター(現スラブ・ユーラシア研究センター)に異動、現在に至る。長崎大学グロバールリスク研究センター長を兼務。 聞き取りをベースとした仕事にも関心をもち、『領土という病』『ボーダーツーリズム――観光で地域をつくる』(ともに北海道大学出版会)で実践。本書はその延長にあたる。学生時代にマルクス主義法学・政治学を学び、変動の時代こそ国家論政治学が必要と確信する。主著は『「ソビエト外交パラダイム」の研究――社会主義・主権・国際法』(国際書院)、『中・ロ国境4000キロ』(角川選書)、『世界はボーダーフル』(北海道大学出版会)など。 竹中英俊(たけなか・ひでとし) 1952年宮城県大崎市生まれ。1975年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1974年に財団法人東京大学出版会に就職。委託製作部門を経て、1980年に編集局編集部に異動、1992年に編集部長、1998年に編集局次長、2000年に編集局長、2005年に常務理事・編集局長、2012年3月退任、同会常任顧問(2015年3月まで)。2015年4月より竹中編集企画室を主宰(今日まで)、2017年5月より北海道大学出版会相談役(今日まで)。 この間、「横断媒介」をキー概念として、人と人とを結ぶ出版の基点に立った編集企画を目指した。「無名者」として「信・人→輯・網→書・幸」を願いつつ、活動を続けたいと思っている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
14歳から考える恒久平和のつくり方
¥1,650
※10冊以上まとめてご購入ご希望の方は以下のいずれかまでご連絡ください。 TEL:03-3263-3813 FAX:03-3269-8272 mail:info@kadensha.net ISBN 978-4-7634-2166-1 C0036 発行:2025年3月20日 四六判並製 160頁 ●内容紹介● 731部隊の裏に隠された 君たちに戦争のない日本を引き継ぐための、「積極的非武装中立論」 その1 防衛省を廃止して新しく防災平和省を作り、自衛隊を災害救助即応隊に衣替えします その2 日米安全保障条約を解消して日本を真の独立国にします その3 日本をひとりの兵士も兵器産業もない真に平和な国にします 自衛隊も米軍もいなくても、安心・安全に暮らせる国にするための具体的方法 ●目次● 第1章 二度と戦争をしない、巻き込まれない 第2章 世界に誇る地球の宝「平和憲法」 第3章 「恒久平和日本」のつくり方 ●著者紹介● 花岡 蔚(はなおか・しげる) 1943年生まれ。1966年東京大学法学部政治学科卒、1975年カリフォルニア大学バークレー校経営学修士。1966年日本勧業銀行(現みずほ銀行)入行。カナダ第一勧業銀行副頭取。国内支店長を経て大手電機メーカー出向、取締役国際事業本部担当。銀行および出向先でニューヨーク、ロンドン、トロントなど15年以上にわたり海外駐在。2006年カリタス女子短期大学非常勤講師(時事英語)。 2003年「自衛隊イラク派兵反対集会」を機に市民運動に参加、オーバー東京(A9S)、コスタリカに学ぶ会会員、2004年以降チャールズ・オーバビー博士(オハイオ大学名誉教授)と博士の最晩年まで親交を結ぶ。9条地球憲章の会、SA9(Second Article 9、埼玉県日高市発祥の平和運動)、不戦兵士を語り継ぐ会、撫順の奇跡を受け継ぐ会、米軍基地をなくす草の根運動などの活動支援をしながら全国を講演行脚中。 著書に『自衛隊も米軍も、日本にはいらない!』(2020年1月、花伝社)。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
人間の都市:マニラを鼓動させるジープニーとおっちゃん
¥3,520
ISBN978-4-7634-2165-4 C0036 発行:2025年3月20日 四六判並製 400頁 ●内容紹介● 都市が人をつくり、人が都市をつくる フィリピンの首都・マニラの交通インフラを担う小型バス「ジープニー」と、その運転手「おっちゃん」たち。アメリカからの独立と戦後の荒廃からうまれたジープニーは、近代化事業とパンデミックを経て廃車の危機に追いやられていた。都市から排除されるジープニーとそれに抵抗するおっちゃんたちが、新しい都市像の可能性へと導く。 よりよい生を求め、ジープニーを運転し、ケアするおっちゃんたちの生き様 ●目次● はじめに 序章 マニラの多現実性:苛烈な分断と過剰な接続 〈第一部 ジープニーが語るマニラの歴史〉 第一章 近代都市の夭折 第二章 ジープニーの脈々とマニラの新生 〈第二部 ジープニーと生きる場を拓き、育む〉 第三章 都市を鼓動させる力 第四章 ケアがつくり出すインフラと生 第五章 生を表現する車体のグラフィック 〈第三部 否定された者たちのポリティクス〉 第六章 スクラップ・アンド・ビルドし続ける近代 第七章 おっちゃんたちのポリティクス:ストライキという「現われ」の形式 第八章 パンデミックによる都市の停止、死にゆくジープニー 第九章 「私たち」が望む都市へとつくりなおす 終章 「人間の都市」宣言 あとがき 参考文献 新聞記事・雑誌記事 索引 ●著者紹介● 西尾善太(にしお・ぜんた) 愛媛大学法文学部・講師(文化人類学)。1989年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。専門は都市人類学。 著書に『ジープニーに描かれる生』(風響社、2022年)、『分断都市マニラにおける「公共性」の地層』(京都大学、博士論文、2021年)、編著に『現代フィリピンの地殻変動』(花伝社、2023年)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
進藤榮一著作集《地殻変動する世界》第8巻 現代アメリカ外交序説:ウッドロー・ウイルソンと世界秩序
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2164-7 C3336 発行:2025年3月20日 A5判上製 274頁 ●内容紹介● アメリカはどこから来て、どこへ行くのか ウッドロウ・ウイルソン元米大統領の背後に潜む「リアリスト」の実像を闡明し、「パクス・アメリカーナ」と国際連盟構想の原型を解明。マハン、レーニン、ホブソンの思想と比較・検証し、大米帝国の黎明期と変貌を示唆する。著者畢生の大作にしてアメリカ外交研究の真骨頂、吉田茂賞受賞作を収録。 解説: 松田武(大阪大学) 三牧聖子(同志社大学) ●目次● 識者解説 著者改題 Ⅰ 現代アメリカ外交序説 Ⅱ 関連諸論文 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
「狼」と「さそり」そして「大地の牙」:東アジア反日武装戦線が投げかけたもの
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2163-0 C0036 発行:2025年3月10日 四六判並製 168頁 ●内容紹介● 1970年代、連続企業爆破事件を起こした若者たちは、何を目指し、何に敗れたのか? 1970年代前半、急速に大衆的支持を失い先鋭化していった新左翼運動にあって、異質の問題意識と行動原理で爆弾テロを立て続けに実行し、世間を震撼させた東アジア反日武装戦線。 反帝国主義思想の源流と、日本赤軍など他組織との交錯を描き、彼らが歴史に刻んだ「反日」という呪縛の意味を探る。 桐島聡・半世紀ぶりの出現が起こした波紋、その先にあるもの── ●目次● 序 章 逃亡の終わり 第一章 狙われた韓国進出企業 第二章 東アジア反日武装戦線の結成 第三章 東アジア反日武装戦線による一連の企業爆破事件 第四章 武装解除された東アジア反日武装戦線 第五章 日本赤軍との禁断の同盟 第六章 連鎖する爆弾テロの嵐 第七章 京都韓国学園建設反対住民運動に対する爆弾テロ 第八章 日本赤軍によるダッカ・ハイジャック事件と「狼」 終 章 「狼」は死なず ●著者紹介● 高祐二(コ・ウイ) 1966年生まれ。甲南大学経済学部卒。コリア歴史研究所事務局。理学療法士、病院勤務。 著作に、『韓流ブームの源流』(社会評論社)、『在日コリアンの戦後史』『大災害と在日コリアン』(明石書店)、『われ、大統領を撃てり』『吉本興業と韓流エンターテイメント』(花伝社)がある。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
釈尊と「解脱」の思想:欲望と迷妄の社会における反時代的思想
¥2,200
ISBN 978-4-7634-2162-3 C0010 発行:2025年3月10日 四六判並製 288頁 ●内容紹介● 釈尊の根本思想を、徹底した実証によって鮮やかに解き明かす 仏教の始祖である釈尊(釈迦)の本来の教説に最も近接しているのは、経典「パーリ五部」と「四阿含」である。しかし、このことは仏教界において、長年にわたり等閑視されてきた。 明治以降、ようやく注目されるようになったこれらの経典を深部から読み解き、釈尊の根本思想をあらためて抽出しつつ、その思想の驚異の革新性に迫る。 歪曲された思想の核心を、客観的資料から探る新たな試み――〈思想学〉の本格展開 ●目次● 序説──「釈尊の教説」をいかにとらえるか 第一部 釈尊思想と解脱 第一章 解脱の主体 第二章 何から解脱するのか 第三章 解脱の境地 第四章 解脱の方法 第二部 釈尊思想における輪廻の観念と解脱 第一章 五蘊と縁起の理法と輪廻の観念からの解脱 第二章 輪廻の観念からの解脱と欲望からの解脱の関係性 第三章 輪廻は迷妄か 結語──欲望と迷妄の社会における反時代的思想 〔補論〕 木村泰賢の「輪廻」論及びそれに対する和辻哲郎の批判 〔参考資料〕 『マヌ法典』、『ヤージュニャヴァルキヤ法典』と輪廻転生 ●著者紹介● 大小路悠行(おおこうじ・ゆうこう、雅号) 筑波大学名誉教授。思想学、宗教学、中国学 雅号での著作『親鸞、漱石、そして釈尊──未解明思想を解析する〈思想学〉の開拓』(花伝社、2023年) ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
コロナワクチン後の世界を生きる:薬害の現実と私たちにできること
¥1,870
ISBN 978-4-7634-2161-6 C0047 発行:2025年2月25日 四判並製 176頁 ●内容紹介● 医師が検証する、新型コロナワクチンという「事件」 ○レプリコンワクチンを正しく理解する ○コロナワクチン薬害の現実と、薬害訴訟の内実 ○コロナ後遺症とコロナ治療薬の現在地 ○「アフターコロナ」の世界で変わる常識/非常識 ○今こそ「過剰医療」を見直す時 世界を混乱させた「誤解」と明らかな「過ち」の数々から、私たちは何を学ぶべきか── ●目次● 第1章 レプリコンワクチンとは何か 第2章 コロナワクチン薬害の現実 第3章 コロナワクチン薬害訴訟 第4章 新型コロナの現在地 第5章 アフターコロナの世界を生きる 第6章 過剰医療と人間本来の治癒力 ●著者紹介● 岡田正彦(おかだ・まさひこ) 1972年に新潟大学医学部卒業。1990年に同大学教授となり、動脈硬化症、予防内科学などの研究と診療に従事。LDLコレステロールの測定法を世界に先駆けて開発した。循環器専門医(~2011年)、産業医、米国心臓学会プロフェッショナル会員などの資格。2002年に臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。文部科学省・大学設置審議会の専門委員、米国電子工学会・論文誌の共同編集長、日本生体医工学会・論文誌の編集長などを歴任。2012年より新潟大学名誉教授。 著書に『人はなぜ太るのか』(岩波新書)、『がんは8割防げる』(祥伝社新書)、『薬なしで生きる』(技術評論社)、『検診で寿命は延びない』(PHP新書)、『医療AIの夜明け:AIドクターが医者を超える日』(オーム社)、『大丈夫か、新型ワクチン』『本当に大丈夫か、新型ワクチン』『新型ワクチン騒動を総括する』(花伝社)などがある。2010年、日本経済新聞にコラム「ほどほど健康術」を1年間連載。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
インド論理学へのいざない:新訳註『タルカサングラハ』『タルカバーシャー』
¥2,750
ISBN 978-4-7634-2160-9 C0015 発行:2025年2月25日 四六判上製 160頁 ●内容紹介● まずはここから、インド論理学派! ヴァイシェーシカ学派・ニヤーヤ学派による古典文献を、丁寧な訳注を付しサンスクリット語原典から現代語訳。古代インド哲学の知識論・実在論・論証学への「やさしい入門書」となる基礎原典、待望の翻訳刊行! ●目次● アンナンバッタ『タルカサングラハ』(論理学綱要) ケーシャヴァミシュラ『タルカバーシャー』(論理学の基礎用語) ●著者紹介● 宮元啓一(みやもと・けいいち) 1948年生まれ。東京大学で博士(文学)号を取得。 現在、國學院大學名誉教授。 著作に、『インド哲学七つの難問』(講談社選書メチエ)、『仏教誕生』(講談社学術文庫)、『仏教かく始まりき パーリ仏典『大品』を読む』『インド哲学の教室』(春秋社)、『わかる仏教史』『ブッダが考えたこと』(角川ソフィア文庫)、『勝宗十句義論』(臨川書店)、『新訳 ミリンダ王の問い』『[全訳]念処経』(花伝社)など。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
軍医・石井四郎:731部隊「謎の男」の知られざる真実
¥3,850
ISBN 978-4-7634-2157-9 C0021 発行:2025年2月10日 四六判並製 432頁 ●内容紹介● 731部隊の最重要人物にして 謎に包まれていた「石井四郎」。 ついに明かされる歴史の真実とは―― 満州第731部隊の中核人物、軍医・石井四郎の「全生涯」を、史資料から網羅的に徹底調査。これまでの石井四郎像を覆す数々の新事実から見えてきた、驚くべき石井の「虚妄癖」と、歪められた731部隊史の真相に迫る! 名だたる731部隊研究者が参照し続けた 最注目研究書、ついに翻訳刊行! 刊行に寄せて:近藤昭二 ●目次● 序文 謝辞 第一章 はじめに 第二章 生い立ち 第三章 学業 第四章 陸軍にて 第五章 不正 第六章 退役後 第七章 死去 第八章 最後に 訳者あとがき 本書刊行に寄せて──寸描・石井四郎(近藤昭二) 原注 ●著者紹介● [著者] ケネス・L・ポート(Kenneth L. Port) 一九六〇年生まれ。元ウィリアム・ミッチェル・カレッジ・オブ・ロー法学(商標法、日本法)教授。日本各地の大学でも教鞭を執る。日本に関する著作は、本書の他に“Trademark and Unfair Competition Law and Policy in Japan”(Carolina Academic Press), “Transcending Law: The Unintended Life of Article 9 of the Japanese Constitution”(Carolina Academic Press)がある。二〇一九年、逝去。 [訳者] 阿部 海(あべ・かい) 一九七八年生まれ。翻訳家。一九九九年、渡欧。以降、七年半を西欧、北米に過ごす。帰国後は、七三一部隊関連英文資料(北条円了、菊池則光ファイル[尋問報告書]、「満州におけるアメリカ人捕虜の処遇に関する公聴会[米下院]」等)翻訳に従事。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
高齢者介護はリスクマネジメントの時代へ:介護のプロを呼び戻せ
¥1,980
ISBN 978-4-7634-2159-3 C0036 発行:2025年2月10日 四六判上製 200頁 ●内容紹介● なぜ介護スタッフが辞めていくのか、本当に理解できていますか? 「介護のプロほど、いまの介護現場の働きにくさ、矛盾、リスクを知っている」――人材不足という介護業界最大の課題を前に、経営者・管理者ができることは何か? 労働環境を守り、超高齢社会に対応した介護サービス事業者に進化するための“戦略的介護リスクマネジメント”のあり方を、事業計画から現場レベルまで徹底解説。 リスクマネジメントこそが、介護の未来を切り開く! ●目次● 序 章 介護の働きにくさの原因は「リスクマネジメントの遅れ」 第1章 介護リスクマネジメントの全体像を理解する 第2章 介護事故にかかる法的責任とその課題と矛盾 第3章 リスクマネジメントのできない事業者のもとで働いてはいけない 第4章 リスクマネジメントの実務とポイント ●著者紹介● 濱田孝一(はまだ・こういち) 1967年生まれ。経営コンサルタント。1990年立命館大学経済学部卒業。旧第一勧業銀行入行。その後、介護職員、社会福祉法人マネジャーを経て、2002年にコンサルティング会社を設立。現在は「高住経ネット」の主幹として、高齢者住宅、介護ビジネス、介護人材育成などのコンサルティング・講演・執筆を行っている。社会福祉士、介護支援専門員、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
現代社会の危機と子ども・若者(下):どの子にも豊かな遊びと平和な子ども期を
¥2,420
ISBN 978-4-7634-2158-6 C0037 発行:2025年2月10日 四六判上製 320頁 ●内容紹介● 複雑化する時代において、子ども・若者の希望ある未来をどう切り拓くか? 推薦:馬場久志(埼玉大学名誉教授) 「実に多くの社会事象を丹念に分析し、根底にある子ども・若者の苦しさと社会の課題を解明した理論化の労作である。理論書であるだけではない。人や言葉に出会い学ぶことが実践であることを著者が長年の教育・研究から身をもって示す実践書でもある。」 登校拒否/いじめ/「よい子」の苦悩を最前線で論じてきた著者が、40年間の教員生活等を総括し、希望のありかを探る! ●目次● (上巻) 序章 各種調査に学ぶ 第二章 子ども・若者の現状と理論的課題について (下巻) 第三章 背景にあるものは何か 第四章 子ども・若者政策をめぐって 第五章 埼玉県の公立高校の共学化論議に寄せて 終 章 子ども・若者の希望ある未来をどう切り拓くか ●著者紹介● 前島康男(まえじま・やすお) 1950年、埼玉県さいたま市(旧大宮市)生まれ。1979年、東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。2021年3月、熊本大学と東京電機大学での40年にわたる大学教員生活を終了。専門は子ども・若者研究、および絵本研究。現在は在野の研究者として、相談活動、学会等での研究発表や講演活動および市民活動などに取り組む。 著書に『登校拒否・ひきこもりからの“出発”(たびだち)──「よい子」の苦悩と自己形成』(東京電機大学出版局、2020)、『新版・おとなのための絵本の世界──子どもとの出会いを求めて』(創風社、2016)ほか多数。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
進藤榮一著作集《地殻変動する世界》第7巻 国際公共政策の道:「新しい社会」へ
¥5,500
ISBN 978-4-7634-2154-8 C3336 発行:2025年1月25日 A5判上製 420頁 ●内容紹介● この国の「第三の開国」への道を切り拓く 「夏しか知らない蝉は夏さえも知らない」(荘子)。現存の政策理論に見る「国際視座の欠落」を軸に、ラスウェルや社会資本論、ネオ・リベラリズムに至る内外の政策理論を検証。 「第三のグローバル化」、情報革命下の「シビルミニマム論の終焉」を軸に、「市民の政策学」を提唱。新しい公共政策で、新たな社会を構想する。 解説: 白鳥浩(法政大学) 萩原伸次郎(横浜国立大学) ●目次● 識者解説 著者改題 Ⅰ 国際公共政策 Ⅱ 国際公共政策の諸相 ●著者紹介● 進藤榮一(しんどう・えいいち) 1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。 専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)、『現代紛争の構造』『アメリカ 黄昏の帝国』『戦後の原像』『分割された領土』(いずれも岩波書店)、『非極の世界像』『敗戦の逆説』『日本の戦略力』(いずれも筑摩書房)、『現代国際関係学』(有斐閣)、『国際公共政策』(日本経済評論社)など多数。『芦田均日記』全7巻(岩波書店)編纂、『国際公共政策』叢書(全10巻)総編集。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net
-
まだ見たきものあり:父の帝都東京日記
¥1,650
ISBN 978-4-7634-2156-2 C0095 発行:2025年1月25日 四六判並製 352頁 ●内容紹介● 大東京での刺激的な日々と、暗い時代への足音 昭和2年3月、菜の花輝く筑後平野を飛び出してまる一昼夜、17歳の茂は東京駅の雑踏に降り立った。働き出した逓信省では分からないことだらけだが、何でも見てやるばい、と銀座や浅草を闊歩する日々。やがて働きながら法政大学に通い、高等文官司法科試験に向けて勉強を開始。治安維持法、昭和恐慌、労働争議……大きく揺れる時代をまっすぐに見つめ、克明に記録した青春ダイアリー。 ●目次● 1927(昭和2)年 逓信省簡易保険局 1928(昭和3)年 法政大学高等師範部 国語・漢文科 1929(昭和4)年 治安維持法 1930(昭和5)年 昭和恐慌 1931(昭和6)年 軍事教練 1932(昭和7)年 法政大学法文学部 1933(昭和8)年 高等文官司法科試験 1934(昭和9)年 「大学は出たけれど……」 ●著者紹介● 永尾広久(ながお・ひろひさ) 1948年 福岡県大牟田市に生まれる 1967年 福岡県立三池高校卒業 1972年 東京大学法学部卒業 1974年 弁護士登録(横浜弁護士会) 2001年 福岡県弁護士会会長 2002年 日本弁護士連合会副会長 現在 不知火合同法律事務所(大牟田市) 著書 『税務署なんか怖くない』(花伝社) 『カード破産から立ち直る法』(花伝社) 『がんばれ弁護士会』(花伝社) 『モノカキ日弁連副会長の日刊メルマガ』(花伝社) 『星よ、おまえは知っているね』(花伝社) 『八路軍とともに──満州に残留した日本人の物語』(花伝社) 福岡県弁護士会のホームページの「弁護士会の読書」コーナーに毎日1冊の書評をアップしている。 ※発送完了のメールが届きましたら、数量変更及びキャンセルは原則お断りさせていただいております。 ご質問等ございましたらお気軽にお尋ねください。 info@kadensha.net